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第2章 Sランク成り上がり編
第48話 王都で薬草を大量生産
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一ヶ月あまりで王都まで到着。
かなりかかったが、聞いた話では国の端と端だ。
何かあったら何回もアドラムまで往復するのも骨だな。
拠点を王都に移した方がいいんじゃないかとさえ思う。
王都は石畳と白い家壁とオレンジの屋根が美しい町並みで、俺は宿をとると王都の冒険者ギルド本部へ顔を出した。
Sランク昇進は全ギルド長の承認がいるみたいだ。
意見や情報を通信の魔道具を使いやり取りする。
一日に一人が一発言と決められており大変時間が掛かる。
いつになったら昇進できるものか。
やることも無いので午前中は簡易魔道具やポーションなどの生産にあてて、午後は王都見物に連日繰り出した。
刺客に襲われる危険もあったが、今のところ怪しい尾行などはいない。
ダリウス対策は王都に着いた日に準備したがどうなることやら。
今日、俺は日課の生産作業を終え、昼飯をとるために露店めぐりをする事にした。
香ばしくてスパイシーな香りを漂わせている露店があったので、そこで串肉三本を買う。
夢中になってほお張って食べていると、痩せた女の子が羨ましそうに俺を見ていた。
年の頃は八歳ぐらいだろうか。
継ぎの当たったワンピースを着ていて目には強い意志があった。
「どうだ。一つ食ってみないか」
「それは施し?」
俺が口をつけていない串肉を差し出すと女の子は尋ねてきた。
どこかで聞いたフレーズだ。
この子もスラムの人間なんだろうか。
「いや、情報料だ」
ティルダに似た発言をしたこの子に少し興味を引かれたので、ティルダの時と同じ返答をした。
「なら、良い」
俺からひったくるように串肉を奪うとむさぼり始めあっと言う間に食べ終わった。
「俺はフィル。えっと、名前を聞かせてくれるかな」
「モリー」
「モリーはスラムの子?」
「違う、孤児院で暮らしている」
ふーん、孤児院か。
この時、俺は一つの計画が頭の中に浮かんだ。
「孤児院の子は仕事はしてないのか」
「やりたいけど、誰も雇ってくれない」
「俺が仕事を頼んだらやってくれるかい」
「仕事による。危険なのと胡散臭いのは駄目」
「危険じゃない。最初の仕事はだるくなるだけ」
「ちょっと胡散臭い。病気になりそう」
「大人はいないのか。大人に判断してもらいたいけど」
「院長がいる」
「じゃあ連れてってくれ」
俺はモリーに連れられ孤児院にやってきた。
モリーは院長室に駆け込み、俺は少しのあいだ待たされた。
モリーが上手く言ってくれると良いのだけど。
モリーが部屋から出て来て入れ替わりに部屋に入る。
院長は中年のくたびれた男で覇気の無い顔をしていた。
だが、誠実そうにも見える。
椅子に腰掛けさっそく商談に取り掛かった。
「初めまして、フィルです。Bランクの冒険者です」
俺はギルドカードを見せながら挨拶した。
「院長のヴィジェフです。この度はどのようなお話なのですか。モリーの話だと要領を得ないもので」
「魔抜きって作業を知ってます?」
「スラムの人間が請け負っている、あれですな」
「それです。それを孤児院の子供に少しの間、やってもらいたい」
「それだけですか」
「それから、しばらく経ったら薬草の元となる雑草にスキルを掛けてもらいたい」
「なるほど危険はないようですね。良いでしょう許可します」
俺は孤児院を出て峠で助けた魔石商ゴリオットの店に向かった。
ゴリオットの店は大店で各地に支店がある。
もちろん王都には本店を構えていた。
「こんちは」
「これは、これはフィル様。本日も魔石をお買い上げで」
店員が揉み手をしながらやって来る。
簡易魔道具や魔石ポーションを作る為に沢山の買い物をした俺はお得意様になっていた。
「今日は頼みがあって」
「頼みと申しますと」
「魔抜きの作業を孤児院の子供にやらせたい」
「なるほど、それは良い考えですね。仕入れる魔石の量は増加しています。スラムの人間以外に伝手を作りたいと思っていたところでして」
「俺の取り分は無くても良い。慈善だと思っているから」
「そうですね。当店といたしましても、スラムの人間よりは高い賃金で仕事を回したいと思います」
「スラムから文句が出ないかな」
「スラムの人間は魔石を盗むやからが多くて、困っております。文句を言ってきたらその事を言ってやれば黙るはずです」
「そうか、なら良いか」
孤児院の院長と店員を引き合わせ、最初の仕込みは終わった。
