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思いやりは、育んだ友情から生まれる
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活発に遊ぶスズとハルの神気は、少しずつ増していました。1000歳を超えたあたりから、スズの飛行も安定するようになりましたし、ハルも神気を使って飛ぶことが出来ました。
最近の2人は、お城の外で遊ぶ事の方が多くなっています。今日もお城の裏にある湖のほとりの雑木林に来て、遊んでいました。
湿気を飲み込んだ柔らかい空気が、辺りを包み込んでいます。木々の梢が入り組み、辺りは眠くなるような明るさでした。奥に入って行くと二又に生えた椎があって、その辺りに木漏れ日が差し込んで、円筒形の光の柱が出来ています。
精にまでなれない淡い光の粒が、時折雑草から昇っては消え、昇っては消えを繰り返していました。
ここは2人のお気に入りの場所です。いつもここでお花の首飾りやティアラを作って遊んでいました。
「ねえスズちゃん」ハルが良い事を思い付きました。「今日は暑いから、湖に行って泳いでみない? わたし泳いだ事ないから、少し興味があるの」
「わたしも泳いだ事ないわ、2人だけで大丈夫かしら? 溺れたりしたら大変よ。
それに水着も持っていないじゃない、わたしはレディなんですから、裸なんてやーよ。
そもそもわたし、羽が濡れるのが嫌なのよね」
「そうなのね、じゃあ見に行くだけにしましょう?それだったら良いでしょ?」
「うん、良いわよ。
湖には行った事が無いし、見てみるのも良いかもね」
とても大きな湖です。大きすぎて、対岸は水平線の向こう。霞がかって全く見えません。遮るものがなにも無いので、草原にいるよりも少し強い風が吹いていました。あまりの大きさに、あまり乗り気でなかったスズも大興奮です。
2人は駆けて行って、水辺で波しぶきをかけ合って遊び始めました。しばらく遊んでいると、少し離れたところに丸太が浮かんでいる事にハルが気づきました。
「お船よ! お船があるわ!!」
ハルはそう言って水に浮かぶ丸太を押して陸から離し、その上に跨ってはしゃぎ始めます。スズも面白がって丸太に舞い降り、しばしの遊覧を楽しむ事にしました。
初めて揺られる船の乗り心地は、少し不思議な感覚です。宙に浮くかと思えば沈んでいくかの様に、プカプカしています。楽しすぎて、大分岸から離れてしまった事にも気づきません。
風向きが変わったせいもあり、どんどん沖に流されていきます。ようやく気が付いたスズが言いました。
「まあ大変、そろそろ戻らないと、わたし達では飛んで陸に戻れなくなるわ。
ハルちゃん、もう戻りましょうよ」
「そうね、一緒に神気で漕いで、帰りましょう」
一生懸命漕ぎましたが、風の力に逆らえず、殆ど陸に近づきません。
スズは、一向に近づいてこない岸を見て不安に思い、オロオロとし出しました。
「どうしよう、戻れなくなっちゃったわ。
ハルちゃんがお船に乗ろうなんて言ったからよ」
「そんなぁ、スズちゃんだって面白がってたじゃない」
不安で不安でしょうがない2人は、必死に漕ぎながらも喧嘩を始めてしまいました。焦る気持ちが募りに募って、スズが泣き出します。続いてハルも泣き出しました。
「ハルちゃんが悪いのよ! 湖なんかに来なければよかったわ! ハルちゃんのバカぁ!!」
その瞬間ドボーンと言う音が響いて、ハルの顔に水しぶきがかかります。泣くのをやめて目を開けたハルの目の前には、いるはずのスズがいません。手をバタつかせて大きく頭をあげて鳴いたものだから、スズは水の中へ落ちてしまったのです。
「モガモガモガ・・・、ハルちゃん助けて!!」
スズは泳げません。ハルは手を伸ばしますが、あと少しの所で届きませんでした。ハルも泳げませんから、どうすることも出来なくて、上半身だけで右往左往するばかりです。
花の世界に植物以外は基本的に住んでいないのですから、当然この湖にも魚はいません。魚の精が住んでいれば助けてくれたでしょうが、ここには2人きりです。意を決したハルは、「エイッ」と水に飛び込みました。
泳げない自分が助けに飛び込んでも助けられないと思ったハルは、飛び込む瞬間に蛇の姿になって、尻尾を丸太の枝に絡ませていました。本性の体長は30cm位ありますから、人の姿で手を伸ばしているより、距離を稼ぐことが出来ます。スズはハルの頭につかまって、なんとか丸太に戻る事が出来ました。
