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piece3 剛士の家族
聡子さん
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当人同士の話し合いも決着したということで、今日は解散となった。
暴力沙汰ではあるものの、剛士は直接、ユタカを殴ったわけではない。
スマートフォン破損も、落として自分で踏んだだけだという、ユタカの主張が認められた。
何より、ユタカ側が望んでいないため、学校として剛士に処分を下すことはないだろうと、谷は言った。
「ただ、部活中のトラブルになりますから、部内での処罰の有無は、バスケ部監督の判断に委ねられます。決定次第、監督から本人に話があると思います」
「承知いたしました。本日は大変なご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした」
母は谷に向かい、深々と頭を下げた。
自分のしたことで、母にこんなことをさせてしまった。
情けなさ、悔しさに剛士の胸が痛んだ。
母に倣い、剛士は深く頭を下げる。
谷の大きな手が、励ますように肩を叩いてくれた。
***
「……聡子さん。ごめん」
学校を出て駅に向かう道すがら、剛士は小さな声で、母に謝る。
綺麗にセットされた母のショートボブの髪を見て、彼は付け加えた。
「今日、生け花の日だったよな……」
剛士の家庭は、両親と兄、そして彼の4人家族だ。
紅一点である母を皆、『聡子さん』と、名前で呼んでいた。
「ね、着物に着替える前で良かったわ。謝罪する側が着物なんて着てきたら、先方がびっくりしてしまうわよね」
冗談めかして、母が笑う。
学生時代から生け花を嗜んでいて、週に一度、生け花教室で先生の補佐をしている。
いつも上品で、淑やかな母だ。
母は、剛士を見上げて微笑んだ。
「そういえば、剛士のことでは初めてだったかしらね。源希のときは、しょっちゅう学校に通ったものだけれど」
谷と同じことを言う母に、剛士は苦笑する。
「……バカ兄貴と同じことして、ごめん」
「もう、そんなこと、言わないの」
ポン、と剛士の背を叩き、母がまた笑う。
しかしその目は、やはり哀しげで、母が自分を励まそうとして、無理に明るく振る舞っていることは明白だった。
「ごめん……」
ほかの言葉が、見つからない。
剛士はただ、その言葉だけを繰り返した。
「――もちろん、部活の場で大きな喧嘩をしてしまったことは、良くないことだと思う」
ゆっくりと歩を進めながら、母は言った。
「でも、そうしなければいけない程の理由が、貴方にはあったのでしょう?」
母の暖かい声に、少しだけ心が、弱くなってしまう。
「……うん」
剛士は、微かな声で答えた。
「大事な人を傷つけられて……どうしても、許せなかった」
「……そう」
母は、ことの詳細を追及しようとはしなかった。
ただ、剛士の気持ちだけを、そっと受け止めてくれた。
それきり母は何も言わずに、剛士の隣りを歩いた。
優しい沈黙が、いまの剛士には、ありがたかった。
励ましの言葉よりも何よりも、彼の疲れ果てた心は、慰められた。
***
剛士と母が帰宅して間もなく、父も帰ってきた。
時間は、16時を過ぎたところだった。
こんな時間に父が帰宅するのは、まずあり得ない。
恐らく、母から一報を受けてのことだろう。
剛士は強張った顔で、父に歩み寄った。
「……ごめん」
父は、普段と変わらぬ表情で小さく頷くと、剛士を見た。
「先方も、お前も、怪我はないのか?」
「……うん」
「そうか」
父は一瞬、母と目を合わせると、もう一度、剛士を見つめる。
そうして、厳かな声音で息子に語りかけた。
「理性が衝動に負けるようでは、守るべきものも、守れない。……気をつけなさい」
まさに、自分の弱さを言い当てられた心持ちがした。
バスケ部のキャプテンとして、何より一人の男として、恥ずかしいと思う。
剛士は目を伏せ、微かな声で答えた。
「……はい」
父は、剛士をじっと見つめ、また小さく頷く。
それから母に、自室で仕事をする旨を伝えると、リビングルームを出て行った。
「後でコーヒーをお持ちしますね」
母は廊下を歩く背中に向かって、穏やかに声をかけた。
父の部屋のドアが開き、パタン、と閉まると、静寂が訪れた。
剛士も、小さな声で母に声を掛ける。
「……俺も、部屋戻るね」
「うん。晩ごはんができたら、呼ぶわね」
母は剛士を見上げ、にっこりと柔らかな微笑みを浮かべてくれた。
***
自室に戻り荷物を置くと、剛士はドサリ、とベッドに沈み込んだ。
仰向けに横たわった彼は、視界を遮るように、腕を顔の上に置く。
「疲れたなあ……」
唇から無意識に、弱音が染み出した。
頭の中を、痛みが駆け巡る。
大切な人を傷つけられた痛み。
それに加担していた、バスケ部の仲間。
信じていた友だちからの、裏切り……
その衝撃は、剛士が築き上げてきた自信を、根底から覆すものだった。
