無中のトト

時田 一朗

文字の大きさ
1 / 5
第1章

出会い(1)

しおりを挟む


 目を開ける。吸い込まれそうな程暗い天井が広がっていた。
ゆっくりと脳が起き上がるのを感じて、冷たい床から身体を起こす。
 此処はどこだろう。何故ここで寝ていたのだろう。自分はなんなのだろうか。

 何も分からない。

 顔を正面に向ける。ボンヤリとだが紫色の扉らしきものがあるのに気付いた。
 驚きもせず、疑いもせず、恐怖も感じない。本能のように扉へ歩き出した。
 扉に近づくと一人でに開き始めた。軋む音と共に現れたのは闇。光も音も通さ
ない絶対の闇。どこに繋がっているのか何があるのかも分からない。
 一つの不安も感じずに歩き出す。
 そのまま闇の中に沈んでいった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 目を開ける。銀色の丸テーブルに椅子が一つの空間だった。
『おや?』
 声が聞こえる方向へ、銀色の丸テーブルの奥へ目を向けた。
『来客なんて驚きだね。とにかくこっちへいらっしゃい』
 何も疑わず歩き出した。

 声の正体はピンク色のクマの人形だった。
「君は…。へぇーなかなか面白いじゃないか。こんなとこに生命が迷い込むなんて。まぁ座りなよ」
 人形は動かない。どこから声を抱いているのか分からない。
 何も疑わず椅子に腰をかける。
「君は何も疑わないのかい?僕の身体を見ても声を聞いても」
「別に」
「ふーん。君のような存在は見たことないよ。中も外もね」
 人形は嬉しそうに話し始める。
「まあいいさ。それよりも僕の話し相手を頼もうかな。ここに来てからは誰もここに来なくて退屈してたのさ」
 そう言って人形は勝手に話し始めた。
「あるところに一人の少年がいました。少年はとても臆病な性格でいつもみんなからからかわれていました。そんな少年にも友達がいました。からかわれているといつも助けに来てくれました。その友達の前では少年は笑顔でいられました。ある日少年は呼び出されました。いつもからかう人に連れられ、森の奥の湖まで来ました」
 人形は咳払いを挟みそのまま続けた。
「湖で待っていたのはいつも少年をからかっていた数人とボロボロになった友達でした。少年は嫌になりました。自分が臆病なせいで友達を傷付けてしまったこと、それでもなお助けに踏み出せない自分が。少年は願いました。誰か友達を助けてください、なんでもしますから。すると声が聞こえました。『何かを犠牲にすれば力をあげるよ』と。少年は承諾しました。その一瞬でからかっていた数人は崩れ落ちました。少年は友達を助けました。友達は少年にお礼を言いました。少年は急な恐怖を感じ、逃げ出してしまいました。友達は追いかけました。友達は少年に追いつき、腕を掴みました。すると少年は叫び出しました。その瞬間友達は崩れ落ちてしまいました。その後少年の姿を見た者はいませんでした」
 人形は感嘆の息を漏らした。
「僕この話好きなんだよね。君はどう思う?」
「別に」
「はぁ…。君はそれしか言えないのかい?結構良い作り話が出来たから感想が聞きたかったんだけどね」
 人形はつまらなそうに溜め息を吐いた。
「ところで君はどうしてこんな場所に来たんだい?」
「分からない。闇の中を通ったら此処に来た」
「ふーん。よく分からないや。そう言えば君の名前は?」
「………」
 名前?なまえ?
「分からない」
「分からない?それはますます面白いね!君に興味が湧いてきたよ!久しぶりに退屈せずに済みそうだ!じゃあ君に一つ協力をお願いしようかな!」
 人形は笑い始めた。空間中に響くほど大きな声で。
「この部屋を出て外の世界について調べてきてほしいんだ!もちろんタダでとは言わないよ!前金として………」
 本当に楽しそうだ。

