悪の女幹部に魅了されてしまった少年勇者の話

古沢やゆ

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第三十八話「婚約の儀」②

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 そして国王の執務室を後にしたレキは、次に儀式の控え室へと向かった。
 まだ儀式までは大分時間があるはずだが、早めに控え室に向かうよう案内されていたのだ。直前の流れの確認などがあるのかもしれない。
 一通り場所も案内されていたためレキは迷わずに控え室にたどり着くことが出来た。控え室とはいってもそこはかなり大きな一室だ。
 既に誰かいるかもしれないためレキは扉をノックしてみると、中から女の子の「どうぞ」という声が聞こえた。
 この声は……。
 レキが扉を開けると、そこにはリオーネがレキと対になっていると思われる白を基調としたドレスに身を包み、豪華な椅子の一つにふわりと座っていた。

「いらっしゃい、レクシス皇子」

 リオーネがにこっと柔らかい微笑みを向ける。部屋にはリオーネ以外はいなかった。レキがリオーネの元へと歩いて行くとリオーネもスッと席を立ってレキを迎えた。
  
「王女殿下お一人ですか?」

 レキは不思議に思って問いかける。普通お付きのメイドや侍従が常にそばについているはずだ。特に今日は大きな催事の日なので、王女のみで佇んでいることは少し違和感だった。

「ふふっ、人払いしたのよ。儀式の前に少しあなたと話したかったから……レキ」

 リオーネはいつも通りの呼び方をするとにこっと笑う。他人の目がないならいいかと思い、レキも言葉遣いを戻すことにした。

「……リオーネ、綺麗だね。似合ってる」

 レキはまずは礼儀としての賛辞の言葉をかけた。
 リオーネは普段とは別人のようだった。白いドレスはふんわりと柔らかな印象を与えており、そのドレスにはさらに金の糸で刺繍が施されていた。ドレスには宝石もいくつも散りばめられており、光を放ってキラキラと輝いている。髪も艶を帯び丁寧に結い上げられ、これまた宝石があしらわれたティアラを被っている。近づくと何だかとても良い匂いもした。王女モードのリオーネ、さらに今日は晴れの舞台なのでいつも以上にかなりおめかしをしていると思われる。
 渾身の出来で催事に臨むリオーネはとても美しかった。
 しかしだからといって、綺麗な花を見るのと同じで「綺麗だな」とは思うがそれだけだ。特にドキドキしたりはしない。今レキがリオーネに対して、不信感があるからかもしれない。

「レキもそういうこと言うのね。嬉しい……ありがとう」

 レキの賛辞にリオーネは本当に嬉しそうに頬を染め、顔を綻ばせた。しかしレキはすぐに本題に入る。

「話したいことってなに? ……ねぇリオーネ、なんでこんなことするの」

 レキは困惑したように呟く。昨日からリオーネの行動はめちゃくちゃだ。権力を振りかざし国王の力を借りてレキを婚約者と決めてしまった。フォースの本を渡すための条件としてレキが断れないのを知った上でだ。

「ごめんなさい。……そう、その話をしたかったの。確かに少し良くない手を使ってしまったとは思ってるわ。でも、どうしても私はレキが良いのよ……。……怒ってるわよね?」

 リオーネはウルウルとした瞳をレキに向けながら申し訳なさそうに尋ねる。

「……うん、怒ってるよ」

 レキはむすっとした顔をして答える。
 しかしその言い方はストレート過ぎて、ただ拗ねているだけのようにも聞こえる素直すぎる表現だった。リオーネはクスッと笑ってしまう。

「ごめんね。許して」

「……じゃあ条件を変えるように国王陛下に言ってくれないかな? リオーネが言ってくれたら国王陛下も……」

「それは出来ないわ」

 ……だよね、とレキはため息をついた。
 今簡単に説得できるくらいの気持ちなら最初からこんなことはやらないだろう。
 もうリオーネとの婚約を覆すことは出来ない。もちろんそれはもうレキも覚悟している。
 今後リオーネとは一生を共にすることが決定してしまったので、あとは少しでもお互いを尊重し合える良い関係を築き直すしかない。レキは気持ちをそちらにシフトすることにした。