そう。ユタカは自分にとって、紛れもない、仲間だった。
大切な、友だちだった――
ユタカは、自分と同じポジションだった。
1年生のときから、切磋琢磨した。
自分が、シューティングガードのポジションを勝ち取った。
ユタカとしては、悔しかったと思う。辛い立場だったと思う。
『剛士には敵わねぇしー』
そう言いながらも彼は、1日も練習をサボることはなかった。
練習では一緒に、後輩のサポートもしてくれた。
『剛士ー、教えてー』
数学の問題集を持って、頻繁に隣りのクラスからやってきた。
『70点越えないと、練習出れなくなるなんて、ウチの部キッツー』
ぼやきながらも、熱心に質問してくれた。
問題が解けるまで、何度も、何度も。
『剛士に聞いたら、ちゃんと、わかるようになるんだよなー』
そう言って、笑ってくれた。
休み時間、ユタカが来るのを楽しみにしている自分もいた。
「なんでだよ……」
振り絞るように、剛士は呟く。
「なんで……」
剛士は、ぎり、と歯を食いしばる。
信頼していた仲間の裏切りによって受けた衝撃は、自分が思う以上に大きく、辛かった。
ユタカは、仲間だった。友だちだった。
自分は、そう思っていた。
けれどユタカは、そうではなかった。
『この、偽善者が!』
ユタカに叩きつけられた言葉が、剛士の胸を鋭く刺す。
ユタカは、何の罪もない悠里を巻き込むほどに、自分を嫌い、憎んでいたのか。
彼が、ニヤニヤしながら見せてきた退部届が、剛士の脳裏をよぎる。
『ずっと、考えてはいたんだ』
彼は、そう言った。
ユタカはずっと前から、何らかのサインを出していたのかも知れない。
彼が、そこまで思い詰めていたことに、どうして自分は気がつかなかったのだろう。
キャプテンならば。
いや、ユタカを本当に、友だちだと思っていたのなら。
自分は、ユタカの異変に気がつくべきだったのに。
大切なものが、自分の手から滑り落ちていく。
居なくなっていく。
大切な人たちが。
俺が気がつかなかったから。
俺が止められなかったから。
剛士の胸に、大切な彼女の笑顔が浮かぶ。
すぐ傍にあったはずの愛しい存在に、手が届かない……
守ってあげられなかった。
愛らしい笑顔は壊れ、脅えて、泣いて、震えて。
剛士の手を拒絶した、悲しい絶望の瞳。
痛みと共に、胸の中に蘇る。
――全部。全部、俺のせいだ。
「ごめん……悠里……ごめんな……」
剛士は、掠れた声で呟いた。
固く固く、目を閉じる。
身体から、力が抜けていく。
いまの剛士には、自分を立て直す気力が湧かなかった。
暴力沙汰ではあるものの、剛士は直接、ユタカを殴ったわけではない。
スマートフォン破損も、落として自分で踏んだだけだという、ユタカの主張が認められた。
何より、ユタカ側が望んでいないため、学校として剛士に処分を下すことはないだろうと、谷は言った。
「ただ、部活中のトラブルになりますから、部内での処罰の有無は、バスケ部監督の判断に委ねられます。決定次第、監督から本人に話があると思います」
「承知いたしました。本日は大変なご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした」
母は谷に向かい、深々と頭を下げた。
自分のしたことで、母にこんなことをさせてしまった。
情けなさ、悔しさに剛士の胸が痛んだ。
母に倣い、剛士は深く頭を下げる。
谷の大きな手が、励ますように肩を叩いてくれた。
***
「……聡子さん。ごめん」
学校を出て駅に向かう道すがら、剛士は小さな声で、母に謝る。
綺麗にセットされた母のショートボブの髪を見て、彼は付け加えた。
「今日、生け花の日だったよな……」
剛士の家庭は、両親と兄、そして彼の4人家族だ。
紅一点である母を皆、『聡子さん』と、名前で呼んでいた。
「ね、着物に着替える前で良かったわ。謝罪する側が着物なんて着てきたら、先方がびっくりしてしまうわよね」
冗談めかして、母が笑う。
学生時代から生け花を嗜んでいて、週に一度、生け花教室で先生の補佐をしている。
いつも上品で、淑やかな母だ。
母は、剛士を見上げて微笑んだ。
「そういえば、剛士のことでは初めてだったかしらね。源希のときは、しょっちゅう学校に通ったものだけれど」
谷と同じことを言う母に、剛士は苦笑する。
「……バカ兄貴と同じことして、ごめん」
「もう、そんなこと、言わないの」
ポン、と剛士の背を叩き、母がまた笑う。
しかしその目は、やはり哀しげで、母が自分を励まそうとして、無理に明るく振る舞っていることは明白だった。
「ごめん……」
ほかの言葉が、見つからない。
剛士はただ、その言葉だけを繰り返した。
「――もちろん、部活の場で大きな喧嘩をしてしまったことは、良くないことだと思う」
ゆっくりと歩を進めながら、母は言った。
「でも、そうしなければいけない程の理由が、貴方にはあったのでしょう?」
母の暖かい声に、少しだけ心が、弱くなってしまう。
「……うん」
