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港町のお友達
なまけんぼーはお世話上手
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秋田犬のアキタ君は、とてもサボり魔で有名です。秋田犬と言えば、犬界では、忠犬ハチ公が世代を超えたアイドルなのですが、アキタ君は、本当に秋田犬ですか?と訊きたくなるような、ダラダラぶりです。
ある時、モモタが町をお散歩をしていると、アキタ君の声が聞こえてきました。
「ほら、おじいちゃん、あそこにある骨ほねカミカミ持って来てよ」
「あいよ、しょうがないねぇ」
「おじいちゃん、ご主人様が来たよ、僕の代わりにお手してあげて」
「あいよ、ちんちんもしてやるよ」
モモタがアキタ君の家を覗いてみると、事もあろうか、アキタ君が老犬に仕事を押し付けているところでした。
ボールを取りに行ったおじいちゃんちゃんは、えっちらおっちら、鼻でボールを突きながら戻ってきます。
モモタは言いました。
「アキタ君、何してるの?おじいちゃんをこき使ったら、可哀そうじゃない」
アキタ君は、悪びれもせずに言いました。
「良いんだよ、このくらい」
「良くないよ、そんなに遠くないんだから、自分で取ってきなよ」
おじいちゃんの様子をうかがっているアキタ君は、モモタに訊きます。
「じゃあ、モモタが僕だったら、どうするの?」
「もちろん、僕がボールを取って来るし、ご主人様が来たら、おじいちゃんの代わりにお手をして、美味しいおやつをもらってあげるよ」
「ふーん、それじゃあ、おじいちゃんは至れり尽くせり、何もしなくても暮らせるね」
「そうだよ、そんな風にしてあげないと、可哀想だよ」
「可哀そうだからって何でも手伝ったら、何もできなくなっちゃうよ。
見てごらん、僕のおじいちゃんは、一生懸命で生き生きしているだろう?」
ゆっくりゆっくり戻ってくるおじいちゃんを見ていると、とても楽しそうです。
「ほれ、アキタ、ボールを持って来てやたっぞ」
「ありがとう、おじいちゃん」
孫のアキタ君にお礼を言われて、おじいちゃんはとても喜びました。
おじいちゃんは、モモタの気持ちが分かっているかのように言いました。
「猫ちゃん、この年になっても誰かに褒められる事が出来るなんて、なんて幸せなんだろうねぇ」
モモタは訊きました。
「大変じゃないの?」
「とんでもない。こんな役に立たないヨボヨボおじいちゃんのわしを、必要だって言ってくれる孫のおかげで、毎日楽しいよ。
心配してくれて、ありがとうなぁ」
本当だ。誰かのために何かできることがあるって素晴らしい。
ある時、モモタが町をお散歩をしていると、アキタ君の声が聞こえてきました。
「ほら、おじいちゃん、あそこにある骨ほねカミカミ持って来てよ」
「あいよ、しょうがないねぇ」
「おじいちゃん、ご主人様が来たよ、僕の代わりにお手してあげて」
「あいよ、ちんちんもしてやるよ」
モモタがアキタ君の家を覗いてみると、事もあろうか、アキタ君が老犬に仕事を押し付けているところでした。
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モモタは言いました。
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おじいちゃんの様子をうかがっているアキタ君は、モモタに訊きます。
「じゃあ、モモタが僕だったら、どうするの?」
「もちろん、僕がボールを取って来るし、ご主人様が来たら、おじいちゃんの代わりにお手をして、美味しいおやつをもらってあげるよ」
「ふーん、それじゃあ、おじいちゃんは至れり尽くせり、何もしなくても暮らせるね」
「そうだよ、そんな風にしてあげないと、可哀想だよ」
「可哀そうだからって何でも手伝ったら、何もできなくなっちゃうよ。
見てごらん、僕のおじいちゃんは、一生懸命で生き生きしているだろう?」
ゆっくりゆっくり戻ってくるおじいちゃんを見ていると、とても楽しそうです。
「ほれ、アキタ、ボールを持って来てやたっぞ」
「ありがとう、おじいちゃん」
孫のアキタ君にお礼を言われて、おじいちゃんはとても喜びました。
おじいちゃんは、モモタの気持ちが分かっているかのように言いました。
「猫ちゃん、この年になっても誰かに褒められる事が出来るなんて、なんて幸せなんだろうねぇ」
モモタは訊きました。
「大変じゃないの?」
「とんでもない。こんな役に立たないヨボヨボおじいちゃんのわしを、必要だって言ってくれる孫のおかげで、毎日楽しいよ。
心配してくれて、ありがとうなぁ」
本当だ。誰かのために何かできることがあるって素晴らしい。
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