FRIENDS

緒方宗谷

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二年生の二学期

🐿️

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 奈緒はちょっと可愛い子ぶりっ子なポーズをとって、萌えるような上目遣いで浮艶に微笑む。
「わたしは付き添いだからいいよ。ほら電車来た、もう行くよ」南はゲロゲロといった様子でこの子を無視し、開いたドアから涼しい車室へと、白デニムに包まれた足を蹴り入れた。
 久しぶりに来た大岡山駅で下車した二人が一階に上がると、改札の外まで務が出迎えに来ていた。少女たちは挨拶がてらしばらく会話をすると、彼に連れられて右にある商店街へと向かって歩み始める。
 しばらくすると突然奈緒が、商店街の途中で色めき立った声で叫んだ。
 ぎょっとした南と務に向かってこの子は、ミルクコーヒー色の半袖カーディガンの胸元に左手をあてがい、内股で艶めかしくおしりをモジモジさせながら瞳を輝かせる。
「ああ~ん、メロンパン食べた~い」
 鼻にかかった甘ったるく訴えるその声は、もし暖かいアイスがあって喋ったら、きっとこんな感じだろう、と思わせる声だった。
 左折する小道の角にあるタピオカミルクティーの隣にある小さなお店には、お総菜屋さんにありそうな小さなショーケースが置いてあった。ボトムスのポケットに両手を入れた南がそれを見やってから、店全体を嘱目する。
「なにここ、メロンパン屋さん? パンが置いてなかったら、どっかの勝手口にしか見えない大きさ。いやでも、朝ごはん食べてから時間経っていないんじゃないの? 帰りにしたら? というか、帰ってから食べなよ」
 ショーケース目掛けて、ぴょこぴょこ飛び跳ねて駆け寄る背中に呼びかけられた奈緒だったが、その言葉を完全に聞き落とした様子だ。にこにこしながら男性店員に「こんにちは」と言って、展示された普通のとチョコ味のメロンパンを食い入るように見つめる。
 務が笑った。
「もう意識が奪われちゃった様子だね。こうなったら成瀬さんは、もうなんにも聞かないよ」
「そうなの。わたしはもう買うまで聞かないから」
 奈緒の返答を聞いて、南が大きく口をイーとやる。
「聞こえてるじゃないの」











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