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四話
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イヴァンは目をパチクリさせて私を見上げた。
「……は、はい」
灰色の長い前髪の隙間から、黒い瞳をほんの少しのぞかせて頷いた。
私たちのクラスは成績順で最も上位のⅠ組だ。クラスごとにそれぞれの学力に沿った難易度の試験を受けているので、最下位のⅣ組よりも何倍も難しい内容の問題を解いていることになる。
生まれ持った地頭の良さもあるも知れないが、一位を維持するのにはやはり真面目な勉強が欠かせないだろう。
「あなたには敵わないわ。いつも頑張ってるのね」
「そんなこと……」
「あるわよ。私だって結構遅くまで勉強してるのに、一度も一位になったことないんだから。あなたの方が努力してるってことでしょう? すごいわよ、尊敬してる」
眼鏡の奥の瞳をじっと見つめると、彼はわずかに頬を染めて肩を震わせた。
「……ありがとう……」
「あっ、分かった! 心が綺麗なんじゃないかしら。性格の良さが成績に出てるのよ、邪念なんかないんじゃない?」
イヴァンは思いっきり首を横に振った。
「謙遜しなくていいのよ。座学はスポーツと比べて派手じゃないけど、優れてるってことは恥ずかしいことじゃないわ」
思わ笑みをこぼせば、今度はさらに赤くなって再び「NO」と首を振った。
だって、本当のことなのだ。
私が勉強しているのは子どもと一緒に自由に生きたいからで、誰かの役に立ちたいとか研究に励みたいからじゃない。言うなれば、邪念がいっぱいなのは私なのだ。
「魔法学基礎A、基礎なのに難しかったわね」
イヴァンはこくんと頷いた。
「魔法なんて使えないのに魔法のこと学べなんて。ちょっと横暴がすぎるんじゃない?」
愚痴をこぼすと、彼はフフッと小さく笑った。
数百年前は町に一人はいた魔法使いも、今では滅多にお目にかかれなくなった。
「確か原因は、魔法使いが生涯独身だったからよね。魔法使いを増やすには子どもに遺伝するしかないんだけど、肝心な魔法使いが研究熱心で恋愛には興味がない人が多くて、子孫を残さなかったからとか……」
教科書に載っていた気がする。
今は王族の一部が魔力を持っているのみで、私も中等部に通うニコル王子しか魔法使いを知らない。
「八ッ、マジかよ」
話を盗み聞きしていたクラスメイトが、会話に混ざってきた。
「それ、お前のことじゃね? イヴァン」
茶色の髪を短く切りそろえたチャラそうな男の名はアンドレという。彼は私の存在にも気がつくと、許可もなく肩を組んできた。
「おまえもそう思うだろ、ローズ」
「何がよ」
私はアンドレが好きではない。
ちょっと人より体格が良いからって、クラスのリーダー気取りである。
「学年一地味なの、だーれだ!」
「イヴァンくんでーす!」
取り巻きたち数人が、一斉にイヴァンを指差した。
「はぁ?」
私は腕を突き返し、急いでアンドレから遠ざかった。イヴァンの前に立ち塞がる。
「なんなのよ、あなたは」
触れたところに鳥肌が立ち、ゴシゴシと手のひらでさする。
「何って、本当のこと言っただけだろ。その対応ひどくない? オレローズのこと気に入ってるのにー」
「は? 冗談やめて」
「冗談じゃないぜ。あ・い・し・て・る」
アンドレはサクッと愛の台詞を口にした。
鳥肌が全身に際立った。
「そういうのいいから……」
冗談でもやめて欲しい。
好きではない異性から言われても、嫌悪感と恐怖だけなのに、さらにヒュー、と彼の友達が口笛を鳴らしてはやし立てる。
「付き合っちゃえばー? クラベルちゃん、コイツガチでクラベルちゃんのこと可愛いって言ってるんだよ」
「そうそう、ぶっちゃけ、ソイツよりはいい男っしょ! そこの、地味眼鏡くん」
クラスメイトが指を向けたのは、もちろんイヴァンのことである。
「……はぁ」
