ゴーレム使いの成り上がり

喰寝丸太

文字の大きさ
88 / 88
第三部 無双編

エピローグ

しおりを挟む
 次元門を通じての貿易は順調だ。
 魔道具も儲かっている。
 運送サービスは現在オークとワイバーンの領域で行っていた。
 ガスポーション、薬草、ポーション、カレー粉は全て黒字だ。
 商業ギルドの権利料もかなりの額を稼いでいる。
 そして、遂に借金を返し終えた。
 よし、正式にプロポーズしよう。
 その前に祠が完成したので封神に一人で会いに行く。



 木でできた祠は真新しく、中に入ると木の良い香りがする。
 中に照明はないので、魔道具で照らす。
 石碑はいつもと同じようにたたずんでいた。
 封神に頭の中で呼びかける。
 なんと、立体映像で封神が浮かび上がった。
 封神はヒラヒラを身に纏いステージ衣装を着ている感じだ。
 顔は若く非常に整っていて、神様らしい人間でない雰囲気がある。



「今日は何かなぁ~」
「えっと封神様ですか」
「そうだよ。封神で良いって」



「何か俺に細工がされてませんか」
「いいね~。するどいね君。OSと呼んでるあれに細工がしてあるよ。スキルの自動発動が起こりやすくなっているんだよね」
「そもそも、スキルの自動発動ってなんですか?」
「スキルはね枷なんだ。魔力暴走を阻止する機能があるよ」



「俺に細工したのは何でですか?」
「冒険の様子が面白くって、死なれると暇になるからさ」
「分かりました。それから、荒野に花が咲くまで雨を降らせる事ってできます?」
「いいよ、それくらいやってあげる」



 フィオレラと花が一面に咲き誇った元荒野を行く。
 この日の為に手に入れた元の世界産の婚約指輪をポーチに入れ、ゆっくりと歩く。
 向かい合って見つめ合う。

「フィオレラ、俺と結婚してくれないか」
「はい、一緒に生きましょう」

 キスしてから、左手の薬指に指輪を嵌める。

「荒野迷宮の領地を開拓していこう。そこに、忌み子にスキルを学ばせる為の学校を建てよう。忙しくなるぞ」
「はい、いっぱい手伝います」
しおりを挟む

この作品は感想を受け付けておりません。

あなたにおすすめの小説

最強の異世界やりすぎ旅行記

萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。 そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。 「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」 バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!? 最強が無双する異世界ファンタジー開幕!

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
ファンタジー
 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。 12/23 HOT男性向け1位

ReBirth 上位世界から下位世界へ

小林誉
ファンタジー
ある日帰宅途中にマンホールに落ちた男。気がつくと見知らぬ部屋に居て、世界間のシステムを名乗る声に死を告げられる。そして『あなたが落ちたのは下位世界に繋がる穴です』と説明された。この世に現れる天才奇才の一部は、今のあなたと同様に上位世界から落ちてきた者達だと。下位世界に転生できる機会を得た男に、どのような世界や環境を希望するのか質問される。男が出した答えとは―― ※この小説の主人公は聖人君子ではありません。正義の味方のつもりもありません。勝つためならどんな手でも使い、売られた喧嘩は買う人物です。他人より仲間を最優先し、面倒な事が嫌いです。これはそんな、少しずるい男の物語。 1~4巻発売中です。

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~

あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。 彼は気づいたら異世界にいた。 その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。 科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。

男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)

大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。 この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人) そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ! この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。 前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。 顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。 どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね! そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる! 主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。 外はその限りではありません。 カクヨムでも投稿しております。

ネグレクト少年の拾い食いとヤンデレ少女の餌付け 〜全てはあの子の「離れないで」という懇願で。気づけば僕の方が溺愛していた〜

小鳥遊愚香
恋愛
 餌をくれる君に、今度は僕が全部あげる。  土砂降りの雨の日。泥まみれのカレーパンを食べていた僕を拾ったのは、同い年の少女、わたらいさんだった。  空腹の僕に彼女が与えたのは、わずかな餌と、逃げ場のない支配的なまでの優しさ。  亡き兄の遺骨ネックレスを首にかけられ、その影を演じさせられる僕。  ママが愛しているのは僕の中に残る兄の残像だけで、僕自身は一度も愛されたことがなかった。  そんな空っぽの僕を、わたらいさんは歪な優越感とともに餌で満たしていく。  彼女は僕を餌で手懐け、僕は彼女の底なしの孤独を埋めるための生贄になる。  僕は彼女に支配されていた、はずだった。

処理中です...