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第2章 学園入学編
従話 ポチの冒険(9)
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我輩がゴブ・リーンのところに戻ると、ガルムは無事に結界を越えたと報告があったのだ。
「ポチ殿。それとガルムに搭載した【念話】を使ったメッセージ送受信機能だがの」
「どうしたのだ?」
「思った以上にリソースを喰われるようで、送れるのは1週間から10日に文章1つ程度になりそうじゃ。
先ほどガルムを送り出す際にテストしたんじゃが、これを短縮するのは骨が折れそうじゃ。
もっといけると思っておったので、事前準備をしておらなんだが、こんな事なら事前にガルムにメッセージを伝えて代読してもらえばよかったの」
「いや、ご主人には折角なら我輩の言葉でメッセージを送りたいのだ」
「ふむ。ワシもメッセージを小さな次元の歪でも送れるように研究はするつもりじゃが、しばらくは我慢してくれると嬉しいの。
ちなみに、送信も受信も同じリソースを使用するので、主殿からメッセージを受け取った場合、こちらからメッセージを送れるのはまた1週間から10日後になるから、注意が必要じゃ」
詳しく聞くとガルムに対して【念話】を送ると、こちら側の魔道具に一度そのメッセージがキープされ、こちら側の経験値がご主人に送られる際の歪を使って、少しずつ向こうに居るガルムに送られるみたいなのだ。
逆に、向こうからのメッセージはガルムにキープされ、少しずつこちらの魔道具に送られる。
そして、文章1つ分貯まると再生できるようになるようなのだ。【念話】は思ったよりも大量の魔力を使って送られるようで、一筋縄ではいかないみたいなのだ。
やっとご主人と会話だけでもできるようになると思ったけど、早々上手くいかないものなのだ。でも、大きな前進だと思うのだ。
「最初のメッセージだけは、何とかガルムと一緒に送り出す事ができたのじゃ。
続けてメッセージをおくるかの?」
「いや、まずはご主人からの返事を待ちたいのだ」
ちなみに最初のメッセージは自己紹介だけになってしまったのだ。
☆
10日後、待ちに待ったご主人からのメッセージが届いたのだ。
”ポチ、元気かな?”
ほほう、今世のご主人はこんな声をしていたのだ!? いや、前世でも声変わりする前のご主人もこんな感じの声だったかも知れないのだ?
ご主人の声を聞いたら、早く会いたくなってきたのだ。言いたい事がいっぱいあるのだ。伝えたい事もいっぱいあるのだ。
我輩、ここで生まれてから沢山の仲間ができたのだ。みんなに支えられているから、ご主人に会えない寂しさを紛らわせる事ができているのだ。
ご主人のスキルのお陰で、こうしてやってこれた事にお礼も言いたいのだ。
でも、まずは質問に答えないといけないのだ。
”我輩、元気でやっているのだ”
「殿! 自分だけズルいでござる。 拙者たちもマスター殿に元気でやっていると伝えて欲しかったでござるよ!
みんなマスター殿の従魔でござる」
送ってから、アドランに話したら怒られてしまったのだ。でも仕方ないのだ。1回に込められる文章はそう多くないのだ。
でもそうなのだ。みんなご主人の大事な従魔なのだ。
「すまなかったのだ。次のメッセージで連絡するのだ」
そして10日後、次のメッセージを送ったのだ。
”仲間もみんな元気なのだ”
「ゴブ、あれから1ヵ月なのだ。どうにかメッセージの間隔を縮めることはできないのだ?」
「すまぬのう。色々と実験もしたいんじゃが、実験にリソースを使うと今度は今のメッセージを送るのが更に遅れるからのぅ。
何か別の方法がないか模索しているところなんじゃ」
天才魔ドワーフのゴブ・リーンを持ってしても、そう簡単には解決できそうにないのだ。当面は少しずつメッセージを送るのだ。
ちなみに、次のメッセージはこう送ったのだ。
”我輩を追って、この世界に転生してくれて本当にありがとうなのだ”
少し長かったから、届くのに2週間くらいかかってしまったのだ。
でも本当は最初に伝えたかった感謝の言葉なのだ。言えて満足なのだ。
☆
ガルムを送り出してから、我輩たちはダンジョン攻略も再開する事にしたのだ。
結界を越える術は今のところないのだ。そちらの研究はゴブ・リーンに任せるのだ。
そして、我輩たちはダンジョンの下を目指して進むのだ。実はダンジョンの最下層に出口があったりするかも知れないのだ。出口は無かったとしてもあの方と言われる奴は何か知っているに違いないのだ。
初めての直轄配下、アースドラゴンのアドラン。
2人目の直轄配下、水の精霊ジン。
3人目の直轄配下、魔エルフのマルフ。
4人目の直轄配下、ケット・シーのタマ。
5人目の直轄配下、アークデーモンのアクモン。
我輩と、直属の配下5人でパーティを組めば向かうところ敵はないのだ。もちろん、この5人それぞれの配下も忘れてはいけないのだ。みんな強いのだ。
さりげなく初登場のタマは猫の妖精ケット・シーで、気まぐれな性格をしているので、普段は自由に行動させているのだ。一匹狼なのだ。猫なのに狼とは哲学なのだ。
追伸、猫だからタマって・・・とかツッコミは禁止なのだ。ツッコんだら負けなのだ。
