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第3章 貴族活躍編
第75話 王都闇ギルド殲滅
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闇ギルドの本部は高級宿に偽装してあった。
不特定多数の人間が入り込んでも怪しまれないためだろう。
ライタによれば盗賊が宿を経営しているのは時代劇のお約束だそうだ。
俺は客を装い宿に潜入した。
変装には付け髭とカツラを使った。
こんなのでも、ばれないもんだ。
夜になり迷彩スキルを使い闇ギルドの施設に忍びこもうと行動を開始した。
日記の情報では従業員控え室のクローゼットの中に隠し通路があるはずだ。
従業員の控え室に行くと男性が一人タバコを吸っていた。
何を思ったのか男性はタバコの煙を俺に向かって吐きかける。
俺の体の輪郭が浮かび上がる。
無言で男性は短刀を素早く抜くと俺に切り掛かって来た。
俺はスタンガン魔法で応戦。
元々眠らせるように準備していたので俺の方が早かった。
男を無事眠らせて、隠し通路に入る。
侵入がばれるのも時間の問題だな。
だが、慌てて罠に掛かる危険性もある。
ゴーレムに先導させ俺は慎重に歩を進めた。
通路の出口の所には用心棒が二人剣を持って立っていた。
用心棒はゴーレムを見ると駆け寄って来る。
「ゴーレム使いが隠れているはずだ」
「そこか」
用心棒の一人が俺に向かってナイフを投げて来た。
土魔法で防御する。
潜入がばれてしまった。
冒険者でもCランク以上は空気の流れを読むと言う。
こいつらは手練れなのだろう。
修理したばかりの魔力結晶ゴーレムを出す。
スキルを重ねがけしたゴーレムの敵ではなく、剣戟の末に用心棒を退治する事が出来た。
しかし、通路の先が騒がしい。
戦闘音で侵入が本格的にばれたようだ。
俺は水魔法でクロロホルムを生成する。
クロロホルムを大量に吸い込むと気絶しないそうだ死ぬらしい。
普通に毒物だな。
なんでこれを使っているのかというとライタの知識にあったのがこれだけだったからだ
訳のわからない科学物質なんて危なっかしくて擬似物質とは言え合成できない。
なんでもライタはクロロホルムを実験で使った事があるらしい。
通路の先にクロロホルムを流し込み様子を見る。
ばたばたと倒れる音がする。
俺は風魔法のタンクから新鮮な空気を補給しながら現場に踏み込んだ。
息のある者もいるようだが、半数は死に絶えていた。
閉鎖空間の毒ってのは強烈だな。
俺もエイブラッド伯爵邸での違法奴隷の末路を見なければここまでしなかったかもしれない。
それと、科学反応をエネルギーで再現するってどんな超科学なんだ。
超越者は星の誕生から生きてそうだから、億年単位の知識が詰まっているのだろうな。
俺は奥の部屋に踏み込んだ。
そこには隻眼の老人がいて俺を睨んでいた。
「どうだ。これまでの事は水に流して闇ギルドに入ってみないか」
「断る」
老人の問い掛けに俺はきっぱり断りを入れた。
「ギルドマスターが保証すると言ってもか」
「くどいぞ」
この老人は闇ギルドマスターなんだな。
「仕方ない。先生」
奥からフード付きのローブを着た男が現れた。
「ちょっと話さないか。お前がここにいるということは、エイブラッド伯爵は失敗したという事だな。俺の計算に狂いはなかったはずだ。何故だ」
「当たり前だろ。憎しみで魔力を集めても破壊しか起きない。自滅するのは自明の理だ」
「だが、お前は魔力を色濃く纏っている。魔力濃度計にもそれが現れている。貴様をライバルと認めよう。いや研究では俺の一歩先を行っていると」
「御託はそこまでか。くたばれ」
魔力ゴーレムがスタンガン魔法を発動するべく近寄る。
「おっと、凄い魔力の塊だな。導火線」
男はそういうと小さい魔力を魔力ゴーレムに飛ばして来た。
『伏せろ』
ライタの警告に従ったテーブルの下に入る。
次の瞬間、地響きに似た爆発音がして突風が吹き荒れる。
やられた。
辺りを見ると滅茶苦茶になった室内と倒れこんだ血まみれの闇ギルドマスターがあるだけだった。
