604 / 785
二年生の二学期
🍟
しおりを挟む
南は、奈緒のおかしな発言を聞き流して感心し、またポテトをつまむ。
「どれを食べても、ポテチ並みのサクサク感。わたしこういうの大好き。ダブルレインボー[ハンバーガーショップの名前]のポテトにたまに入っているほっそいカリカリのやつとか。それだけでLサイズ出してくれないかなって、小さいころから思ってた。あそこのポテトが一番おいしいよね、香りもいいし。でも電車の中で食べられるとすんごい迷惑。車両の反対の端で食べられても、真反対にいるわたしのところまでにおいが充満するんだもん。あーあ、でもなんで今までここのポテト知らなかったんだろ、こんな目と鼻の先に夢のカリカリポテトがあったなんて。まさに灯台下暗しだね」
草でもつまむ可愛いモンチ[子猿]のように、もしゃもしゃ食べる。
「――そういえば、みんなダブルって訳すじゃん? でもあの名前、関西行くとブンボっていうの知ってる? 面白いよね、初めて聞いた時、ボケてんのかと思った。高木の話だと、関ヶ原辺りで言い方変わるらしいよ、ほんとかどうか知らないけど。エスカレーターも右に並ぶんだって、すっごい違和感。だってわたし、東京でエスカレータ―使うとき、右から乗って左の列に入れなくてそのまんまになっちゃった時、すんごい罪悪感感じるもん」
奈緒が笑う。
「小学生の時に神戸行ったら、そうだった。ド キドキしながら乗ったけど車酔いして気持ち悪かった」
「へぇ、どんなところだった?」南が食いつく。
「うーん。まずい生コーヒーが売ってるとこだった。降りた駅の自動販売機にあって、お父さんが一時ハマって、取り寄せてよく飲んでた。まずーい、もうっ一杯って言いながら」
「ふーん。わたしコーヒー飲まないからどうでもいいや」
「たまに思い出してるらしい。癖になる味だったって懐かしんでる。また飲みたいのかも」
「それよりもこれ、パセリかかってるんだね。このひと手間のあるなしが結構な差を生むよね」
「どれを食べても、ポテチ並みのサクサク感。わたしこういうの大好き。ダブルレインボー[ハンバーガーショップの名前]のポテトにたまに入っているほっそいカリカリのやつとか。それだけでLサイズ出してくれないかなって、小さいころから思ってた。あそこのポテトが一番おいしいよね、香りもいいし。でも電車の中で食べられるとすんごい迷惑。車両の反対の端で食べられても、真反対にいるわたしのところまでにおいが充満するんだもん。あーあ、でもなんで今までここのポテト知らなかったんだろ、こんな目と鼻の先に夢のカリカリポテトがあったなんて。まさに灯台下暗しだね」
草でもつまむ可愛いモンチ[子猿]のように、もしゃもしゃ食べる。
「――そういえば、みんなダブルって訳すじゃん? でもあの名前、関西行くとブンボっていうの知ってる? 面白いよね、初めて聞いた時、ボケてんのかと思った。高木の話だと、関ヶ原辺りで言い方変わるらしいよ、ほんとかどうか知らないけど。エスカレーターも右に並ぶんだって、すっごい違和感。だってわたし、東京でエスカレータ―使うとき、右から乗って左の列に入れなくてそのまんまになっちゃった時、すんごい罪悪感感じるもん」
奈緒が笑う。
「小学生の時に神戸行ったら、そうだった。ド キドキしながら乗ったけど車酔いして気持ち悪かった」
「へぇ、どんなところだった?」南が食いつく。
「うーん。まずい生コーヒーが売ってるとこだった。降りた駅の自動販売機にあって、お父さんが一時ハマって、取り寄せてよく飲んでた。まずーい、もうっ一杯って言いながら」
「ふーん。わたしコーヒー飲まないからどうでもいいや」
「たまに思い出してるらしい。癖になる味だったって懐かしんでる。また飲みたいのかも」
「それよりもこれ、パセリかかってるんだね。このひと手間のあるなしが結構な差を生むよね」
0
あなたにおすすめの小説
マイグレーション ~現実世界に入れ替え現象を設定してみた~
気の言
ミステリー
いたって平凡な男子高校生の玉宮香六(たまみや かむい)はひょんなことから、中学からの腐れ縁である姫石華(ひめいし はな)と入れ替わってしまった。このまま元に戻らずにラブコメみたいな生活を送っていくのかと不安をいだきはじめた時に、二人を元に戻すための解決の糸口が見つかる。だが、このことがきっかけで事態は急展開を迎えてしまう。
現実に入れ替わりが起きたことを想定した、恋愛要素あり、謎ありの空想科学小説です。
この作品はフィクションです。 実在の人物や団体などとは関係ありません。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件
遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。
一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた!
宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!?
※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。
彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。
遊。
青春
主人公、三澄悠太35才。
彼女にフラれ、現実にうんざりしていた彼は、事故にあって転生。
……した先はまるで俺がこうだったら良かったと思っていた世界を絵に書いたような学生時代。
でも何故か俺をフッた筈の元カノ達も居て!?
もう恋愛したくないリベンジ主人公❌そんな主人公がどこか気になる元カノ、他多数のドタバタラブコメディー!
ちょっとずつちょっとずつの更新になります!(主に土日。)
略称はフラれろう(色とりどりのラブコメに精一杯の呪いを添えて、、笑)
百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる