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十三話
初めて見る景色にリュシアンは辺りをあちこち見渡している。
「ふふっ。城南住宅地っていうのはカモフラージュよ」
私はリュシアンにウインクして見せた。
今立っている学園前住宅地とはその名の通り、以前通っていた学園の向かい側に位置する。城南住宅地へ引っ越すというのは真っ赤な嘘、私はまた住み慣れた地へ戻って来たのだ。
大家のジェニーさんは私の引越し先を黙っていてくれると思うが、彼女の子どもたちは口が硬いとは言い切れない。もし漏れてしまっても大丈夫なように、偽の住所を告げたのだ。
私は事情があって、家を出た身。
アンドレはまさか元の居場所の近くにいるとは思わないだろう。
リュシアンをスリングで抱いて、空いている方の手でキャリーケースを押した。
街中には朝からたくさんの人が行き来している。こんなに人が行き交えば、すれ違っても私だとは気づかなそうだ。人混みに紛れることができるのも、私たちにとっては好都合だった。
「はぁ……はぁ……結構重いわね……」
キャリーケースや乳母車は片手だとバランスが取りにくい。北部に比べてだいぶ石畳で舗装されているとはいえ、車輪が石と石の間の溝に簡単に挟まってしまう。
こんなとき、田舎なら通りがかった誰かが手伝ってくれるけどもここは都会だ。みんなそれぞれ時間に追われて忙しく、手を煩わせるわけにはいかない。もちろんそんなことは承知の上で引っ越してきたが、居合わせた人たちの邪魔になっていそうで、嫌な汗が流れる。せめて、ひとりで歩ける年齢だったら、もう少し楽だったのだろうか。私は息を切らせながら通りを踏みしめた。
ふと横を見れば、リュシアンは抱かれたままじっと私の顔を見つめていた。
「ん? なぁに?」
「あい」
リュシアンが生け垣のカメリアの花にそっと手を伸ばすと、枝がパキッと折れて一輪の赤い大輪が私の手のひらの上へ落ちてきた。
「あら、くれるの? ありがとう!」
「ヘヘッ」
リュシアンは生えてきたばかりの二本の歯を見せながら舌を出してはにかんだ。
「可愛いんだから……!」
私は彼に頬ずりした。
あぁ、なんて愛くるしいのだろう。
頬をほんのり赤く染め、笑った顔は本物の天使のようだ。銀糸のような髪は朝の瑞々しい風を受けそよいでいる。見ているだけで幸せになるとは、こんなことを言うんだろう。
「大好きよ、リュシアン」
抱きしめると、キャッキャッと歓喜の声を上げた。石けんのいい匂いがする頭に顔をうずめれば、リュシアンはさらに気分を良くしたようで、次から次へと花を渡してくる。
魔法で皿を持ち上げられる彼にとって、お花なんてお手の物だ。
「あら、こんなにたくさん」
「もう充分よ、ありがとう」
「もう持ちきれないわ。リュシアン、ストップ!」
「ストップーー!」
その日、学園前住宅地の近くの細道が、カトレアの花でいっぱいになったのは言うまでもない。
「リュシアン、新しいおうちに行きましょう! 前のところよりも古いけど、味があって素敵なところよ」
私はそそくさとリュシアンをその場から連れ出した。
このときは知らなかった。
カトレアの生け垣が公園に自生しているものではなく、貴族のおじいさんの所有物であることを。
◇◇◇
数日後の朝方のことだ。
玄関の扉をノックする音がして、開けてみれば警備隊の男たちが数人、敷居の向こうに立っていた。男たちはキリッとした顔をして、大きな公園がある方向を指差した。
「実はね。数日前、ここらへんの一帯の花が全て枝から手折られていたんですよ。今までこんなことは一切なかったので、何事かと思いまして。何かご存知ないですか?」
「え……」
警備隊が訪ねて来て、私はごくんと唾を飲み込んだ。数日前と言えばリュシアンと共に学園前住宅地へと引っ越して来た時期だ。花で遊んでいたが、てっきり自然に生えてきたものだと思っていた。前世では見たことのない多色植物も多く、野生か植樹したものかの区別がつかなかったのだ。
「あの……もしかして公共物でしたか?」
「いいや、公共物ではないよ」
男のひとりが首を振った。
「見てごらん、公園の左側に騎士団の詰所、右側に屋敷の壁があるだろう。カトレアの花は屋敷に住む侯爵様が植えられたんだ。庭が見えない北の部屋からも花を鑑賞できるようにという意図らしいぞ」
「……えっ」
私はサーッと血の気が引いた。
「……あれ、個人の所有物だったんですか……?」
