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二十七話
侯爵邸の執務室にいたイヴァンに、アンドレが詰め寄っているところだった。
「ローズ! これはいったいどういうことだ!」
アンドレは私を見つけるや否や早朝から大声を張り上げた。
「探したんだぞ! この男のところじゃなかったのか!?」
「だからいないって言ったじゃないですか……」
喉元を掴まれていたイヴァンは、アンドレの手を跳ね除けるとネクタイの位置を正した。
「僕だって驚いたんですよ。ローズは寝ているとばかり思っていたのにいなくなっていたのですから」
何も言わず出ていったことが申し訳なく、チクリと胸が痛む。
だが、もう見れないと思っていたイヴァンの顔をまたすぐに見ることができた嬉しさが勝り、チクチクした罪悪感は影を潜める。
「ごめんなさい。どうしても家を出なければならない事情があって、勝手口から外へ出たの。あなたに告げたら決心が揺らぎそうで言えなかった」
「事情って?」
イヴァンが心配そうに尋ねれば、アンドレは私の腕をグッとつかんで彼の身体へと近づけた。
「結婚」
「は!?」
イヴァンは目を見開いた。
「ローズはオレと結婚することが決まったんだよ。他の男の家にいつまでも世話になる訳にはいかねぇから、さっさとおいとましようとしてたんだ」
ドヤ顔のアンドレに、イヴァンは啞然として唇を震わせた。
「本当……?」
自分の口からは言いたくなくて、私は口をつぐんだ。
「ローズ、アンドレのことが好きなの……?」
イヴァンの懇願するような瞳に、胸がドクンと波打つ。好きという感情で、結婚したことがなかった。前世も、今世も。
「それは……」
前世の私にとって結婚とは、親を喜ばすためのものであり、義務だった。高齢の両親の笑った顔が見たくて、孫の顔を見せてやりたくて、結婚相手との間に愛なんて必要なかった。
でもイヴァンにとっては違うのだろう。十代の女の子のように、もっとロマンチックで運命的なものを想像しているのだ。
「好きとか嫌いとか、んなことはどうだっていいんだよ」
アンドレは檄を飛ばした。
「コイツには息子がめちゃくちゃにした土地を修復する責任があんの」
「……そうね」
頭上に響くアンドレの声を聞きながら、私はぼんやりと遠くを眺めた。
アンドレにとっては、結婚はまた別の意味を持つのだろう。イヴァンのように愛でも、私のように人生の義務でもなく、『下僕を得ること』としてとらえているかも知れない。
頭の中で、前世の私が泣いて訴える。
“その人はだめ”
“何があっても、手を取っちゃだめよ。苦労するのはあなたよ”
“死んだ方がマシ”
すると今世の私が反論を述べるのだ。
“よく言うわね”
“何にも事情を知らないくせに”
“死んだほうがマシ? 私は息子を道連れに死んだりしないわ”
私だって、何も考えずに結婚を承諾したわけじゃないのだ。前世の華子と今世のローズリーヌの立場で何度も何度も対話し、自分にぴったりな条件の解決策を探し続けていた。だけど結局いつも、アンドレと結婚するという結論にたどり着いていたのだ。
受け入れることが当たり前になりすぎていた。
「……責任責任ってうるさいわね。どうしてすべての物事を“誰かのせい”にするわけ?」
「はぁ? お前アホか。責任あんだろうがよ、社会人として失った人間が償うのが当然だろう。と・う・ぜ・ん」
アンドレは頭を指先でツンツンと叩いた。
「そうなの。じゃあ山火事は?」
「見回りを怠った持ち主の責任だ」
「地震で家が倒壊したら?」
「建て替えやら補強やら、引っ越しやら。何でも対策ができただろう」
「電車で赤ちゃんが泣いたら?」
「躾もできねぇガキ、公共交通機関使わなきゃいいだろう」
アンドレは平然と言い放ち、私は怒りが込み上げた。やはり、彼とは理解し合えない。
「そう。よーく分かったわ」
他人の意見を尊重することが、美学だと思っていた。自分の考えは諦めた方が無駄な争いを起こさなくて済むし、心に激しい波風を立てることはない。
押しに弱くて、言いなりになる。他人から見れば扱いやすい人間だったのかも知れないが、大事なことを疎かにしていた。
「ねぇアンドレ、女の子がみんな、結婚に憧れを持っていると思う?」
「は?」
「答えはNOよ」
私はリュシアンに声をかけた。
「さっき見た景色を再現できる?」
「る!」
リュシアンは両手をいっぱいに広げ、空気をすくうように動かした。小さな腕の中に、本物のような箱庭が現れる。手のひらの低い位置に海と白い砂浜、上の方に雲が浮かんでいる様子は、最初に行った隣国の海辺だ。
「すごい……赤ちゃんなのに、疑似世界構築まで……」