「リオーネ、ほんとに頼むから約束して欲しいんだけど……」

 レキは懇願するような表情で切り出した。

「ええ、なにかしら?」

 リオーネはレキが前向きに気持ちを切り替えたのを感じ取った。にこっと微笑んでレキの言葉を待つ。

「これから先、本当に二度とオレに呪術は使わないで。オレが寝てる間に勝手なことしないで。絶対にこれだけは約束してよ……」

 自分の知らない間に服を脱がされ体を触られるのは本当に怖い。怖過ぎて拒絶反応が出てしまう。

「リオーネだって、眠ってる間にオレが勝手に服を脱がせて体を触ってたら嫌でしょ?」

 リオーネはそう言われてふとその想像をしてみたようだ。カァァと瞬時に真っ赤になる。

「そ……そんなことレキにされてたら……ドキドキ……しちゃうっ……」

 真っ赤になって顔を覆う。
 ……!?
 全然伝わらなかった。レキはガックリと肩を落とす。

「……でもわかったわ。今度こそ約束する。呪術は使わないし、あなたが眠ってる時に勝手に体に触れないわ」

 それでもなんとか伝わったのか、リオーネは少し赤い顔のままコクコクした。

「本当にそれだけは約束してよ……」

 レキは力なく呟く。するとリオーネは何か言いたそうにジッとレキを見た。

「……約束したら好きになる努力してくれる?」

「…………」

 仕方ないのでレキは無言でコクリと頷いた。
 結婚するのだ。良い関係を築くためにも努力する他ないだろう。
 その瞬間リオーネはとても嬉しそうにした。

「……ねぇ、リオーネ。この前ってさ……オレ達、ほんとに子どもが出来るようなこと、しちゃったの……?」

 レキはこの際、気がかりだったことをもう一度確認する。レキが眠っている間にそんなことをしたとリオーネには言われていたが、もしそうなら実際に子どもが出来てしまっているかどうかは近々調べなければいけない。

「……ごめんなさい。あれは嘘よ。あなたを繋ぎ止めたくて……」

「………。そう」

 また嘘をつかれていたのかと思ったが、それでも実際はそんな行為はしていなかったということに心底安心した。

「じゃあ、あの時オレを眠らせてなにしたの?」

「……なにもしてないわ。キスしただけよ」

「…………。服の着せ方がおかしかったよ。ほんとのことちゃんと言ってよ」

 何をされたのかわからないままだと恐怖が残る。リオーネが怖くて拒絶反応が起こる原因にもなってしまうからちゃんと言って欲しいと思うレキだった。

「……少しだけ素肌を晒したところに、直にくっついて眠っただけよ。それ以外は何もしてないわ」

 リオーネは俯いて答えた。
 実際には途中まで子どもができる行為をしようと挑戦してしまったため、かなり局部でくっついたということになる。もちろん、そのためにラ・パルクでしたようなことも一通りしてしまっていた。レキの体も素直に反応してくれたが、あと一歩リオーネの覚悟だけが足りなくて失敗した。が、そんなことまで言う必要はないだろう。またレキに嫌われる原因になってしまう。
 婚約が決まった今、レキにはなるべく生々しい事をした事実は伏せるほうが賢明だ。

「……ほんとに??」

 レキはリオーネの言葉に不安そうに念を押して尋ねる。
 正直レキには全く記憶がないのでこれ以上確かめる術はない。リオーネが言う事を信じるしかないのだ。

「本当よ」

 その瞬間、レキは心底安心したような長い息をゆっくりとついた。それくらいならまだマシだと思ったようだ。
 レキにとってはラ・パルクでしたようないかがわしいことをされていないというだけで大分気持ちが軽くなったのだ。この10日間、リオーネに感じていた拒絶反応が少しだけ和らぐ。少しだけだが。

「わかった、それならもういいよ。でも、さっきも言ったように、これからは呪術を使うのとオレの意識がない時に勝手に何かするのは絶対に禁止ね」

 レキはようやく少しだけにこっとしながら言った。それさえ守られれば、この先なんとかリオーネと上手くやっていけるかもしれないと思った様子だ。

 本当に純粋で騙されてやすくて可愛いのだレキは。もう二人は一度繋がり合おうとしてしまった並々ならぬ関係なのだが、にこっとした純粋な笑みは何も知らない。でもいいのだ、レキはもうリオーネのものなのだから。

 せっかくなので、リオーネはその約束ごとにちょっとだけ納得できないように「でも……」と食い下がってみた。

「……キスもダメかしら? だってレキ、全然してくれないもの……」

 リオーネが少し不満そうに呟く。
 そんな行為は好き同士がするものなのでそりゃそうでしょとレキは即座に思う。
 なのに何故か婚約の儀では最後にすることになっているが……。それで許して欲しい。
 しかしリオーネはさらに続けた。

「……私を好きになる努力をしてくれるって頷いたわよね? キスやハグなんかの愛情表現は、実際に繰り返しすることで、そこから愛情が育まれていくものなのよ」

 リオーネはジッとレキを見つめる。
 そういう行為をすることで、頭の中では愛情ホルモンというものが出てきて本当に好きになってくるものなのだ。

「努力……してくれるのよね? そうしたらさっきの約束、これからは絶対に守るわ」

「…………」

 レキは困った。
 しかしもう婚約することは決定してしまっているし、好きになる努力はもちろん必要だと思っている。まずは実際に愛情表現をすることが重要だと言われてしまえば確かにそうなのかもしれない。
 それにリオーネがこれからは絶対にレキとの約束を守ってくれるというのであれば、この際もうキスくらいなら仕方がないかも……という気もする。それに拒否して知らない間にこっそりされるよりはマシだ。
 レキはかなり悩んだ末、非常にゆっくりとコクン、と頷いた。

