地球人が育てた女神様

モルモット

文字の大きさ
14 / 15

勇者降臨!

しおりを挟む
「大変だ!メキストの外に出られねぇぜ!」
「何だこの見えない壁わ!!!」
「逃げなきゃ  アイツがやってくる! ひぃーー」

数日たってメキストは 大騒ぎになったわ。
バールは 帰って来てから眠り続けているし、相当無理が溜まってきているわね
数日は目を覚まさないと思う。

そして 古代の魔物がこちらへ向かってきているという噂が流れだしたと思ったら
急に 魔導都市メキストに不思議な壁が出現して 門以外からは出入りが出来なくなってしまったの。

メアリー「それは 聖女の結界さね。魔導都市メキストは古代の魔物を迎え撃とうって考えているのさ。神の意思に逆らうとはつくづくバカだね。それより、みんなは無事なのかい?私の知り合いがいるからあんたたちだけでも 門からお逃げ」

私は メアリーには本当のことを話せなかったの。
だって みんなでメアリーの館へ帰りかかったんですもの。
聖女の結界ということは リーファの力ね。
メキストはこれからどうなってしまうのかしら?
宿の窓から外を長えると 役人たちが街の人たちを集めているようだった。

「集まれ! 集まれ!」

パニックが発生したことで
貴族たちによって作られた中央司令部がみんなを集めたの。
どうやら 今の状況を丁寧に説明してくれるらしいわ。

「みなのものよ。 私は中央司令部を統括している貴族のギールトだ。聖女の結界の事は知っていると思うが、驚かずに聞いてほしい。実はな この都に古代の魔物が向かってきているのだ!」

キャー
やっぱりかよ!
もうダメだぁ・・
雄たけびのような 叫び声が辺りで叫ばれて大雨の日の雷のようだったわ。

「だが 安心してほしい。我々には強い見方がいる!誰だと思う? さあ だれだ!だれだ!!! 
そうだ!! 魔王を倒した勇者様だぁ!!!」

音が消えてしまうくらいの 歓声が沸き起こったわ。
そして 勇者が屋根の上から飛び降りてきたの。

とぉーー!!

「俺様が 勇者スティーブだ。俺が来たからにはもう大丈夫。共に戦おうぞ!!」

お祭り騒ぎだったわ。
拝む人や 気絶しちゃう人。
魔族も人族も関係なくて 勇者は神そのものだったの。
そして 魔導都市メキストには秘密があってね。
祈りの力で魔石の力を凝縮する装置があるの。
つまり 魔力を石ではなく勇者の強靭なに肉体に流し込んで
スーパー勇者を誕生させちゃおうって作戦みたいね。
あとは 極限まで高められた勇者の必殺技の「セイクリッドブレーカー」で古代の魔物を倒しちゃおうって話だったの。
みんなも歓喜していたし わたしもイケると思ったわ。
だって 勇者ですもの力だけは本物のはずよ。

「それでだ!倒せることは間違いないのだが。魔王との闘いのあとの古代の魔物の戦いだ。連戦で疲れ切った俺の心を癒してくれる存在が欲しい! 俺は 嫁が欲しい!!
実は もう選んであるんだ。 その幸運な女性は あの子さ!!!」

勇者が指をさすと 人が割れるように避けていったわ。
そして 真っすぐに。。まっすぐに私が指さされているの??なんで?

とぉーー!!

勇者は 何メートル離れているのかもわからない私の前まで ジャンプしてきたわ。
もう 人じゃないのね、この人は・・。

「君は 女神だろ?実は 夢の中に神々からの啓示があってね。女神は生きていて俺のことを待っていると言うのさ。女のりもスキルや強さに関心があった俺だが、夢で見た君の姿に一目ぼれしてしまったんだ。子供は3人作ろう。輪廻転生から帰ってきた魔王をぎゃふんと言わせてやろうぜ。がははは」

私は 宿屋に帰ることもできず、モコちゃんを人質に取られて
私は司令官のお屋敷に連れていかれたの。

あははは あははは くすぐったいわぁぁあ

お屋敷では 勇者がその日を迎える日に備えて、私は奇麗に奇麗に磨かれていったの。
マリア。。ごめんなさい。

そして とうとうその日が来たわ。
メキストの様子は 使用人たちから聞くことが出来るけど 
勇者は魔力を注ぐためとはいえ毎日のように 都の人達から拝まれていたそうね。もはや 神様よ。

「トモ・アグネスショコラよ お前は古代の魔物を倒した勇者様にこの花束を渡すのだ」
そして 花束?
私は 強制的に花束を持たされたの。
勇者が帰ってきたときに 私が勇者に花束を渡して求婚をするんですって!
しかも セリフも決まっていて勇者のセリフは「許す!」だそうよ。
ふざけないでよ。
思わず 屋敷の天井のステンドグラスを見上げてしまったわ。
お~お~ 神よ・・。
ん?

