転生ドラゴンの魔法使い~魔法はガチでプログラムだった~

喰寝丸太

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第26章 相談クラブのドラゴン

第154話 荷物運び

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「わたくし、腕力がありませんの。地元から荷物持ちを連れて来たかったのですが、お母さまに反対されまして」
「魔法で解決したいと」
「ええ」

 今回は楽勝だな。
 リフトの呪文があるから、それを使えば問題ない。

void main(void)
{
 MAGIC *m; /*魔法定義*/
 int i;
 m=stone_wall_make(20); /*40センチの石の板*/
 magic_spread(m,2.0); /*二倍に薄く伸ばす*/
 while(1){ /*無限ループ*/
  scanf("%d",&i); /*高さを入力*/
  magic_lift(m,i); /*浮かびあがらせる*/
 }
}

 ライブラリに追加するまでもないな。
 タルコットの店でこの呪文を教えた。
 建築現場などで大活躍しそうだな。

 呪文は『ヒラニシ・モチニミゆヒラニシよ・が・
モチキニソ・けモレ・
ニミカ・ニレ・
モほトカラミイろテチリリろモチノイゆフワよレ・
モチキニソろトセスイチシゆモネフルワよレ・
テクニリイゆヌよが・
トソチミハゆふえシふネおニよレ・
モチキニソろリニハカゆモネニよレ・む・む』なんだが、まあ誘導弾の魔法に比べたら短いな。

「こんなの覚えられませんわ」
「さいですか。秘術を受けますか」
「そんな、訳の分からない物など、まっぴらごめんですわ」
「なら、魔道具にしますか」
「そういう便利なのは最初に出しなさい。最初に」

 くそう、タルコットにまた商売のタネを作っちまった。
 ミニアの国民が作るのだから、問題ないと言えばないんだが。
 相談に来た彼女は魔道具を手に入れて上機嫌で去って行った。

 くそう、なんかむしゃくしゃする。
 相談に来た生徒が何故か高慢ちきなお嬢様風だったのもあるのかも。
 こういう時は何か魔法を開発しよう。
 そう言えばシミュレーション付きの攻撃用魔道具を作るのだったな。

 こんなのでどうだろう。

void main(int argc,char *argv[])
{
 char o[10]; /*軌道データ*/
 char ans;
 int i; /*カウンター*/
 MAGIC *m; /*魔法の定義*/
 m=obj_make(1,IMAGEBALL,HOLOGRAPHY); /*極小のボール生成*/
 for(i=0;i<2000;i++){ /*二千回繰り返し。射程200メートル*/
  magic_direct(m,o,sizeof(o),argv[1]); /*目標に向かう軌道データ生成*/
  magic_move(m,o,sizeof(o)); /*軌道データ通りに動かす*/
 }

 scanf("%c",&ans); /*決定を入力*/
 if(ans =='Y'){ /*撃って良いか判断*/
  m=fire_ball_make(20); /*火の玉生成*/
  for(j=0;j<2000;j++){ /*二千回繰り返し。射程200メートル*/
   magic_direct(m,o,sizeof(o),argv[1]); /*目標に向かう軌道データ生成*/
   magic_move(m,o,sizeof(o)); /*軌道データ通りに動かす*/
  }
 }
}

 誘導弾を撃つ前に試し撃ちを出来る。
 試し撃ちの目標が外れていた場合はキャンセル出来る仕組みだ。
 キャンセルした場合魔力の節約になる。
 試し撃ちの時間が掛かるから、発射するまでに時間が掛かるのが難点だ。

 この呪文では魔力20の火の玉だが、仮に魔力1000の火の玉にした場合どうだろう。
 発射して外した場合に魔力が1000も失われる。
 一方キャンセルした場合使う魔力は12だ。
 何度でも試し撃ちして発射できる。
 適材適所ではないだろうか。

 そう言えばレーザーポイント付き魔法なんてのも出来るな。
 やってみるか。

void main(void)
{
 char o[100]; /*軌道データ*/
 char ans;
 int i; /*カウンター*/
 MAGIC *m; /*魔法の定義*/

 m=obj_make(1,IMAGECOLUMN,HOLOGRAPHY); /*円柱のホログラフィを作る*/

 scanf("%c",&ans); /*決定を入力*/
 if(ans =='Y'){ /*撃って良いか判断*/
  m=fire_ball_make(10); /*魔力10で火の玉を作る*/
  for(i=0;i<200;i++){ /*二百回繰り返し。射程200メートル*/
   magic_straight(m,o,sizeof(o)); /*真っ直ぐの軌道データを入れる*/
   magic_move(m,o,sizeof(o)); /*火の玉を動かす*/
  }
 }
}

 円柱のホログラフィで方向を確かめてから撃つ。
 これなら時間的なロスも少ない。
 ミレニアム王国の標準装備といきたい所だ。
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