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救いの手を差し伸べる勇気を持とう
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姫達は、沢山のミントが群生する雑木林にいます。お城に行くには遠回りでしたが、一行はもともと行く予定があったようです。
バラがいた森のように、沢山の太い木があるわけではありません。色白の木々が距離を保って生えています。その木々の間に、背の低い木が沢山生えています。少し歩いていくと、さわやかな良い香りが、風に乗って漂ってきます。
そこは、辺り一面薄緑色の小さな葉をつけた草に覆われた広場でした。木漏れ日がひらひらと舞い踊っています。バラは大きく深呼吸しました。とても気分が良くなりました。
大勢の精が、沢山生えたミントの中央に集まって、姫を出迎えます。背の高い女性の精霊が、代表して姫に挨拶をしました。
「姫様、この度は、遠路はるばるお越しいただきまして、ありがとうございます」
小さな女の子達が、うんしょ、うんしょ、と硬く丈夫なツルで作られた椅子と、表面が凸凹しないように、上手にクルクルとツルを巻いて作ったテーブルを用意しました。
別の手のひら位の小さな精達が、自分ほどに大きいカップを持ってくると、バラ位の齢の精が急須を持ってきて、お茶を淹れてくれます。ここに漂うさわやかな香りのお茶です。バラが覗き込むと、お昼にのんだそば茶のような濃い茶色ではありません。ほとんど色は無く、透けていました。
ミントティーと言われるお茶でした。リラックス作用があるお茶で、姫も大好きです。他のハーブやお茶類にブレンドされていないので、大変薄味です。
ミントの精霊が手で合図をすると、おつきの者が透き通った黄金色のガラス瓶を持ってきました。
「これは、そこに控えております蜜蜂さん達が集めた蜂蜜です。ぜひ、ミントティーに混ぜて、ご賞味ください」
姫が見やると、輝く黄金に漆黒の黒をまとった凛々しい働き蜂が、膝をついて頭を下げています。姫は笑みを浮かべて「ありがとう」と声をかけました。姫の兵隊に勝るとも劣らない戦士です。まだ精の様ですが、草花の精よりもとても強い神気を感じます。
姫と爺やと侍女は神でしたが、兵士のつくしは精でした。働き蜂は兵士でないのに、つくしの兵士と同じくらいの強さです。
実は、つくしはもともと強くないので、兵士には向きません。活発な姫の為に、宮殿に仕える老神の進言で花の主神がつけたのです。いわば、姫のおてんばが過ぎないように、爺やの指示で姫を止める役目。
この旅でも彼らは大活躍しました。川で泳ごうとした姫を、はしたない、とたしなめる爺やの指示で、姫が川に入れないようにトウセンボしたり、トゲのある木になった山菜を取って食べようとするのを、やっぱりトウセンボして止めたりしました。もし、彼らがいなければ、姫のドレスは何着あっても足りません。
バラは、姫の後ろの方であぐらをかいて地べたに座っています。ミントの精が運んできた蜂蜜の瓶は、金に輝く透き通った蜜で満たされていました。先がグルグルと渦を巻いた棒ですくい取り、たっぷりとミントティーに入れました。飲む前から、唇をペロッとなめてしまうほど、心が ウキウキしてしまいます。
すぐに飲み終わってしまったバラは、一行の最後の兵士が使ったのを見届けてからトコトコと歩いて行って、カップ一杯に蜂蜜を入れて、美味しそうにちょぴりちょぴり、と一口ずつゆっくり飲みました。
とても美味しそうに飲む無邪気な子供に気を良くした蜜蜂の精達は、バラの精を大変気に入りました。花を咲かせない植物を気に入るなんて、大変珍しいことです。
ミントの精が勧めるハーブティーも2杯3杯と飲みました。ミントの精達もみんなうれしそうです。ここの精達は、バラのことを怖がってはいませんでした。どうしてなのでしょう。