スズは、ショックを露にした声で言いました。
「なんて事になってしまったのかしら、わたし上手く飛べなくなってしまったわ」
スズは手をバタつかせますが、ちょっと浮くのが精一杯です。溺れないように神気を使っていたので、とても疲れていました。お洋服も水を吸って重くなっていますし、本来の姿であれば羽もビッショリで、とても飛ぶことなんて出来ません。
お天道様は、一番高いところまで昇っていました。持ってきたお弁当は岸においてきてしまったので、2人はお腹が空いてきました。スズはブツブツ文句を言っていて、ハルはしょげています。
しばらくして、また風向きが変わりました。それに気が付いたハルは、神気を後ろに放って、船を前進させようとします。スズも気が付いて一緒に頑張りました。
なんとか陸に戻る事が出来ましたが、もといた雑木林からは大分離れた森でした。2人共疲れ切っていて、飛んで帰ることが出来ません。仕方なく2人は歩いて帰ることにしました。
ここほ誰も来ない深い森です。川辺まで木々が生い茂っていましたから、根っこを越えるだけでも大変です。運動神経の良いスズでさえ、えっちらおっちらなのですから、ハルはもっと大変です。運動神経が悪いわけではありませんが、本性が蛇ですから、縦の動きは苦手でした。
しょんぼりしていたハルが、無言に耐えられなくなって言いました。
「ごめんね、スズちゃん、わたしのせいで」
「本当よ、帰ったらバラ蜜団子3つじゃすまないわよ」
「えへへ、沢山作るよ」
2人の絆は、もう簡単に断ち切れたりしなさそうです。確かにハルのせいで大変な目に遭っていましたが、ハルは自分と同じ辛さを味わっていると、スズには分かっていました。そればかりか、自分に対して申し訳ないという贖罪の気持ちも背負っているのです。
スズは、ハルの方がはるかに大変なんだと思うことが出来ました。だから、ハルに対して優しくなれたのです。
「ハルちゃんに悪気が無いのは、良く分かるわ。
いつもわたしのためを思ってやってくれているのよね。
虫のような光にしろ、虫にしろ、今回にしろ、わたしと仲よく遊びたいからしたことだって分かっているわ。
危うく死ぬところだったけど、風が悪いのよ、あなたが悪いわけじゃないわ。
それなのに、ハルちゃんに当ってしまってごめんね」
スズの優しさに、ハルは泣き出しました。
最近の2人は、お城の外で遊ぶ事の方が多くなっています。今日もお城の裏にある湖のほとりの雑木林に来て、遊んでいました。
湿気を飲み込んだ柔らかい空気が、辺りを包み込んでいます。木々の梢が入り組み、辺りは眠くなるような明るさでした。奥に入って行くと二又に生えた椎があって、その辺りに木漏れ日が差し込んで、円筒形の光の柱が出来ています。
精にまでなれない淡い光の粒が、時折雑草から昇っては消え、昇っては消えを繰り返していました。
ここは2人のお気に入りの場所です。いつもここでお花の首飾りやティアラを作って遊んでいました。
「ねえスズちゃん」ハルが良い事を思い付きました。「今日は暑いから、湖に行って泳いでみない? わたし泳いだ事ないから、少し興味があるの」
「わたしも泳いだ事ないわ、2人だけで大丈夫かしら? 溺れたりしたら大変よ。
それに水着も持っていないじゃない、わたしはレディなんですから、裸なんてやーよ。
そもそもわたし、羽が濡れるのが嫌なのよね」
「そうなのね、じゃあ見に行くだけにしましょう?それだったら良いでしょ?」
「うん、良いわよ。
湖には行った事が無いし、見てみるのも良いかもね」
とても大きな湖です。大きすぎて、対岸は水平線の向こう。霞がかって全く見えません。遮るものがなにも無いので、草原にいるよりも少し強い風が吹いていました。あまりの大きさに、あまり乗り気でなかったスズも大興奮です。
2人は駆けて行って、水辺で波しぶきをかけ合って遊び始めました。しばらく遊んでいると、少し離れたところに丸太が浮かんでいる事にハルが気づきました。
「お船よ! お船があるわ!!」
ハルはそう言って水に浮かぶ丸太を押して陸から離し、その上に跨ってはしゃぎ始めます。スズも面白がって丸太に舞い降り、しばしの遊覧を楽しむ事にしました。
初めて揺られる船の乗り心地は、少し不思議な感覚です。宙に浮くかと思えば沈んでいくかの様に、プカプカしています。楽しすぎて、大分岸から離れてしまった事にも気づきません。
