13 / 36
一二話
私は目を丸くした。
イヴァンならまだしも、アンドレとの結婚生活を考えたことなど一度もない。
「何を言ってるの?」
「オレたち、結婚すべきだろ」
「いやいや……」
冗談言わないで欲しい。
今の生活に満足しているし、そもそも私は今世では結婚するつもりはないのだ。
「申し訳ないけど、私は誰とも結婚する気ないの」
「おいおい、強がるなよ」
アンドレに肩をポンと叩かれ、全身が氷のように冷たくなる。
彼は私に歩み寄り、耳元でゆっくりと口を開いた。
「今の暮らしに満足しているのか?」
「してるわよ」
「これでもか?」
アンドレが尻ポケットから出したのは、観劇のチケットだった。チケットには学生時代に流行し、私もよく読んでいた小説の題名が印字されている。
「それをどこで」
「騎士団の仲間からもらったんだよ。用事ができて行けなくなったとかでさ」
アンドレはチケットを指で挟み、ひらひらと見せつけている。
「今のお前には縁がねぇ。そうだろう?」
「……」
「ローズ、お前は負け組だ」
「……っ!!」
そんなことはない、と言い返したかったが、咄嗟のことに言葉が出てこなかった。
「このままじゃあ、一生そのままだろうな。お前がひとりで子を育てるなんて選択をしたせいで、お前もお前のガキもずっとそのまんま。教養も娯楽もろくに与えられずに、底辺で生きていくんだろうよ。あぁ、可哀想に」
アンドレは意地悪な笑みを浮かべ、大声で笑った。
「勝ち組になりたいだろ? オレみたいな」
「……」
「かちぐみー?」
開けた窓の内側から、大家の子どもたちが純粋な目で見つめている。
「いい質問だな! 金を大量に持っていて、女にも仕事にも何の不自由もない人間のことだ。すげぇ楽しいぞー」
アンドレはガハハハ、とダミ声で笑った。
子どもたちはよく分からずに、ポカンと口を開けている。
「オレなら可能だぜ」
顎髭を撫で回すその表情は、自信たっぷりである。
「勝ち組になりたいだろう? ワンランク上の生活を送りたいだろう?」
アンドレは目を反らさずに、一心不乱に私のことを凝視している。
「そんなこと」
言いかけて、何故か身体が動かなかった。
瞳の奥が、とてつもなくギラついていたからだ。
獲物を狙っているかのような、死んでも逃したくないような気迫が感じられた。
「そんなことない……」
動悸がしてくる。
頭の中に、前世の記憶が蘇って来る。
前世での私は、夫の言葉にいつも怯えていた。
「お前は馬鹿だな」
最初は、頭のいい夫がかっこいいと思っていた。
「結構ドジっ子なん?」
夫とは得意分野が違っているけど、足りないところをお互いに埋めていけばいいと思っていた。
「そういうところ」
いつしか、いつも指摘されるのは私になっていた。
「馬鹿なんだから努力しろよ」
努力の過程は見られなくなっていった。
「できなきゃ意味ねぇだろ。何もやっていないと変わんねぇわ」
家は、仕事場と変わらなかった。
「阿呆だな」
心が休まることはなかった。
もう、あんな暮らしは嫌。
私は拳を握りしめた。
ここで嘘でも肯定してしまったら、きっとまた同じことの繰り返しだ。
ゆっくりと深呼吸し、呼吸を整えた。
「負け組でも結構。私には私の幸せがありますので」
「は?」
「言ってなかったけど、私のパートナーは他国に出張に行って不在なの。帰ってきたら式を挙げる予定だから、他の男性とは結婚できません!」
言い終えるや否や、玄関の扉を素早く閉め、錠を下ろした。
いつまでもアンドレに構っている時間はない。
「遅くなってごめんね! ご飯にしようか!」
フックからエプロンを取り、腰で蝶結びにした。
家の中にはシチューのホワイトソースのいい香りがする。食器を並べ、パンを軽く焼き、リュシアンの分は小さく切り刻む。
「いただきます!」
「まーす」
スプーンでそっとすくえば、温かい優しさが全身に染み入っていく。
「美味しいね」
「ちい!」
リュシアンは頬にたっぷり詰め込んで、小さな口でモグモグと頬張っている。
息子の笑顔を見て、私はようやく胸を撫で下ろした。アンドレの強い口調で責め立てられると、自分が全部間違っているかのように萎縮してしまうけど、そんな気持ちをリュシアンが消してくれる。
私にとっての大切なことを再確認させてくれるのだ。
「ふふ、おかわりする?」
小さくて丸い頬を眺め、ツンと柔くつついた。
