FRIENDS

緒方宗谷

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二年生の二学期

🐿️

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 突然同意を求められて、「んー」とどっちつかずの返事をしたこの子が、春樹の双眸へちらりと瞳を向けると、目を合わせた彼は、避けでもするかのように視線をはずす。
「別に大したわけなんてねーよ。男同士のことに口挟むな。特にお前は不良上がりで先生たちから目つけられてるんだろうし」
「けんかに加担しようとか、一緒に仕返ししようとかとは思ってないよ。男子の喧嘩には関わりたくないしね。ただ、土屋とも全然話してないじゃん。やだよわたし、こんなふうに関係が瓦解していくの。あんたの相方にも屋上でどんな話してたか問いただしたけど、なんにも話してくれないし。どんな深刻なことがあたんだろうって、心配してんだから」
「それは悪いと思ってるよ。でも今すぐには仲直りできねぇ」
 奈緒がたじろいながら、上目遣いで春樹の様子を窺う。
「務君は、春樹君は悪くないよって言ってた」
「そう? かといってあいつが悪いわけでもないけどな」
「春樹君は バスケに一生懸命で、試合や 練習を見ているだけで、勇気 づけられるし、あの明るさのおかげで、何度助けられたか知れないって、言ってたよ。それに、前向きで、励ましてくれるって。殴ってしまったのは 悪いと思ってるけど、謝ったら許してくれるのか分からないから、ちょっと勇気が出ないんだって 。 だから、春樹君から話しかけてあげるといいと思うよ、きっと」
 続ける声色が、急に幼児めく。
「わ た し は 言葉が足り ないの で――ああ…なんだかもう、ことばがでない」
「落ち着いて、奈緒」南がこの子の背をさする。
 奈緒は大きく頷いて、口を開けて、言葉を出すスタンバイ。
「務 君 は、春樹君のこと、いっぱい褒めて いたよ。だから すぐに 仲直りできると 思 うの。わたしたちが付き添ってあげるから、なんとなく 一緒に、お ひ る を た べ ま しょ う」
「あはっ」と南が笑う。「自然発生的になんとなく会話ができれば、すぐに元に戻るよね」
 
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