三日後、俺は孤児院に顔を出した。
「こんちは」
「フィルさん。今日はまたどんな御用ですか」
俺を院長は暖かく迎えてくれた。
「今日はスキルが増える秘術を教えたいと思って来たよ」
「そんな貴重な知識を。よろしいのですか」
「その代わりに契約魔法で他の人間に教えないように縛らせてもらう」
「そうですか。希望者を募ってみます」
集まったのは男六人女二人の計八人だった。
モリーも八人の中に入っていた。
「みんなはなぜ秘術を覚えたいのかな」
「腹いっぱい食べられそう」
「将来の布石」
「手に職をつける」
「秘術格好いい」
「お金の匂いがする」
「強くなって成り上がるんだ」
「スキルが増えるんだろう」
「もう捨てられないため」
「理由は様々だけど、それは良い。この技術で魔力放出のスキルを覚えられる。引き返すのならいまうちだ」
みんな神妙な顔をしてこちらを見つめている。
部屋を出て行く子供はいない。
「じゃあ、教えるよ。魔石に魔力を込める時に胸の奥から手に魔力が伝わって放出するイメージを持つんだ」
「そんな事なの」
「モリー、簡単なことほど中々考えつかない物なんだ」
「そうなのかな」
「契約魔法を掛けるよ。契約魔法、魔力放出スキルを覚えられる秘伝を他人に教えない」
「受け入れます」
残りの七人にも契約魔法を掛け、これで孤児院側の準備は終わった。
さて後は魔力を閉じ込める結界の簡易魔道具を作るだけだな。
結界の魔道具は難航した。
魔法防御の形を変えるのは簡単だったが、薄い膜状にして中を空洞にするのはどう頑張っても出来なかった。
ならばと鉄でフレームを作り簡易魔道具を六つ配置して結界を作る事に。
魔力が漏れないようにするのにはかなり骨が折れたがなんとか完成した。
大きさが二メートラほどだから四人が定員かな。
完成した時には例の秘伝を教えた子供全員が魔力放出スキルを覚えた。
雑草を王都のそばの森で採取して、試運転する事にした。
2メートラの立法体の中に雑草の鉢を持って四人が入り魔力放出する。
魔力視で見ると魔力がフレームの中に立ち込め始めた。
まだ魔力の濃さが足りないような気がする。
四人を交代させ再び魔力放出する。
しばらくしてから雑草を外に出すと薬草になっていた。
成功だ。
一度魔力を充満させると、簡易魔道具を止めるまでは魔力は外に出ない。
雑草をしばらく入れると薬草になる便利な物が出来上がった。
院長には大変感謝されたが実験台に使ったので感謝が少しこそばゆかった。
かなりかかったが、聞いた話では国の端と端だ。
何かあったら何回もアドラムまで往復するのも骨だな。
拠点を王都に移した方がいいんじゃないかとさえ思う。
王都は石畳と白い家壁とオレンジの屋根が美しい町並みで、俺は宿をとると王都の冒険者ギルド本部へ顔を出した。
Sランク昇進は全ギルド長の承認がいるみたいだ。
意見や情報を通信の魔道具を使いやり取りする。
一日に一人が一発言と決められており大変時間が掛かる。
いつになったら昇進できるものか。
やることも無いので午前中は簡易魔道具やポーションなどの生産にあてて、午後は王都見物に連日繰り出した。
刺客に襲われる危険もあったが、今のところ怪しい尾行などはいない。
ダリウス対策は王都に着いた日に準備したがどうなることやら。
今日、俺は日課の生産作業を終え、昼飯をとるために露店めぐりをする事にした。
香ばしくてスパイシーな香りを漂わせている露店があったので、そこで串肉三本を買う。
夢中になってほお張って食べていると、痩せた女の子が羨ましそうに俺を見ていた。
年の頃は八歳ぐらいだろうか。
継ぎの当たったワンピースを着ていて目には強い意志があった。
「どうだ。一つ食ってみないか」
「それは施し?」
俺が口をつけていない串肉を差し出すと女の子は尋ねてきた。
どこかで聞いたフレーズだ。
この子もスラムの人間なんだろうか。
「いや、情報料だ」
ティルダに似た発言をしたこの子に少し興味を引かれたので、ティルダの時と同じ返答をした。
「なら、良い」
俺からひったくるように串肉を奪うとむさぼり始めあっと言う間に食べ終わった。
「俺はフィル。えっと、名前を聞かせてくれるかな」
「モリー」
「モリーはスラムの子?」
「違う、孤児院で暮らしている」
ふーん、孤児院か。
この時、俺は一つの計画が頭の中に浮かんだ。
「孤児院の子は仕事はしてないのか」
「やりたいけど、誰も雇ってくれない」
「俺が仕事を頼んだらやってくれるかい」
「仕事による。危険なのと胡散臭いのは駄目」
「危険じゃない。最初の仕事はだるくなるだけ」
「ちょっと胡散臭い。病気になりそう」
