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第4章 チタン属性でざまぁ編
第178話 おっさん、新会長と飲みに行く
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「紹介するわ。水晶魔導士のレベッカよ」
「紹介にあずかったレベッカだ」
ジャスミンが紹介した土魔導士改め水晶魔導士の頭目は驚く事に女性だった。
「俺はムニ。チタン魔導士だ。女性を連れて来るとはな」
「彼女は鉱山で事務方のトップを勤めているわ。能力的には十分だと思う」
「よろしくな。ところで運営方針を説明したか。うちの運営方針は魔導士の差別をなくしたい。それと属性が分からない人への差別もだ」
「それは承知している。鉱山には魔導が使えない人間も多数いる。私はその人を差別した事はない」
「結構だ。ところで水晶魔導士だけで魔導士会を立ち上げようとは考えなかったのか」
「私らにはダイヤモンド魔導士の監視がついている。おかしな動きをすると干渉される。常々それを苦々しく思っていた所だが、単独では難しい」
「なるほどな。しかし、ダイヤモンド魔導士に頭が上がらない連中じゃ使えない」
「馬鹿にするな。団結さえできれば我らの影響力は途轍もない力だ」
「で、まとまったのか」
「聞いた話では半数の水晶魔導士が参加してくれるそうよ」
「偏屈な野郎も多い。全員をまとめるのは難しい」
「シリコンの製法は宝石魔導士会の機密にしろよ」
「ああ、信用できる者にしか教えない」
「それでいい。新会長、飲みに行こうぜ」
「ちょっとムニ。酔わせて彼女を自分のものにしようなんて考えてはいないわよね」
「当たり前だろ。俺は既婚者だ。嫁は裏切らない男だ」
「私に飲み比べで勝ったら考えてもいい」
「レベッカ、もっと自分を大切にしなさい」
三人で酒場ののれんをくぐる。
「じゃ、新会長レベッカに乾杯」
「乾杯」
「乾杯」
適当につまみを頼み酒盛りが始まった。
自分を賭けるだけあってレベッカは酒に強かった。
かなり飲んだが肌に赤みが差す事もない。
「女を二人も侍らしやがって。俺にも分けてくんないかな。なあ、おじさんよぉ」
少しキザな若い男が絡んで来た。
「寝言は寝て言え」
「おっ、喧嘩売っている。買うよ。決闘だ」
「良いだろう。表に出ろ」
俺達は表の道で向かい合った。
「先手必勝ってね。属性魔導、火の玉よ飛べ」
3メートルほどの火の玉が道路一杯に俺へ迫ってくる。
魔力壁、最大出力だ。
火の玉に向かって駆け出し中に飛び込む。
「何っ、無傷だと。どうなってやがる」
「寝とけよ」
俺はアイテムボックスから取り出したトイレのすっぽんで男を殴った。
男は崩れ落ち、手から透明な氷砂糖のような物がこぼれる。
魔導の威力から察するにダイヤモンド魔導士だな。
俺はスキルが発動できなくなる魔力回路を男に植え付けた。
「おい、起きろ」
宝石魔導士会の本部に男を担ぎこみ、尋問を始めた。
「属性魔導、ロープを切れ。うがががが。一体俺に何をした」
「ちょっとスキルが発動しないように細工した」
「ちくしょう」
「依頼人は誰だ。とっとと吐けよ。爪を剥がすような真似はしたくない」
「ダイヤモンド魔導士会だ」
「やっぱりな」
目的は聞かなくても分かる。
レベッカの殺害だろう。
女を寄越せと言っていたからな。
「よし、帰ってもいいぞ」
「そんな。帰ったら殺される」
「レベッカ、聞いていたか。こいつを鉱山で匿ってやれ」
「ああ、了解した」
レベッカの護衛をどうするかな。
しばらくは俺が務めるとして、ゆくゆくはなんとかしたいな。
「レベッカは当分の間俺と行動を共にしてもらう」
「仕方ないな。そうするとしよう」
「ジャスミン、ダイヤモンド魔導士に対抗できるような奴に心当たりはないか」
「ないわね。今までダイヤモンド魔導士と戦った場合は逃げるように言ってあるわ」
宝石魔導士を必ず二人で事に当たらせるので対抗できないかな。
いや相手も馬鹿じゃない。
こっちが二人で来たら向こうも二人でくるはずだ。
魔力通販で武器は買えない。
スキルオーブは高くて配布するには難がある。
どうしたもんかな。
属性魔導が便利過ぎるんだ。
待てよ触媒をどうにかしたら、勝ちだよな。
炭素と酸素を結合させて二酸化炭素にしたら。
駄目だな。
目標が視認できないと難しいだろうな。
手に握っているから、見えないと思う。
見えなければ見えるようにすれば良い。
X線で見たら良いが、危ない事この上ない。
放射線は危険だ。
