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第22章 探偵のドラゴン
第127話 移動ルートを検証
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女性事務員に話を聞く事にした。
「理事の一人に言われて論文盗作について調べている」
「機密情報でなければ何でも聞いて下さい」
「論文を金庫に収める手順を聞いて良いか」
「ええ。まず論文を提出されると小型金庫に納めます。鍵は責任者しか持ってません。そしてある程度論文が溜まったら大金庫に収めます。大金庫の鍵は噂では学園長が所持しているとか」
「なるほど小型金庫から大金庫に移すのはどうしている」
「小型金庫ごとカートに乗せて大金庫の前まで持っていきます」
ああ、前に見たあれか。
「よく分かったよ参考になった」
職員は真偽鑑定に掛かっているから問題はないはずだ。
小型金庫の護衛も真偽鑑定に掛かっているだろう。
学園長が不正していたなら、この学園は終わりだな。
ここで学ぶ価値がない。
小型金庫の移動ルートを事務員に教えて貰った。
さてと辿るとするか。
特段変わった物は見つからないな。
この件は透明人間では犯行は無理だと思う。
小型金庫は開けられないし、大金庫に隙を見て入ったとしても、何日も閉じ込められる事になる。
たぶんこの犯行は魔法による物だろう。
魔法だとすると皆目見当がつかないぞ。
手品なんかだと小型金庫すり替えって線もあるが、あの重たい小型金庫を目にも止まらぬ速さですり替えるのは容易ではない。
移動ルートを逆に辿っていたら、ミニアに出会った。
「よう」
「何しているの」
「探偵ごっこさ」
「面白そう」
「小型金庫の中身だけ強奪するとなると、どんな手が考えられる」
「うーん、転移かな。アイテムボックスって手もあるかな」
「二つとも視認していないと無理だと思う」
「じゃあ、液体にして抜き取る。金庫でも水は通すでしょ」
「それも視認しないと、無理だな」
「ティを金庫の中に仕込む」
「うん、小型カメラか。その発想は無かったな。でも、紙の形をしたカメラを作るのは難しいだろな」
「もうアイデア出ないよ」
「ありがと。参考になったよ」
ミニアが去って行き、俺はルートを逆に辿るのを再開した。
前からリタリーが歩いてくる。
俺を見つけると走り寄ってきた。
「聞いて、ドラゴンと話が出来たわ」
「良かったな」
「伝言魔法のありがたみをこれほど感じた事はないわ」
「そうだな。俺も伝言魔法には助けられている」
「伝言魔法ってどうやって遠くに伝えているのかしら」
「そりゃ魔力で電波を飛ばしているに決まっている」
「電波って何」
「俺も詳しい事はしらないが。光があるだろあれは電磁波で電波も電磁波だ。光も遠くまで届くだろ。電波も遠くまで届く」
「電波って光と親戚なの」
「そうらしい」
「あなた物知りね」
「伊達にミニアの師匠はやってないさ。百歳越えているしな」
「そうそう。珍しい石を彼女の所に一つ持っていくと、一つ質問に答えてくれる事になったわ」
「ふーん。何か聞けたか」
「祝福の事は聞けたわよ。確かにあなたの言うとおりだった。竜言語魔法ってなんか肉体的なのね。少し幻滅したわ」
「でも論文は書けるだろ」
「ええ、大発見だと思う。ドラゴンの記憶が代々受け継がれていくなんてね」
良かった。
俺の事はばれてないようだ。
「知っていると思うが。大湿原のドラゴンは貝殻に目が無いから、後で行ってみるといいだろう」
「ええ、時間ができたら尋ねてみるわ。ところであなた、他にも竜言語魔法の情報を持っているでしょ。吐きなさいよ」
「竜言語魔法は俺が知っているだけで七種類だ」
「えっ、そんなにあるの」
「知識授受、気流操作、火炎放射は話したよな。他に重力軽減、筋力強化、皮質硬化、強者隷属があると思っている」
「すごい、流石ドラゴンテイマーの師匠ね。どうやって突き止めたの」
「ドラゴンの行動から推測した。重力軽減はないと足音がでかすぎるし、地面にめり込む。筋力強化がないとあの巨体では素早く動けない。皮質硬化はドラゴンのウロコは硬過ぎだからな。強者隷属は喧嘩しても殺し合いには発展しないと聞いた。まだあるかも知れないが、こんなところだ」
「これからはもっとドラゴンの行動を観察してみる事にする」
「ほどほどにな。じゃあ、またな。グバートにもよろしく」
俺は探偵ごっこを再開した。
ルートの往復が終わったので襲撃ポイントを予想してみた。
金庫が載ったカートは重い。
なので休憩が途中で入る。
俺が論文を盗み取るならここだと思う。
もよりの拠点に出来そうな所は教室だな。
授業がなければ人もいないぴったりだ。
ただ、手口が分からない。
次の小型金庫移動の時には罠を張ろうと思う。
なんか引っ掛かっているんだよな。
なんだろう。
ミニアとリタリーの会話にヒントがあったような気がするんだが、推理が働かない。