イヴァンは思わず息を漏らした。
「なんだよこれ?」
アンドレは奇妙なものを見る目つきで覗き込んでいる。私は思い切り息を吸い込み、胸を張った。
「馬車の中から突然消えてごめんなさい。実は、この場所にリュシアンが私を瞬間移動させてくれたの」
「瞬間移動だって!? 相当な魔力量がないと不可能なはず!」
イヴァンは興奮のあまり目が血走っている。
「とっても綺麗だったわ。私、海を久しぶりに見たの。太陽の光で輝いていて、絵の具で塗ったように青かったわ。現地の人たちも優しくてイキイキしてて、自然に囲まれた暮らしを送ってた。こういう日常もいいなって思ったの」
「自然ね」
アンドレは鼻で笑った。
「女はすぐ自然派とか無農薬とか言うけどな。あんなの原始的に過ぎねぇ。現実を見ろ、現実を」
私は声を荒げたくなるのを、グッと堪える。
「見てるわ」
「見てねぇだろ」
「……いいえ、違うわね。夢を見たっていいじゃない……」
声を振り絞って口を開く。
「なんだって?」
「私だって夢を叶える権利くらいあるわ!」
リュシアンの指を握って遊んでいたイヴァンも、私の方に目を向けた。
アンドレは腕を組んで見下ろしている。
「公園を破損した罪があるのにか?」
「そうよ」
心臓がバクバクいっている。
「あなたと結婚していた間、前世の私はずっと我慢していたの。口を出すことで私のことを守ろうという側面もあったのかも知れないと、今は思う。だけど、外出や交友、娯楽まで制限された日々は、保護される安心感を上回るほど息苦しかった」
「お前が金を稼がねぇからだろ。オレより稼いでから言えと、口を酸っぱくして言っていただろ」
「それは……」
前世の一人娘は身体が弱く、小学生になっても月に数度は熱を出していた。パートですらしょっちゅう休まなければならず、正社員なんて考えたことはなかった。自分の体調だけを気遣っていれば良い夫と違って、パート先を早退するのも休むのも、一晩中看病するのも全て私だった。
稼げるわけがない。オレより稼げなどという台詞、よく言えるものだ。私はキッとアンドレを睨みつけた。
「オムツ替えさえしたことのないあなたに、言われる筋合いはないわ!」
「なんだと?」
「あなたが休まず会社に行けてたくさん稼いで来ることができるのは、私のおかげでもあるんだからね! 人の苦労を全く解ろうとしない人と、二度と結婚なんかしないから!」
「……はぁ」
アンドレは思っていたよりも冷静だったが、よく見ると頭に血管が浮き出ている。
「残念だぜ、ローズ」
ジリジリと私に近づいて、肩をポンと叩いた。
「お前はもっと賢いかと思っていたぜ。こんな簡単なことも理解できないなんて」
「……公園を管理する責任者を出してちょうだい。私が直接交渉する。結婚せずに私一人で返済する方法を検討させてもらいに行く」
私が訴えると、アンドレは強い口調で言った。
「だから! お前に拒否権があると思うな! 多額の借金を背負ったお前は、この先ずっとオレの言いなりなんだよ!」
「ローズ! これはいったいどういうことだ!」
アンドレは私を見つけるや否や早朝から大声を張り上げた。
「探したんだぞ! この男のところじゃなかったのか!?」
「だからいないって言ったじゃないですか……」
喉元を掴まれていたイヴァンは、アンドレの手を跳ね除けるとネクタイの位置を正した。
「僕だって驚いたんですよ。ローズは寝ているとばかり思っていたのにいなくなっていたのですから」
何も言わず出ていったことが申し訳なく、チクリと胸が痛む。
だが、もう見れないと思っていたイヴァンの顔をまたすぐに見ることができた嬉しさが勝り、チクチクした罪悪感は影を潜める。
「ごめんなさい。どうしても家を出なければならない事情があって、勝手口から外へ出たの。あなたに告げたら決心が揺らぎそうで言えなかった」
「事情って?」
イヴァンが心配そうに尋ねれば、アンドレは私の腕をグッとつかんで彼の身体へと近づけた。
「結婚」
「は!?」
イヴァンは目を見開いた。
「ローズはオレと結婚することが決まったんだよ。他の男の家にいつまでも世話になる訳にはいかねぇから、さっさとおいとましようとしてたんだ」
ドヤ顔のアンドレに、イヴァンは啞然として唇を震わせた。
「本当……?」
自分の口からは言いたくなくて、私は口をつぐんだ。
「ローズ、アンドレのことが好きなの……?」
イヴァンの懇願するような瞳に、胸がドクンと波打つ。好きという感情で、結婚したことがなかった。前世も、今世も。
「それは……」
前世の私にとって結婚とは、親を喜ばすためのものであり、義務だった。高齢の両親の笑った顔が見たくて、孫の顔を見せてやりたくて、結婚相手との間に愛なんて必要なかった。