「…………わかった。さっきのことを約束してくれるなら………もう、キスならいいよ……」

 レキは小さな声で呟く。
 リオーネはとても嬉しそうにパァァと顔を輝かせた。

「……じゃあ早速努力して」

 リオーネが顔を近づける。
 しかしレキは咄嗟に逃げるように顔を後ろに引いてしまった。
 レキは「ごめん!」と謝るがリオーネはむぅぅっとする。

「そんなのでどうするの。この後の婚約の儀ではあなたから私にキスするのよ? 少し練習をしておく方がいいんじゃない?」

「う……」

 困るレキをリオーネは楽しそうに見ると、レキの目の前でスッと目を閉じた。

「さぁ、レキから……。ね?」

「!!」

 レキは焦りながらも覚悟を決めた。
 どうせこの後するんだ……。今この誰もいない部屋で出来ないようじゃ儀式でも多分出来ない……。
 レキはそう考えると自分も目を瞑り、必死で顔をリオーネに近づける。
 …………
 …………

 今まで相手から無理矢理キスされたことは何度もあるレキだが、自分からした経験はほぼないに等しかった。
 もちろん魅了時は除き、レキが正常な意思で自分からキスをしたのは、滝から落ちて呼吸の止まったリオーネに口付けた時だけだ。
 あの時はリオーネが死んでしまうと思って無我夢中だったし必死だったのであまりよく覚えてはいないが、あれだって正確にはキスではなく人工呼吸だ。
 つまり、レキから本当にキスしたいと思ってしたことは今までに一度もない。自分からする……ということにもの凄くハードルを感じた。
 レキはドクドクと速くなってくる鼓動を必死で抑えつけながらリオーネに顔を近づけようとする。

 …………
 …………
 …………近づけようとするが体は動いていないようだった。

 う、無理……と諦めようとした瞬間、レキはグイと体を引かれ、両頬を捕らえられた。
 そして次の瞬間、唇に柔らかいものが押し当てられた。

「!!」

 目を開くとリオーネと唇同士で触れ合っていた。
 レキは驚くが、どうやら待ちきれなかったリオーネに体を引かれたようだ。

「リ、リオーネ……!」

 レキはすぐさま唇を離す。
 しかしリオーネはレキの両頬に添えた手を放してはくれなかった。

「レキ……今日のあなたすごく素敵よ。エレメキアにいた時もこんな感じだったんでしょうね。よく似合ってる……」

 リオーネはキスをした後のうっとりとした顔で呟く。レキの正装はとても似合っており、普段よりも一段と輝くレキの姿にリオーネは実はずっとドキドキしていた。
 こうして触れ合いたくて堪らなかった。リオーネは再びレキに口付ける。

「ちょっとリオーネ……!」

 レキが抗議しようとするが、リオーネに耳元でボソッと囁かれる。

「キスならもう、良いんでしょ……?」

「うっ……」

 反論出来なくなったレキは再び口を塞がれる。
 そしてキスは深く長いものになっていった。
 部屋の中には二人がキスする音だけがが静かに響く。
 キラキラと着飾られた正装姿の皇子と純白のドレスに身を包んだ麗しの姫がキスをする姿は側から見ると非常に絵になる美しい光景だった。
 まるで一枚の絵画のようだったが、本人たちはそんなことは知らない。ただ求めるまま、求められるままに、愛情表現であるキスを何度も繰り返す。


「リ、リオーネ……。せっかくのお化粧、取れちゃうよ……」

 はぁっと吐息を漏らしながら、頬を紅潮させたレキがキスの合間に呟く。そろそろ解放して欲しい気持ちで言ったが、また唇を塞がれるだけだった。

「後で直せばいいわ……もう少しだけ……」

 リオーネも合間に熱い吐息を漏らしながらとろりとした目で呟く。
 二人のキスはそれからもまだしばらく続いた。



 そうやってしばらくの間キスしていた二人に、不意に遠慮がちな声をがかけられた。

「姫様、そろそろお時間が……。儀式の前にお化粧のお直しが必要でございます」

 いつの間にか部屋に入って来ていた侍従に声をかけられるなり、リオーネは我に返り「そうね」とにっこり微笑んだ。
 見られたことを意に介していないようだ。
 レキはその声が聞こえた瞬間ドキッと盛大に驚き、見られてしまった!と動揺しまくったが、リオーネは何事もなかったかのように微笑んで「ではレクシス皇子、後程」と言って複数の侍従に連れられ部屋を出て行った。

「…………」

 呆然とするレキの元にも間もなく別の侍従が駆け寄って来た。

「レクシス様……、レクシス様も一度身だしなみを整えますのでこちらへ……」

「? え、えっと、オレは化粧もしてないし別に……」

 赤くなって動揺し過ぎているレキは、つい普段通りに呟く。
 侍従はそんなレキの耳元でコソッと囁いた。

「口の周りに、姫様の口紅のあとが……」

 それを聞いた瞬間、レキの顔は真っ赤に染まった。
 そんな様子を見ていた他の侍従達は「アラアラ……仲がお宜しいことで……」と生暖かい目をしていたため、レキは気が遠くなるほどの恥ずかしさを感じた。

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