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第1章 幼少期編
第2話 俺の名は。
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巫女のシーラ様なるお方が我が家に来ると言う事で、俺はまたベッドに戻された。巫女様を家に招くため、父がキビキビと家人達に指示を出している。うちのパパン、意外とイケメンだな。
我が家に来る理由は、神託の内容が俺に関する事だったかららしいが、生憎と俺は運命の女神様に知り合いは居ない。知り合いの女神は、転生の女神様だけである。転生の女神様が何か手を回したのだろうか?
一つだけ分かった事としては、巫女様は父より位が高いと言う事だ。様付けて呼んでるし。
暇になった俺は思考を巡らせるが、分からないものは分からない。まあ、巫女様が来たら分かるだろう。それまでは、一眠りしておこう。この体、生まれたばかりだから、すぐに睡魔が襲って来るんだよね。オヤスミナサイ。
☆
そして、俺は頬に冷たいものを感じて、目が覚めた。冷たっ! あっ、また飛んできた!
何事かと目を開けると、巫女服と思われる服に身を包み、フードをかぶった人が青々とした葉っぱの付いた枝を振り回している。あぁ、これ見た事ある。神社とかで祈祷の時に使う奴だ。
フードの人は、その枝に側に置いてある瓶から枝に水を振りかけて、振り回していた。飛んできたのはその水滴みたいだ。
その後ろでは母親が一緒に祈祷している。この母、ノリノリである。
そして多分、このフードの人がシーラ様だろう。巫女っぽい服を着てるし。
暫く冷たいのを我慢してると、祈祷が終わったようだ。
「はっ! すみません。余りの神々しさに、つい我を忘れて祈祷してしまいました」
「いえいえ、それよりシーラ様自ら、我が子を祈祷して頂きありがとうございます!」
この世界にも子供ができた時に安産祈願とか、生まれた後に祈祷する風習があるのかな? 俺の事を神々しいとか言っていたのは、女神様の加護が付いているからだろうなぁ。
「あら、起こしてしまったようです。騒がしくしてごめんなさいね?」
俺の顔を覗き込みながら、シーラ様がフードを外す。そして、あらわになった顔を見て俺は息を呑んだ。
エルフだ! 俺の中のエルフ像そっくりな感じのエルフさんが、そこに居た。金色のロングヘアーの隙間から、ピンと立った耳が飛び出している。長身でスラっとしていて、前世の世界でオタクな人達にシーラ様の写真を見せたら、十人中十人がエルフと答えるだろう。そんなエルフの中のエルフ。エルフオブエルフな人が目の前に居た。
それと同時に何かみられているような感覚が俺を襲う。それと同時に【アナウンス】が流れる。
《【鑑定】をレジストしました》
「っ! 【鑑定】出来ない・・・」
あ、俺【鑑定】されたんだ。俺も見てみよう。
種族:ハイエルフ
名前:シーラ・シェフィールド
年齢:382歳
レベル:52
ハイエルフ! まさかの、エルフではなくハイエルフ! やっぱり寿命がとても長かったりするのかな? と言うか、エルフが普通に街中に居るなら、俺もエルフを選べば良かったかな? まあ、シーラ様が特殊なだけかも知れないから、まだ分からないけどね。それにしてもレベルも高いな。
「っ!! 【鑑定】された!? まさか、この子が・・・?」
更に詳細なステータスも確認しようと思ったけど、その前にシーラ様にばれてーら。母親とかを【鑑定】したのもバレてたのかな?
「えっ!? 【鑑定】されたのって分かるものなんですか?」
と、思ったら母親がシーラ様に質問してた。普通は分からないらしい。
「ええ、あまり知られていませんが、【鑑定】のスキルを持っていると【鑑定】された事が分かります。
また、自分以下のスキルレベルの【鑑定】は自動的にレジストされます。事前に同意していたら、故意に開示する事は出来ますけどね」
そう言う事か、俺の【鑑定】は最初からレベルが最大の10だったから、自動的にレジストされたんだな。レベル10以下の【鑑定】は自動レジストなら、俺は同意しない限り【鑑定】される事はないって事だ。
「なるほど、そう言う事なんですね。勉強になりました。巫女様ありがとうございます」
俺が思ってた事を母親が替わりに述べてくれた。ありがとうママン。
「巫女様なんて他人行儀な呼び方じゃなくて、前の様に母と呼んでくれてもいいのですよ? サーシャ」
衝撃の事実! まさかのこの人は俺のおばあちゃん!? でも母親も俺も種族はエルフじゃないよ?
