163 / 796
一年生の二学期
🖼️
しおりを挟む
南が話に割り込む。
「ブレイクダンスって感じはしなかったね。立って踊ってたし」
「うん。フロアはしなかったね。立ち踊りだけだった。それに分かりやすいユニゾン中心」と杏奈。
「ユニゾンしないって言ってた気がする」
「ふつうはランダムだね、ウィップスは。ブレイクダンスだもん。チームっていっても大抵みんなでバトる感じだから。まあそれでも大会とかではルールもあるし、ショーケースやクルーバトルもあるし、見せるステージのためにルーティーンとかも練習しているんじゃないかな。部活的に言えばフォーメーションや見せ方[ユニゾンやカノンなど]とかも練習しているし」
奈緒が興奮気味に鼻息を吹き鳴らして、言葉を粒立てる。
「わたしは う た の 世界観を 感じた」
「そうね」杏奈が答える。「L.A.スタイルと違ってあまり意識しないんだけど、うまく表現してた。世界にうって出ようと思ったら、一人で踊る技術や存在感だけじゃなくて、同調性や振り付けも大事だからね」
「でも ふ し ぎ。明るい中で“さいふぁいあ”したら、なにしていいかわからなくて、でも わかんないから、よいよいってやる。なのに真っ暗だとなんでもできて興奮した」
南が相づちを打ってしみじみと腕を組む。
「分かる。体育でダンスした時に経験した。確かに違和感あるよね。スケート場に泳ぎに来た感じ」
「分かんねーよ」春樹がすぐさまつっこみを入れる。
二人のやり取りが終わるのを待って、杏奈が言った。
「聞き流しちゃってるけど、サイファーね。アドレナリンが出たんじゃない? 美術部がミラーボール作ってくれたし。案外成瀬さんには、こういうのとか似合うのかも」
「そういえばウィップス、朝と衣装違っかたね」
南が思い出したように声を発すると、
「なんでか着替えた」と奈緒が答えて、「客層見たんじゃない?」と、杏奈が言葉を加えた。
「にしてもストリート系だったな。かおりのあのかっこでさえそう見えた」春樹が感心した様子の声をこぼす。
「まあ、限度があるよね。ナナとのーのは、成瀬さんみたいに可愛いコーディネートは趣味じゃないだろうし。かおりは限界超えていたけど、意外に中身はああなのかな?」
🖋️土屋務🏐
作画:緒方宗谷&AIイラスト
「ブレイクダンスって感じはしなかったね。立って踊ってたし」
「うん。フロアはしなかったね。立ち踊りだけだった。それに分かりやすいユニゾン中心」と杏奈。
「ユニゾンしないって言ってた気がする」
「ふつうはランダムだね、ウィップスは。ブレイクダンスだもん。チームっていっても大抵みんなでバトる感じだから。まあそれでも大会とかではルールもあるし、ショーケースやクルーバトルもあるし、見せるステージのためにルーティーンとかも練習しているんじゃないかな。部活的に言えばフォーメーションや見せ方[ユニゾンやカノンなど]とかも練習しているし」
奈緒が興奮気味に鼻息を吹き鳴らして、言葉を粒立てる。
「わたしは う た の 世界観を 感じた」
「そうね」杏奈が答える。「L.A.スタイルと違ってあまり意識しないんだけど、うまく表現してた。世界にうって出ようと思ったら、一人で踊る技術や存在感だけじゃなくて、同調性や振り付けも大事だからね」
「でも ふ し ぎ。明るい中で“さいふぁいあ”したら、なにしていいかわからなくて、でも わかんないから、よいよいってやる。なのに真っ暗だとなんでもできて興奮した」
南が相づちを打ってしみじみと腕を組む。
「分かる。体育でダンスした時に経験した。確かに違和感あるよね。スケート場に泳ぎに来た感じ」
「分かんねーよ」春樹がすぐさまつっこみを入れる。
二人のやり取りが終わるのを待って、杏奈が言った。
「聞き流しちゃってるけど、サイファーね。アドレナリンが出たんじゃない? 美術部がミラーボール作ってくれたし。案外成瀬さんには、こういうのとか似合うのかも」
「そういえばウィップス、朝と衣装違っかたね」
南が思い出したように声を発すると、
「なんでか着替えた」と奈緒が答えて、「客層見たんじゃない?」と、杏奈が言葉を加えた。
「にしてもストリート系だったな。かおりのあのかっこでさえそう見えた」春樹が感心した様子の声をこぼす。
「まあ、限度があるよね。ナナとのーのは、成瀬さんみたいに可愛いコーディネートは趣味じゃないだろうし。かおりは限界超えていたけど、意外に中身はああなのかな?」
🖋️土屋務🏐
作画:緒方宗谷&AIイラスト
0
あなたにおすすめの小説
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません
竹柏凪紗
青春
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──
ホッとコーヒー ~偶然見つけたカフェのひととき~
緒方宗谷
エッセイ・ノンフィクション
美味しいコーヒーのお話。
たまに更新します。
店名や場所は特定しないので、お散歩がてら探してみてください。
タイトルにある地名は、最寄駅です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
