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最終章
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外は霧がかかっている。最近はずっと霧だ。
まわりのものが霞んで見える。ぼんやりだ。
霧の中、近づいてくる大きい影が見える。
あれは、きっとお父さんだ。
「エフィド」口が動いて僕の名を呼ぶ。
やっぱりお父さんだ!
僕は、お父さんが大好きだ。
お父さんは大きくて強い。
そして僕にとても優しい。
僕は、それがとても嬉しいんだ。
お父さん、いつもそばにいてくれてありがとう。
お父さんが先を進んでいき、まだ小さい僕は後をついていくんだ。
お父さんは今日も獲物を倒す。
素早くやっつける。そして飲み込む。
それはなんて勇ましい有り様なんだろう。
かっこいいなあ。
僕も早くお父さんみたいに、強くなりたいなあ。
でもお父さんが「エフィド」って呼ぶたびに、胸がなんだか苦しくなるんだ。
嬉しい気持ちと、胸がつぶれそうな気持ち。
どうしてかな。
胸がつぶれそうなのは、なんだろう。
なんだかよくわからない。
あと、時々、胸のあたりに痛みがはしる。怪我なんてしてないのに。変なの。
これらが何なのか、大きくなったらわかるのかな。
僕は、蛇のこども。
お父さんのこどもなんだ。
まわりのものが霞んで見える。ぼんやりだ。
霧の中、近づいてくる大きい影が見える。
あれは、きっとお父さんだ。
「エフィド」口が動いて僕の名を呼ぶ。
やっぱりお父さんだ!
僕は、お父さんが大好きだ。
お父さんは大きくて強い。
そして僕にとても優しい。
僕は、それがとても嬉しいんだ。
お父さん、いつもそばにいてくれてありがとう。
お父さんが先を進んでいき、まだ小さい僕は後をついていくんだ。
お父さんは今日も獲物を倒す。
素早くやっつける。そして飲み込む。
それはなんて勇ましい有り様なんだろう。
かっこいいなあ。
僕も早くお父さんみたいに、強くなりたいなあ。
でもお父さんが「エフィド」って呼ぶたびに、胸がなんだか苦しくなるんだ。
嬉しい気持ちと、胸がつぶれそうな気持ち。
どうしてかな。
胸がつぶれそうなのは、なんだろう。
なんだかよくわからない。
あと、時々、胸のあたりに痛みがはしる。怪我なんてしてないのに。変なの。
これらが何なのか、大きくなったらわかるのかな。
僕は、蛇のこども。
お父さんのこどもなんだ。
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