FRIENDS

緒方宗谷

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二年生の二学期

🐿️

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 ほっとした様子の奈緒だったが、しばらく歩いて急に不安げな様子で辺りを見渡す。
「あら、ここどこかしら。どこに行くのか分からなくなっちゃった」下唇に指先をあてがうと、その手で宙を指さして、「あっちからこうって行くの、どう行くの?」と心愛に問う。
「ちょっと待って、地図アプリで検索するから……行き過ぎてる。手前の道を右折だったみたい」
「あらぁ~、ごめんなさい。でもいいやね、南ちゃんは待たせておいても」
「うふ、気持ちのいい性格してるよね」心愛が笑う。「そんなふうでも許してくれる小沢さんって、なんかすてき。そういうさばさばした姉御肌な感じの性格だといいのかな? わたしウジウジくよくよした感じの性格だから、もう少し明るくなれたら、なにか変われるかなとも思うんだけど……」
 奈緒は、しっとりとした頬を横から眺めると視線を落として、黄土色のダッフルコートの肩口を見つめる。
「心愛ちゃんは、クラブはなにしてるの?」
「わたし? 手芸クラブ。お裁縫とか編み物しているの」
「心愛ちゃんらしい。でも部活も文科系だから、運動系にちょっと顔出して みたらいいと思うよ。バスケ クラブとか。ポートレートしているもん」
「ポートボールじゃなくて?」
「そうとも言う」
「でも、わたし運動できないから」
「それなら、体操クラブいいと思うよ。一年と三年の美術部員もいるから」
 悩む心愛に、奈緒が畳みかける。
「卓球 クラブ と バスケ クラブ が 同じ体育館だから、同時に三つで遊べる よ」
 一瞬首を傾げたあとに何か答えようとした心愛だったが、奈緒が自分から離れたのを見て口ごもって、少し悲しげに眉を顰める。
 ガラス張りのファサードへと向かって一人小早く駆けて行くこの子は、店先まで行きつくと、ドアの正面で薄い黄土色のチノパンにくるまった足をとめた。A型看板に書かれたメニューを一瞥して、ガラスのカーテンウォールに沿って置かれた長いベンチに視線を走らせる。
「ここだ。ここかな?」
「うん、ここだと思う。わっ、見て、このサンドウィッチの写真、とても大きいよ。こんなお化けみたいなの初めて見た。本当こんなのが出てくるのかな?」
 







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