FRIENDS

緒方宗谷

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二年生の二学期

🍇

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 南が群青色の人魚とビー玉の壁飾りを眺めて笑う。
「でもよかった。わたしも最初はモモタ関係のぬいぐるみかキーホルダーにしようと思ってたの。危うくかぶるところだった」
「ああ、だな。でもそれでもいいだろ。かばんにつけられるから、いつでも一緒に行動できるし、何度も目に映って記憶に焼きつくから、いい思い出になる。いや、でも、ある意味で本当によかった。今の今まで気がつかなかった。実は、はじめはマジで食いもんにする気でいたから。戸越銀座にはいろいろ美味いもんが揃ってるからな。コーヒー好きだから自家焙煎の豆とか、メロンパンとか芋けんぴとか。でもそれで今日このツアーだろ」
 即座に奈緒が反応する。
「芋けんぴ食べたい、メロンパンも」
 苦笑した南にたしなめられるヒロイン少女を見て春樹も笑うが、この子はおさまらないで彼に噛みつく。
「どうして買ってこないのよ。これだから春樹はっっ」
 一語一語に促音がついたかに思えるほど鬼気迫る覇気を放つ奈緒の不貞腐れたふくれっ面を、春樹が驚きながらも笑う。
「呼び捨てかよ、ひでー」
「明日買って学校に持ってこないといけないのよ」
「はいはい」
 眉間にたいそうな皺を寄せて顎をツンと出して威嚇した奈緒に、唯々諾々と返事をする春樹を見て、弱り顔を見せて南が笑う。
「あはは。いつか見た景色ね」
「部長は南一人で十分なのに」春樹が諦めムード満載で愚痴った。
 余計に三人の笑いが大きくなる。その中で一人、愛想笑いを浮かべる程度の務がいた。奈緒と南もそれに気がついていて、時折少し気を揉んでいる様子を見せていた。
















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