私は呆れて物が言えなかった。
と同時に、ふつふつと怒りが沸いてきた。
私は特にイヴァンに恋愛感情を抱いているわけじゃない。だけど、彼のような頭の良い男性は大好きで、憧れを抱いているのは事実だ。
好きなものを悪く言われたらどんな気持ちになるかなんて、想像できるだろうに。
「あんたたち、ダンナみたい」
何故か前世の夫が脳裏によぎった。
「ん? なんか言ったか?」
「人のことに文句ばっかり言って、悲しんだ顔見て楽しむ。そんなことして楽しいの? 性格悪いわね。もっと有意義なことしたらどうなの」
前世の夫は、私のすることによく口出ししてきた。
そうだ、そんなところがそっくりなのだ。
「性格悪いのはどっちだよ。こんなみんなが見てる前でそんなに拒否らなくてもいいじゃん」
「だって嫌いだもん」
バッサリ切り捨てると、アンドレは真っ赤になってプルプル震えている。
顔色を伺っていては幸せにならないと、前世の記憶が教えてくれた。自分に嘘はつきたくない。
ふと後ろを見れば、イヴァンが目を丸くしたまま固まっていた。びっくりさせていたら申し訳ない。
私はイヴァンの手を取って、両手で包み込んだ。
「ごめんね、大丈夫? 私はイヴァンの味方だよ」
「あ……」
「何かあったら、私に言っていいからね。話を聞くことくらいはできるから」
「は、はい……」
イヴァンはたどたどしく返事をした。
「ん……?」
よくよく見れば、耳まで赤くなっている。
透き通るような白い肌に、一瞬にして花が咲いた。
ほんのり蒸気した額に汗がにじみ、サッと横分けにした前髪の下から、隠れていた綺麗な瞳が現れた。
ズレた眼鏡を元に戻し、暑そうに手で扇いでいる彼の白い首筋からは、ゆっくりと汗が伝っている。
心臓がドクドクと音を立てた。
「かっこいい……」
勉強だけじゃなくて。
授業態度や品の良さ、そういうのでもなくて。
内側から滲み出る何かが、私を呼んでいる気がした。
私たちはよく話すようになった。
と言っても、私が一方的にだったが。勉強を教え合う時間は平和で、心が安らぐ時間だった。
ほんの少し高鳴る胸は気づかれないように、わざとたくさん喋っていたのかも知れない。
卒業の日を間近に控え、皆が帰った教室で私は彼に訊ねた。
「イヴァン、学校楽しかった……?」
「え?」
「私は楽しかったよ。イヴァンがいたから」
「……」
「イヴァンは?」
「そう……だね……」
イヴァンは無口だ。
授業中も指されたときしか喋らないし、日常会話に至っては必要最低限しか声を聞いたことがない。結構仲良くしているつもりの私でもだ。
「……」
彼は黒板の隅に小さな文字で板書した。
“僕もだよ”
癖のない整った字だ。
「イヴァンは話したくないの?」
勉強に関係の無い無駄なことが嫌いなのかも知れない。もしくは、何か理由があるのかも知れない。
「私、ウザかったかな? うるさかった?」
彼は唇を結んだまま、慌てて首を横に振った。
私はホッとして胸を撫で下ろした。
太陽が傾きを増し、空はどんどんオレンジ色に染まっていく。
「寂しいな。会えなくなっちゃうのね」
「……」
口を結んだままぎこちなく笑う彼の後ろから、西日が浴びせるように差し込む。灰色の髪が輝いて白銀みたいに見える。
イヴァンと知り合ってからのこの数年間、とても充実していた。これは、ずっと心に決めていたことだ。
私はゆっくりと深呼吸した。
「一生のお願い」
「うん?」
イヴァンは机に頬杖をついたまま、首をかしげた。
心臓がうるさく鳴り出す。
「あの……」
胸の前で作った拳をぎゅっと握りしめる。
「子どもは、好き?」
「……え?」
「好き……好きだよね? あっ、別に嫌いでも大丈夫なんだけど、一応確認していた方がいいかなって、論理的に……」
「どうしたの?」
「イヴァンにはその……迷惑はかけないから……」
「ローズ?」
イヴァンは私の顔色をうかがうように覗き込んだ。
まずい、挙動不審すぎて心配されている。
