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第5章 アンデッドでざまぁ
第202話 おっさん、ファイタースケルトンと戦闘する
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まずは、とにかく上段からの連続振り下ろしだ。
ガンガンとファイタースケルトンの掲げるように構えた剣に当たる。
振り下ろししかしないのはそれが俺のメイスの闘い方だからだ。
薙ぎと突きはメイスでほとんどしなかった。
型なんぞ知らん。
道場に通った事がある訳ではないからな。
おっと、ファイタースケルトンが受け流しやがった。
俺はたたらを踏み体勢を崩した。
ファイタースケルトンの薙ぎが来る。
俺は剣を立て、何とかガードした。
もう振り下ろしは通用しないだろうな。
突きなんざ殆どやった事がないから、スピードも乗らないと思う。
薙ぎも俺のは大振りだから、外れるとピンチだ。
ちくしょうここまでか。
相手の薙ぎを剣で必死にガードする。
足を掛けて転ばそう。
俺はガードしたタイミングで相手に密着して足を払った。
むっ、踏ん張ってやがる。
びくともしない。
まじか。
どうすれば良いんだ。
それからは防戦一方だった。
そして、遂に俺の持ってる剣が折れた。
なに、まだまだ終わらんよ。
短くなってかえって、ガードし易くなった。
ガンガンと打ち込まれるファイタースケルトンの剣。
そして、相手の剣が折れた。
ざまあみろこれで五分五分だ。
こうなったら素手で決着と行こうじゃないか。
その時、相手の剣がなんと突然復活して直った。
えー、剣も体の一部って訳か。
ずるいな。
俺が必死でガードしていると、遂に俺の剣が根元からぽっきり折れた。
あー、今度こそ死んだな。
この時、俺の頭脳はフル回転した。
そもそも、スケルトンって何だ。
何で動く。
不思議パワーで動くのだろう。
その不思議パワーってなんだ。
念動力か。
いや違うな。
もっと別の何かだ。
ホワイトボードを見たジェマは何と言った。
たしか、骨で出来ているのかと。
だが、ファイタースケルトンの剣はどこから見ても金属だ。
そうか、骨のカルシウムも金属だ。
スケルトンの能力は金属を操るものだ。
壊れた剣は俺の手足。
再び元に戻れ。
俺は強く念じた。
剣の破片が飛んできてくっつき、壊れた剣が元に戻った。
手に持った剣が体の一部になった気がした。
「うそ、ムニさんがファイタースケルトンに存在進化した」
ジェマの驚愕した声が聞こえた。
それだけじゃないぜ。
地面や石には鉄分が含まれる。
ほとんど無い場合もあるが、ある事も多い。
地中の鉄よ剣となれ。
砂鉄が集まり、剣を生成する。
刃なんかもちろん付いてない。
色も茶色みががった灰色だ。
練習用の剣より酷い出来に見える。
だが、鈍器として使えれば十分だ。
それからは、俺は片手でガード、もう一方の手でガンガン打ち込んだ。
そして、遂に相手の頭蓋骨を壊し中のコアを剣で砕いた。
ファイタースケルトンは少し大きい魔石となった。
「凄い物を見ちゃった。ギルドに報告したら金一封が出るかも」
『何だ凄い物って』
「存在進化よ。モンスターは進化しないと言われているわ。ただね、見たって言う人もいるのよね」
『俺も見たことがあるぞ。たしか猫のモンスターが豹ぐらいになった』
地球の出来事だが。
確か魔力が溢れて進化したのだったな。
俺のはちょっと違うような気もする。
力の使い方が分かったという感じだ。
「存在進化は実在するのね。大発見だわ」
『興奮しているところ悪いな。さっさとダンジョンから、出よう』
「ええ」
ダンジョンから出ると露店が立ち並んでいて、客の冒険者が俺を見て身構えた。
「おいおい、ダンジョンモンスターが外に出て来たぞ」
ダンジョンのモンスターは外に出られないのを忘れていた。
俺は外のモンスターだからこれには当てはまらない。
「私のスキルで従えたの。モンスター使役というスキルよ。ほら挨拶して」
ジェマはモンスター使役なんて持ってないはずだ。
俺を庇うために嘘をついたのだろう。
『俺は人間には危害を加えない優しいモンスターだ。よろしくね』
「こいつ白いボードに字を書いたぞ」
「いいでしょ、変異種よ。しかも存在進化したの」
「嘘だろ。存在進化なんて。ほらに決まっている」
「信じたくなければ良いわ。さあ、ムニ行きましょ」
このまま街に行って人間に戻るのはどうだ。
まだ、早まる事はない。
状況を調べてからでも遅くない。
俺は乗合馬車に乗れなかった。
乗客から文句が出た為だ。
仕方ないので屋根に乗った。
高い所だと良く見える。
あー、立派な道が出来てるな。
闊歩していたモンスターもいない。
