FRIENDS

緒方宗谷

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三年生の一学期

🖼️

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「で、どうすんのこれから。ハコも持ってこないで、この子どうする気?」
 男は吸殻を拾って下水溝にまで持っていき、隙間に落とす。
「勘弁してくださいよ。俺まだ免許もってないのに」
「バカだね、あんた。だから天翔なんかに散々いじめられんだよ」
「すいません」
「こんなこともあろうかと思って、サイドカーつけてきたから、わたしが家まで送る」
「え? 家どこか知ってるんですか?」
「北千束だろ。駅前で待ち合わせね。そこで引き渡すから、うちまで届けてあげて」
 両手をポケットに入れていた男は、豊原のワゴンに近づいていって、車内カメラをもぎ取って、差し込まれていたSDカードを抜きだしてかみ砕くと、吸殻と同じように下水溝に吐き捨てた。
「こいつらどうするんですか?」
「急に変な男が襲ってきて、ターゲット奪われたって報告する。不意打ちだったし、わたしも酔っていたから、止めらんなかったって。おい、わたしのことも殴れ」
「ええっ? 無理ですよ、そんなの」
「いいから早く。やんなきゃ、学校まで行ってリンチだよ。おでこに犬って書いて全裸にして教室に逆さ吊りの刑な」
 渋々といった様子とは裏腹に、男は一切の手加減なしにこぶしを振りぬいた上、容赦なく何発も端麗な容姿をしばいた。
 真理は、とめどなく溢れる鼻血を指の甲で抑えながら、血を流す口端をニヤリとあげる。一歩も引かなかったばかりか、全く動じた様子のない彼女の姿に恐怖を覚えた様子の男は、たじろいで後退りする。
「やられっぱなしじゃ、さまにならないよね」と、真理。そう呟いて、男の側頭部に右上段蹴りをかます。
 たった一発で反転してひっくり返った彼は、膝がばかみたいに笑うほど、ガクガクと震わせながら立ち上がる。目の焦点が合っていないところを見ると、軽い脳震盪を起こしているようだ。
「それじゃあ、頼みましたよ。先に北千束?…に行ってますから」
 彼はそう言い残して、周囲を囲まれて人目につかない駐車場から逃げるように出ていった。


🐿️成瀬奈緒🍭
🚬望月真理👶
❓️謎の男❓️
作画:緒方宗谷



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感想 1

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