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第3章 貴族活躍編
第56話 反乱騒ぎ
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ロレット子爵から魔道具で伝言が来た。
領地の村が反乱を起こしそうだとタレこみが来て子爵が慌てたようだ。
見捨ててもいいんだけど俺の味方は少ない。
数少ない味方を更に減らすのもな。
ハングライダーでその村に駆けつけた。
反乱を起こしそうな村は二つあり、それがトバイア村とリジム村だ。
まずはトバイア村に行く事にした。
商人を装い村に入る。
「こんにちは」
「おめえ、リジムの回し者じゃないだろうな」
「王都の商人だよ」
「そうだな、この近辺で産まれた奴は出て行ったのを含めて全部知っている。王都の出というのは疑っちゃいないが、やつらの手先かも知れんだろう」
「商売が終わったらとっとと出て行くよ」
「それがいい。ぶすっといかれないうちにな」
なんて殺伐とした村だ。
俺もこんな所に長居はしたくない。
俺は村の空家の前でゴザを広げた。
商品は魔石ポーションだ。
もちろん疫病治療ポーションみたいな高額な奴は置いて無い。
お客さんが来たようだ。
「なんにする。見たことの無い色だけど、立派なポーションだよ」
「傷の回復を貰おうか」
「なんか殺気立っているようだけど」
「リジムの野郎が川の使用を禁止するなんて抜かしやがって」
「それでどうなったんですか」
「村長がぬるい事言いやがるんで追い出したところさ。それから小競り合いになって怪我人がいっぱい出たので休戦中だ」
「なるほど、リジムと本格的に紛争になりそうだと」
「こんどこそ、やつらの息の根を止めてやる」
水利権から発生した諍いが領主に飛び火したんだろう。
幾人かの客から話を聞いたが、答えは似たり寄ったりだった。
俺はまとめ役の名士の家にポーションを売りに行く事にした。
行った家では長男のゴドリックの所に連れていかれ、彼が応対に当たるようだ。
ゴドリックは俺と同年代の成人したてに見える。
俺は慣れない愛想笑いを浮かべて商品の説明をした。
するとゴドリックは声をひそめて話し掛けてくる。
「リジムに行くなら頼み事がある」
「なんです」
「シンディスに手紙を届けて欲しい」
なにか訳がありそうだ。
リジム村にも行くつもりだったから、ついでに持って行ってやろう。
「いいですよ」
俺は手紙を受け取り、トバイア村を後にしてリジム村に入った。
状況はトバイア村と同じだ。
川の水かさが減ったのでトバイア村を締め出そうとして村長が反対。
村長を追い出したのでトバイア村に戦争をしかけようという心積もりのようだ。
シンディスの居る名士の家に行く。
犬のぬいぐるみを見せ、シンディスと会う口実にした。
シンディスは黒髪で大人しそうな娘だった。
「どうだい、かわいいだろ」
俺はそう言ってぬいぐるみと一緒に手紙を渡した。
「ええ、気にいったわ。今晩は家に泊まったらどうですか。ねえ、お父様いいでしょう。旅の話など聞きたいわ」
「そうだな、田舎ぐらしにもたまには娯楽がないとな」
「お父様、大好きよ」
俺はシンディスの家に泊まる事になった。
夕食時に旅の話を幾つか披露して、その後案内された部屋でベットに寝転んで考える。
水利権の問題を解決するのは簡単だ。
力技で別の川から水を引っ張ってくればいい。
井戸を掘るのもありだ。
でもここまでこじれたら簡単には収まりが着かないだろう。
『まるで、できの良くないドラマだな』
「ライタにはこの先の展開が読めるの」
『若い二人が駆け落ちって寸法だろうな』
夜中にドアの隙間から手紙が差し込まれた。
一緒に添えられたメモにはゴドリックに渡してほしいと書いてあった。
ライタの読みが当たるのかな。
翌朝、俺はトバイア村に行き注文を取るという口実でゴドリックに面会した。
手紙を渡すと眠り薬がないか聞かれた。
薬草の中には眠らせる効果を持った物もあるから、それを真似すれば魔石ポーションでも作れる。
ライタが面白がって渡してやれと言うのでその場で作り渡した。
俺はシンディスの家に戻り、シンディスにも眠り薬を渡した。
『きっと眠り薬を飲んで死んだ振りをするんだぜ。そうして本当に死んだと勘違いして悲劇が起こる』
「それはないだろう」
「お父様、目を開けて死んだら駄目です」
廊下に声が漏れてきた。
『あれっ、お父様が仮死状態。そんな馬鹿な』
