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第4章 チタン属性でざまぁ編
第162話 おっさん、生贄を阻止する
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ダイヤモンド魔導士との対決はまだ先の予定だ。
現状では力を蓄えている最中だ。
宝石魔導士会は徐々に影響力を強めている。
ただ、第三位の金属魔導士会にも現状では手も足も出ない。
ジルコニアとアルミとチタンだけじゃあなぁ。
カルシウムを加えるべきだろうか。
カルシウムの魔導士は骨魔導士と呼ばれている。
石灰石なんかも触媒として使えるので、そこそこは強い。
ただ、そこそこなんだよな。
カルサイトという宝石があるので宝石魔導士会に勧誘できる。
炭酸カルシウムだから触媒としては問題ない。
値段も直径7センチの玉が2000円ほどだ。
そんなに高くない。
さて、勧誘すべきか。
だがな、たぶん感謝されないだろう。
触媒は石灰石で事足りてるはずだ。
少なくても不遇ではない。
諦めるか。
そう考えながらスラムを歩く。
「仕事がほしい奴は集まれ」
恐れている事が起きてしまった。
ヤクザみたいな人間がスラムで人を集めている。
また、生贄にするのを再開したのだな。
ここで暴れると俺が指名手配されて、ダイヤモンド魔導士辺りが討伐に来るのだろうな。
我慢だ。
俺は男達の後をこっそりとつけた。
スラムの人間は馬車で連れ去られるところだった。
「属性魔導、光学迷彩」
光を捻じ曲げて光学迷彩を再現した。
服をスラムで着てた奴に着替え、馬車に乗り込む。
光学迷彩が切れて俺が急に現れ、スラムの人間がぎょっとした顔を見せる。
「しー、静かに。仕事を与えるとか言っていたが、あれは嘘だ。このままだとお前達は生贄にされるぞ」
「本当か? 手枷をつけられたから、胡散臭いとは思っていたが、そんな事だったとはな」
「声が大きい。馬車が停まったら、手枷を外す。皆は逃げろ」
「そうか、ありがたい」
しばらくしてガクンと衝撃がきて馬車が停まった。
「属性魔導、手枷よ切れろ」
俺は馬車から飛び降りた。
「お前は誰だ」
「地獄からの使者だ。属性魔導、風の刃よ舞え」
「魔導士が反逆したぞ」
「任せろ。属性魔導、火の玉よ焼き尽くせ」
敵の魔導士が俺に向かって50センチほどの火の玉を発射した。
「属性魔導、火の玉よ相殺しろ」
1メートルのほどの火の玉がぶつかり消えた。
「属性魔導、加速。属性魔導、電撃」
背後に回り電撃をかましてやった。
「ぐわっ」
魔導士の手から岩塩が転がる。
こいつ、塩魔導士だったのだな。
「属性魔導、風の刃よ舞え」
男達が風の刃で倒されていく。
さてと、外にいる男達は全て片付いた。
研究所に入ろうとしたが、扉には鍵が掛かっている。
「属性魔導、破壊」
「なんだ。敵襲か」
そこからは虐殺だった。
魔導士が何人かいたが、骨魔導士と土魔導士がいただけだった。
生贄の魔法陣を完膚なきまでに破壊する。
牢が幾つかあったが、全て空だった。
生贄の儀式は終わった後なのかは分からないが、儀式は行われていないと思いたい。
研究所を後にして、帰路につきながら考える。
自己満足だな。
この国ではこのような事は沢山行われているはずだ。
街は一つではない。
今この瞬間も行われているかもしれない。
それにこの事はこの国に限った事じゃないのかもな。
俺はどうしたらいいんだろうか。
あの少女の復讐を遂げるだけでいいのだろうか。
とても世界に対して責任は負えない。
へとへとになって街まで帰ってきた。
「酷い顔。虐められたの」
「アニータ、俺には救世主は無理だ」
「そんなの誰にだって無理よ」
「そうだよな。やれる事をやるしかないか」
「ムニだけじゃないんだよ」
「そうだよな。異世界を救おうなんて傲慢も良い所だ。よし、ダンジョンをバンバン討伐するぞ。そして強くなって大暴れしてやる。世界の行く末なんて知るもんか。気分の赴くままに生きてやる」
「元気が出たみたいね」
「ああ、元気が少し出た。異世界は異世界の人間がなんとかすべきだ。目に入ったなら対処するが、他はどうしようもない。頑張れよ、アニータ。この世界に生きる人間全員の肩に行く末が掛かっている」
