積立NISAのすれ違い(アプリと一緒に妻を取り戻す話)

モルモット

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積立NISAのすれ違い(アプリと一緒に妻を取り戻す話) 3

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パーティーの参加が決まってからの数日間は 俺、専属アプリとなったアプリは性格が変わった。
鬼コーチのように厳しくなって俺を指導してくれた。
スーツやネクタイの選び方や 清潔感を出すために美容院にいったり、
脱毛をしたり、なかなか 厳しかったけど ある日 コンパクトに小さく片付けることが得意になった。

アプリ「よくここまで、できました。これでパーティーに参加できます」

ピョンタ「いやいや 逆にこぎれいにする習慣が身について生活がスッキリした感じだよ。
でも 脱毛とかお金が結構かかっちゃったな。そしてお金を使う事ってこんなに辛いとは思わなかったよ。


そろそろ 貯金が少なくなってきた。
アーリーリタイヤするためにはこれ以上はお金を減らすことはできないな。

・・・パーティー当日・・・

会場はホテルのフロアで開催された。
丸いテーブルがいくつもあって その上に料理が置かれている。
きっと そのテーブルでお話しをするのだろう。
そして 飲み物を専門に置かれているテーブルがあって 中にはカクテルを自分で作れるように道具までそろえられている。
男性が女性へ カクテルを作ってあげたらモテるだろうな。

それにしても 男性の参加者が多いな。
黒っぽいスーツの男性たちの中に 赤やブルーの花がぽつらぽつらと咲いていた。

アプリ「確りしてください。トモちゃんを探しましょう」

おっとそうだった。トモちゃんは来てるのか??
見渡すけれど どこにもいない。
暫く探しているうちに 気が付いたけど男性の黒い塊の中心には女性がいるようだ。
ペンギンのコロニーみたいになってるな。

「あ! いた」

ひときわ大きなコロニーがあって 覗き込むと 笑っている彼女と一生懸命に自己アピールをする男性たちがいた。
顔を真っ赤にして・・息を吸うことも忘れて自己紹介し続ける男性たち・・。
パーティーが始まる前から 戦いは もう始まっていたんだ。
俺も声をかけなくちゃ! でもどうやって? 順番に並んでたらパーティーなんて終わっちゃいそうだ。

・・「やあ こんにちは、すごい行列の塊ですよね。笑っちゃいますよ! ああ 俺 ヒロヤっていいます。よろしく」

トモちゃんに何とか近寄ろうとコロニーをうかがっていると 後ろから話しかけられた。
急いでいるのに めんどくさいな。
後ろを振り向くと薄ら笑いのヒロヤってヤツがいた。 30代だろうか?
見た目がかなり若く見える。 

ヒロヤ「ここだけの話・・ あなたも俺と同じ同業者の方ですよね? 身なりを見ればわかります。その清潔感のある顔。さらにスーツもビジネス用のカチカチ硬そうなスーツじゃない。だけど  それなのにあなたの立ち居振る舞いは素人のパーティー参加者 そのものだ。だから わかったんです。ベテランの方ですよね?そうなんでしょ?」

同業者? もしかして アパレル関係の仕事だと思っているのか???
いいや 違うな。コイツのバラの花と犬を足したような顔は 結婚詐欺的な。そっちの臭いがする。
コイツ 危ないな。
離れようと思ったけど 薄ら笑いのヒロヤは俺の側から離れようとしなかった。
お酒を飲みながら参加者の男性をバカにするようなことばかり 話しながら上機嫌になっていくけど
俺の方は焦りしかない。

こうしている間にも トモちゃんがほかの男と付き合ってしまうかもしれない。
どうしたらいい?・・。

アプリ「お困りのようですね。お助けしましょうか?50万でお助けできます」

50万か・・50万ならまだ 「アレ」と「コレ」を我慢すれば まだ リタイヤできる金額だ。

ピョンタ「頼む」

アプリ「実行中・・・完了」

なんだ? 完了って? ってっきり アプリ機能を使ってトモちゃんを呼び出してくれるのかと思ったのに。
いいや 呼び出してくれたけど トモちゃんが返事できないのかもしれない。。。なんだよ。なあ アプリ、状況を教えてくれ。

アプリ「実行完了・・・司会書を変更することに成功しました」

ん? どういう事だ?

司会者「えー ええ おほん! 開催を前に盛り上がっているところ・・・ え!えええ!っと 黙れ!お前ら!! おっと失礼。ですが見てください。考えてください。あなた方が話しかけている女性の疲労困憊の顔を。秩序がないのはよろしくないかと思われますがいかかでしょうか?
ですが 男性の人数が多すぎるのはこちらの落ち度でもありますので 今回は特別に女性たちを募集してきました。それでは 女性たち!入りなさい」

ドアが開き きらびやかなパーティードレスを着た女性たちが入ってきた。
みんなハイヒールを履いていて 胸は凄まじいくらいに寄せてあげられている。
前から見れば 巨乳の谷間が拝めるが 横から見たらオッパイの下半分が崖のように無くなっている。
そして 会場からは淡い声が聞こえてきたし ガッツポーズしている男性もいる。

きらびやかな女性たちは 年齢なんて気にしないかのように気さくに話しかけて
あっという間に 半分くらいの男性たちをパーティー会場から連れ出して、どこかへ行ってしまった。
でも あれれ? 俺や ヒロヤには誰も声をかけてこないな。
近くまで来ても透明人間になったかのようにガン無視されていくぞ。
まあ あんな若い女性に声をかけられても、今回の目標とは違うからお断りするけどね。
だけど 男性のみんなもそれなりに会費を払っているはずなんだ。どうしてそんな選択ができる? 


