FRIENDS

緒方宗谷

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二年生の二学期

🍟

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 南は、奈緒のおかしな発言を聞き流して感心し、またポテトをつまむ。
「どれを食べても、ポテチ並みのサクサク感。わたしこういうの大好き。ダブルレインボー[ハンバーガーショップの名前]のポテトにたまに入っているほっそいカリカリのやつとか。それだけでLサイズ出してくれないかなって、小さいころから思ってた。あそこのポテトが一番おいしいよね、香りもいいし。でも電車の中で食べられるとすんごい迷惑。車両の反対の端で食べられても、真反対にいるわたしのところまでにおいが充満するんだもん。あーあ、でもなんで今までここのポテト知らなかったんだろ、こんな目と鼻の先に夢のカリカリポテトがあったなんて。まさに灯台下暗しだね」
 草でもつまむ可愛いモンチ[子猿]のように、もしゃもしゃ食べる。
「――そういえば、みんなダブルって訳すじゃん? でもあの名前、関西行くとブンボっていうの知ってる? 面白いよね、初めて聞いた時、ボケてんのかと思った。高木の話だと、関ヶ原辺りで言い方変わるらしいよ、ほんとかどうか知らないけど。エスカレーターも右に並ぶんだって、すっごい違和感。だってわたし、東京でエスカレータ―使うとき、右から乗って左の列に入れなくてそのまんまになっちゃった時、すんごい罪悪感感じるもん」
 奈緒が笑う。
「小学生の時に神戸行ったら、そうだった。ド キドキしながら乗ったけど車酔いして気持ち悪かった」
「へぇ、どんなところだった?」南が食いつく。
「うーん。まずい生コーヒーが売ってるとこだった。降りた駅の自動販売機にあって、お父さんが一時ハマって、取り寄せてよく飲んでた。まずーい、もうっ一杯って言いながら」
「ふーん。わたしコーヒー飲まないからどうでもいいや」
「たまに思い出してるらしい。癖になる味だったって懐かしんでる。また飲みたいのかも」
「それよりもこれ、パセリかかってるんだね。このひと手間のあるなしが結構な差を生むよね」
 
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