「名前をあげるよ!」

 人形はやっぱり動かない。
「今あげられるのはこれしかないんだ!さあ受け取ってね!」
 瞬間テーブルの中から小さな箱が出てきた。迷わず受け取り、中を開けた。

 入っていたのは闇だった。
 ここに来たものとは別のもののような感じがした。
 吸い込まれるように闇の中へ入っていった。
 最後に耳にした言葉は人形の楽しそうな声。

「君の名前はトトだ!終わったら迎えに行くからね!」

 意識が落ちた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 ようやく意識を取り戻して感じたのは身体の痛みだった。
 また変なところに飛ばされたのだろう。ただそこは冷たい床などではなく暖かく、風の気持ち良い草原だった。
 心臓がドクドクしている。自分の胸を辺りを左手で押さえ立ち上がった。
 周りを見渡す。いくつかの山々に緩やかな丘、後ろには森が広がっている。
 その森からガサガサと音が聞こえる。何かがこちらに近付いてくる。逃げもしない。ただ見つめるだけだった。
『あれれ?』
 森の中から現れたのは童話に出て来そうな服を着た女の子。頭の上には白い耳が二つ。これは………うさぎ?。
「なんか落ちたような音が聞こえたからなにかなーって思って来たんだけど………」
 少女は不思議なものを見るかのようにジロジロと見てくる。
「おと………村長から話は聞くけど君みたいの人見たことないなー。私のように耳もないし、鳥人のように羽もないし。君はどこから来たの?名前は?」
「どこから………分からない。名前は………トト」
「トトくんかー!分からないってことは迷子かな?」
 少女はにっこりと笑いかけて来た。
「村長からは迷子には優しくしなさいって言われてるんだ!とりあえず私の村においでよ!案内するからさ!」
 そう言って少女に手を握られ、引っ張られるように歩き始めた。
「あっ、そうだ!私の名前はヨジェ!よろしくね!」
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 三十分ほど歩いた頃、小さな村が見え始めた。そのままヨジェの家まで連れていかれた。
「ただいまー!おとうさーん!」
 ヨジェは階段を上がりながら家の中に響く声で呼んだ。
 数秒ののち、ヨジェに似た耳を持つ大人を連れて来た。
 大人は驚いたような視線を送って来た。
「君は………。おっと娘の友達かな?まあ上がってくれ。今お茶を入れよう」
 大人の後ろをついて行くヨジェに案内をされ、部屋の椅子に腰をかける。すぐにお茶を用意され、大人は対面の椅子に座る。
「さて、まずは遊びに来てくれてありがとうね。君の名前は?」
「トト」
「トトくんか。私はこの村の村長のテレルだ。娘が連れて来た友達は決して多くないから嬉しく思うよ」
 ヨジェはニコニコしながらお茶を飲んでいる。
「でもいくつか気になることがあるんだ。こんな説明は嫌に思うかもしれないが、君は何者だい?」
 テレルは真剣な顔で言う。
「わからない」
「そうか………」
 テレルは少し考えた後、口を開いた。
「この世界はたくさんの種族が生活している。獣人、魚人、鳥人、溶人、そして私達のような兎人。でも、君のような特徴を持っていない種族は初めてだ。獣人のような力強い身体もない。魚人のような鱗も、鳥人のような羽もない。溶人………かとも思ったが、君の顔には傷がある。再生能力が高くないようだ」
 テレルは持っていた鏡をこちらに向ける。自分の左頬に切り傷のようなものがある。きっと草原で倒れていた時にでもついたのだろう。
 「だからと言って君を追い出したり暴力を振るったりはしないよ。私が知る種族が全てでなないからね。君のような種族は珍しいのかもしれない。帰る場所がないならしばらくこの家に住むといいよ」
「わかりました」
「ふふ………。君は不思議な子だね。こう言う時は『ありがとうございます』だと思うよ」
「………ありがとう………ございます」
 テレルもヨジェも嬉しそうに『どういたしまして』と言った。
「まずはお風呂に入った方がいいね。お湯を沸かしてあげるから部屋で待ってるといい。ヨジェ、空き部屋に案内してあげなさい」