ドン!ドン!

音がしたわ 
そしてステンドグラスに顔をへばりつかせたマリア様がいたの。
マリア、来てくれたのね。

「マリアの笛よ!」

ピロリロリ♪

プイプイ プイプイ

ドン!!

どこからともなく現れたモルモットたちが屋敷の扉を破って入ってきたの。
「お嬢様 コスチュームチェンジですね!」
「この衣装は?」
「冒険者の衣装ですわ。 ですが今は逃げましょう」
私たちは 屋敷から逃げ出したの。
・・・・・

ドスン! ドスン!
山よりも大きな 大きな黒い魔物。
もはや魔物なのか? 顔も見えないほど大きな古代の魔物が魔導都市メキストを目指して歩いていた。

「キサマが 古代の魔物だな! 俺は勇者スティーブ! キサマを倒すものだ!がははは」

ドスン! ドスン!

「今こそ見せてやる! みんなの力!魔石の力! セイクリッドブレーカーだぁ!!」

勇者の剣から 光の刃が放たれた。
空をさき 
その光は 天よりのイカズチに見えるほどの大きなものだった。

ゴゴゴゴゴゴゴ・・!!!!


うぎゃぁぁぁ・・・。

「やったぜ! 図体がデカいのが誤算だったな!がははは」

なに??
古代の魔物は しばらく沈黙したが再び動き始めてしまった。

ドスン! ドスン! ドスン! ドスン!

「ええい なんて奴だ!俺は魔王より強いんだぞ! ふざけやがって! こうなったら魔導都市メキストに戻って女神を殺してスキルを奪うしかない。もしまだ 覚醒はしていないが奪えなかったら 都から逃げるまでの話よ!がははは」


とぉーー!! 

「スキル:右へ進め!!」

ドスン! ドスン!

「なんだと?俺はどっちにジャンプしてるんだよ。まさかスキル? ん?きさまの・・仕業か?」

勇者は 古代の魔物から離れようとジャンプしたのだが むしろ古代の魔物の方へ
反対側へジャンプさせられてしまった。
そして 目の前に現れた男は スキルを使って勇者を操作した男。
右手のない包帯がグルグル巻きの男だった。

「そんな事だと思ったわ。やっぱり 魔王もお前も倒すことにした」
「魔王だと? そのことを知っていると言うことは 魔王を倒したのはキサマなのか?
ちょうどいい。魔王のスキルを継承し損ねて古代の魔物が倒せなかったんだ。
見ろ この魔物を!!
キサマは知らぬだろうが古代の魔物はな 実は神々が用意したおもちゃなのだ。
だから コイツは別に倒す必要はないのだ。俺が欲しいのはスキルと力だけ。
まずは その左腕から頂くぞ! がはは 」
・・・。
・・。
「左腕 とったぞぉ!! がははは。
だが キサマ 魔王のスキルはほとんど継承できていないようだな
凡人だからか? いいや。お前の肉体はすでに老い始めているのだろう??そうだろ?」

「スキル:右へ 進め!!」
「まさか 切り離した腕にも効果があるとはな?心中する気か?キサマ」
「勇者と心中?まさか。ところで勇者よ。右足と左足の違いって なーんだ?? 
さっきの必殺技で力を使い果たしたオマエならこれで十分だろう。」

「違いだと?どちらの足も同じだろ? 右と左・・まさか! なに うわぁぁぁぁぁぁぁ」


ドスン! ドスン! ドスン!
勇者は 古代の魔物に踏まれたが古代の魔物は何事もなかったように 魔導都市メキストを目指していった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~

放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」 大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。 生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。 しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。 「すまない。私は父としての責任を果たす」 かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。 だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。 これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

どうやらお前、死んだらしいぞ? ~変わり者令嬢は父親に報復する~

野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「ビクティー・シークランドは、どうやら死んでしまったらしいぞ?」 「はぁ? 殿下、アンタついに頭沸いた?」  私は思わずそう言った。  だって仕方がないじゃない、普通にビックリしたんだから。  ***  私、ビクティー・シークランドは少し変わった令嬢だ。  お世辞にも淑女然としているとは言えず、男が好む政治事に興味を持ってる。  だから父からも煙たがられているのは自覚があった。  しかしある日、殺されそうになった事で彼女は決める。  「必ず仕返ししてやろう」って。  そんな令嬢の人望と理性に支えられた大勝負をご覧あれ。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

英雄一家は国を去る【一話完結】

青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。 - - - - - - - - - - - - - ただいま後日談の加筆を計画中です。 2025/06/22

処理中です...