雑木林を代表した精達のあいさつが一通り終わると、1人の男性が姫の下に召し出され、膝をついて挨拶をします。姫は、バラを自分のそばに呼び寄せて言いました。
「バラちゃん、このおじさんを覚えていますか?」
バラは、口髭の生えたこげ茶色の髪のおじさんをマジマジと見やりますが、知らないおじさんです。何百年も1人で過ごしていましたから、覚えていないのも無理がありません。
「バラの坊や、私はね、何百年も昔、娘を助けてもらった、ミントの精だよ」
実は、姫が果ての岩地で長いこと過ごしている間に、数人の兵士が辺りのミントの村に行って、バラに会ったことのある者を探していたのです。そして、発見したのが、この村なのです。
兵士から受けた報告の内容に、姫は喜んで観光コースに組み入れました。しかし、ただお茶を楽しみに来たわけではありません。姫は、ミントのおじさんとの間に何があったのか、バラに尋ねました。
バラは思い出しました。姫に促されてポツリポツリ、と思い出したことを話します。
ある日、バラはいつもの様に、自分が植わっている場所にうずくまっていました。お天気もよく、みんなは広場に集まってキャッキャッ、と走り回って遊んでいましたが、バラだけは周りの子供達と遊ばずに静かにしています。
そんな時でした。そばを通った大人の精のポッケに引っ掛かっていた種がポロリと落ちたのに、バラは気が付きました。普段なら種くらい気にしません。森にいれば、秋になると沢山の種が地に落ちています。しかし、この種は違いました。
見ると、種の殻が割れて、小さな根が出ていたのです。芽も顔をのぞかせています。
「どうしましょう。わたし、こんなところに落ちちゃったわ」
そんな気持ちで、生まれたばかりのミントの精は泣いています。まだ言葉はしゃべれませんでしたが、耳に響く泣き声から、その悲しい気持ちがバラに伝わりました。大人のミントを見やると、気が付いていないようです。
種の落ちたその場所はちょうどバラの根の張る真上でしたから、このミントは根を張ることが出来ずに、枯れて死んでしまうでしょう。既に精が宿っていることにもバラは気が付いていましたから、さあ大変だと焦りました。
「大丈夫?」
バラが小さな声で問いかけますが、ミントの精は目をつぶって眠ってしまいました。種に蓄えられていた栄養を使い果たし、根を張ることもできないので、水と栄養を吸い上げられず、疲れてしまったのです。
「どうしたんだ? 何を見ているんだ、バラ!」
数人の草の精が、様子のおかしいバラに気が付いて見に来ました。そのとき既に、ミントの赤ちゃんは種に閉じこもってしまっていたので、まさかこの種に精が宿っているとは、みんな気が付くはずがありません。
「さっき、ここを通ったおじさんが落としていったの、届けてあげなくちゃ」
「良いじゃん種1つなんて、他に沢山持っているさ」
1人の男の子が言いました。遠巻きに見ていた精の中には、届けてあげるべき、と思っていた子もいましたが、黙っています。「放っておけ」と言う男の子はガキ大将だったので、逆らえません。バラも悩んでいました。
「行きたいなら、行けばいいさ! そのかわり、ひどいからな」
ガキ大将は、腕力にものを言わせて脅してきます。行っても良いという言葉を使って、行ってはいけない、と言っています。バラに行かないという選択しか与えません。
「言うことを聞かないと、遊んでやんないからな」
取り巻きの男の子が言います。遊んでくれたことは1度もないのですが、バラは孤立すると思って怖がりました。そればかりか、居場所さえ失ってしまいます。
ですが、この赤ちゃんは、さっきまで泣いていました。今は種ですが、もう精として生まれ出たミントなのです。このまま放っておけば、死んでしまいます。バラは決意しました。種を土ごと両手ですくって、おじさんの行った方に走って行きました。
「おじさーん! おじさーん! 赤ちゃんを落としましたよ!」
