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ゴミ扱い

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青い空。
一面に広がるアスファルト。黒い外装の中古書店があり、店の前に軽トラックが停まっている。
トラックの横に運転手と作業員がおり、足下のかごの中の山のようにつまれた本をぽいぽい荷台へ投げる。
かごの中の茶色く焼けた本が、真っ白な本に言った。
「そこのお若い本、なんで売られたんじゃ?」
「子供には僕みたいな漫画は有害だって、持ち主の男の子の、お母さんに売られたんだ」
黒い表紙の本が話に入ってきた。
「あたしはさ、年頃の女の子が持ち主だったんだけど、『占いの本なんて迷信だ! くだらん! 』ってことで売られたの。どこかの宗教の厳格な教徒だからしょうがないかもしれないけど 」
 茶色く焼けた本が溜め息をついた。
「お主らも運がないな……。ここは売れない中古書をすぐに処分する店。その軽トラックに乗っけて、処分場で処分するらしい」
「うわああ!」
 真っ白な本が投げられた。
「やめとくれええええ!」
 茶色く焼けた本も投げられた。最大積載量は越えている。
 黒い表紙の本は空を見て占いをした。作業員たちがこれからどうなるかわかってニヤリと笑った。
 
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