「いえ、私は既に神殿を離れた身。私を拾って育てて頂いた恩は、勿論忘れた訳ではありませんが、恐れ多くも巫女様に馴れ馴れしくする訳には・・・」
あ、母親は孤児か何かで、シーラ様が育ての親とか、そんな感じなのかな? そのまま神殿騎士になって父と結婚して寿退社? 神殿だから寿退殿? よく分からないけど。
「まあ、それは良いです。今の問題はそこではなく、やはりこの子が神託の子で間違いない。と言う事です。まさか、サーシャの子が神託を授かるとは、本当に運命と言うのは分からないものですね」
いやいや、貴方は運命の女神様を信仰してる巫女ですよね!? 分からないとか言っちゃっていいんですか! ってツッコミを入れたいけど、残念ながら俺はまだ喋れない。
「それでシーラ様、その神託の内容とは・・・」
痺れを切らした父がシーラ様に先を促す。
「そうですね。これから話す内容はもちろん他言は無用です。いいですね?」
「「もちろんです」」
流石夫婦、返事がシンクロしてるよ。
「では、心して聞いて下さい。私が女神様より授かった神託は2つ、まず1つ目はその子の将来についてです」
俺の将来か・・・。何だろう。両親も静かに聞く体制に入っている。
「その子はとても大きな力を持つ事になります。そして将来、世界の危機を救う可能性があるそうです。
どのような危機が訪れるのかは神託にありませんでしたが・・・。とにかく、その危機から世界を救う可能性がある子と言う事です。
但し、力を持つ者の定めか、その方向性を間違えると逆に世界の危機にも繋がる。女神様はそう仰っていました」
いきなりヘビー級な神託! 何? 俺は世界を救うの? 世界を滅ぼすの?
「方向性・・・ですか?」
「はい、力の使い方によって勇者にもなるし、魔王にもなる。そんな感じですね」
勇者か魔王か・・・。世界を救えば勇者、害を為せば魔王という事かな。
「魔王とは、魔族の王の事ですか?」
「いえ、この場合は魔物の王で魔王と言う事でした。女神様によればこの子には魔物を従え強化する天賦の才があるそうです。その力が上手く転がれば世界が危機から救われ、間違えば世界を滅ぼすとまでは言いませんが、悪い方向に行くとの事です。
ですので、あなた方がこの子をどのように育てるか、それがとても重要になります。甘やかし過ぎてワガママな子に育てたり、厳し過ぎて世界を恨むような子に育てるのは論外です。あなた方に世界の運命が掛かっていると言っても過言ではありません」
いやいや、それは過言だから! ほら、パパンとママンが固まっちゃった! そんな心配しなくても俺は魔王になったりしないから! ・・・多分。
「と、まあ脅しはしましたが、私はあなた達なら大丈夫だと思っています。
でも、そのくらいを覚悟を持って子育てして欲しい。そう言う事です」
「はい、分かりましたお母様。私が貴方に注いで頂いた愛を、勇気を、この子にも注いで、育てて行きたいと思います」
おお、母は強し。カッコいい! 父はまだ固まっている。
「あら、ありがとう。ここで母と呼んでくれるのですね。それでは、もう一つの神託です」
次は何だろう。出来るだけ軽めなやつがいいな・・・。
「ずはり、その子の名前です」
「え、名前ですか!?」
固まっていた父がこちらの世界に帰ってきた。
「ええ、名前です。女神様から、正確には運命の女神様経由で他の女神様から名前を授かりました」
他の神様って、転生の女神様かな?