「大人はいないのか。大人に判断してもらいたいけど」
「院長がいる」
「じゃあ連れてってくれ」
俺はモリーに連れられ孤児院にやってきた。
モリーは院長室に駆け込み、俺は少しのあいだ待たされた。
モリーが上手く言ってくれると良いのだけど。
モリーが部屋から出て来て入れ替わりに部屋に入る。
院長は中年のくたびれた男で覇気の無い顔をしていた。
だが、誠実そうにも見える。
椅子に腰掛けさっそく商談に取り掛かった。
「初めまして、フィルです。Bランクの冒険者です」
俺はギルドカードを見せながら挨拶した。
「院長のヴィジェフです。この度はどのようなお話なのですか。モリーの話だと要領を得ないもので」
「魔抜きって作業を知ってます?」
「スラムの人間が請け負っている、あれですな」
「それです。それを孤児院の子供に少しの間、やってもらいたい」
「それだけですか」
「それから、しばらく経ったら薬草の元となる雑草にスキルを掛けてもらいたい」
「なるほど危険はないようですね。良いでしょう許可します」
俺は孤児院を出て峠で助けた魔石商ゴリオットの店に向かった。
ゴリオットの店は大店で各地に支店がある。
もちろん王都には本店を構えていた。
「こんちは」
「これは、これはフィル様。本日も魔石をお買い上げで」
店員が揉み手をしながらやって来る。
簡易魔道具や魔石ポーションを作る為に沢山の買い物をした俺はお得意様になっていた。
「今日は頼みがあって」
「頼みと申しますと」
「魔抜きの作業を孤児院の子供にやらせたい」
「なるほど、それは良い考えですね。仕入れる魔石の量は増加しています。スラムの人間以外に伝手を作りたいと思っていたところでして」
「俺の取り分は無くても良い。慈善だと思っているから」
「そうですね。当店といたしましても、スラムの人間よりは高い賃金で仕事を回したいと思います」
「スラムから文句が出ないかな」
「スラムの人間は魔石を盗むやからが多くて、困っております。文句を言ってきたらその事を言ってやれば黙るはずです」
「そうか、なら良いか」
孤児院の院長と店員を引き合わせ、最初の仕込みは終わった。
三日後、俺は孤児院に顔を出した。
「こんちは」
「フィルさん。今日はまたどんな御用ですか」
俺を院長は暖かく迎えてくれた。
「今日はスキルが増える秘術を教えたいと思って来たよ」
「そんな貴重な知識を。よろしいのですか」
「その代わりに契約魔法で他の人間に教えないように縛らせてもらう」
「そうですか。希望者を募ってみます」
集まったのは男六人女二人の計八人だった。
モリーも八人の中に入っていた。
「みんなはなぜ秘術を覚えたいのかな」
「腹いっぱい食べられそう」
「将来の布石」
「手に職をつける」
「秘術格好いい」
「お金の匂いがする」
「強くなって成り上がるんだ」
「スキルが増えるんだろう」
「もう捨てられないため」
「理由は様々だけど、それは良い。この技術で魔力放出のスキルを覚えられる。引き返すのならいまうちだ」
みんな神妙な顔をしてこちらを見つめている。
部屋を出て行く子供はいない。
「じゃあ、教えるよ。魔石に魔力を込める時に胸の奥から手に魔力が伝わって放出するイメージを持つんだ」
「そんな事なの」
「モリー、簡単なことほど中々考えつかない物なんだ」
「そうなのかな」
「契約魔法を掛けるよ。契約魔法、魔力放出スキルを覚えられる秘伝を他人に教えない」
「受け入れます」
残りの七人にも契約魔法を掛け、これで孤児院側の準備は終わった。
さて後は魔力を閉じ込める結界の簡易魔道具を作るだけだな。
結界の魔道具は難航した。
魔法防御の形を変えるのは簡単だったが、薄い膜状にして中を空洞にするのはどう頑張っても出来なかった。
ならばと鉄でフレームを作り簡易魔道具を六つ配置して結界を作る事に。
魔力が漏れないようにするのにはかなり骨が折れたがなんとか完成した。
大きさが二メートラほどだから四人が定員かな。
完成した時には例の秘伝を教えた子供全員が魔力放出スキルを覚えた。
雑草を王都のそばの森で採取して、試運転する事にした。
2メートラの立法体の中に雑草の鉢を持って四人が入り魔力放出する。
魔力視で見ると魔力がフレームの中に立ち込め始めた。
まだ魔力の濃さが足りないような気がする。
四人を交代させ再び魔力放出する。
しばらくしてから雑草を外に出すと薬草になっていた。
成功だ。
一度魔力を充満させると、簡易魔道具を止めるまでは魔力は外に出ない。
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