「この辺では有名な話ですね。今の季節はカトレアですが、ウィスタリアやラベンダーなんかも植えていらっしゃるので、とても美しく彩られますよ」
「……!!」
今日は久しぶりに晴れ、気持ちの良い風が吹き込んできていた。溜め込んでいた洗濯物を洗おうと外に出ていたが、一気に血の気が引いてしまった。
「やったのはうちの息子です……」
「え?」
「申し訳ございません! 引っ越して来たばかりで、何も分からず……」
私は後ろを振り向いた。
リュシアンは洗濯物がたくさん入ったバケットから服を引っ張って遊んでいる。
「謝罪させてください!」
洗濯物を大急ぎで洗濯紐に引っ掛けて、リュシアンを抱いてへ侯爵邸へと駆け出した。
学園に隣接している詰所には、見覚えのある制服の男たちがたくさん集まっていた。彼らの中に、警備隊に所属しているアンドレの姿がないことに安堵しながら通り過ぎる。
リュシアンは何が起きているかも分からないまま、抱っこされながらウキウキして指を動かしている。
彼が指を一振りすれば、公園にある噴水の水が途端に大きく跳ね上がる。雲がまとまってそこだけ雨が降ってすぐに止み、小さな虹がかかる。
「こら、リュシアン、やめなさい!」
無邪気な赤ちゃんの耳には、母の注意なんて届かない。
「きゃははっ!」
リュシアンが虹を生み出すと、公園にいた子どもたちは一斉に空を見上げた。噴水の水しぶきを頭から浴びて、楽しそうに歓声を上げている。
少し大きなお友だちの笑顔に吸い寄せられるように、リュシアンは魔法を使い続ける。
「もうやだー、何事?」
「びしょ濡れじゃない」
「そろそろ辞めなさい、風邪引くわよ」
子どもたちの保護者は、困った顔で立ち尽くしている。
「ご……ごめんなさい! ごめんなさい!」
私はハラハラしながら公園のそばを突っ切った。子どもたちの顔も、大人たちの顔も直視できない。
実をいうと、このところリュシアンの暴走が止まらなかったのだ。
公園の花を摘んだだけにとどまらず、小麦粉の粉を雪のように降らせてみたり、紅茶の出し殻でお絵かきしたり。いつかもっと大変なことになったらどうしようと、不安が消えなかったのだ。
リュシアンは魔法を自由に操れない。授業で聞いた話では、大人になるまでこの状態が続く人もいるのだとか。
大人になるまで、あと何年だろう。まだ一歳にも満たない彼にとって、途方とも言える年月がかかる。
「あぁ、どうしよう……」
私は額に手を当てた。
子どもが欲しいとは言ったが、魔力持ちとは想像していなかった。日に日に増していく魔力が、私の肩に重くのしかかる。
「イヴァンも魔法なんて使っていなかったのに……」
記憶の中の彼は、地味で真面目で頭がいい、どこにでもいるクラスメイトだ。魔力なんて持っていれば噂にならないはずがない。
しかも、イヴァンは何やら長い付き合いの持病があるようだし。“重大な発作が起こったら、優しく抱きしめてね”などと言っていたし、大病を持つ身体で魔法なんて使えるわけがないのだ。
ということは、突然変異。
私とイヴァンの遺伝子の組み合わせがフィーバーして、たまたま魔力が発生した子どもが生まれてしまったのだ。
「どうにかするしかないわよね……」
私は腹をくくってリュシアンをグッと抱え直した。
そうして私は、ふたたび例の生け垣の前にやってきた。よく見ると椿の生け垣は公園側にも邸宅敷地内にもどちらにも植えられていて、見頃を迎えた赤い花々が凛として咲いている。
「……」
罪悪感に押しつぶされそうになりながら扉を叩くと、初老の執事が出てきてくれた。
私は執事の顔を見るなり頭を下げ、一気に言葉を放った。
「カトレアの花を摘んでしまい申し訳ありません! 今後一切このようなことが無いように、しっかり言い聞かせますので!」
辺りが静寂に包まれる。
「……」
下を向いていて執事の顔が見えないが、やはり怒っているのだろう。家主が大事に育てたお花なのだ。
「何か私にできることがあればおっしゃってください。花は弁償できませんが、それ以外なら何でもできます」
「……」
執事の返答はない。
「……あ、あの……」
私は少しだけ顔を傾けて執事を見上げた。執事が見ていたのは私ではなく、リュシアンだった。
私は執事の視線の先に目をやった。
「……!!」
太陽の光を浴び、リュシアンの瞳はラメを散らしたようにキラキラと輝いている。
嫌な予感がした。
子どもがやけに静かなのは、たいていいたずら中である。
「リュシアン!!」
呼び戻すのがわずかに遅かった。
リュシアンはカトレアの生け垣に向けて指さし、またもや魔法を放っていた。