「はーい!さあこっちだよ!」
 またヨジェに手を引かれ二階に案内された。
 二階には部屋が三つあった。階段を上がり左へ曲がる。右手手前がテレル、右手奥がヨジェ。そして左手奥の空き部屋に案内された。
 中は空き部屋というには余りにも綺麗な部屋だった。特別に広いわけでもないが、不満を抱くような部屋ではなかった。不思議に思うとすれば、下と同じようなテーブル一つに椅子が三つあった。
「ここがトトくんの部屋だよ!自由に使っていいからね」
 ヨジェは楽しそうにニコニコしている。
「ヨジェ」
「なーに?トトくん」
「どうしてヨジェはそんなに楽しそうなの?」
 ヨジェは少し体を震わせたが、いつもの笑顔で答えた。
「トトくんが友達になってくれたから嬉しいんだよ!友達が遊びに来てくれたし、一緒に住むことになったし!」
「いつから友達になったの?」
「手を繋いでお茶を飲んで一緒に住むんだよ!これはもう友達だよ!はっ!まさかそれ以上の………?」
 ヨジェは赤くなった顔を手で覆い尻尾を小刻みに震わせた。
 ふっ、と息を漏らした。
「あー!トトくん初めて笑った!そっちの方がいいよ!」
 心臓がドクドクなる。しばらくしてテレルからお湯が沸いたと呼ばれた。
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 空き部屋に戻りベッドの上に横になる。外はすっかり夜になっていた。
 テレルに呼ばれ、お風呂に入る時ヨジェが一緒に入ろうと言って来たからいいよと言ったのに結局ヨジェは逃げてしまったり、食事の時もヨジェが自分のスープを食べさせたてくれたのに恥ずかしそうにしていた。
 1日を振り返っているとドアがノックされた。入って来たのは二人分のお茶が乗ったトレイを持って来たヨジェだった。
「トトくん少しお話しない?」
 ニコッと笑い、テーブルにお茶の用意をする。二人は対面に座りヨジェがお茶を啜った後に自分もお茶を啜った。
 静寂が訪れる。ヨジェは俯いたままいつものような笑顔を向けて来なかった。
「トトくん」
 ヨジェが口を開いた。それでもまだ俯いたままだった。そのまま続ける。
「どうして逃げ出したりしなかったの?急に知らない人に連れられて自分とは違う種族に囲まれて部屋まで用意されて。トトくんなにも疑わないで流されるがままに家に住むことになって………。トトくん不思議な人だね。私なら途中で逃げ出しちゃうもん。」
 落ち着かない様子でヨジェは耳を揺らしている。
「私は嬉しかったんだよね。トトくんを初めて見た時同じぐらいの歳の子だ、仲良くしたいなって思ったんだ。そしたらトトくんは私について来てくれた。一緒にお話しもしてご飯も食べてくれた」
 嬉しかったか………。そうか………。
「ヨジェ。ありがとう」
 ヨジェは驚いたように顔を上げる。
「自分が何者かわからない。なぜここに来たのかは………旅をしているんだ。ただどこに行けばいいのかわからない。何をすればいいのかもわからない。ただ………」
 自分が今日初めて感じる気持ち。いや、生まれて初めてかもしれない。言葉が止まらない。
「嬉しかったんだ。君に初めて会って手を引かれ村を案内してくれて………友達になってくれて嬉しかったんだ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 あの後ヨジェが急に泣き始めた。どうしていいのかわからなかったが、そのうちありがとうと言い残して部屋を出ていった。一人だけの空間になった。
 今日はもう寝ようと思いベッドに向かう途中。
『トトー?聞こえるかーい?』
 聞き覚えのある声が聞こえた。いや、これは自分い名前をくれたクマの人形の声だ。
「なに?」
 驚きもなく答える。
『あ!聞こえるんだね!よかったーどうなったのか気になってね。今は何しているんだい?』
 周りを見渡してもクマの人形の姿はない。
「ヨジェの家にいる」
『ヨジェ?誰だい?お友達かな?なら、名付け親としては嬉しいねー』
 人形はニコニコしているのだろう。動かないけど。
