転生ドラゴンの魔法使い~魔法はガチでプログラムだった~

喰寝丸太

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第27章 七不思議のドラゴン

第158話 微笑む肖像画

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「次の七不思議は何だ」
「次はね。微笑む肖像画」

 セラリーナに連れてこられたのは入口から中を垣間見るに、石膏像や絵画が飾ってある教室だった。
 ここは美術室なのかな。
 表札を見ると魔法芸術学と書いてある。
 魔法の要素は皆無なんだが。
 中に入る。
 黒板には前の授業で講義した内容が残っていた。
 『美しい爆発とは』と書いてある。

 魔法で芸術を表現するようだ。
 花火の絵みたいなものが書いてある。
 なるほどな。
 色んな学問があるんだな。

 話題になっている微笑む肖像画の前に立った。
 絵は貴族の婦人を描いた物だった。
 みたところ何の変哲もない絵だな。

「きゃー」

 セラリーナが悲鳴を上げる。
 絵の婦人が確かに笑っている。
 幽霊の仕業かな。
 俺としては魔法のいたずらであってほしい。

「魔法か魔道具を使っていたずらしているんだろ。出てきたらどうだ」

 なんの根拠もない事を言ってみた。
 教室の隣にある準備室に通じるドアが開くと男が一人出てきた。

「ばれてしまったな」
「えー、いたずらだったの。驚いて損した」
「俺は最初から分かっていたがな」

「別にいたずらをするつもりはなかったのだよ。魔法を使って芸術を見せるのが魔法芸術学の目的なのだ」
「ただ単に作品を発表したかったと」
「悪趣味だよ。心臓が止まるかと思ったんだから」

「恐怖に打ち勝つ美しさを表現したかったのだ」

 分かるような分からないような。
 男が手に持っている魔道具を見る。
 あの刻印はタルコットの所のだな。
 ああそうか。
 書き割り魔道具か。
 あれで肖像画の上にホログラフィを重ねたのだな。

 魔石にイメージを記憶しておく方式にしたいな。
 録画はこうだな。

char magic_stone[1000]; /*魔石*/
void main(int argc,char *argv[])
{
 int i; /*カウンター*/

 for(i=0;i<1000;i++){
  magic_stone[i]='\0'; /*魔石のデータ初期化*/
 }

 i=0; /*カウンターをゼロに*/
 while(*(argv[1]+i)!='\0' && i!=1000){ /*外部からのデータが終わるか 魔石の領域が尽きるまで*/
  magic_stone[i]=*(argv[1]+i); /*外部の情報を魔石のデータに入れる*/
  i++; /*カウンターを一つ増やす*/
 }
}

 再生はこうだな。

char magic_stone[1000]; /*魔石*/
void main(void)
{
 char pic[1000]; /*絵の領域*/
 MAGIC *m; /*魔法定義*/
 int i; /*カウンター*/

 for(i=0;i<1000;i++){
  pic[i]='\0'; /*絵のデータ初期化*/
 }

 m=magic_make(pic,sizeof(pic),IMAGEWALL); /*絵を魔法として登録*/

 i=0; /*カウンターをゼロに*/
 while(magic_stone[i]!='\0' && i!=1000){ /*魔石からのデータが終わるか 絵の領域が尽きるまで*/
  pic[i]=magic_stone[i]|HOLOGRAPHY; /*魔石の情報を絵のデータに入れる。幻影属性を付ける*/
  i++; /*カウンターを一つ増やす*/
 }

 magic_trans(m); /*現象化する*/
 magic_spread(m,20.0); /*二十倍に薄く伸ばす*/
 time_wait(60*100);
}


「魔石にイメージを記憶して、呼び出す方式にすれば作品を保存できる。展示会を開いたらどうかな」
「ふむ、イメージを数パターン記録して時間で切り替える事はできるかね」
「可能だな」

 俺達は後日、魔道具を納品する事を約束してその場を後にした。

「結局、今回も騒動の発端はホムンさんだったわ」
「俺が悪いのか。魔道具を悪用する事にまで責任は持てん」
「注意書きを書いておいたらどうかしら」
「そんなのを書き始めたら、猫を電子レンジで乾かさないようにまで書かないといけなくなるぞ」
「電子レンジって何」
「水の分子を振動させて温める。そんな事はどうでもいい」

「ホムンさんて時々訳の分からない事を言うのね。正体の謎はそういう所に隠されているのかも」
「もしかして、俺に懸けられた賞金を狙っているのか」
「まさか、不思議だなと思って」

 危ない危ない。
 俺の正体がばれるところだった。
 セラリーナなら、ばれても問題ないんだが、秘密を知る者は少ないほうが良い。
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