「うん、頑張る」
そうだ、一人で出来る事など知れている。
俺は俺に出来る事をやろう。
現状では力を蓄えている最中だ。
宝石魔導士会は徐々に影響力を強めている。
ただ、第三位の金属魔導士会にも現状では手も足も出ない。
ジルコニアとアルミとチタンだけじゃあなぁ。
カルシウムを加えるべきだろうか。
カルシウムの魔導士は骨魔導士と呼ばれている。
石灰石なんかも触媒として使えるので、そこそこは強い。
ただ、そこそこなんだよな。
カルサイトという宝石があるので宝石魔導士会に勧誘できる。
炭酸カルシウムだから触媒としては問題ない。
値段も直径7センチの玉が2000円ほどだ。
そんなに高くない。
さて、勧誘すべきか。
だがな、たぶん感謝されないだろう。
触媒は石灰石で事足りてるはずだ。
少なくても不遇ではない。
諦めるか。
そう考えながらスラムを歩く。
「仕事がほしい奴は集まれ」
恐れている事が起きてしまった。
ヤクザみたいな人間がスラムで人を集めている。
また、生贄にするのを再開したのだな。
ここで暴れると俺が指名手配されて、ダイヤモンド魔導士辺りが討伐に来るのだろうな。
我慢だ。
俺は男達の後をこっそりとつけた。
スラムの人間は馬車で連れ去られるところだった。
「属性魔導、光学迷彩」
光を捻じ曲げて光学迷彩を再現した。
服をスラムで着てた奴に着替え、馬車に乗り込む。
光学迷彩が切れて俺が急に現れ、スラムの人間がぎょっとした顔を見せる。
「しー、静かに。仕事を与えるとか言っていたが、あれは嘘だ。このままだとお前達は生贄にされるぞ」
「本当か? 手枷をつけられたから、胡散臭いとは思っていたが、そんな事だったとはな」
「声が大きい。馬車が停まったら、手枷を外す。皆は逃げろ」
「そうか、ありがたい」
しばらくしてガクンと衝撃がきて馬車が停まった。
「属性魔導、手枷よ切れろ」
俺は馬車から飛び降りた。
「お前は誰だ」
「地獄からの使者だ。属性魔導、風の刃よ舞え」
「魔導士が反逆したぞ」
「任せろ。属性魔導、火の玉よ焼き尽くせ」
敵の魔導士が俺に向かって50センチほどの火の玉を発射した。
「属性魔導、火の玉よ相殺しろ」
1メートルのほどの火の玉がぶつかり消えた。
「属性魔導、加速。属性魔導、電撃」
背後に回り電撃をかましてやった。
「ぐわっ」
魔導士の手から岩塩が転がる。
こいつ、塩魔導士だったのだな。
「属性魔導、風の刃よ舞え」
男達が風の刃で倒されていく。
さてと、外にいる男達は全て片付いた。
研究所に入ろうとしたが、扉には鍵が掛かっている。
「属性魔導、破壊」
「なんだ。敵襲か」
そこからは虐殺だった。
魔導士が何人かいたが、骨魔導士と土魔導士がいただけだった。
生贄の魔法陣を完膚なきまでに破壊する。
牢が幾つかあったが、全て空だった。
生贄の儀式は終わった後なのかは分からないが、儀式は行われていないと思いたい。
研究所を後にして、帰路につきながら考える。
自己満足だな。
この国ではこのような事は沢山行われているはずだ。
街は一つではない。
今この瞬間も行われているかもしれない。
それにこの事はこの国に限った事じゃないのかもな。
俺はどうしたらいいんだろうか。
あの少女の復讐を遂げるだけでいいのだろうか。
とても世界に対して責任は負えない。
へとへとになって街まで帰ってきた。
「酷い顔。虐められたの」
「アニータ、俺には救世主は無理だ」
「そんなの誰にだって無理よ」
「そうだよな。やれる事をやるしかないか」
「ムニだけじゃないんだよ」
「そうだよな。異世界を救おうなんて傲慢も良い所だ。よし、ダンジョンをバンバン討伐するぞ。そして強くなって大暴れしてやる。世界の行く末なんて知るもんか。気分の赴くままに生きてやる」
「元気が出たみたいね」
「ああ、元気が少し出た。異世界は異世界の人間がなんとかすべきだ。目に入ったなら対処するが、他はどうしようもない。頑張れよ、アニータ。この世界に生きる人間全員の肩に行く末が掛かっている」
「うん、頑張る」
そうだ、一人で出来る事など知れている。
俺は俺に出来る事をやろう。
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