油断はしてなかったが、逃げられた。
導火線というのは魔力の塊にウィルスみたいな物をしかけ爆発させるものだろう。
爆発の規模が魔力ゴーレム一体にしては小規模な所から推測するに手加減されたみたいだ。
それとも自分が巻き込まれるのを嫌ったか。
魔力ゴーレムの天敵みたいな能力だ。
闇ギルドマスターをポーションで回復させて近衛騎士に突き出し事件は終わる。
その後、近衛騎士の働きにより王都の闇ギルドは壊滅。
謎のローブを着た男の事はセシリーンに手紙を出し人体実験した罪で指名手配してもらった。
現在、俺は孤児院でモリーとユフィアに教えていた。
二人は簡易魔道具を使ってスキルを習得済みで、今は回路魔法の使い方を習っていた。
回路魔法の簡易魔道具は決まったポーズをする道具を作り出すだけなので、これが初めての回路魔法とも言える。
「ゴーレムを動かすのは筋肉があるって想像するんだ」
「ただ動けってだけだと駄目なの」
「駄目じゃないが効率が悪い。曲げる箇所もそこに関節があるのを想像するんだ」
「はい」
「はい、先生」
「回路魔法を使う時に事細かくイメージするんだ。そうすると効率が良い。他のスキルを道具にするのにも有効な手だ」
「よし、この人形に付ける簡易魔道具を作ってみろ」
俺は木の人形を差し出した。
「なんで人型なの」
「モリーちゃん、私分かる。人型だと作りやすいって事だと思うわ」
「その通りだな。歩かせるなら重心を意識しろ。自分が歩く時にどのように身体を動かすのか思い起こすんだ」
「みて、みて、歩いた」
「私のは上手く行かない。なんでかな」
「足首の使い方が上手くないからだろう」
モリーは感覚でこなすタイプだな。
ユフィアは頭で理解するタイプのようだ。
「ふふふっ。モリーちゃん何。変な格好」
「足もとに蛇を見つけて驚くポーズ」
「じゃあ私は男の子が女の子に求愛するポーズ」
「一つだと間抜けだね」
「そうだね。二人で沢山の魔道具を操ってお芝居させよう」
「賛成」
二人はどうやら人形に色々な動作をさせるのに夢中のようだ。
こんな平和な日々が長く続けばいいと思った。
不特定多数の人間が入り込んでも怪しまれないためだろう。
ライタによれば盗賊が宿を経営しているのは時代劇のお約束だそうだ。
俺は客を装い宿に潜入した。
変装には付け髭とカツラを使った。
こんなのでも、ばれないもんだ。
夜になり迷彩スキルを使い闇ギルドの施設に忍びこもうと行動を開始した。
日記の情報では従業員控え室のクローゼットの中に隠し通路があるはずだ。
従業員の控え室に行くと男性が一人タバコを吸っていた。
何を思ったのか男性はタバコの煙を俺に向かって吐きかける。
俺の体の輪郭が浮かび上がる。
無言で男性は短刀を素早く抜くと俺に切り掛かって来た。
俺はスタンガン魔法で応戦。
元々眠らせるように準備していたので俺の方が早かった。
男を無事眠らせて、隠し通路に入る。
侵入がばれるのも時間の問題だな。
だが、慌てて罠に掛かる危険性もある。
ゴーレムに先導させ俺は慎重に歩を進めた。
通路の出口の所には用心棒が二人剣を持って立っていた。
用心棒はゴーレムを見ると駆け寄って来る。
「ゴーレム使いが隠れているはずだ」
「そこか」
用心棒の一人が俺に向かってナイフを投げて来た。
土魔法で防御する。
潜入がばれてしまった。
冒険者でもCランク以上は空気の流れを読むと言う。
こいつらは手練れなのだろう。
修理したばかりの魔力結晶ゴーレムを出す。
スキルを重ねがけしたゴーレムの敵ではなく、剣戟の末に用心棒を退治する事が出来た。
しかし、通路の先が騒がしい。
戦闘音で侵入が本格的にばれたようだ。
俺は水魔法でクロロホルムを生成する。
クロロホルムを大量に吸い込むと気絶しないそうだ死ぬらしい。
普通に毒物だな。
なんでこれを使っているのかというとライタの知識にあったのがこれだけだったからだ
訳のわからない科学物質なんて危なっかしくて擬似物質とは言え合成できない。
なんでもライタはクロロホルムを実験で使った事があるらしい。