「ふふっ。城南住宅地っていうのはカモフラージュよ」
私はリュシアンにウインクして見せた。
今立っている学園前住宅地とはその名の通り、以前通っていた学園の向かい側に位置する。城南住宅地へ引っ越すというのは真っ赤な嘘、私はまた住み慣れた地へ戻って来たのだ。
大家のジェニーさんは私の引越し先を黙っていてくれると思うが、彼女の子どもたちは口が硬いとは言い切れない。もし漏れてしまっても大丈夫なように、偽の住所を告げたのだ。
私は事情があって、家を出た身。
アンドレはまさか元の居場所の近くにいるとは思わないだろう。
リュシアンをスリングで抱いて、空いている方の手でキャリーケースを押した。
街中には朝からたくさんの人が行き来している。こんなに人が行き交えば、すれ違っても私だとは気づかなそうだ。人混みに紛れることができるのも、私たちにとっては好都合だった。
「はぁ……はぁ……結構重いわね……」
キャリーケースや乳母車は片手だとバランスが取りにくい。北部に比べてだいぶ石畳で舗装されているとはいえ、車輪が石と石の間の溝に簡単に挟まってしまう。
こんなとき、田舎なら通りがかった誰かが手伝ってくれるけどもここは都会だ。みんなそれぞれ時間に追われて忙しく、手を煩わせるわけにはいかない。もちろんそんなことは承知の上で引っ越してきたが、居合わせた人たちの邪魔になっていそうで、嫌な汗が流れる。せめて、ひとりで歩ける年齢だったら、もう少し楽だったのだろうか。私は息を切らせながら通りを踏みしめた。
ふと横を見れば、リュシアンは抱かれたままじっと私の顔を見つめていた。
「ん? なぁに?」
「あい」
リュシアンが生け垣のカメリアの花にそっと手を伸ばすと、枝がパキッと折れて一輪の赤い大輪が私の手のひらの上へ落ちてきた。
「あら、くれるの? ありがとう!」
「ヘヘッ」
リュシアンは生えてきたばかりの二本の歯を見せながら舌を出してはにかんだ。
「可愛いんだから……!」
私は彼に頬ずりした。
あぁ、なんて愛くるしいのだろう。
頬をほんのり赤く染め、笑った顔は本物の天使のようだ。銀糸のような髪は朝の瑞々しい風を受けそよいでいる。見ているだけで幸せになるとは、こんなことを言うんだろう。
「大好きよ、リュシアン」
抱きしめると、キャッキャッと歓喜の声を上げた。石けんのいい匂いがする頭に顔をうずめれば、リュシアンはさらに気分を良くしたようで、次から次へと花を渡してくる。
魔法で皿を持ち上げられる彼にとって、お花なんてお手の物だ。
「あら、こんなにたくさん」
「もう充分よ、ありがとう」
「もう持ちきれないわ。リュシアン、ストップ!」
「ストップーー!」
その日、学園前住宅地の近くの細道が、カトレアの花でいっぱいになったのは言うまでもない。
「リュシアン、新しいおうちに行きましょう! 前のところよりも古いけど、味があって素敵なところよ」
私はそそくさとリュシアンをその場から連れ出した。
このときは知らなかった。
カトレアの生け垣が公園に自生しているものではなく、貴族のおじいさんの所有物であることを。
◇◇◇
数日後の朝方のことだ。
玄関の扉をノックする音がして、開けてみれば警備隊の男たちが数人、敷居の向こうに立っていた。男たちはキリッとした顔をして、大きな公園がある方向を指差した。
「実はね。数日前、ここらへんの一帯の花が全て枝から手折られていたんですよ。今までこんなことは一切なかったので、何事かと思いまして。何かご存知ないですか?」
「え……」
警備隊が訪ねて来て、私はごくんと唾を飲み込んだ。数日前と言えばリュシアンと共に学園前住宅地へと引っ越して来た時期だ。花で遊んでいたが、てっきり自然に生えてきたものだと思っていた。前世では見たことのない多色植物も多く、野生か植樹したものかの区別がつかなかったのだ。
「あの……もしかして公共物でしたか?」
「いいや、公共物ではないよ」
男のひとりが首を振った。
「見てごらん、公園の左側に騎士団の詰所、右側に屋敷の壁があるだろう。カトレアの花は屋敷に住む侯爵様が植えられたんだ。庭が見えない北の部屋からも花を鑑賞できるようにという意図らしいぞ」
「……えっ」
私はサーッと血の気が引いた。
「……あれ、個人の所有物だったんですか……?」
「この辺では有名な話ですね。今の季節はカトレアですが、ウィスタリアやラベンダーなんかも植えていらっしゃるので、とても美しく彩られますよ」
「……!!」