ふよふよと浮遊しては地に落ち、ふよふよと浮遊しては地に落ち、時折よちよち走っては、またふよふよと浮遊して、ようやくおじさんに追いつきました。
「まさか、種1つを届けに来るなんて」
ミントのおじさんは驚いて言いました。バラの手から種を摘み取ると、ポケットに入れながら軽くお礼を言って去って行きました。赤ちゃんは寝ていましたから、生まれていたなんて、おじさんも気が付きませんでした。
バラは、赤ちゃんが無事に救われたことに安心して、歩いて帰っていきます。浮遊した方が早いのですが、神気を使い果たしてしまって疲れていたので、もう飛べません。
姫は惜しみなく拍手をして、バラを褒め称えました。
「なんて立派なことをしたのでしょう。もし、バラちゃんがいなければ、ミントの3姉妹は1人かけていましたよ」
見ると、姫くらいの女の子2人と、バラよりも幼い女の子が並んでいます。一番小さな精が、あの時助けた種の様です。
おじさんは言いました。
「あの時、娘が生まれているなんて思いもよらなかった。
暖炉の前の揺りかごに入れておいたのに、なぜかズボンに引っ掛かってしまったようなんだ」
おじさんの傍らに3姉妹を伴って歩み出た母親が、涙を浮かべてお礼を言ってくれました。娘たちもお礼を言ってくれました。助けた3女も恥ずかしそうに、お礼を言ってくれました。
しかし、バラは、少し申し訳なさそうに、ウジウジしています。それを察して、姫が言いました。
「誰かを助けると言うことは、とても心の力を使うことだし、とても勇気がいることです。分かっていても、困っている人を助けない者は多いのです。
あなたは本当に、素晴らしいことをしたのですよ」
姫は、ミントを助けたことが原因で森を追い出されたことを知りませんでしたから、ミントにしてやった善行をみんなの前で発表してもらい、みんなで褒めてあげて、バラに自信を持ってもらおうとしたのです。
ですから、姫は少し焦っていました。まさか、バラがつらそうにするなんて、思いもよらなかったからです。
でもバラは、姫の言葉で、あの日の出来事と向き合うことが出来ました。バラは、姫が思っていたほど弱くありませんでした。
ですが、それはまた次回のお話です。
バラがいた森のように、沢山の太い木があるわけではありません。色白の木々が距離を保って生えています。その木々の間に、背の低い木が沢山生えています。少し歩いていくと、さわやかな良い香りが、風に乗って漂ってきます。
そこは、辺り一面薄緑色の小さな葉をつけた草に覆われた広場でした。木漏れ日がひらひらと舞い踊っています。バラは大きく深呼吸しました。とても気分が良くなりました。
大勢の精が、沢山生えたミントの中央に集まって、姫を出迎えます。背の高い女性の精霊が、代表して姫に挨拶をしました。
「姫様、この度は、遠路はるばるお越しいただきまして、ありがとうございます」
小さな女の子達が、うんしょ、うんしょ、と硬く丈夫なツルで作られた椅子と、表面が凸凹しないように、上手にクルクルとツルを巻いて作ったテーブルを用意しました。
別の手のひら位の小さな精達が、自分ほどに大きいカップを持ってくると、バラ位の齢の精が急須を持ってきて、お茶を淹れてくれます。ここに漂うさわやかな香りのお茶です。バラが覗き込むと、お昼にのんだそば茶のような濃い茶色ではありません。ほとんど色は無く、透けていました。
ミントティーと言われるお茶でした。リラックス作用があるお茶で、姫も大好きです。他のハーブやお茶類にブレンドされていないので、大変薄味です。
ミントの精霊が手で合図をすると、おつきの者が透き通った黄金色のガラス瓶を持ってきました。
「これは、そこに控えております蜜蜂さん達が集めた蜂蜜です。ぜひ、ミントティーに混ぜて、ご賞味ください」
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姫と爺やと侍女は神でしたが、兵士のつくしは精でした。働き蜂は兵士でないのに、つくしの兵士と同じくらいの強さです。