でもイヴァンにとっては違うのだろう。十代の女の子のように、もっとロマンチックで運命的なものを想像しているのだ。
「好きとか嫌いとか、んなことはどうだっていいんだよ」
アンドレは檄を飛ばした。
「コイツには息子がめちゃくちゃにした土地を修復する責任があんの」
「……そうね」
頭上に響くアンドレの声を聞きながら、私はぼんやりと遠くを眺めた。
アンドレにとっては、結婚はまた別の意味を持つのだろう。イヴァンのように愛でも、私のように人生の義務でもなく、『下僕を得ること』としてとらえているかも知れない。
頭の中で、前世の私が泣いて訴える。
“その人はだめ”
“何があっても、手を取っちゃだめよ。苦労するのはあなたよ”
“死んだ方がマシ”
すると今世の私が反論を述べるのだ。
“よく言うわね”
“何にも事情を知らないくせに”
“死んだほうがマシ? 私は息子を道連れに死んだりしないわ”
私だって、何も考えずに結婚を承諾したわけじゃないのだ。前世の華子と今世のローズリーヌの立場で何度も何度も対話し、自分にぴったりな条件の解決策を探し続けていた。だけど結局いつも、アンドレと結婚するという結論にたどり着いていたのだ。
受け入れることが当たり前になりすぎていた。
「……責任責任ってうるさいわね。どうしてすべての物事を“誰かのせい”にするわけ?」
「はぁ? お前アホか。責任あんだろうがよ、社会人として失った人間が償うのが当然だろう。と・う・ぜ・ん」
アンドレは頭を指先でツンツンと叩いた。
「そうなの。じゃあ山火事は?」
「見回りを怠った持ち主の責任だ」
「地震で家が倒壊したら?」
「建て替えやら補強やら、引っ越しやら。何でも対策ができただろう」
「電車で赤ちゃんが泣いたら?」
「躾もできねぇガキ、公共交通機関使わなきゃいいだろう」
アンドレは平然と言い放ち、私は怒りが込み上げた。やはり、彼とは理解し合えない。
「そう。よーく分かったわ」
他人の意見を尊重することが、美学だと思っていた。自分の考えは諦めた方が無駄な争いを起こさなくて済むし、心に激しい波風を立てることはない。
押しに弱くて、言いなりになる。他人から見れば扱いやすい人間だったのかも知れないが、大事なことを疎かにしていた。
「ねぇアンドレ、女の子がみんな、結婚に憧れを持っていると思う?」
「は?」
「答えはNOよ」
私はリュシアンに声をかけた。
「さっき見た景色を再現できる?」
「る!」
リュシアンは両手をいっぱいに広げ、空気をすくうように動かした。小さな腕の中に、本物のような箱庭が現れる。手のひらの低い位置に海と白い砂浜、上の方に雲が浮かんでいる様子は、最初に行った隣国の海辺だ。
「すごい……赤ちゃんなのに、疑似世界構築まで……」
イヴァンは思わず息を漏らした。
「なんだよこれ?」
アンドレは奇妙なものを見る目つきで覗き込んでいる。私は思い切り息を吸い込み、胸を張った。
「馬車の中から突然消えてごめんなさい。実は、この場所にリュシアンが私を瞬間移動させてくれたの」
「瞬間移動だって!? 相当な魔力量がないと不可能なはず!」
イヴァンは興奮のあまり目が血走っている。
「とっても綺麗だったわ。私、海を久しぶりに見たの。太陽の光で輝いていて、絵の具で塗ったように青かったわ。現地の人たちも優しくてイキイキしてて、自然に囲まれた暮らしを送ってた。こういう日常もいいなって思ったの」
「自然ね」
アンドレは鼻で笑った。
「女はすぐ自然派とか無農薬とか言うけどな。あんなの原始的に過ぎねぇ。現実を見ろ、現実を」
私は声を荒げたくなるのを、グッと堪える。
「見てるわ」
「見てねぇだろ」
「……いいえ、違うわね。夢を見たっていいじゃない……」
声を振り絞って口を開く。
「なんだって?」
「私だって夢を叶える権利くらいあるわ!」
リュシアンの指を握って遊んでいたイヴァンも、私の方に目を向けた。
アンドレは腕を組んで見下ろしている。
「公園を破損した罪があるのにか?」
「そうよ」
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「なんだと?」
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「……はぁ」
アンドレは思っていたよりも冷静だったが、よく見ると頭に血管が浮き出ている。
「残念だぜ、ローズ」
ジリジリと私に近づいて、肩をポンと叩いた。
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