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世界の中心、揚羽蝶の話
進む道はたくさんじゃないよ
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1匹の紋黄蝶がアゲハみたいに飛ぼうと頑張っています。この子は、アゲハちゃんの隠れファンでした。
それを見たアゲハちゃんが飛んで行って、言いました。
「紋黄蝶はアゲハになれないわ。
無駄な努力なんてしてないで、紋黄蝶として努力しなさいよ」
アゲハちゃんの言い方は、ちょっときつい言い方だったので、モモタは割って入って、アゲハちゃんをたしなめました。
すると、アゲハちゃんが反論します。
「どんなに努力しても、黄色い蝶々は黄色い蝶々よ。
いつまでたっても黄色い蝶々なんだから」
確かにそうですが、努力は必ず報われる、と思っていたモモタは、納得できません。
「確かに、アゲハ蝶になれないかもしれないけど、別の何かになれるかもしれないじゃないか」
「それなら、初めから別の何かになる努力をすべきよ。
同然、なれるものを選ばなきゃね。
この子は紋黄蝶なんだから、綺麗な紋黄蝶を目指すべきよ」
いっこうに決着がつかない2匹を見ていた紋黄蝶は、訊きました。
「あのー、私、結局、いったいどうすればいいのでしょう?」
アゲハちゃんは的確です。
「紋黄蝶は、たくさん集まってワッと飛ぶのがとても綺麗なのよ。
そういう点じゃ、私たち敵わないのよ。
私たち揚羽蝶じゃ、ああはいかないわ。
私たちは1匹で飛ぶから美しいのよ」
アゲハちゃんに軍配が上がりました。
この紋黄蝶は、ますますアゲハちゃんのファンになって、毎日綺麗な紋黄蝶になるべく、飛ぶ練習です。
みるみる間に飛び方が上達していきます。
「モモちゃん、私の飛び方どうかしら」
「とても綺麗だよ、君の飛び立つさまを見ていると、周りで飛んでいる黄色い蝶々が、みんなで一緒にリズムを取って飛んでるようだよ」
紋黄蝶は照れ照れモジモジ嬉しそうです。
モタタは言いました。
「1匹1匹だと目立たない飛び方かもしれないけど、みんな集まって飛ぶからこそ綺麗に見える飛び方もあるんだね」
それを聞いたアゲハちゃんが言いました。
「私たちは、みんなで生きているのよ。
勝手な考えで生きていたら、紋黄蝶みたいにはなれないわ」
「アゲハちゃんの言う通りだねー」
「そうよ、私の言うことは正しかったでしょう?だから、みんな私の言うことを聞かなくちゃ」
どうしてそこに持ってくるかなー、と思うモモタでした。
それを見たアゲハちゃんが飛んで行って、言いました。
「紋黄蝶はアゲハになれないわ。
無駄な努力なんてしてないで、紋黄蝶として努力しなさいよ」
アゲハちゃんの言い方は、ちょっときつい言い方だったので、モモタは割って入って、アゲハちゃんをたしなめました。
すると、アゲハちゃんが反論します。
「どんなに努力しても、黄色い蝶々は黄色い蝶々よ。
いつまでたっても黄色い蝶々なんだから」
確かにそうですが、努力は必ず報われる、と思っていたモモタは、納得できません。
「確かに、アゲハ蝶になれないかもしれないけど、別の何かになれるかもしれないじゃないか」
「それなら、初めから別の何かになる努力をすべきよ。
同然、なれるものを選ばなきゃね。
この子は紋黄蝶なんだから、綺麗な紋黄蝶を目指すべきよ」
いっこうに決着がつかない2匹を見ていた紋黄蝶は、訊きました。
「あのー、私、結局、いったいどうすればいいのでしょう?」
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「紋黄蝶は、たくさん集まってワッと飛ぶのがとても綺麗なのよ。
そういう点じゃ、私たち敵わないのよ。
私たち揚羽蝶じゃ、ああはいかないわ。
私たちは1匹で飛ぶから美しいのよ」
アゲハちゃんに軍配が上がりました。
この紋黄蝶は、ますますアゲハちゃんのファンになって、毎日綺麗な紋黄蝶になるべく、飛ぶ練習です。
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勝手な考えで生きていたら、紋黄蝶みたいにはなれないわ」
「アゲハちゃんの言う通りだねー」
「そうよ、私の言うことは正しかったでしょう?だから、みんな私の言うことを聞かなくちゃ」
どうしてそこに持ってくるかなー、と思うモモタでした。
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