実は、つくしはもともと強くないので、兵士には向きません。活発な姫の為に、宮殿に仕える老神の進言で花の主神がつけたのです。いわば、姫のおてんばが過ぎないように、爺やの指示で姫を止める役目。
この旅でも彼らは大活躍しました。川で泳ごうとした姫を、はしたない、とたしなめる爺やの指示で、姫が川に入れないようにトウセンボしたり、トゲのある木になった山菜を取って食べようとするのを、やっぱりトウセンボして止めたりしました。もし、彼らがいなければ、姫のドレスは何着あっても足りません。
バラは、姫の後ろの方であぐらをかいて地べたに座っています。ミントの精が運んできた蜂蜜の瓶は、金に輝く透き通った蜜で満たされていました。先がグルグルと渦を巻いた棒ですくい取り、たっぷりとミントティーに入れました。飲む前から、唇をペロッとなめてしまうほど、心が ウキウキしてしまいます。
すぐに飲み終わってしまったバラは、一行の最後の兵士が使ったのを見届けてからトコトコと歩いて行って、カップ一杯に蜂蜜を入れて、美味しそうにちょぴりちょぴり、と一口ずつゆっくり飲みました。
とても美味しそうに飲む無邪気な子供に気を良くした蜜蜂の精達は、バラの精を大変気に入りました。花を咲かせない植物を気に入るなんて、大変珍しいことです。
ミントの精が勧めるハーブティーも2杯3杯と飲みました。ミントの精達もみんなうれしそうです。ここの精達は、バラのことを怖がってはいませんでした。どうしてなのでしょう。
雑木林を代表した精達のあいさつが一通り終わると、1人の男性が姫の下に召し出され、膝をついて挨拶をします。姫は、バラを自分のそばに呼び寄せて言いました。
「バラちゃん、このおじさんを覚えていますか?」
バラは、口髭の生えたこげ茶色の髪のおじさんをマジマジと見やりますが、知らないおじさんです。何百年も1人で過ごしていましたから、覚えていないのも無理がありません。
「バラの坊や、私はね、何百年も昔、娘を助けてもらった、ミントの精だよ」
実は、姫が果ての岩地で長いこと過ごしている間に、数人の兵士が辺りのミントの村に行って、バラに会ったことのある者を探していたのです。そして、発見したのが、この村なのです。
兵士から受けた報告の内容に、姫は喜んで観光コースに組み入れました。しかし、ただお茶を楽しみに来たわけではありません。姫は、ミントのおじさんとの間に何があったのか、バラに尋ねました。
バラは思い出しました。姫に促されてポツリポツリ、と思い出したことを話します。
ある日、バラはいつもの様に、自分が植わっている場所にうずくまっていました。お天気もよく、みんなは広場に集まってキャッキャッ、と走り回って遊んでいましたが、バラだけは周りの子供達と遊ばずに静かにしています。
そんな時でした。そばを通った大人の精のポッケに引っ掛かっていた種がポロリと落ちたのに、バラは気が付きました。普段なら種くらい気にしません。森にいれば、秋になると沢山の種が地に落ちています。しかし、この種は違いました。
見ると、種の殻が割れて、小さな根が出ていたのです。芽も顔をのぞかせています。
「どうしましょう。わたし、こんなところに落ちちゃったわ」
そんな気持ちで、生まれたばかりのミントの精は泣いています。まだ言葉はしゃべれませんでしたが、耳に響く泣き声から、その悲しい気持ちがバラに伝わりました。大人のミントを見やると、気が付いていないようです。
種の落ちたその場所はちょうどバラの根の張る真上でしたから、このミントは根を張ることが出来ずに、枯れて死んでしまうでしょう。既に精が宿っていることにもバラは気が付いていましたから、さあ大変だと焦りました。
「大丈夫?」
バラが小さな声で問いかけますが、ミントの精は目をつぶって眠ってしまいました。種に蓄えられていた栄養を使い果たし、根を張ることもできないので、水と栄養を吸い上げられず、疲れてしまったのです。