「……好き……だと思うけど」
「良かった!!」
私は思わず、彼の机に身を乗り出した。
「イヴァンの子どもを授けてください!!」
「……は、はい」
灰色の長い前髪の隙間から、黒い瞳をほんの少しのぞかせて頷いた。
私たちのクラスは成績順で最も上位のⅠ組だ。クラスごとにそれぞれの学力に沿った難易度の試験を受けているので、最下位のⅣ組よりも何倍も難しい内容の問題を解いていることになる。
生まれ持った地頭の良さもあるも知れないが、一位を維持するのにはやはり真面目な勉強が欠かせないだろう。
「あなたには敵わないわ。いつも頑張ってるのね」
「そんなこと……」
「あるわよ。私だって結構遅くまで勉強してるのに、一度も一位になったことないんだから。あなたの方が努力してるってことでしょう? すごいわよ、尊敬してる」
眼鏡の奥の瞳をじっと見つめると、彼はわずかに頬を染めて肩を震わせた。
「……ありがとう……」
「あっ、分かった! 心が綺麗なんじゃないかしら。性格の良さが成績に出てるのよ、邪念なんかないんじゃない?」
イヴァンは思いっきり首を横に振った。
「謙遜しなくていいのよ。座学はスポーツと比べて派手じゃないけど、優れてるってことは恥ずかしいことじゃないわ」
思わ笑みをこぼせば、今度はさらに赤くなって再び「NO」と首を振った。
だって、本当のことなのだ。
私が勉強しているのは子どもと一緒に自由に生きたいからで、誰かの役に立ちたいとか研究に励みたいからじゃない。言うなれば、邪念がいっぱいなのは私なのだ。
「魔法学基礎A、基礎なのに難しかったわね」
イヴァンはこくんと頷いた。
「魔法なんて使えないのに魔法のこと学べなんて。ちょっと横暴がすぎるんじゃない?」
愚痴をこぼすと、彼はフフッと小さく笑った。
数百年前は町に一人はいた魔法使いも、今では滅多にお目にかかれなくなった。
「確か原因は、魔法使いが生涯独身だったからよね。魔法使いを増やすには子どもに遺伝するしかないんだけど、肝心な魔法使いが研究熱心で恋愛には興味がない人が多くて、子孫を残さなかったからとか……」
教科書に載っていた気がする。
今は王族の一部が魔力を持っているのみで、私も中等部に通うニコル王子しか魔法使いを知らない。
「八ッ、マジかよ」
話を盗み聞きしていたクラスメイトが、会話に混ざってきた。
「それ、お前のことじゃね? イヴァン」
茶色の髪を短く切りそろえたチャラそうな男の名はアンドレという。彼は私の存在にも気がつくと、許可もなく肩を組んできた。
「おまえもそう思うだろ、ローズ」
「何がよ」
私はアンドレが好きではない。
ちょっと人より体格が良いからって、クラスのリーダー気取りである。
「学年一地味なの、だーれだ!」
「イヴァンくんでーす!」
取り巻きたち数人が、一斉にイヴァンを指差した。
「はぁ?」
私は腕を突き返し、急いでアンドレから遠ざかった。イヴァンの前に立ち塞がる。
「なんなのよ、あなたは」
触れたところに鳥肌が立ち、ゴシゴシと手のひらでさする。
「何って、本当のこと言っただけだろ。その対応ひどくない? オレローズのこと気に入ってるのにー」
「は? 冗談やめて」
「冗談じゃないぜ。あ・い・し・て・る」
アンドレはサクッと愛の台詞を口にした。
鳥肌が全身に際立った。
「そういうのいいから……」
冗談でもやめて欲しい。
好きではない異性から言われても、嫌悪感と恐怖だけなのに、さらにヒュー、と彼の友達が口笛を鳴らしてはやし立てる。
「付き合っちゃえばー? クラベルちゃん、コイツガチでクラベルちゃんのこと可愛いって言ってるんだよ」
「そうそう、ぶっちゃけ、ソイツよりはいい男っしょ! そこの、地味眼鏡くん」
クラスメイトが指を向けたのは、もちろんイヴァンのことである。
「……はぁ」
私は呆れて物が言えなかった。
と同時に、ふつふつと怒りが沸いてきた。
私は特にイヴァンに恋愛感情を抱いているわけじゃない。だけど、彼のような頭の良い男性は大好きで、憧れを抱いているのは事実だ。