ヒロヤ「だいぶ 減りましたね。これで仕事がやりやすくなりますよ」

いいや 仕事はしないでくれ。

司会者「ええ。どうしようもない・・・連中は。っごほん! ええ 会場に残られました本物の紳士・淑女のみなさま。これより本当のパーティーを始めたいと思います。では挨拶を・・・・」

G男「ちょっとまて さっきの女はホステスだろ?銀座で見たことがあるぞ!お前たちパーティー主催者はサクラを使って恥ずかしくないのか?」

司会者「それが 何か?何か問題がありますか?」

参加者の中から不振がる様にざわざわとした声が漏れだし始めた。

司会者「資格のない者に退場してもらったまでの話です。ご理解いただく必要はありません。ですが結婚がどういうものなのかを考えてみてください。
熱い情熱に溢れて一緒になった20代。明るい未来が待っていると思ったら子供が出来て予想と違って忙しくなる毎日。
30代になって。ようやく子供の手はかからなくなり、やっと家族の時間とは別に夫婦の時間が持てると思っていたら住宅やマイカーローン。それに 子供が将来は私立高校や大学・今なら海外留学まで行きたいと言い出すかもしれません。親としての責任を果たすため、精一杯働き、奥さんは開いている時間にパートで働いて 晩御飯をブログにアップして副収入を稼ごうとする。当然二人の時間なんてものはない。
40代は 子供が家を離れて一人暮らしを始める。
だけど 現状は30代と変わらない。ローンという物は時間の前借に過ぎないのだから!
30代の頃に40代の人生を銀行へ売ってしまったことの代償は大きい。
会計の知識がない者なら 人生を売ってしまったことにすら気づかずに「二人きりになれたのに、どうして旦那は?妻は?冷たいのだろう??」と自問自答を繰り返す。「それでも 旦那と一緒にいる価値はあるのか?」と。
そうして ようやく50代。 
子供が仕事に付き。また 結婚もする。20代前半に子供が出来て入れば孫の顔を見せてくれるかもしれない。
こうして本当の意味で二人の時間を過ごせるようになった時に 頑張ってくれた妻を想いやろう。旦那を想いやろうという絆が作られている事に気が付くのです。
それを・・それを・・ 奇麗な女性と一緒になれたなら人生が好転するのではないかと、自分の人生を他人任せにする行為。それは もはや病気なのです。
スティーブン・R・コヴィーの七つの習慣にも書かれていますが 変わらなければいけないのは自分の方なのです。
少しは ご理解いただけましたか? それでは パーティーのルールについて説明いたしましょう。


司会者の挨拶は長かった。
でも ルールは簡単で 女性たちは一人10枚のチケットを持っている。

A子「そうなん ふふふ」
B男「あはは でしょでしょ? 君には勝てないけどさ」

そして お話をしてこの男性が楽しいと思ったら女性は男性にチケットを渡す。

B男「え! A子ちゃんマジでこんなに チケットを貰ってもいいの?」

女性が何枚渡すかは自由。だから 意中の男性に10枚渡すっていうのもアリ。

A子「うん 待ってるから ふふふ」

でも 最終的にチケットの一番多い男性から女性に告白をする権利が得られるので・・・。

B男「やぁ C子ちゃん! 見てよ。このチケットの数。もうさぁ~ 話したいって女性が多くて困ったよ。オレ本当はC子ちゃんが本命なんだ。」

C子「こんなにチケットを貰える男性が 私なんかに声をかけてくれるなんて 嬉しいわ!はい 私もお話ししたいです。」

A子「。。。 B男さんに私のすべてをあげたのに・・」
男性にチケットを渡し過ぎると 裏切られてほかの女性に行かれてしまう可能性もあるので注意が必要だ。
そして パーティーが始まった。

トモちゃん「やっと見つけたわ!あなた やっぱり来たわね。ふふふ。お互い様だけどあなた老けたわね。でもその身だしなみは素敵よ! はい これあげるわ」

チケットだ。
目の前のテーブルに赤い切符のチケットを2枚置いてくれた。

トモちゃん「じゃぁ 私行くね 絶対勝つのよ!」
ピョンタ「 ちょっと まってくれ。お話をしないか?」

トモちゃん「その話ってパーティーが終わってからじゃダメなの?」
ピョンタ「それじゃ 意味がないんだ。君と 真剣な話がしたい」

トモちゃん「ふーん そうなんだぁ。ねえ あなたは私の気持ちわかっている??」
ピョンタ「 どういうことだい?」

トモちゃん「こういう事よ!」

トモちゃんは カードを3枚ずつ手に持つと一つはヒロヤのポケットに入れ、もう一つは通りすがりの男のポケットに入れた。(トモちゃん残りカード2枚)

どういうことだ? よりによってヒロヤは結婚詐欺し見たいな奴だぞ。

トモちゃん「わかったでしょ?? 私はあなたのことが 大 大 大っ嫌いなのよ!!あはははは あなたのそのポカンってした顔さ 久しぶりに拝めたわ! 愉快だわぁ。でも・・そうね。私とお話ししたかったらチケットを10枚集めてみたら? お勧めしないけど ふふふ」

そう言い残すと ひるがえすようにドレスのスカートをぴしゃっとさせて 歩いて行ってしまった。
どういう事なんだ?トモちゃんの真意が全く分からない。理由が知りたいと思った。

ヒロヤ「すごい! すごいですよ。ピョンタさん いいえ ピョンタ師匠。あの女は今日一番の高根の花ですよ。そんな女から チケットを合計で5枚も手に入れてしまうなんて 勉強になりましたわぁ~ そうだ! ピョンタさんの2枚のチケットも俺が売りさばいてきますよ。売るのは得意なんです!任せてください」

売るだって? このチケットは売れるのか?
売れるってことは 買えるってことなのか?
でも いいのかそんなことをして?? 

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