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第8章 領主ヴァンパイアから始まる教会排斥
第46話 告発
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いよいよ、輝職同盟の告発と汚職の告発とシュプザム教会に税金をかける事を領主が始めた。
表向きはやつらは大人しく退去して行ったが、スパイは残っているだろうな。
スラムの跡地はどうしよう。
賭博場は駄目だな。
スラムにするってのも勿体無い。
何か役に立つ施設が良いな。
学校は駄目だ。
知恵をつけた民衆なんて扱いづらい事このうえない。
いい事を考えた。
治療院を建てよう。
貧者の楽音ジュースを配りまくるんだ。
領主の人気取りには最適だろう。
教会で治療を断わられた人間を治療してやれば教会の人気は下がるし領主の評判は上がる。
そして、集合住宅だ。
格安でスラムの人間を住まわそう。
犯罪者の酷いのとかは街の外に放置でいいな。
領主に伝えておくとするか。
「最近街の様子はどうかな」
店の女の子に尋ねた。
「領主の人が変わったみたいで暮らし易くなりました。税金が安くなったのが良いですね」
「シュプザム教会についてはどうだ」
「いてもいなくても変わりないですね。ただ、禁忌持ちを取り締まる人がいなくなったのは不安です」
「そうか」
俺は孤児院に顔を出した。
「兄ちゃん、今度は何を調べたらいい」
「そうだな。街の噂を拾ってくれ」
「今ある噂だと、領主の奥方がなんでか欲求不満らしいぜ」
ああ、ヴァンパイアにしたからな。
「それは気にしなくていい」
「領主がなんでネオシンクにかぶれたか、みな気になって仕方ないみたいだ」
「理由はどう推測している」
「ジェノサイドの襲撃を恐れてネオシンクになったとか。病気をネオシンクに治してもらっただとか色々だよ」
「ふーん」
「そうそう、領主の護衛がジェノサイドじゃないかってもっぱらの噂だ」
「覆面の奴か」
「そうそれ。そいつの寝ている所を誰も見たことがないんだって。一日中、領主に張り付いているらしい」
一日一回、魔力を補充しに行っているけどあいつら問題はありませんとしか言わないんだよな。
噂なんかちっとも気にしてないんだろう。
まあそのぐらいの事ならいいか。
コミュニティのメンバーとネオシンクの信者は街に戻れる状況になったが、どうしたものだろうか。
開拓地にも行かないといけないな。
「ジュラム、開拓地の様子はどうだ」
「全て快適とはいかないが、まあまあだ」
「領主をヴァンパイアにしたから、いつでも街に戻れるが」
「なんか歯切れが悪いな」
「街が戦場になる可能性がある」
「そりゃ、教会に喧嘩売ればそうなるよな」
「どうする」
「そいつは上手くないな。しばらくは様子見だな」
「じゃあ、街に戻る気になったら教えてくれ。このままここに住み続けてもいい」
「ああ、みなと相談してみるよ」
チンピラ神官とも話してみるか。
俺達は二人で密談を開始した。
「ここで会うのは久しぶりだな」
「そうですね。ボス」
寝る事でヴァンパイアは二三日に一度魔力を与えれば活動出来るようになっていた。
魔力の補充は家でやるから、ここは本当に久しぶりだ。
「ネオシンクの信者はどんな様子だ」
「スラムから人が送られて来て順調に増えています」
「問題はあるか」
「ネズミらしき人物がいるのですが、どうします」
「病死に見せかけて始末しろ」
「分かりました」
疑わしきは殺せだ。
非情だが、ここの情報が漏れると皆が危険になる。
「他にはあるか」
「相談するような事はありません」
相談と言えばフリーダークのメンバーと相談しないと。
俺は家に帰り早々にメンバーを集めた。
「街に堂々と入れるようになった。漬物作りはフランダルとシュガイに任せて俺達は街に住もうと思う」
「あたい狩りの生活は気にいっているが。まあ、気分を変えて街に住むのもありなのかもな」
「私は洋服を呪える。街の暮らしの方がいいな」
「私はどっちでも」
「ミディは街が良い。ゴーストの友達がいっぱいいるから」
「よし、街に住もう。ちょうど孤児院用に借りた宿屋が一棟あまっている」
「それは良いが、あたい達はいつになったら活躍できるんだ」
「領主の護衛をしてみるか」
「良いねぇ。刺激がありそうだ」
「魔獣はどうするんだ。引き連れていたら手口まる分かりだろう」
「蛇の魔獣にちょうど良いのがいる。普段は懐に忍ばせていて、いざという時は噛み付かせたらイチコロさ」
「ジュサとシャデリーはどうする」
「護衛ね。私はパス。呪いでは大した戦力にならないわ」
「闇魔法の実戦での戦い方を勉強したいから、やってみる」
「ミディにはなんで聞かないの」
「悪い悪い、ミディの仕事は孤児院の子供達と遊ぶ事だ」
「うん、いっぱい遊ぶ」
俺達は街に向けて出発した。
フリーダーク出撃だ。
とりあえずの敵はいないけど。
そろそろ、デュラハンを作りたいな。