◇◇◇
望んだ日々がずっと続くと思っていた。
しかしこの日を境に、アンドレは頻繁に家を訪ねてくるようになってしまったのだ。
「大家さん、アイツ帰ってきた?」
「今日はお仕事はお休みで、外出中よ」
玄関で話す二人の会話を、私は家の裏で耳にした。
「また来た……」
たまたま家の後ろの草むしりをしていて助かった。いつもはち合わせして、つかまってしまうのだ。そうなったら長い。大家さんも私の困惑に気づき、口裏を合わせてくれている。
アパートの裏手には密接して他の家が建っているかし、両隣にも近間隔で壁がある。ここにいればアンドレに見つからない。
私は草を抜く手を止め、息を殺した。
「えー? 休みなら付き合ってくれてもよくない?」
「あの子も忙しいんです。一児の母ですからね」
「オレなんか騎士の仕事でアイツより多忙なのに会いに来てるんだぜ? 休日ならなおさら、お茶くらい出すべきじゃん」
恐ろしい会話が聞こえてくる。
この男、よく懲りないな。
明らかに避けてるんだけど、分からないものかな。もしくは知っているうえでそれでも私のこと好きなのか。
想像したくないことが頭に浮かんで、腕に鳥肌が立つ。
「もしかしてこれ、ストーカーの域なんじゃない……?」
あまりの執着っぷりに身震いした。
平凡な子持ちの女である私の、どこがそんなにいいのか。
「このままじゃダメかも知れない」
ぐっと手に力を入れた。
「リュシアンはイヴァンくれた大切な宝物。私が守る」
リュシアンを寝かしつけたあと、帝国学の授業で使用した教科書をテーブルの上に広げた。アルカナリア帝国の中心部の過去と現在の街の様子が、比較できるよう見開きで載っている。
「今いるのは城北住宅地だから……最も遠いところは城南住宅地ね」
地図を見ながら、私はひとりごちた。
城北は商店街が中心で住宅地としての規模はささやかだが、城南は一大住宅地だ。子供の数も桁違いに多く、裕福で教育熱心な家庭も多い。
「ローズ、どうしたの?」
お手洗いに起きた大家さんが、寝ぼけた顔で私に訊ねた。彼女には本当に助けられている。仕事ができ、新しい家を借りられるのも、リュシアンを見ていてくれる彼女のおかげだ。
「大家さん。あの、私たち、引っ越そうと思って」
「……え!?」
突然の宣言に、彼女は半開きだった目を見開いた。
こんな夜更けに、眠気が覚めちゃったら申し訳ない。
「引っ越しって、ローズどこに行くんだい?」
「城南住宅地よ」
「まぁ、思い切ったわね」
理由は聞かれなかった。
多分察してくれているのだろう。
「こっちで受けている仕事がほとんどだから、リュシアンは引き続き見ていただきたいのですが……」
「それは構わないけど」
「ありがとうございます!」
私は心の底から安堵した。
リュシアンは愛しているが、子どもがいると想像していたより思い通りに動けないことが、ようやく分かって来たからだ。手伝ってくれる人の好意に、甘えるしか道はない。
◇◇◇
数日後、私は新たな地へ降り立った。朝からたくさんの人が行き来する活気のある街だ。お揃いの白い制服を来た学生らしき人が目立つ。
「だー?」
「そうね。ここは学園前住宅地ね」
イヴァンならまだしも、アンドレとの結婚生活を考えたことなど一度もない。
「何を言ってるの?」
「オレたち、結婚すべきだろ」
「いやいや……」
冗談言わないで欲しい。
今の生活に満足しているし、そもそも私は今世では結婚するつもりはないのだ。
「申し訳ないけど、私は誰とも結婚する気ないの」
「おいおい、強がるなよ」
アンドレに肩をポンと叩かれ、全身が氷のように冷たくなる。
彼は私に歩み寄り、耳元でゆっくりと口を開いた。
「今の暮らしに満足しているのか?」
「してるわよ」
「これでもか?」
アンドレが尻ポケットから出したのは、観劇のチケットだった。チケットには学生時代に流行し、私もよく読んでいた小説の題名が印字されている。
「それをどこで」
「騎士団の仲間からもらったんだよ。用事ができて行けなくなったとかでさ」
アンドレはチケットを指で挟み、ひらひらと見せつけている。
「今のお前には縁がねぇ。そうだろう?」
「……」
「ローズ、お前は負け組だ」
「……っ!!」
そんなことはない、と言い返したかったが、咄嗟のことに言葉が出てこなかった。