『まあ君に死なれちゃ困るからね。生存確認とでもいっておこうか。とにかく無事でいることだね。あとそのお友達には僕のことは内緒だよ?誰にも言っちゃいけないよ』
「わかった」
『うんうん。君は本当に従順だね。少し心配になっちゃうよ。悪い人に騙されないように気をつけてね。それじゃあ」
 それ以上言葉を聞くことはなかった。ベッドに横になり目を瞑る。
 クマ………人形………名前………。
 考えながら。深い眠りに落ちていった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 数日が過ぎた。
 朝起きて歯を磨き、朝食作りの手伝いをしたり掃除をした。テレルは『息子ができたようだ』と、とても喜んでいた。ヨジェはたまに一人でどこかに出掛けてしまう。出掛けるときは行って来ますと言うし、夕ご飯にはちゃんと帰って来ている。
 ある日テレルと二人きりでお茶を飲んでいた。
「テレル。あの………」
「どうしたんだいトト?」
 テレルはいつもみたいにニコニコしている。
「ヨジェはいつもどこに言っているの?」
 テレルは少し表情を曇らせた。お茶を一口啜った。
「そうだね。トトには話しても大丈夫だろうね」
 テレルはいつになく真剣な顔をして続けた。
「ヨジェはお母さんに会いに言っているんだ。村から離れたとこにある森の中に彼女の墓石があるんだ。数年前急な病気でで死んでしまったんだ。急すぎてね、誰も助けられなかったんだ」
「ごめんなさい」
 まずい話を聞いてしまったようだ。
「謝ることはないよ。ヨジェも君になら話しても怒らないだろうし。そうだ、君に一つ頼みたいことがあるんだ」
 お茶を一口啜る。
「トトはこの村にヨジェと同い年の子がいないことは気付いているかい?この村は生まれてから十五年が経つと世界を知るために旅に出なければいけないんだ。でもヨジェは………お母さんが寂しがるからって、ずっと旅に出るのを断っているんだ。私としては娘がいてくれるのは有難いことなんだがね。村長の娘としては旅に出て欲しいんだ」
 お茶を一口啜る。
「トトがここに来たのは旅に出ているからなんだよね?ヨジェから聞いたよ。だから君にはヨジェを説得して旅に連れ出して欲しい。君になら任せても良いと思ってるからね」
 テレルは少し寂しそうな顔をしている。
「それは………ヨジェが決めることだよ。自分が何を言ってもたぶん聞いてくれない」
「トトがそんなことを言うとはね。君のイメージはイエスマンだと思ってたんだけどね」
 テレルは冗談交じりに笑ってみせた。それからはいつもの顔だ。
「トトが来てから数日が経っただろ?それからヨジェはすごく楽しそうだ。もし君がここを出るならヨジェもついて行くんじゃないかと思うんだけどね」
 それじゃあと言い残し、テレルは外に出掛けて言った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

大好きなおねえさまが死んだ

Ruhuna
ファンタジー
大好きなエステルおねえさまが死んでしまった まだ18歳という若さで

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

悪意のパーティー《完結》

アーエル
ファンタジー
私が目を覚ましたのは王城で行われたパーティーで毒を盛られてから1年になろうかという時期でした。 ある意味でダークな内容です ‪☆他社でも公開

ちゃんと忠告をしましたよ?

柚木ゆず
ファンタジー
 ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。 「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」  アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。  アゼット様。まだ間に合います。  今なら、引き返せますよ? ※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

処理中です...