材料をどうしよう。
困った時の領主頼み。
死んだ兵士の死体を融通してもらおう。
できれば身寄りがいない人が良い。
そうしないと死人が生き返った事がばれる。
表向きはやつらは大人しく退去して行ったが、スパイは残っているだろうな。
スラムの跡地はどうしよう。
賭博場は駄目だな。
スラムにするってのも勿体無い。
何か役に立つ施設が良いな。
学校は駄目だ。
知恵をつけた民衆なんて扱いづらい事このうえない。
いい事を考えた。
治療院を建てよう。
貧者の楽音ジュースを配りまくるんだ。
領主の人気取りには最適だろう。
教会で治療を断わられた人間を治療してやれば教会の人気は下がるし領主の評判は上がる。
そして、集合住宅だ。
格安でスラムの人間を住まわそう。
犯罪者の酷いのとかは街の外に放置でいいな。
領主に伝えておくとするか。
「最近街の様子はどうかな」
店の女の子に尋ねた。
「領主の人が変わったみたいで暮らし易くなりました。税金が安くなったのが良いですね」
「シュプザム教会についてはどうだ」
「いてもいなくても変わりないですね。ただ、禁忌持ちを取り締まる人がいなくなったのは不安です」
「そうか」
俺は孤児院に顔を出した。
「兄ちゃん、今度は何を調べたらいい」
「そうだな。街の噂を拾ってくれ」
「今ある噂だと、領主の奥方がなんでか欲求不満らしいぜ」
ああ、ヴァンパイアにしたからな。
「それは気にしなくていい」
「領主がなんでネオシンクにかぶれたか、みな気になって仕方ないみたいだ」
「理由はどう推測している」
「ジェノサイドの襲撃を恐れてネオシンクになったとか。病気をネオシンクに治してもらっただとか色々だよ」
「ふーん」
「そうそう、領主の護衛がジェノサイドじゃないかってもっぱらの噂だ」
「覆面の奴か」
「そうそれ。そいつの寝ている所を誰も見たことがないんだって。一日中、領主に張り付いているらしい」
一日一回、魔力を補充しに行っているけどあいつら問題はありませんとしか言わないんだよな。
噂なんかちっとも気にしてないんだろう。
まあそのぐらいの事ならいいか。
コミュニティのメンバーとネオシンクの信者は街に戻れる状況になったが、どうしたものだろうか。
開拓地にも行かないといけないな。
「ジュラム、開拓地の様子はどうだ」
「全て快適とはいかないが、まあまあだ」
「領主をヴァンパイアにしたから、いつでも街に戻れるが」
「なんか歯切れが悪いな」
「街が戦場になる可能性がある」
「そりゃ、教会に喧嘩売ればそうなるよな」
「どうする」
「そいつは上手くないな。しばらくは様子見だな」
「じゃあ、街に戻る気になったら教えてくれ。このままここに住み続けてもいい」
「ああ、みなと相談してみるよ」
チンピラ神官とも話してみるか。
俺達は二人で密談を開始した。
「ここで会うのは久しぶりだな」
「そうですね。ボス」
寝る事でヴァンパイアは二三日に一度魔力を与えれば活動出来るようになっていた。
魔力の補充は家でやるから、ここは本当に久しぶりだ。
「ネオシンクの信者はどんな様子だ」
「スラムから人が送られて来て順調に増えています」
「問題はあるか」
「ネズミらしき人物がいるのですが、どうします」
「病死に見せかけて始末しろ」
「分かりました」
疑わしきは殺せだ。
非情だが、ここの情報が漏れると皆が危険になる。
「他にはあるか」
「相談するような事はありません」
相談と言えばフリーダークのメンバーと相談しないと。
俺は家に帰り早々にメンバーを集めた。
「街に堂々と入れるようになった。漬物作りはフランダルとシュガイに任せて俺達は街に住もうと思う」
「あたい狩りの生活は気にいっているが。まあ、気分を変えて街に住むのもありなのかもな」
「私は洋服を呪える。街の暮らしの方がいいな」
「私はどっちでも」
「ミディは街が良い。ゴーストの友達がいっぱいいるから」
「よし、街に住もう。ちょうど孤児院用に借りた宿屋が一棟あまっている」
「それは良いが、あたい達はいつになったら活躍できるんだ」
「領主の護衛をしてみるか」
「良いねぇ。刺激がありそうだ」
「魔獣はどうするんだ。引き連れていたら手口まる分かりだろう」
「蛇の魔獣にちょうど良いのがいる。普段は懐に忍ばせていて、いざという時は噛み付かせたらイチコロさ」
「ジュサとシャデリーはどうする」
「護衛ね。私はパス。呪いでは大した戦力にならないわ」
「闇魔法の実戦での戦い方を勉強したいから、やってみる」
「ミディにはなんで聞かないの」
「悪い悪い、ミディの仕事は孤児院の子供達と遊ぶ事だ」
「うん、いっぱい遊ぶ」
俺達は街に向けて出発した。
フリーダーク出撃だ。
とりあえずの敵はいないけど。
そろそろ、デュラハンを作りたいな。
材料をどうしよう。
困った時の領主頼み。
死んだ兵士の死体を融通してもらおう。
できれば身寄りがいない人が良い。
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