剛士は、微かな声で答えた。
「大事な人を傷つけられて……どうしても、許せなかった」
「……そう」
母は、ことの詳細を追及しようとはしなかった。
ただ、剛士の気持ちだけを、そっと受け止めてくれた。
それきり母は何も言わずに、剛士の隣りを歩いた。
優しい沈黙が、いまの剛士には、ありがたかった。
励ましの言葉よりも何よりも、彼の疲れ果てた心は、慰められた。
***
剛士と母が帰宅して間もなく、父も帰ってきた。
時間は、16時を過ぎたところだった。
こんな時間に父が帰宅するのは、まずあり得ない。
恐らく、母から一報を受けてのことだろう。
剛士は強張った顔で、父に歩み寄った。
「……ごめん」
父は、普段と変わらぬ表情で小さく頷くと、剛士を見た。
「先方も、お前も、怪我はないのか?」
「……うん」
「そうか」
父は一瞬、母と目を合わせると、もう一度、剛士を見つめる。
そうして、厳かな声音で息子に語りかけた。
「理性が衝動に負けるようでは、守るべきものも、守れない。……気をつけなさい」
まさに、自分の弱さを言い当てられた心持ちがした。
バスケ部のキャプテンとして、何より一人の男として、恥ずかしいと思う。
剛士は目を伏せ、微かな声で答えた。
「……はい」
父は、剛士をじっと見つめ、また小さく頷く。
それから母に、自室で仕事をする旨を伝えると、リビングルームを出て行った。
「後でコーヒーをお持ちしますね」
母は廊下を歩く背中に向かって、穏やかに声をかけた。
父の部屋のドアが開き、パタン、と閉まると、静寂が訪れた。
剛士も、小さな声で母に声を掛ける。
「……俺も、部屋戻るね」
「うん。晩ごはんができたら、呼ぶわね」
母は剛士を見上げ、にっこりと柔らかな微笑みを浮かべてくれた。
***
自室に戻り荷物を置くと、剛士はドサリ、とベッドに沈み込んだ。
仰向けに横たわった彼は、視界を遮るように、腕を顔の上に置く。
「疲れたなあ……」
唇から無意識に、弱音が染み出した。
頭の中を、痛みが駆け巡る。
大切な人を傷つけられた痛み。
それに加担していた、バスケ部の仲間。
信じていた友だちからの、裏切り……
その衝撃は、剛士が築き上げてきた自信を、根底から覆すものだった。
そう。ユタカは自分にとって、紛れもない、仲間だった。
大切な、友だちだった――
ユタカは、自分と同じポジションだった。
1年生のときから、切磋琢磨した。
自分が、シューティングガードのポジションを勝ち取った。
ユタカとしては、悔しかったと思う。辛い立場だったと思う。
『剛士には敵わねぇしー』
そう言いながらも彼は、1日も練習をサボることはなかった。
練習では一緒に、後輩のサポートもしてくれた。
『剛士ー、教えてー』
数学の問題集を持って、頻繁に隣りのクラスからやってきた。
『70点越えないと、練習出れなくなるなんて、ウチの部キッツー』
ぼやきながらも、熱心に質問してくれた。
問題が解けるまで、何度も、何度も。
『剛士に聞いたら、ちゃんと、わかるようになるんだよなー』
そう言って、笑ってくれた。
休み時間、ユタカが来るのを楽しみにしている自分もいた。
「なんでだよ……」
振り絞るように、剛士は呟く。
「なんで……」
剛士は、ぎり、と歯を食いしばる。
信頼していた仲間の裏切りによって受けた衝撃は、自分が思う以上に大きく、辛かった。
ユタカは、仲間だった。友だちだった。
自分は、そう思っていた。
けれどユタカは、そうではなかった。
『この、偽善者が!』
ユタカに叩きつけられた言葉が、剛士の胸を鋭く刺す。
ユタカは、何の罪もない悠里を巻き込むほどに、自分を嫌い、憎んでいたのか。
彼が、ニヤニヤしながら見せてきた退部届が、剛士の脳裏をよぎる。
『ずっと、考えてはいたんだ』
彼は、そう言った。
ユタカはずっと前から、何らかのサインを出していたのかも知れない。
彼が、そこまで思い詰めていたことに、どうして自分は気がつかなかったのだろう。
キャプテンならば。
いや、ユタカを本当に、友だちだと思っていたのなら。
自分は、ユタカの異変に気がつくべきだったのに。
大切なものが、自分の手から滑り落ちていく。
居なくなっていく。
大切な人たちが。
俺が気がつかなかったから。
俺が止められなかったから。
剛士の胸に、大切な彼女の笑顔が浮かぶ。
すぐ傍にあったはずの愛しい存在に、手が届かない……
守ってあげられなかった。
愛らしい笑顔は壊れ、脅えて、泣いて、震えて。
剛士の手を拒絶した、悲しい絶望の瞳。
痛みと共に、胸の中に蘇る。
――全部。全部、俺のせいだ。
「ごめん……悠里……ごめんな……」
剛士は、掠れた声で呟いた。
固く固く、目を閉じる。
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いまの剛士には、自分を立て直す気力が湧かなかった。
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