風向きが変わったせいもあり、どんどん沖に流されていきます。ようやく気が付いたスズが言いました。
「まあ大変、そろそろ戻らないと、わたし達では飛んで陸に戻れなくなるわ。
ハルちゃん、もう戻りましょうよ」
「そうね、一緒に神気で漕いで、帰りましょう」
一生懸命漕ぎましたが、風の力に逆らえず、殆ど陸に近づきません。
スズは、一向に近づいてこない岸を見て不安に思い、オロオロとし出しました。
「どうしよう、戻れなくなっちゃったわ。
ハルちゃんがお船に乗ろうなんて言ったからよ」
「そんなぁ、スズちゃんだって面白がってたじゃない」
不安で不安でしょうがない2人は、必死に漕ぎながらも喧嘩を始めてしまいました。焦る気持ちが募りに募って、スズが泣き出します。続いてハルも泣き出しました。
「ハルちゃんが悪いのよ! 湖なんかに来なければよかったわ! ハルちゃんのバカぁ!!」
その瞬間ドボーンと言う音が響いて、ハルの顔に水しぶきがかかります。泣くのをやめて目を開けたハルの目の前には、いるはずのスズがいません。手をバタつかせて大きく頭をあげて鳴いたものだから、スズは水の中へ落ちてしまったのです。
「モガモガモガ・・・、ハルちゃん助けて!!」
スズは泳げません。ハルは手を伸ばしますが、あと少しの所で届きませんでした。ハルも泳げませんから、どうすることも出来なくて、上半身だけで右往左往するばかりです。
花の世界に植物以外は基本的に住んでいないのですから、当然この湖にも魚はいません。魚の精が住んでいれば助けてくれたでしょうが、ここには2人きりです。意を決したハルは、「エイッ」と水に飛び込みました。
泳げない自分が助けに飛び込んでも助けられないと思ったハルは、飛び込む瞬間に蛇の姿になって、尻尾を丸太の枝に絡ませていました。本性の体長は30cm位ありますから、人の姿で手を伸ばしているより、距離を稼ぐことが出来ます。スズはハルの頭につかまって、なんとか丸太に戻る事が出来ました。
スズは、ショックを露にした声で言いました。
「なんて事になってしまったのかしら、わたし上手く飛べなくなってしまったわ」
スズは手をバタつかせますが、ちょっと浮くのが精一杯です。溺れないように神気を使っていたので、とても疲れていました。お洋服も水を吸って重くなっていますし、本来の姿であれば羽もビッショリで、とても飛ぶことなんて出来ません。
お天道様は、一番高いところまで昇っていました。持ってきたお弁当は岸においてきてしまったので、2人はお腹が空いてきました。スズはブツブツ文句を言っていて、ハルはしょげています。
しばらくして、また風向きが変わりました。それに気が付いたハルは、神気を後ろに放って、船を前進させようとします。スズも気が付いて一緒に頑張りました。
なんとか陸に戻る事が出来ましたが、もといた雑木林からは大分離れた森でした。2人共疲れ切っていて、飛んで帰ることが出来ません。仕方なく2人は歩いて帰ることにしました。
ここほ誰も来ない深い森です。川辺まで木々が生い茂っていましたから、根っこを越えるだけでも大変です。運動神経の良いスズでさえ、えっちらおっちらなのですから、ハルはもっと大変です。運動神経が悪いわけではありませんが、本性が蛇ですから、縦の動きは苦手でした。
しょんぼりしていたハルが、無言に耐えられなくなって言いました。
「ごめんね、スズちゃん、わたしのせいで」
「本当よ、帰ったらバラ蜜団子3つじゃすまないわよ」
「えへへ、沢山作るよ」
2人の絆は、もう簡単に断ち切れたりしなさそうです。確かにハルのせいで大変な目に遭っていましたが、ハルは自分と同じ辛さを味わっていると、スズには分かっていました。そればかりか、自分に対して申し訳ないという贖罪の気持ちも背負っているのです。
スズは、ハルの方がはるかに大変なんだと思うことが出来ました。だから、ハルに対して優しくなれたのです。
「ハルちゃんに悪気が無いのは、良く分かるわ。
いつもわたしのためを思ってやってくれているのよね。
虫のような光にしろ、虫にしろ、今回にしろ、わたしと仲よく遊びたいからしたことだって分かっているわ。
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それなのに、ハルちゃんに当ってしまってごめんね」
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