スケルトンになってから、どれぐらい日にちが経ったんだろう。
スケルトンは食事も眠りも必要ないから時間の感覚が無い。
たぶん、一年ぐらいだろう。
ガンガンとファイタースケルトンの掲げるように構えた剣に当たる。
振り下ろししかしないのはそれが俺のメイスの闘い方だからだ。
薙ぎと突きはメイスでほとんどしなかった。
型なんぞ知らん。
道場に通った事がある訳ではないからな。
おっと、ファイタースケルトンが受け流しやがった。
俺はたたらを踏み体勢を崩した。
ファイタースケルトンの薙ぎが来る。
俺は剣を立て、何とかガードした。
もう振り下ろしは通用しないだろうな。
突きなんざ殆どやった事がないから、スピードも乗らないと思う。
薙ぎも俺のは大振りだから、外れるとピンチだ。
ちくしょうここまでか。
相手の薙ぎを剣で必死にガードする。
足を掛けて転ばそう。
俺はガードしたタイミングで相手に密着して足を払った。
むっ、踏ん張ってやがる。
びくともしない。
まじか。
どうすれば良いんだ。
それからは防戦一方だった。
そして、遂に俺の持ってる剣が折れた。
なに、まだまだ終わらんよ。
短くなってかえって、ガードし易くなった。
ガンガンと打ち込まれるファイタースケルトンの剣。
そして、相手の剣が折れた。
ざまあみろこれで五分五分だ。
こうなったら素手で決着と行こうじゃないか。
その時、相手の剣がなんと突然復活して直った。
えー、剣も体の一部って訳か。
ずるいな。
俺が必死でガードしていると、遂に俺の剣が根元からぽっきり折れた。
あー、今度こそ死んだな。
この時、俺の頭脳はフル回転した。
そもそも、スケルトンって何だ。
何で動く。
不思議パワーで動くのだろう。
その不思議パワーってなんだ。
念動力か。
いや違うな。
もっと別の何かだ。
ホワイトボードを見たジェマは何と言った。
たしか、骨で出来ているのかと。
だが、ファイタースケルトンの剣はどこから見ても金属だ。
そうか、骨のカルシウムも金属だ。
スケルトンの能力は金属を操るものだ。
壊れた剣は俺の手足。
再び元に戻れ。
俺は強く念じた。
剣の破片が飛んできてくっつき、壊れた剣が元に戻った。
手に持った剣が体の一部になった気がした。
「うそ、ムニさんがファイタースケルトンに存在進化した」
ジェマの驚愕した声が聞こえた。
それだけじゃないぜ。
地面や石には鉄分が含まれる。
ほとんど無い場合もあるが、ある事も多い。
地中の鉄よ剣となれ。
砂鉄が集まり、剣を生成する。
刃なんかもちろん付いてない。
色も茶色みががった灰色だ。
練習用の剣より酷い出来に見える。
だが、鈍器として使えれば十分だ。
それからは、俺は片手でガード、もう一方の手でガンガン打ち込んだ。
そして、遂に相手の頭蓋骨を壊し中のコアを剣で砕いた。
ファイタースケルトンは少し大きい魔石となった。
「凄い物を見ちゃった。ギルドに報告したら金一封が出るかも」
『何だ凄い物って』
「存在進化よ。モンスターは進化しないと言われているわ。ただね、見たって言う人もいるのよね」
『俺も見たことがあるぞ。たしか猫のモンスターが豹ぐらいになった』
地球の出来事だが。
確か魔力が溢れて進化したのだったな。
俺のはちょっと違うような気もする。
力の使い方が分かったという感じだ。
「存在進化は実在するのね。大発見だわ」
『興奮しているところ悪いな。さっさとダンジョンから、出よう』
「ええ」
ダンジョンから出ると露店が立ち並んでいて、客の冒険者が俺を見て身構えた。
「おいおい、ダンジョンモンスターが外に出て来たぞ」
ダンジョンのモンスターは外に出られないのを忘れていた。
俺は外のモンスターだからこれには当てはまらない。
「私のスキルで従えたの。モンスター使役というスキルよ。ほら挨拶して」
ジェマはモンスター使役なんて持ってないはずだ。
俺を庇うために嘘をついたのだろう。
『俺は人間には危害を加えない優しいモンスターだ。よろしくね』
「こいつ白いボードに字を書いたぞ」
「いいでしょ、変異種よ。しかも存在進化したの」
「嘘だろ。存在進化なんて。ほらに決まっている」
「信じたくなければ良いわ。さあ、ムニ行きましょ」
このまま街に行って人間に戻るのはどうだ。
まだ、早まる事はない。
状況を調べてからでも遅くない。
俺は乗合馬車に乗れなかった。
乗客から文句が出た為だ。
仕方ないので屋根に乗った。
高い所だと良く見える。
あー、立派な道が出来てるな。
闊歩していたモンスターもいない。
スケルトンになってから、どれぐらい日にちが経ったんだろう。
スケルトンは食事も眠りも必要ないから時間の感覚が無い。
たぶん、一年ぐらいだろう。
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