好きなものを悪く言われたらどんな気持ちになるかなんて、想像できるだろうに。
「あんたたち、ダンナみたい」
何故か前世の夫が脳裏によぎった。
「ん? なんか言ったか?」
「人のことに文句ばっかり言って、悲しんだ顔見て楽しむ。そんなことして楽しいの? 性格悪いわね。もっと有意義なことしたらどうなの」
前世の夫は、私のすることによく口出ししてきた。
そうだ、そんなところがそっくりなのだ。
「性格悪いのはどっちだよ。こんなみんなが見てる前でそんなに拒否らなくてもいいじゃん」
「だって嫌いだもん」
バッサリ切り捨てると、アンドレは真っ赤になってプルプル震えている。
顔色を伺っていては幸せにならないと、前世の記憶が教えてくれた。自分に嘘はつきたくない。
ふと後ろを見れば、イヴァンが目を丸くしたまま固まっていた。びっくりさせていたら申し訳ない。
私はイヴァンの手を取って、両手で包み込んだ。
「ごめんね、大丈夫? 私はイヴァンの味方だよ」
「あ……」
「何かあったら、私に言っていいからね。話を聞くことくらいはできるから」
「は、はい……」
イヴァンはたどたどしく返事をした。
「ん……?」
よくよく見れば、耳まで赤くなっている。
透き通るような白い肌に、一瞬にして花が咲いた。
ほんのり蒸気した額に汗がにじみ、サッと横分けにした前髪の下から、隠れていた綺麗な瞳が現れた。
ズレた眼鏡を元に戻し、暑そうに手で扇いでいる彼の白い首筋からは、ゆっくりと汗が伝っている。
心臓がドクドクと音を立てた。
「かっこいい……」
勉強だけじゃなくて。
授業態度や品の良さ、そういうのでもなくて。
内側から滲み出る何かが、私を呼んでいる気がした。
私たちはよく話すようになった。
と言っても、私が一方的にだったが。勉強を教え合う時間は平和で、心が安らぐ時間だった。
ほんの少し高鳴る胸は気づかれないように、わざとたくさん喋っていたのかも知れない。
卒業の日を間近に控え、皆が帰った教室で私は彼に訊ねた。
「イヴァン、学校楽しかった……?」
「え?」
「私は楽しかったよ。イヴァンがいたから」
「……」
「イヴァンは?」
「そう……だね……」
イヴァンは無口だ。
授業中も指されたときしか喋らないし、日常会話に至っては必要最低限しか声を聞いたことがない。結構仲良くしているつもりの私でもだ。
「……」
彼は黒板の隅に小さな文字で板書した。
“僕もだよ”
癖のない整った字だ。
「イヴァンは話したくないの?」
勉強に関係の無い無駄なことが嫌いなのかも知れない。もしくは、何か理由があるのかも知れない。
「私、ウザかったかな? うるさかった?」
彼は唇を結んだまま、慌てて首を横に振った。
私はホッとして胸を撫で下ろした。
太陽が傾きを増し、空はどんどんオレンジ色に染まっていく。
「寂しいな。会えなくなっちゃうのね」
「……」
口を結んだままぎこちなく笑う彼の後ろから、西日が浴びせるように差し込む。灰色の髪が輝いて白銀みたいに見える。
イヴァンと知り合ってからのこの数年間、とても充実していた。これは、ずっと心に決めていたことだ。
私はゆっくりと深呼吸した。
「一生のお願い」
「うん?」
イヴァンは机に頬杖をついたまま、首をかしげた。
心臓がうるさく鳴り出す。
「あの……」
胸の前で作った拳をぎゅっと握りしめる。
「子どもは、好き?」
「……え?」
「好き……好きだよね? あっ、別に嫌いでも大丈夫なんだけど、一応確認していた方がいいかなって、論理的に……」
「どうしたの?」
「イヴァンにはその……迷惑はかけないから……」
「ローズ?」
イヴァンは私の顔色をうかがうように覗き込んだ。
まずい、挙動不審すぎて心配されている。
「……好き……だと思うけど」
「良かった!!」
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