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第三章
ある青年達の青春…②
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「また来たのか?」
街から外れた小さな小屋の前まで来ていた事に気づき、ハッとした。
「じいさん…」
服の上下とも髪も髭も真っ黄色な老人が気だるそうに出迎えてくれた。
これが白色なら仙人のような風貌だが、目の前の老人はどちらかというとエキセントリックという言葉がよく似合う。さらに言えば、性別が本当に男かどうかもよく分からない。
しかし、僕がじいさんと呼んでも、反論してこない所を見ると、やはり、じいさんで合っているんだと思っている。
「お前も懲りない奴だ。弟子を取る気はないと言っているはずだ」
「分かってますよ。でも、来てもいいとは言ったじゃないですか!」
「客になるならと言ったんだ!金も持ってない奴は招いていない!」
「お金はないですが、お酒なら持ってきましたよ」
「たくっ!しょうがない奴だな。こんな老いぼれのどこがいいんだか…」
「すべてが素晴らしいんです」
「勝手にしろ」
「ありがとうございます」
最初にこの人の存在を知ったのは街で偶然見た髪飾りだった。美しい装飾に目を奪われた。
店員に聞けば、作者はエミストート・ユニアという人だと知り、ここを訪ねた。
何度も追い返されたが諦めたくなかった。少しだけでもいい。
この人の技術を手に入れたかった。
そうすれば、喜んでくれるかもしれないと思ったから。
バカだよな。僕には装飾師の才能はないのに…。
耳にカット音、やすりを削る振動が伝わってくる。
この家の主は行ったり来たり、せわしなく動いている。
「お忙しいんですか?」
「新しい仕事が入ったんだよ。悪趣味ではあるが、金はあって困るものではないからな」
「そうですね」
相槌を打てば、老人と視線が合った。
「僕の顔に何か?」
「いいや。お前さんも大変だと思ってな」
「どういう意味ですか?」
「何がだ?」
「言い出したのはエミス様の方ですよ?」
「ああ、この仕事を引き受けたのを後悔してるだけだ」
「ダメですよ。一度引き受けた仕事を放り投げたりしたら…」
「お前はカミサンか?」
「カミサンって何ですか?」
「妻っていう意味だ!知らないのか?」
「ああ…」
「やれやれ、ますます、若い奴らと話が出来なくなってきたな。俺もそろそろ、潮時か?」
「で、さっきの話は?」
「うん?そうだ。お前は髪色、変えてみたらどうだ?」
「また、話が飛んでます」
「お前なら緑とか似合いそうだな。良い散髪屋でも紹介してやろうか?」
「僕はこの色が好きなんですよ」
だって、セリが…。
「フィオルの髪は小麦畑みたいでホッとする。癒し系ってやつだな」
そう言ってくれたから…。
だから、変えられない。
でも、セリ…。違うんだよ。
僕は癒し系じゃない。君に浅ましい感情を抱いているんだから。
ああ、セリ…。
彼の青い瞳によく似た宝石に微笑みを浮かべた。
街から外れた小さな小屋の前まで来ていた事に気づき、ハッとした。
「じいさん…」
服の上下とも髪も髭も真っ黄色な老人が気だるそうに出迎えてくれた。
これが白色なら仙人のような風貌だが、目の前の老人はどちらかというとエキセントリックという言葉がよく似合う。さらに言えば、性別が本当に男かどうかもよく分からない。
しかし、僕がじいさんと呼んでも、反論してこない所を見ると、やはり、じいさんで合っているんだと思っている。
「お前も懲りない奴だ。弟子を取る気はないと言っているはずだ」
「分かってますよ。でも、来てもいいとは言ったじゃないですか!」
「客になるならと言ったんだ!金も持ってない奴は招いていない!」
「お金はないですが、お酒なら持ってきましたよ」
「たくっ!しょうがない奴だな。こんな老いぼれのどこがいいんだか…」
「すべてが素晴らしいんです」
「勝手にしろ」
「ありがとうございます」
最初にこの人の存在を知ったのは街で偶然見た髪飾りだった。美しい装飾に目を奪われた。
店員に聞けば、作者はエミストート・ユニアという人だと知り、ここを訪ねた。
何度も追い返されたが諦めたくなかった。少しだけでもいい。
この人の技術を手に入れたかった。
そうすれば、喜んでくれるかもしれないと思ったから。
バカだよな。僕には装飾師の才能はないのに…。
耳にカット音、やすりを削る振動が伝わってくる。
この家の主は行ったり来たり、せわしなく動いている。
「お忙しいんですか?」
「新しい仕事が入ったんだよ。悪趣味ではあるが、金はあって困るものではないからな」
「そうですね」
相槌を打てば、老人と視線が合った。
「僕の顔に何か?」
「いいや。お前さんも大変だと思ってな」
「どういう意味ですか?」
「何がだ?」
「言い出したのはエミス様の方ですよ?」
「ああ、この仕事を引き受けたのを後悔してるだけだ」
「ダメですよ。一度引き受けた仕事を放り投げたりしたら…」
「お前はカミサンか?」
「カミサンって何ですか?」
「妻っていう意味だ!知らないのか?」
「ああ…」
「やれやれ、ますます、若い奴らと話が出来なくなってきたな。俺もそろそろ、潮時か?」
「で、さっきの話は?」
「うん?そうだ。お前は髪色、変えてみたらどうだ?」
「また、話が飛んでます」
「お前なら緑とか似合いそうだな。良い散髪屋でも紹介してやろうか?」
「僕はこの色が好きなんですよ」
だって、セリが…。
「フィオルの髪は小麦畑みたいでホッとする。癒し系ってやつだな」
そう言ってくれたから…。
だから、変えられない。
でも、セリ…。違うんだよ。
僕は癒し系じゃない。君に浅ましい感情を抱いているんだから。
ああ、セリ…。
彼の青い瞳によく似た宝石に微笑みを浮かべた。
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