今日は久しぶりに晴れ、気持ちの良い風が吹き込んできていた。溜め込んでいた洗濯物を洗おうと外に出ていたが、一気に血の気が引いてしまった。
「やったのはうちの息子です……」
「え?」
「申し訳ございません! 引っ越して来たばかりで、何も分からず……」
私は後ろを振り向いた。
リュシアンは洗濯物がたくさん入ったバケットから服を引っ張って遊んでいる。
「謝罪させてください!」
洗濯物を大急ぎで洗濯紐に引っ掛けて、リュシアンを抱いてへ侯爵邸へと駆け出した。
学園に隣接している詰所には、見覚えのある制服の男たちがたくさん集まっていた。彼らの中に、警備隊に所属しているアンドレの姿がないことに安堵しながら通り過ぎる。
リュシアンは何が起きているかも分からないまま、抱っこされながらウキウキして指を動かしている。
彼が指を一振りすれば、公園にある噴水の水が途端に大きく跳ね上がる。雲がまとまってそこだけ雨が降ってすぐに止み、小さな虹がかかる。
「こら、リュシアン、やめなさい!」
無邪気な赤ちゃんの耳には、母の注意なんて届かない。
「きゃははっ!」
リュシアンが虹を生み出すと、公園にいた子どもたちは一斉に空を見上げた。噴水の水しぶきを頭から浴びて、楽しそうに歓声を上げている。
少し大きなお友だちの笑顔に吸い寄せられるように、リュシアンは魔法を使い続ける。
「もうやだー、何事?」
「びしょ濡れじゃない」
「そろそろ辞めなさい、風邪引くわよ」
子どもたちの保護者は、困った顔で立ち尽くしている。
「ご……ごめんなさい! ごめんなさい!」
私はハラハラしながら公園のそばを突っ切った。子どもたちの顔も、大人たちの顔も直視できない。
実をいうと、このところリュシアンの暴走が止まらなかったのだ。
公園の花を摘んだだけにとどまらず、小麦粉の粉を雪のように降らせてみたり、紅茶の出し殻でお絵かきしたり。いつかもっと大変なことになったらどうしようと、不安が消えなかったのだ。
リュシアンは魔法を自由に操れない。授業で聞いた話では、大人になるまでこの状態が続く人もいるのだとか。
大人になるまで、あと何年だろう。まだ一歳にも満たない彼にとって、途方とも言える年月がかかる。
「あぁ、どうしよう……」
私は額に手を当てた。
子どもが欲しいとは言ったが、魔力持ちとは想像していなかった。日に日に増していく魔力が、私の肩に重くのしかかる。
「イヴァンも魔法なんて使っていなかったのに……」
記憶の中の彼は、地味で真面目で頭がいい、どこにでもいるクラスメイトだ。魔力なんて持っていれば噂にならないはずがない。
しかも、イヴァンは何やら長い付き合いの持病があるようだし。“重大な発作が起こったら、優しく抱きしめてね”などと言っていたし、大病を持つ身体で魔法なんて使えるわけがないのだ。
ということは、突然変異。
私とイヴァンの遺伝子の組み合わせがフィーバーして、たまたま魔力が発生した子どもが生まれてしまったのだ。
「どうにかするしかないわよね……」
私は腹をくくってリュシアンをグッと抱え直した。
そうして私は、ふたたび例の生け垣の前にやってきた。よく見ると椿の生け垣は公園側にも邸宅敷地内にもどちらにも植えられていて、見頃を迎えた赤い花々が凛として咲いている。
「……」
罪悪感に押しつぶされそうになりながら扉を叩くと、初老の執事が出てきてくれた。
私は執事の顔を見るなり頭を下げ、一気に言葉を放った。
「カトレアの花を摘んでしまい申し訳ありません! 今後一切このようなことが無いように、しっかり言い聞かせますので!」
辺りが静寂に包まれる。
「……」
下を向いていて執事の顔が見えないが、やはり怒っているのだろう。家主が大事に育てたお花なのだ。
「何か私にできることがあればおっしゃってください。花は弁償できませんが、それ以外なら何でもできます」
「……」
執事の返答はない。
「……あ、あの……」
私は少しだけ顔を傾けて執事を見上げた。執事が見ていたのは私ではなく、リュシアンだった。
私は執事の視線の先に目をやった。
「……!!」
太陽の光を浴び、リュシアンの瞳はラメを散らしたようにキラキラと輝いている。
嫌な予感がした。
子どもがやけに静かなのは、たいていいたずら中である。
「リュシアン!!」
呼び戻すのがわずかに遅かった。
リュシアンはカトレアの生け垣に向けて指さし、またもや魔法を放っていた。
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