「このままじゃあ、一生そのままだろうな。お前がひとりで子を育てるなんて選択をしたせいで、お前もお前のガキもずっとそのまんま。教養も娯楽もろくに与えられずに、底辺で生きていくんだろうよ。あぁ、可哀想に」
アンドレは意地悪な笑みを浮かべ、大声で笑った。
「勝ち組になりたいだろ? オレみたいな」
「……」
「かちぐみー?」
開けた窓の内側から、大家の子どもたちが純粋な目で見つめている。
「いい質問だな! 金を大量に持っていて、女にも仕事にも何の不自由もない人間のことだ。すげぇ楽しいぞー」
アンドレはガハハハ、とダミ声で笑った。
子どもたちはよく分からずに、ポカンと口を開けている。
「オレなら可能だぜ」
顎髭を撫で回すその表情は、自信たっぷりである。
「勝ち組になりたいだろう? ワンランク上の生活を送りたいだろう?」
アンドレは目を反らさずに、一心不乱に私のことを凝視している。
「そんなこと」
言いかけて、何故か身体が動かなかった。
瞳の奥が、とてつもなくギラついていたからだ。
獲物を狙っているかのような、死んでも逃したくないような気迫が感じられた。
「そんなことない……」
動悸がしてくる。
頭の中に、前世の記憶が蘇って来る。
前世での私は、夫の言葉にいつも怯えていた。
「お前は馬鹿だな」
最初は、頭のいい夫がかっこいいと思っていた。
「結構ドジっ子なん?」
夫とは得意分野が違っているけど、足りないところをお互いに埋めていけばいいと思っていた。
「そういうところ」
いつしか、いつも指摘されるのは私になっていた。
「馬鹿なんだから努力しろよ」
努力の過程は見られなくなっていった。
「できなきゃ意味ねぇだろ。何もやっていないと変わんねぇわ」
家は、仕事場と変わらなかった。
「阿呆だな」
心が休まることはなかった。
もう、あんな暮らしは嫌。
私は拳を握りしめた。
ここで嘘でも肯定してしまったら、きっとまた同じことの繰り返しだ。
ゆっくりと深呼吸し、呼吸を整えた。
「負け組でも結構。私には私の幸せがありますので」
「は?」
「言ってなかったけど、私のパートナーは他国に出張に行って不在なの。帰ってきたら式を挙げる予定だから、他の男性とは結婚できません!」
言い終えるや否や、玄関の扉を素早く閉め、錠を下ろした。
いつまでもアンドレに構っている時間はない。
「遅くなってごめんね! ご飯にしようか!」
フックからエプロンを取り、腰で蝶結びにした。
家の中にはシチューのホワイトソースのいい香りがする。食器を並べ、パンを軽く焼き、リュシアンの分は小さく切り刻む。
「いただきます!」
「まーす」
スプーンでそっとすくえば、温かい優しさが全身に染み入っていく。
「美味しいね」
「ちい!」
リュシアンは頬にたっぷり詰め込んで、小さな口でモグモグと頬張っている。
息子の笑顔を見て、私はようやく胸を撫で下ろした。アンドレの強い口調で責め立てられると、自分が全部間違っているかのように萎縮してしまうけど、そんな気持ちをリュシアンが消してくれる。
私にとっての大切なことを再確認させてくれるのだ。
「ふふ、おかわりする?」
小さくて丸い頬を眺め、ツンと柔くつついた。
◇◇◇
望んだ日々がずっと続くと思っていた。
しかしこの日を境に、アンドレは頻繁に家を訪ねてくるようになってしまったのだ。
「大家さん、アイツ帰ってきた?」
「今日はお仕事はお休みで、外出中よ」
玄関で話す二人の会話を、私は家の裏で耳にした。
「また来た……」
たまたま家の後ろの草むしりをしていて助かった。いつもはち合わせして、つかまってしまうのだ。そうなったら長い。大家さんも私の困惑に気づき、口裏を合わせてくれている。
アパートの裏手には密接して他の家が建っているかし、両隣にも近間隔で壁がある。ここにいればアンドレに見つからない。
私は草を抜く手を止め、息を殺した。
「えー? 休みなら付き合ってくれてもよくない?」
「あの子も忙しいんです。一児の母ですからね」
「オレなんか騎士の仕事でアイツより多忙なのに会いに来てるんだぜ? 休日ならなおさら、お茶くらい出すべきじゃん」
恐ろしい会話が聞こえてくる。
この男、よく懲りないな。
明らかに避けてるんだけど、分からないものかな。もしくは知っているうえでそれでも私のこと好きなのか。
想像したくないことが頭に浮かんで、腕に鳥肌が立つ。
「もしかしてこれ、ストーカーの域なんじゃない……?」