通路の先にクロロホルムを流し込み様子を見る。
ばたばたと倒れる音がする。
俺は風魔法のタンクから新鮮な空気を補給しながら現場に踏み込んだ。
息のある者もいるようだが、半数は死に絶えていた。
閉鎖空間の毒ってのは強烈だな。
俺もエイブラッド伯爵邸での違法奴隷の末路を見なければここまでしなかったかもしれない。
それと、科学反応をエネルギーで再現するってどんな超科学なんだ。
超越者は星の誕生から生きてそうだから、億年単位の知識が詰まっているのだろうな。
俺は奥の部屋に踏み込んだ。
そこには隻眼の老人がいて俺を睨んでいた。
「どうだ。これまでの事は水に流して闇ギルドに入ってみないか」
「断る」
老人の問い掛けに俺はきっぱり断りを入れた。
「ギルドマスターが保証すると言ってもか」
「くどいぞ」
この老人は闇ギルドマスターなんだな。
「仕方ない。先生」
奥からフード付きのローブを着た男が現れた。
「ちょっと話さないか。お前がここにいるということは、エイブラッド伯爵は失敗したという事だな。俺の計算に狂いはなかったはずだ。何故だ」
「当たり前だろ。憎しみで魔力を集めても破壊しか起きない。自滅するのは自明の理だ」
「だが、お前は魔力を色濃く纏っている。魔力濃度計にもそれが現れている。貴様をライバルと認めよう。いや研究では俺の一歩先を行っていると」
「御託はそこまでか。くたばれ」
魔力ゴーレムがスタンガン魔法を発動するべく近寄る。
「おっと、凄い魔力の塊だな。導火線」
男はそういうと小さい魔力を魔力ゴーレムに飛ばして来た。
『伏せろ』
ライタの警告に従ったテーブルの下に入る。
次の瞬間、地響きに似た爆発音がして突風が吹き荒れる。
やられた。
辺りを見ると滅茶苦茶になった室内と倒れこんだ血まみれの闇ギルドマスターがあるだけだった。
油断はしてなかったが、逃げられた。
導火線というのは魔力の塊にウィルスみたいな物をしかけ爆発させるものだろう。
爆発の規模が魔力ゴーレム一体にしては小規模な所から推測するに手加減されたみたいだ。
それとも自分が巻き込まれるのを嫌ったか。
魔力ゴーレムの天敵みたいな能力だ。
闇ギルドマスターをポーションで回復させて近衛騎士に突き出し事件は終わる。
その後、近衛騎士の働きにより王都の闇ギルドは壊滅。
謎のローブを着た男の事はセシリーンに手紙を出し人体実験した罪で指名手配してもらった。
現在、俺は孤児院でモリーとユフィアに教えていた。
二人は簡易魔道具を使ってスキルを習得済みで、今は回路魔法の使い方を習っていた。
回路魔法の簡易魔道具は決まったポーズをする道具を作り出すだけなので、これが初めての回路魔法とも言える。
「ゴーレムを動かすのは筋肉があるって想像するんだ」
「ただ動けってだけだと駄目なの」
「駄目じゃないが効率が悪い。曲げる箇所もそこに関節があるのを想像するんだ」
「はい」
「はい、先生」
「回路魔法を使う時に事細かくイメージするんだ。そうすると効率が良い。他のスキルを道具にするのにも有効な手だ」
「よし、この人形に付ける簡易魔道具を作ってみろ」
俺は木の人形を差し出した。
「なんで人型なの」
「モリーちゃん、私分かる。人型だと作りやすいって事だと思うわ」
「その通りだな。歩かせるなら重心を意識しろ。自分が歩く時にどのように身体を動かすのか思い起こすんだ」
「みて、みて、歩いた」
「私のは上手く行かない。なんでかな」
「足首の使い方が上手くないからだろう」
モリーは感覚でこなすタイプだな。
ユフィアは頭で理解するタイプのようだ。
「ふふふっ。モリーちゃん何。変な格好」
「足もとに蛇を見つけて驚くポーズ」
「じゃあ私は男の子が女の子に求愛するポーズ」
「一つだと間抜けだね」
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こんな平和な日々が長く続けばいいと思った。
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