全てのピースがぴったり嵌る時がくるのだろうか。
「理事の一人に言われて論文盗作について調べている」
「機密情報でなければ何でも聞いて下さい」
「論文を金庫に収める手順を聞いて良いか」
「ええ。まず論文を提出されると小型金庫に納めます。鍵は責任者しか持ってません。そしてある程度論文が溜まったら大金庫に収めます。大金庫の鍵は噂では学園長が所持しているとか」
「なるほど小型金庫から大金庫に移すのはどうしている」
「小型金庫ごとカートに乗せて大金庫の前まで持っていきます」
ああ、前に見たあれか。
「よく分かったよ参考になった」
職員は真偽鑑定に掛かっているから問題はないはずだ。
小型金庫の護衛も真偽鑑定に掛かっているだろう。
学園長が不正していたなら、この学園は終わりだな。
ここで学ぶ価値がない。
小型金庫の移動ルートを事務員に教えて貰った。
さてと辿るとするか。
特段変わった物は見つからないな。
この件は透明人間では犯行は無理だと思う。
小型金庫は開けられないし、大金庫に隙を見て入ったとしても、何日も閉じ込められる事になる。
たぶんこの犯行は魔法による物だろう。
魔法だとすると皆目見当がつかないぞ。
手品なんかだと小型金庫すり替えって線もあるが、あの重たい小型金庫を目にも止まらぬ速さですり替えるのは容易ではない。
移動ルートを逆に辿っていたら、ミニアに出会った。
「よう」
「何しているの」
「探偵ごっこさ」
「面白そう」
「小型金庫の中身だけ強奪するとなると、どんな手が考えられる」
「うーん、転移かな。アイテムボックスって手もあるかな」
「二つとも視認していないと無理だと思う」
「じゃあ、液体にして抜き取る。金庫でも水は通すでしょ」
「それも視認しないと、無理だな」
「ティを金庫の中に仕込む」
「うん、小型カメラか。その発想は無かったな。でも、紙の形をしたカメラを作るのは難しいだろな」
「もうアイデア出ないよ」
「ありがと。参考になったよ」
ミニアが去って行き、俺はルートを逆に辿るのを再開した。
前からリタリーが歩いてくる。
俺を見つけると走り寄ってきた。
「聞いて、ドラゴンと話が出来たわ」
「良かったな」
「伝言魔法のありがたみをこれほど感じた事はないわ」
「そうだな。俺も伝言魔法には助けられている」
「伝言魔法ってどうやって遠くに伝えているのかしら」
「そりゃ魔力で電波を飛ばしているに決まっている」
「電波って何」
「俺も詳しい事はしらないが。光があるだろあれは電磁波で電波も電磁波だ。光も遠くまで届くだろ。電波も遠くまで届く」
「電波って光と親戚なの」
「そうらしい」
「あなた物知りね」
「伊達にミニアの師匠はやってないさ。百歳越えているしな」
「そうそう。珍しい石を彼女の所に一つ持っていくと、一つ質問に答えてくれる事になったわ」
「ふーん。何か聞けたか」
「祝福の事は聞けたわよ。確かにあなたの言うとおりだった。竜言語魔法ってなんか肉体的なのね。少し幻滅したわ」
「でも論文は書けるだろ」
「ええ、大発見だと思う。ドラゴンの記憶が代々受け継がれていくなんてね」
良かった。
俺の事はばれてないようだ。
「知っていると思うが。大湿原のドラゴンは貝殻に目が無いから、後で行ってみるといいだろう」
「ええ、時間ができたら尋ねてみるわ。ところであなた、他にも竜言語魔法の情報を持っているでしょ。吐きなさいよ」
「竜言語魔法は俺が知っているだけで七種類だ」
「えっ、そんなにあるの」
「知識授受、気流操作、火炎放射は話したよな。他に重力軽減、筋力強化、皮質硬化、強者隷属があると思っている」
「すごい、流石ドラゴンテイマーの師匠ね。どうやって突き止めたの」
「ドラゴンの行動から推測した。重力軽減はないと足音がでかすぎるし、地面にめり込む。筋力強化がないとあの巨体では素早く動けない。皮質硬化はドラゴンのウロコは硬過ぎだからな。強者隷属は喧嘩しても殺し合いには発展しないと聞いた。まだあるかも知れないが、こんなところだ」
「これからはもっとドラゴンの行動を観察してみる事にする」
「ほどほどにな。じゃあ、またな。グバートにもよろしく」
俺は探偵ごっこを再開した。
ルートの往復が終わったので襲撃ポイントを予想してみた。
金庫が載ったカートは重い。
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俺が論文を盗み取るならここだと思う。
もよりの拠点に出来そうな所は教室だな。
授業がなければ人もいないぴったりだ。
ただ、手口が分からない。
次の小型金庫移動の時には罠を張ろうと思う。
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全てのピースがぴったり嵌る時がくるのだろうか。
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