あまりの執着っぷりに身震いした。
平凡な子持ちの女である私の、どこがそんなにいいのか。
「このままじゃダメかも知れない」
ぐっと手に力を入れた。
「リュシアンはイヴァンくれた大切な宝物。私が守る」
リュシアンを寝かしつけたあと、帝国学の授業で使用した教科書をテーブルの上に広げた。アルカナリア帝国の中心部の過去と現在の街の様子が、比較できるよう見開きで載っている。
「今いるのは城北住宅地だから……最も遠いところは城南住宅地ね」
地図を見ながら、私はひとりごちた。
城北は商店街が中心で住宅地としての規模はささやかだが、城南は一大住宅地だ。子供の数も桁違いに多く、裕福で教育熱心な家庭も多い。
「ローズ、どうしたの?」
お手洗いに起きた大家さんが、寝ぼけた顔で私に訊ねた。彼女には本当に助けられている。仕事ができ、新しい家を借りられるのも、リュシアンを見ていてくれる彼女のおかげだ。
「大家さん。あの、私たち、引っ越そうと思って」
「……え!?」
突然の宣言に、彼女は半開きだった目を見開いた。
こんな夜更けに、眠気が覚めちゃったら申し訳ない。
「引っ越しって、ローズどこに行くんだい?」
「城南住宅地よ」
「まぁ、思い切ったわね」
理由は聞かれなかった。
多分察してくれているのだろう。
「こっちで受けている仕事がほとんどだから、リュシアンは引き続き見ていただきたいのですが……」
「それは構わないけど」
「ありがとうございます!」
私は心の底から安堵した。
リュシアンは愛しているが、子どもがいると想像していたより思い通りに動けないことが、ようやく分かって来たからだ。手伝ってくれる人の好意に、甘えるしか道はない。
◇◇◇
数日後、私は新たな地へ降り立った。朝からたくさんの人が行き来する活気のある街だ。お揃いの白い制服を来た学生らしき人が目立つ。
「だー?」
「そうね。ここは学園前住宅地ね」
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。
男嫌いな王女と、帰ってきた筆頭魔術師様の『執着的指導』 ~魔道具は大人の玩具じゃありません~
花虎
恋愛
魔術大国カリューノスの現国王の末っ子である第一王女エレノアは、その見た目から妖精姫と呼ばれ、可愛がられていた。
だが、10歳の頃男の家庭教師に誘拐されかけたことをきっかけに大人の男嫌いとなってしまう。そんなエレノアの遊び相手として送り込まれた美少女がいた。……けれどその正体は、兄王子の親友だった。
エレノアは彼を気に入り、嫌がるのもかまわずいたずらまがいにちょっかいをかけていた。けれど、いつの間にか彼はエレノアの前から去り、エレノアも誘拐の恐ろしい記憶を封印すると共に少年を忘れていく。
そんなエレノアの前に、可愛がっていた男の子が八年越しに大人になって再び現れた。
「やっと、あなたに復讐できる」
歪んだ復讐心と執着で魔道具を使ってエレノアに快楽責めを仕掛けてくる美形の宮廷魔術師リアン。
彼の真意は一体どこにあるのか……わからないままエレノアは彼に惹かれていく。
過去の出来事で男嫌いとなり引きこもりになってしまった王女(18)×王女に執着するヤンデレ天才宮廷魔術師(21)のラブコメです。
※ムーンライトノベルにも掲載しております。
『専属メイド全員が重すぎる愛で迫ってくる!~大学生の僕、11人?の美女に24時間甘やかされ尽くす生活~』
まさき
青春
僕は、ちょっと普通じゃない日常を送ることになった――それは、専属メイドが全員僕のことを溺愛してくれる暮らしだ。
朝は髪を整えてくれるリナ、朝食で笑顔を見せてくれるミユ、どの瞬間も全力で僕を甘やかす。掃除、料理、悩み相談まで、僕のためだけに動くメイドたち。
「ご主人様の笑顔が見たいんです」
その一言で、僕の毎日はちょっとドキドキ、ちょっと幸せ。
全員が僕を独占したいと競い合う日常の中、僕はどうやってこの溺愛地獄(?)を生き抜けばいいのか――!?
甘々、至れり尽くせりの日常ラブコメ、開幕。
「作品への感想代わりの『いいね❤️』や『エール📣』、心よりお待ちしております。」
「【応援のお願い】『いいね❤️』や『エール📣』をいただけると、作者のモチベーションが爆上がりします!」
「最後までお読みいただきありがとうございます。温かい『いいね❤️』が更新の支えです。」