「どうしたんだ? 何を見ているんだ、バラ!」
数人の草の精が、様子のおかしいバラに気が付いて見に来ました。そのとき既に、ミントの赤ちゃんは種に閉じこもってしまっていたので、まさかこの種に精が宿っているとは、みんな気が付くはずがありません。
「さっき、ここを通ったおじさんが落としていったの、届けてあげなくちゃ」
「良いじゃん種1つなんて、他に沢山持っているさ」
1人の男の子が言いました。遠巻きに見ていた精の中には、届けてあげるべき、と思っていた子もいましたが、黙っています。「放っておけ」と言う男の子はガキ大将だったので、逆らえません。バラも悩んでいました。
「行きたいなら、行けばいいさ! そのかわり、ひどいからな」
ガキ大将は、腕力にものを言わせて脅してきます。行っても良いという言葉を使って、行ってはいけない、と言っています。バラに行かないという選択しか与えません。
「言うことを聞かないと、遊んでやんないからな」
取り巻きの男の子が言います。遊んでくれたことは1度もないのですが、バラは孤立すると思って怖がりました。そればかりか、居場所さえ失ってしまいます。
ですが、この赤ちゃんは、さっきまで泣いていました。今は種ですが、もう精として生まれ出たミントなのです。このまま放っておけば、死んでしまいます。バラは決意しました。種を土ごと両手ですくって、おじさんの行った方に走って行きました。
「おじさーん! おじさーん! 赤ちゃんを落としましたよ!」
ふよふよと浮遊しては地に落ち、ふよふよと浮遊しては地に落ち、時折よちよち走っては、またふよふよと浮遊して、ようやくおじさんに追いつきました。
「まさか、種1つを届けに来るなんて」
ミントのおじさんは驚いて言いました。バラの手から種を摘み取ると、ポケットに入れながら軽くお礼を言って去って行きました。赤ちゃんは寝ていましたから、生まれていたなんて、おじさんも気が付きませんでした。
バラは、赤ちゃんが無事に救われたことに安心して、歩いて帰っていきます。浮遊した方が早いのですが、神気を使い果たしてしまって疲れていたので、もう飛べません。
姫は惜しみなく拍手をして、バラを褒め称えました。
「なんて立派なことをしたのでしょう。もし、バラちゃんがいなければ、ミントの3姉妹は1人かけていましたよ」
見ると、姫くらいの女の子2人と、バラよりも幼い女の子が並んでいます。一番小さな精が、あの時助けた種の様です。
おじさんは言いました。
「あの時、娘が生まれているなんて思いもよらなかった。
暖炉の前の揺りかごに入れておいたのに、なぜかズボンに引っ掛かってしまったようなんだ」
おじさんの傍らに3姉妹を伴って歩み出た母親が、涙を浮かべてお礼を言ってくれました。娘たちもお礼を言ってくれました。助けた3女も恥ずかしそうに、お礼を言ってくれました。
しかし、バラは、少し申し訳なさそうに、ウジウジしています。それを察して、姫が言いました。
「誰かを助けると言うことは、とても心の力を使うことだし、とても勇気がいることです。分かっていても、困っている人を助けない者は多いのです。
あなたは本当に、素晴らしいことをしたのですよ」
姫は、ミントを助けたことが原因で森を追い出されたことを知りませんでしたから、ミントにしてやった善行をみんなの前で発表してもらい、みんなで褒めてあげて、バラに自信を持ってもらおうとしたのです。
ですから、姫は少し焦っていました。まさか、バラがつらそうにするなんて、思いもよらなかったからです。
でもバラは、姫の言葉で、あの日の出来事と向き合うことが出来ました。バラは、姫が思っていたほど弱くありませんでした。
ですが、それはまた次回のお話です。
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