「これはゴドリックの所にも行かないと」
トバイア村に行こうとしたら、完全武装した兵士の一団が入って来るのが見えた。
ロレット子爵が軍を派遣したのかな。
それなら言伝の一つも寄越しそうな物なんだが。
物陰に隠れ迷彩スキルを使い経緯を見守る。
そしたら、なんとシンディスが兵士の指揮を取っていた。
俺は姿を現し声を掛ける。
「どういう事」
「あら、商人さん。なんの御用かしら。むやみに出歩かない方がいいですわ」
「商人は情報が命なんでな」
「いいでしょう、説明してあげます」
「計画は五年前から始まりました。森でゴドリックに出会った時に気づいたのです。魔獣の被害が増え穀物の相場が上がると。お金の算段がついて、こんな田舎から都会にでる計画を練りました。相場で儲けるのは順調で、王都に家をもてるぐらい貯まったのですが。村での反乱騒ぎに計画が狂い傭兵を雇いました。そして、お父様達を眠らせ村を掌握したのです」
「決着はどうつけるんだ」
「領主様に手紙を出しました。お父様方や頭の固い人には隠居してもらうつもりです」
「しょうがない。俺が決着をつけてやろう」
「商人さんがですか」
「領主様とも面識がある。争いの元の水問題もなんとかなるだろう」
俺は行動を開始した。
試しに井戸を掘ったら、硬い岩盤にぶち当たった。
しかし、問題にはならない。
俺には魔力のゴリ押しがある。
火魔法の爆発で岩盤を砕き、変形スキルで土を固め、立派な井戸が完成した。
ここまでやったらおまけを付けよう。
念動でくみ上げるポンプの簡易魔道具でいいだろ。
同じような井戸を複数作り、もう一方の村も同様にしてやった。
ロレット子爵のところに行き詳細を報告。
村長は返り咲き元の鞘に納まることができた。
聞いてみたら危ない所だった。
エイブラッド伯爵がロレット子爵が領主の資格なしと王様に言ったらしい。
どこで感づいたのか反乱の兆しを知っていた。
裁判騒ぎで子飼いが一人減って領地も国王派の物になってしまったから、失点を挽回したかったのだろう。
早期に決着できて良かったよ。
シンディスにゴドリックと結婚するのかと聞いたら、ないないと笑って言った。
シンディスはロレットの街で雑貨屋を開くそうだ。
ゴドリックは村長に見込まれ、村長の家に婿養子に入るらしい。
『絶対駆け落ちだと思ったんだがな』
「幼馴染はめったに結婚しないものだよ」
『現実はそうなのかもな』
ちよっと締まらない結末になったが反乱騒ぎは収束した。
領地の村が反乱を起こしそうだとタレこみが来て子爵が慌てたようだ。
見捨ててもいいんだけど俺の味方は少ない。
数少ない味方を更に減らすのもな。
ハングライダーでその村に駆けつけた。
反乱を起こしそうな村は二つあり、それがトバイア村とリジム村だ。
まずはトバイア村に行く事にした。
商人を装い村に入る。
「こんにちは」
「おめえ、リジムの回し者じゃないだろうな」
「王都の商人だよ」
「そうだな、この近辺で産まれた奴は出て行ったのを含めて全部知っている。王都の出というのは疑っちゃいないが、やつらの手先かも知れんだろう」
「商売が終わったらとっとと出て行くよ」
「それがいい。ぶすっといかれないうちにな」
なんて殺伐とした村だ。
俺もこんな所に長居はしたくない。
俺は村の空家の前でゴザを広げた。
商品は魔石ポーションだ。
もちろん疫病治療ポーションみたいな高額な奴は置いて無い。
お客さんが来たようだ。
「なんにする。見たことの無い色だけど、立派なポーションだよ」
「傷の回復を貰おうか」
「なんか殺気立っているようだけど」
「リジムの野郎が川の使用を禁止するなんて抜かしやがって」
「それでどうなったんですか」
「村長がぬるい事言いやがるんで追い出したところさ。それから小競り合いになって怪我人がいっぱい出たので休戦中だ」
「なるほど、リジムと本格的に紛争になりそうだと」
「こんどこそ、やつらの息の根を止めてやる」
水利権から発生した諍いが領主に飛び火したんだろう。
幾人かの客から話を聞いたが、答えは似たり寄ったりだった。
俺はまとめ役の名士の家にポーションを売りに行く事にした。
行った家では長男のゴドリックの所に連れていかれ、彼が応対に当たるようだ。
ゴドリックは俺と同年代の成人したてに見える。
俺は慣れない愛想笑いを浮かべて商品の説明をした。
するとゴドリックは声をひそめて話し掛けてくる。
「リジムに行くなら頼み事がある」
「なんです」
「シンディスに手紙を届けて欲しい」
なにか訳がありそうだ。