「リョーマ。その子の名前はリョーマ。世界を救う男です!」
あ、俺の性別は男なんだ。良かった。まだ確認してなかったんだよね。ってそっちじゃない。女神様、俺の名はリョーマじゃなくて、リューマなんだけど・・・。
しかも、世界を救う事はシーラ様の中では確定ですか? 重すぎですよ。
こうして、俺は女神様から名前を授かった。
俺の名は竜馬。今世での名はリョーマである。
我が家に来る理由は、神託の内容が俺に関する事だったかららしいが、生憎と俺は運命の女神様に知り合いは居ない。知り合いの女神は、転生の女神様だけである。転生の女神様が何か手を回したのだろうか?
一つだけ分かった事としては、巫女様は父より位が高いと言う事だ。様付けて呼んでるし。
暇になった俺は思考を巡らせるが、分からないものは分からない。まあ、巫女様が来たら分かるだろう。それまでは、一眠りしておこう。この体、生まれたばかりだから、すぐに睡魔が襲って来るんだよね。オヤスミナサイ。
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そして、俺は頬に冷たいものを感じて、目が覚めた。冷たっ! あっ、また飛んできた!
何事かと目を開けると、巫女服と思われる服に身を包み、フードをかぶった人が青々とした葉っぱの付いた枝を振り回している。あぁ、これ見た事ある。神社とかで祈祷の時に使う奴だ。
フードの人は、その枝に側に置いてある瓶から枝に水を振りかけて、振り回していた。飛んできたのはその水滴みたいだ。
その後ろでは母親が一緒に祈祷している。この母、ノリノリである。
そして多分、このフードの人がシーラ様だろう。巫女っぽい服を着てるし。
暫く冷たいのを我慢してると、祈祷が終わったようだ。
「はっ! すみません。余りの神々しさに、つい我を忘れて祈祷してしまいました」
「いえいえ、それよりシーラ様自ら、我が子を祈祷して頂きありがとうございます!」
この世界にも子供ができた時に安産祈願とか、生まれた後に祈祷する風習があるのかな? 俺の事を神々しいとか言っていたのは、女神様の加護が付いているからだろうなぁ。
「あら、起こしてしまったようです。騒がしくしてごめんなさいね?」
俺の顔を覗き込みながら、シーラ様がフードを外す。そして、あらわになった顔を見て俺は息を呑んだ。
エルフだ! 俺の中のエルフ像そっくりな感じのエルフさんが、そこに居た。金色のロングヘアーの隙間から、ピンと立った耳が飛び出している。長身でスラっとしていて、前世の世界でオタクな人達にシーラ様の写真を見せたら、十人中十人がエルフと答えるだろう。そんなエルフの中のエルフ。エルフオブエルフな人が目の前に居た。
それと同時に何かみられているような感覚が俺を襲う。それと同時に【アナウンス】が流れる。
《【鑑定】をレジストしました》
「っ! 【鑑定】出来ない・・・」
あ、俺【鑑定】されたんだ。俺も見てみよう。
種族:ハイエルフ
名前:シーラ・シェフィールド
年齢:382歳
レベル:52
ハイエルフ! まさかの、エルフではなくハイエルフ! やっぱり寿命がとても長かったりするのかな? と言うか、エルフが普通に街中に居るなら、俺もエルフを選べば良かったかな? まあ、シーラ様が特殊なだけかも知れないから、まだ分からないけどね。それにしてもレベルも高いな。
「っ!! 【鑑定】された!? まさか、この子が・・・?」
更に詳細なステータスも確認しようと思ったけど、その前にシーラ様にばれてーら。母親とかを【鑑定】したのもバレてたのかな?
「えっ!? 【鑑定】されたのって分かるものなんですか?」
と、思ったら母親がシーラ様に質問してた。普通は分からないらしい。
「ええ、あまり知られていませんが、【鑑定】のスキルを持っていると【鑑定】された事が分かります。
また、自分以下のスキルレベルの【鑑定】は自動的にレジストされます。事前に同意していたら、故意に開示する事は出来ますけどね」
そう言う事か、俺の【鑑定】は最初からレベルが最大の10だったから、自動的にレジストされたんだな。レベル10以下の【鑑定】は自動レジストなら、俺は同意しない限り【鑑定】される事はないって事だ。
「なるほど、そう言う事なんですね。勉強になりました。巫女様ありがとうございます」
俺が思ってた事を母親が替わりに述べてくれた。ありがとうママン。
「巫女様なんて他人行儀な呼び方じゃなくて、前の様に母と呼んでくれてもいいのですよ? サーシャ」
衝撃の事実! まさかのこの人は俺のおばあちゃん!? でも母親も俺も種族はエルフじゃないよ?
