貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~

喰寝丸太

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第112話 マグネットラーク

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 マグネットツナと弥衣やえ達が対峙する。
 弥衣やえ達は銛の先に酸を塗って、マグネットツナに向かって走り出す。
 そして、銛を地中深く打ち込んだ。

【クジラの大きさの魚に銛一本で挑むなんて、ヤラセとしか思えない】
【絶対におかしいだろ。あの酸はそんなに強力なのか】
【ダンジョンの壁が溶ける】
【ヤラセだから、真剣に考える必要はない】

 うん、先手必勝の良い攻略だった。
 だが、マグネットツナは誰が掘り出すんだよ。
 俺がやるの?
 さいですか。

 まあ、掘るのは別に構わない。
 どうせなら掘った砂も持って帰るか。
 売れないようだったら、グラトニーにでも食わせてしまえば良い。

【砂を掘るって大変だな】
【実際は掘ってないさ】
綺羅々きららちゃん解放を叫ぼうぜ】
【奴隷契約反対】
【寄生スキルを解け】

 マグネットツナの漁は、原始的だな。
 漁師も釣った後は銛をぶっ刺すけど。

 漁の時間より掘る時間の方が長い気がする。
 これならわざと体当たりさせて、地上で仕留めた方が早い。

 まあ、金額が高いから、一日に一匹獲れたのでも割は合うけども。


 第4階層の攻略は進む。
 マグネットツナの領域を抜けたようだ。
 今度の敵は象より大きい巨大ラクダだ。
 マグネットラークと命名。
 どんな攻撃をするのだろう。
 見ていたら、砂丘がさらに盛り上がり、巨大な砂津波になって襲い掛かってきた。

 俺はアダマン鉄パイプを一閃。
 砂津波を左右に割った。

【CGか】
【砂の津波とは凄いな。ヤラセだと思うけど、迫力あるいい映像だ】
【何で死なない。さては仕込みだな。だから津波も左右に割れる】
【俺は中立派だと思っているけど、恰好いいなと思ってしまった】
【人を奴隷にするような奴だぞ】
【そうだ。綺羅々きららちゃんを解放しろ】

 コメントを見ていたら、シロガネがマグネットラークの首に噛みついて仕留めてた。

【今回のはヤエちゃんにはきついか】
【信者は去れ】
【俺はヤエちゃん教】
【中古女のどこがいいのか】
綺羅々きららモナー】
【何だと。もういっぺん言ってみろ】
【レイプされたんだろ】
【あれは未遂だったんだ】

 うん、マグネットラークは弥衣やえ達にはきついかな。
 シロガネ辺りだと砂津波の中を泳いで辿り着きそうだけど。

 なんか考えないといけないな。
 バリスタは駄目だろうな。

【とにかくおっさんを始末する方法をかんがえないか。でないと綺羅々きららちゃんが解放されない】
【このモンスターは駄目だ】
【きっと仕込みだろうから。おっさんは今はスタジオだ】
【討伐に行ってない?】
【だってFランクなんだぜ。それが証拠だろう】
【じゃ闇討ちは無理だ】
【だから路上でな】
【そんなことを言ったらびくついて外に出なくなる】

「今日は終りだ。マグネットラーク対策を考える」

 綺羅々きららと喫茶店で待ち合わせた。

「待ったか」
「ええ、もっと早く来なさいよ」

 さあて、今日の悪行は。

「ポーション飲みたいよな。口移しで飲ませてやる」

【辞めろ。これ以上綺羅々きららちゃんを汚さないでくれ】
【どうせカメラを止めるんだろ】

 俺はカメラの映像だけを切った。
 そして自分の手に吸い付き音を立てた。
 綺羅々きららには精力剤の黄泉がえり丹を飲ませた。

「ぷはぁ」

【ああ、上気してる綺羅々きららちゃんなんか見たくなかった】
【ツヤツヤテカテカだな】
【おっさん信者は死ね】
【事実を言ったまでだ】

「いいな、毎日来い。今回みたいに口移しで飲ませてやる」
「くっ、いい気にならないで、いま屈辱に耐えるのは、体を直すためよ」

【おっさんにやられた傷がまだ治ってないのか】
【入院も長かったし】
【ポーションをもっと送ろうぜ】
【そうだな】

「辞めておけ。お前らのポーションは1万円ぐらいだろ。俺が綺羅々きららに飲ませているのは300万はするやつだ」

【くそう。嘘に決まってる】
【このおっさんヤラセかもだけど、これだけの規模で出来るということは金は持っているんだよな】
【どっちにしても金持ちってことか】
綺羅々きららちゃんは金になんかなびかない】
【はいはい】

 毎日、黄泉がえり丹を飲ませるのが決定。
 同じ映像だと飽きられるから、次は映さないけど。
 さてまた何か仕込みを考えるか。
 次はエロ関係とかがいいな。
 マッサージでもしてやろう。
 音声だけでお楽しみ下さいとやってみよう。
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