リジム村にも行くつもりだったから、ついでに持って行ってやろう。
「いいですよ」
俺は手紙を受け取り、トバイア村を後にしてリジム村に入った。
状況はトバイア村と同じだ。
川の水かさが減ったのでトバイア村を締め出そうとして村長が反対。
村長を追い出したのでトバイア村に戦争をしかけようという心積もりのようだ。
シンディスの居る名士の家に行く。
犬のぬいぐるみを見せ、シンディスと会う口実にした。
シンディスは黒髪で大人しそうな娘だった。
「どうだい、かわいいだろ」
俺はそう言ってぬいぐるみと一緒に手紙を渡した。
「ええ、気にいったわ。今晩は家に泊まったらどうですか。ねえ、お父様いいでしょう。旅の話など聞きたいわ」
「そうだな、田舎ぐらしにもたまには娯楽がないとな」
「お父様、大好きよ」
俺はシンディスの家に泊まる事になった。
夕食時に旅の話を幾つか披露して、その後案内された部屋でベットに寝転んで考える。
水利権の問題を解決するのは簡単だ。
力技で別の川から水を引っ張ってくればいい。
井戸を掘るのもありだ。
でもここまでこじれたら簡単には収まりが着かないだろう。
『まるで、できの良くないドラマだな』
「ライタにはこの先の展開が読めるの」
『若い二人が駆け落ちって寸法だろうな』
夜中にドアの隙間から手紙が差し込まれた。
一緒に添えられたメモにはゴドリックに渡してほしいと書いてあった。
ライタの読みが当たるのかな。
翌朝、俺はトバイア村に行き注文を取るという口実でゴドリックに面会した。
手紙を渡すと眠り薬がないか聞かれた。
薬草の中には眠らせる効果を持った物もあるから、それを真似すれば魔石ポーションでも作れる。
ライタが面白がって渡してやれと言うのでその場で作り渡した。
俺はシンディスの家に戻り、シンディスにも眠り薬を渡した。
『きっと眠り薬を飲んで死んだ振りをするんだぜ。そうして本当に死んだと勘違いして悲劇が起こる』
「それはないだろう」
「お父様、目を開けて死んだら駄目です」
廊下に声が漏れてきた。
『あれっ、お父様が仮死状態。そんな馬鹿な』
「これはゴドリックの所にも行かないと」
トバイア村に行こうとしたら、完全武装した兵士の一団が入って来るのが見えた。
ロレット子爵が軍を派遣したのかな。
それなら言伝の一つも寄越しそうな物なんだが。
物陰に隠れ迷彩スキルを使い経緯を見守る。
そしたら、なんとシンディスが兵士の指揮を取っていた。
俺は姿を現し声を掛ける。
「どういう事」
「あら、商人さん。なんの御用かしら。むやみに出歩かない方がいいですわ」
「商人は情報が命なんでな」
「いいでしょう、説明してあげます」
「計画は五年前から始まりました。森でゴドリックに出会った時に気づいたのです。魔獣の被害が増え穀物の相場が上がると。お金の算段がついて、こんな田舎から都会にでる計画を練りました。相場で儲けるのは順調で、王都に家をもてるぐらい貯まったのですが。村での反乱騒ぎに計画が狂い傭兵を雇いました。そして、お父様達を眠らせ村を掌握したのです」
「決着はどうつけるんだ」
「領主様に手紙を出しました。お父様方や頭の固い人には隠居してもらうつもりです」
「しょうがない。俺が決着をつけてやろう」
「商人さんがですか」
「領主様とも面識がある。争いの元の水問題もなんとかなるだろう」
俺は行動を開始した。
試しに井戸を掘ったら、硬い岩盤にぶち当たった。
しかし、問題にはならない。
俺には魔力のゴリ押しがある。
火魔法の爆発で岩盤を砕き、変形スキルで土を固め、立派な井戸が完成した。
ここまでやったらおまけを付けよう。
念動でくみ上げるポンプの簡易魔道具でいいだろ。
同じような井戸を複数作り、もう一方の村も同様にしてやった。
ロレット子爵のところに行き詳細を報告。
村長は返り咲き元の鞘に納まることができた。
聞いてみたら危ない所だった。
エイブラッド伯爵がロレット子爵が領主の資格なしと王様に言ったらしい。
どこで感づいたのか反乱の兆しを知っていた。
裁判騒ぎで子飼いが一人減って領地も国王派の物になってしまったから、失点を挽回したかったのだろう。
早期に決着できて良かったよ。
シンディスにゴドリックと結婚するのかと聞いたら、ないないと笑って言った。
シンディスはロレットの街で雑貨屋を開くそうだ。
ゴドリックは村長に見込まれ、村長の家に婿養子に入るらしい。
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