この広大なダンジョンの底には一体何が待っているのか、我輩最近それも楽しみになってきたのだ。
「ポチ殿。それとガルムに搭載した【念話】を使ったメッセージ送受信機能だがの」
「どうしたのだ?」
「思った以上にリソースを喰われるようで、送れるのは1週間から10日に文章1つ程度になりそうじゃ。
先ほどガルムを送り出す際にテストしたんじゃが、これを短縮するのは骨が折れそうじゃ。
もっといけると思っておったので、事前準備をしておらなんだが、こんな事なら事前にガルムにメッセージを伝えて代読してもらえばよかったの」
「いや、ご主人には折角なら我輩の言葉でメッセージを送りたいのだ」
「ふむ。ワシもメッセージを小さな次元の歪でも送れるように研究はするつもりじゃが、しばらくは我慢してくれると嬉しいの。
ちなみに、送信も受信も同じリソースを使用するので、主殿からメッセージを受け取った場合、こちらからメッセージを送れるのはまた1週間から10日後になるから、注意が必要じゃ」
詳しく聞くとガルムに対して【念話】を送ると、こちら側の魔道具に一度そのメッセージがキープされ、こちら側の経験値がご主人に送られる際の歪を使って、少しずつ向こうに居るガルムに送られるみたいなのだ。
逆に、向こうからのメッセージはガルムにキープされ、少しずつこちらの魔道具に送られる。
そして、文章1つ分貯まると再生できるようになるようなのだ。【念話】は思ったよりも大量の魔力を使って送られるようで、一筋縄ではいかないみたいなのだ。
やっとご主人と会話だけでもできるようになると思ったけど、早々上手くいかないものなのだ。でも、大きな前進だと思うのだ。
「最初のメッセージだけは、何とかガルムと一緒に送り出す事ができたのじゃ。
続けてメッセージをおくるかの?」
「いや、まずはご主人からの返事を待ちたいのだ」
ちなみに最初のメッセージは自己紹介だけになってしまったのだ。
☆
10日後、待ちに待ったご主人からのメッセージが届いたのだ。
”ポチ、元気かな?”
ほほう、今世のご主人はこんな声をしていたのだ!? いや、前世でも声変わりする前のご主人もこんな感じの声だったかも知れないのだ?
ご主人の声を聞いたら、早く会いたくなってきたのだ。言いたい事がいっぱいあるのだ。伝えたい事もいっぱいあるのだ。
我輩、ここで生まれてから沢山の仲間ができたのだ。みんなに支えられているから、ご主人に会えない寂しさを紛らわせる事ができているのだ。
ご主人のスキルのお陰で、こうしてやってこれた事にお礼も言いたいのだ。
でも、まずは質問に答えないといけないのだ。
”我輩、元気でやっているのだ”
「殿! 自分だけズルいでござる。 拙者たちもマスター殿に元気でやっていると伝えて欲しかったでござるよ!
みんなマスター殿の従魔でござる」
送ってから、アドランに話したら怒られてしまったのだ。でも仕方ないのだ。1回に込められる文章はそう多くないのだ。
でもそうなのだ。みんなご主人の大事な従魔なのだ。
「すまなかったのだ。次のメッセージで連絡するのだ」
そして10日後、次のメッセージを送ったのだ。
”仲間もみんな元気なのだ”
「ゴブ、あれから1ヵ月なのだ。どうにかメッセージの間隔を縮めることはできないのだ?」
「すまぬのう。色々と実験もしたいんじゃが、実験にリソースを使うと今度は今のメッセージを送るのが更に遅れるからのぅ。
何か別の方法がないか模索しているところなんじゃ」
天才魔ドワーフのゴブ・リーンを持ってしても、そう簡単には解決できそうにないのだ。当面は少しずつメッセージを送るのだ。
ちなみに、次のメッセージはこう送ったのだ。
”我輩を追って、この世界に転生してくれて本当にありがとうなのだ”
少し長かったから、届くのに2週間くらいかかってしまったのだ。
でも本当は最初に伝えたかった感謝の言葉なのだ。言えて満足なのだ。
☆
ガルムを送り出してから、我輩たちはダンジョン攻略も再開する事にしたのだ。
結界を越える術は今のところないのだ。そちらの研究はゴブ・リーンに任せるのだ。
そして、我輩たちはダンジョンの下を目指して進むのだ。実はダンジョンの最下層に出口があったりするかも知れないのだ。出口は無かったとしてもあの方と言われる奴は何か知っているに違いないのだ。
初めての直轄配下、アースドラゴンのアドラン。
2人目の直轄配下、水の精霊ジン。
3人目の直轄配下、魔エルフのマルフ。
4人目の直轄配下、ケット・シーのタマ。
5人目の直轄配下、アークデーモンのアクモン。
我輩と、直属の配下5人でパーティを組めば向かうところ敵はないのだ。もちろん、この5人それぞれの配下も忘れてはいけないのだ。みんな強いのだ。
さりげなく初登場のタマは猫の妖精ケット・シーで、気まぐれな性格をしているので、普段は自由に行動させているのだ。一匹狼なのだ。猫なのに狼とは哲学なのだ。
追伸、猫だからタマって・・・とかツッコミは禁止なのだ。ツッコんだら負けなのだ。
この広大なダンジョンの底には一体何が待っているのか、我輩最近それも楽しみになってきたのだ。
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