「いえ、私は既に神殿を離れた身。私を拾って育てて頂いた恩は、勿論忘れた訳ではありませんが、恐れ多くも巫女様に馴れ馴れしくする訳には・・・」
あ、母親は孤児か何かで、シーラ様が育ての親とか、そんな感じなのかな? そのまま神殿騎士になって父と結婚して寿退社? 神殿だから寿退殿? よく分からないけど。
「まあ、それは良いです。今の問題はそこではなく、やはりこの子が神託の子で間違いない。と言う事です。まさか、サーシャの子が神託を授かるとは、本当に運命と言うのは分からないものですね」
いやいや、貴方は運命の女神様を信仰してる巫女ですよね!? 分からないとか言っちゃっていいんですか! ってツッコミを入れたいけど、残念ながら俺はまだ喋れない。
「それでシーラ様、その神託の内容とは・・・」
痺れを切らした父がシーラ様に先を促す。
「そうですね。これから話す内容はもちろん他言は無用です。いいですね?」
「「もちろんです」」
流石夫婦、返事がシンクロしてるよ。
「では、心して聞いて下さい。私が女神様より授かった神託は2つ、まず1つ目はその子の将来についてです」
俺の将来か・・・。何だろう。両親も静かに聞く体制に入っている。
「その子はとても大きな力を持つ事になります。そして将来、世界の危機を救う可能性があるそうです。
どのような危機が訪れるのかは神託にありませんでしたが・・・。とにかく、その危機から世界を救う可能性がある子と言う事です。
但し、力を持つ者の定めか、その方向性を間違えると逆に世界の危機にも繋がる。女神様はそう仰っていました」
いきなりヘビー級な神託! 何? 俺は世界を救うの? 世界を滅ぼすの?
「方向性・・・ですか?」
「はい、力の使い方によって勇者にもなるし、魔王にもなる。そんな感じですね」
勇者か魔王か・・・。世界を救えば勇者、害を為せば魔王という事かな。
「魔王とは、魔族の王の事ですか?」
「いえ、この場合は魔物の王で魔王と言う事でした。女神様によればこの子には魔物を従え強化する天賦の才があるそうです。その力が上手く転がれば世界が危機から救われ、間違えば世界を滅ぼすとまでは言いませんが、悪い方向に行くとの事です。
ですので、あなた方がこの子をどのように育てるか、それがとても重要になります。甘やかし過ぎてワガママな子に育てたり、厳し過ぎて世界を恨むような子に育てるのは論外です。あなた方に世界の運命が掛かっていると言っても過言ではありません」
いやいや、それは過言だから! ほら、パパンとママンが固まっちゃった! そんな心配しなくても俺は魔王になったりしないから! ・・・多分。
「と、まあ脅しはしましたが、私はあなた達なら大丈夫だと思っています。
でも、そのくらいを覚悟を持って子育てして欲しい。そう言う事です」
「はい、分かりましたお母様。私が貴方に注いで頂いた愛を、勇気を、この子にも注いで、育てて行きたいと思います」
おお、母は強し。カッコいい! 父はまだ固まっている。
「あら、ありがとう。ここで母と呼んでくれるのですね。それでは、もう一つの神託です」
次は何だろう。出来るだけ軽めなやつがいいな・・・。
「ずはり、その子の名前です」
「え、名前ですか!?」
固まっていた父がこちらの世界に帰ってきた。
「ええ、名前です。女神様から、正確には運命の女神様経由で他の女神様から名前を授かりました」
他の神様って、転生の女神様かな?
「リョーマ。その子の名前はリョーマ。世界を救う男です!」
あ、俺の性別は男なんだ。良かった。まだ確認してなかったんだよね。ってそっちじゃない。女神様、俺の名はリョーマじゃなくて、リューマなんだけど・・・。
しかも、世界を救う事はシーラ様の中では確定ですか? 重すぎですよ。
こうして、俺は女神様から名前を授かった。
俺の名は竜馬。今世での名はリョーマである。
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