とりあえず、耐火グローブと耐電グローブは配布しよう。
役に立つとは思えないが、応急処置だ。
問題解決には今しばらく時間がいるな。
「紹介にあずかったレベッカだ」
ジャスミンが紹介した土魔導士改め水晶魔導士の頭目は驚く事に女性だった。
「俺はムニ。チタン魔導士だ。女性を連れて来るとはな」
「彼女は鉱山で事務方のトップを勤めているわ。能力的には十分だと思う」
「よろしくな。ところで運営方針を説明したか。うちの運営方針は魔導士の差別をなくしたい。それと属性が分からない人への差別もだ」
「それは承知している。鉱山には魔導が使えない人間も多数いる。私はその人を差別した事はない」
「結構だ。ところで水晶魔導士だけで魔導士会を立ち上げようとは考えなかったのか」
「私らにはダイヤモンド魔導士の監視がついている。おかしな動きをすると干渉される。常々それを苦々しく思っていた所だが、単独では難しい」
「なるほどな。しかし、ダイヤモンド魔導士に頭が上がらない連中じゃ使えない」
「馬鹿にするな。団結さえできれば我らの影響力は途轍もない力だ」
「で、まとまったのか」
「聞いた話では半数の水晶魔導士が参加してくれるそうよ」
「偏屈な野郎も多い。全員をまとめるのは難しい」
「シリコンの製法は宝石魔導士会の機密にしろよ」
「ああ、信用できる者にしか教えない」
「それでいい。新会長、飲みに行こうぜ」
「ちょっとムニ。酔わせて彼女を自分のものにしようなんて考えてはいないわよね」
「当たり前だろ。俺は既婚者だ。嫁は裏切らない男だ」
「私に飲み比べで勝ったら考えてもいい」
「レベッカ、もっと自分を大切にしなさい」
三人で酒場ののれんをくぐる。
「じゃ、新会長レベッカに乾杯」
「乾杯」
「乾杯」
適当につまみを頼み酒盛りが始まった。
自分を賭けるだけあってレベッカは酒に強かった。
かなり飲んだが肌に赤みが差す事もない。
「女を二人も侍らしやがって。俺にも分けてくんないかな。なあ、おじさんよぉ」
少しキザな若い男が絡んで来た。
「寝言は寝て言え」
「おっ、喧嘩売っている。買うよ。決闘だ」
「良いだろう。表に出ろ」
俺達は表の道で向かい合った。
「先手必勝ってね。属性魔導、火の玉よ飛べ」
3メートルほどの火の玉が道路一杯に俺へ迫ってくる。
魔力壁、最大出力だ。
火の玉に向かって駆け出し中に飛び込む。
「何っ、無傷だと。どうなってやがる」
「寝とけよ」
俺はアイテムボックスから取り出したトイレのすっぽんで男を殴った。
男は崩れ落ち、手から透明な氷砂糖のような物がこぼれる。
魔導の威力から察するにダイヤモンド魔導士だな。
俺はスキルが発動できなくなる魔力回路を男に植え付けた。
「おい、起きろ」
宝石魔導士会の本部に男を担ぎこみ、尋問を始めた。
「属性魔導、ロープを切れ。うがががが。一体俺に何をした」
「ちょっとスキルが発動しないように細工した」
「ちくしょう」
「依頼人は誰だ。とっとと吐けよ。爪を剥がすような真似はしたくない」
「ダイヤモンド魔導士会だ」
「やっぱりな」
目的は聞かなくても分かる。
レベッカの殺害だろう。
女を寄越せと言っていたからな。
「よし、帰ってもいいぞ」
「そんな。帰ったら殺される」
「レベッカ、聞いていたか。こいつを鉱山で匿ってやれ」
「ああ、了解した」
レベッカの護衛をどうするかな。
しばらくは俺が務めるとして、ゆくゆくはなんとかしたいな。
「レベッカは当分の間俺と行動を共にしてもらう」
「仕方ないな。そうするとしよう」
「ジャスミン、ダイヤモンド魔導士に対抗できるような奴に心当たりはないか」
「ないわね。今までダイヤモンド魔導士と戦った場合は逃げるように言ってあるわ」
宝石魔導士を必ず二人で事に当たらせるので対抗できないかな。
いや相手も馬鹿じゃない。
こっちが二人で来たら向こうも二人でくるはずだ。
魔力通販で武器は買えない。
スキルオーブは高くて配布するには難がある。
どうしたもんかな。
属性魔導が便利過ぎるんだ。
待てよ触媒をどうにかしたら、勝ちだよな。
炭素と酸素を結合させて二酸化炭素にしたら。
駄目だな。
目標が視認できないと難しいだろうな。
手に握っているから、見えないと思う。
見えなければ見えるようにすれば良い。
X線で見たら良いが、危ない事この上ない。
放射線は危険だ。
とりあえず、耐火グローブと耐電グローブは配布しよう。
役に立つとは思えないが、応急処置だ。
問題解決には今しばらく時間がいるな。
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