無限魔力のゴーレム使い ~無力な奴隷から最強への一歩は逆転の発想から~

喰寝丸太

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第3章 貴族活躍編

第62話 問答

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『それから我々は反省し事態の収拾に努めた。スキルとステータスを作り、魔力を認識しないでも済む様に工夫した。そして、ルールを決め極力干渉しない様に努めた』

「それは何年前」
『約五十万年前だ』

 そんな昔から実験しているか。

「魔獣はなんで作ったの」
『最初魔力に適応する個体が中々現れなかった。だから、無理やり適応させる為に魔石を作り魔獣に寄生させた』

 なるほどそうしている間に魔力に適応する人間が現れたってわけか。

「そうまでしてなんで進化させたい?」
『我々と対等の生命体が欲しかった』
「超越者って何万もいるんじゃ」

『我々はヒュドラ的な生命体なのだよ。身体は一つで頭が沢山の』
「なるほど実質一体って事だね。ライタ、さっきから黙っているけど聞きたい事はないの」
『ごめん、魔力の声を捌くので忙しい。俺の代わりに聞いておいてくれ』



「そうだ、ライタの正体って何?」
『エネルギー生命体だ』

 ライタってエネルギー生命体なんだ。
 幽霊じゃなかったんだな。

『次元の歪を修復する時に偶然見つけた。それに我々が手を加えた』
「ライタは超越者と対等の生命体にはならなかったの」

『我々は太陽のなりそこないが爆発した時に産まれた。我々は巨大だ。人間の頭脳をエネルギー生命体にしてもチリほどの価値はない。だから、作って放逐した』
「精神感応エネルギーが重要な訳だ」
『そうだ。我々にも生み出せないエネルギーだ。まだ正体は分かっていない。ダークマターの一種とも考えられている』
「でも並列システムになったライタは精神感応エネルギーを生み出しているよ」
『そこも、君たちが進化した生物だと判定する基準の一つになった』

 たぶん俺とライタは一体化したんだろうな。
 それで精神感応エネルギーを並列システムの分だけ生み出せるようになった。



「魔獣の活性化はどうして」
『魔獣は最初食物を摂らなくても生きていける生物を目指した。エネルギーを魔力から補填する機能を備えている。魔力の濃度が高まると成長が早くなると思われる』

 魔獣は体温や筋肉の動きを魔力でサポートしているのか。
 どうりで大きい体で動ける訳だ。

「魔力の増加の原因は」
『魔力は生命体だが繁殖はしない。惑星の核に魔力製造エネルギー生命体がある。それが次元の歪で狂ったのだ』
「修復はしないの」
『修復するように手は打ったが、現状計画は頓挫している』

 後聞いておかないといけない事は。

「魔力疲労はなぜ起こる」
『魔力は縄張りがあるのだ。違うテリトリーの魔力が入ってくると争いが起こる』

「人によって魔力の量に差があるのはなんで」
『精神感応エネルギーの味の差だと考えている』

「契約魔法の禁忌はなんであるの。完璧に出来ないのかな」
『我々は未来の行く末を討論する。その結果進化させるには完璧なスキルでは駄目なのではないかとの結論に至った』

 やるなって言われるとやる奴は出てくるよな。
 そこにイレギュラーが現れるのを期待したのか。
 スキルが微妙に不便なのは不便じゃないと工夫しないからだろう。



「全ての禁忌を教えて欲しい」
『超越者が設定したので良いのか』
「人間が作った禁忌があるの」
『近親相姦の禁止とか家族殺しとか色々あるが』
「そっちはいいや」
『超越者が設定したのは契約魔法の許可、魔力の正体、魔力の器拡大、無限魔力の四つだ』

 どれも危ないのだろうな。
 俺がやってないのは魔力の器拡大と無限魔力だな。
 これがたぶん都市が吹っ飛ぶってやつだろう。
 気をつけよう。

「もういいよ。聞きたい事は全て聞いた」
『言っておく、ライタのコピーは人間に植え付けたが、失敗した。我々の推測では君の子孫ならライタのコピーが扱えると思われる。なるべくなら沢山の子孫を残す事を推奨する』
「余計なお世話だ」

 どうやら、超越者は行ったみたいだ。
 考えてみると超越者はやりたい放題だな。
 太陽レベルの奴だから傲慢なのだろうな。
 俺がもっと進化すれば超越者を叱れるようになるのだろうか。



「ライタ、そっちはどんな感じ」
『やっと、声を黙らせる事ができた。細菌レベルの奴に声があるとこんなに大変だとは思わなかった』
「じゃあ魔力を直接操れるって事」
『そうだ。できるよ大変だけど』

 魔力に関するあれこれは分かったけれど、役に立つような知識は無かったな。
 精神感応エネルギーで現象を起こすのも無理だ。
 結局今までとそんなに変わりが無いな。
 スキルを覚える手間が無くなっただけか。

 とりあえずやるのはスキルの封印をしてくる少年の対応策だな。
 これは簡単だ魔力が持っている精神感応エネルギーを奪わせないように命令すれば良い。



 ヴェラが箒を片手に部屋に入って来た。

「あーあー、こんなにしちゃって。絨毯に血溜まりなんて。何してたんですか。いけない事とかじゃないわよね」
「実験に失敗して」
「今度から実験は外でやって」
「次からはそうするよ」

 流した血の量を考えたらフラフラしてきた。
 めまいがしてテーブルに突っ伏した。
 もう寝ようかなと考えたら、急にシャキとする。

「ライタ何かやった」
『肉体を少し消費して人工血液を造った』
「そんな事もできるの」
『魔力は超越者と繋がっている。一部だけど超越者の知識も使えるみたいだ』

「さっきから何をこそこそ喋っているの。いやらしい」
「独り言だよ。絨毯は買い換えよう」
「しっかりしてよ。雇い主さん」



 そうだ忘れていた。
 魔力結晶ってなんだ。
 生命体かな。
 増えないかな。

「ライタ、魔力結晶を増やしたい。どうやったら増えると思う」
『成分を調べりゃいいんじゃないか。魔力に命令してみるよ』
「どう」

『SiO2だね。ようするに水晶さ。それに魔力が加わって極小の魔力回路が出来ている』
「水晶があれば増やせるんだね」
『でもあまり作らない方がいいかもな』
「そうだね危険を呼び寄せてもね。だということはミスリルとかオリハルコンも作れるのかな」
『作れるんじゃないかな』

 それから俺は魔導金属を作ろうとした。
 しかし、オリハルコンはプラチナだったので結局そんなに安くならない事が分かった。
 上手くは行かない物だ。

 ミスリルは銀だったのでそこそこ手間賃は出る。
 ミスリルを大量生産してミスリルゴーレムを作った。
 掛かった費用が金貨400枚。
 とりあえず一体いれば十分だろう。

 簡易魔道具は一月に金貨何千枚も稼いでいるから何年かすればオリハルコンゴーレムは夢じゃないのかも。
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