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薄暗い地下室。
部屋の真ん中にベッドがありその上で少年が仰向けに寝ている。その隣に黒いローブを纏った老人が立っていて、後ろに少年の父親と母親、そして兄がいる。老人はこの家族が入信している宗教の人間だ。
老人が言った。
「この少年を助けるのは無理じゃのう……。魂が半分、天国へつれていかれている」
父が怒鳴り散らす。
「私は導師さまに8000万円も支払ったんですよ! なんとかしてくたさい! 息子を助けてください!」
「ふむ、では、お父上の魂をいただこうか」
「そんな! ……でも、それで息子が助かるってことですよね。いいでしょう」
妻と長男は泣きながら考え直すように言ったが、父は魂をとられた。
老人はまた言った。
「奥さん、今度はあなたの魂をいただこうか」
母は涙を流しながら黙ってうなずく。魂を奪われた。
「さて、長男さん、お前さんの魂をいただこうか」
「何でだよ! 父さんの魂と、母さんの魂を奪ったのに、弟を助けてくれないのか!?」
「そうしたら助けるなんて一言も言っておらんわ。そっちの勘違いじゃよ。手荒な真似はしたくなかったが、それ!」
老人は魔術を使って長男を殺して、魂を奪いとった。
「金をもらったし、証人は消したし、新鮮な魂が三つも手に入った。よかった。よかった」
地下室の中で三つの叫びが響いた。
部屋の真ん中にベッドがありその上で少年が仰向けに寝ている。その隣に黒いローブを纏った老人が立っていて、後ろに少年の父親と母親、そして兄がいる。老人はこの家族が入信している宗教の人間だ。
老人が言った。
「この少年を助けるのは無理じゃのう……。魂が半分、天国へつれていかれている」
父が怒鳴り散らす。
「私は導師さまに8000万円も支払ったんですよ! なんとかしてくたさい! 息子を助けてください!」
「ふむ、では、お父上の魂をいただこうか」
「そんな! ……でも、それで息子が助かるってことですよね。いいでしょう」
妻と長男は泣きながら考え直すように言ったが、父は魂をとられた。
老人はまた言った。
「奥さん、今度はあなたの魂をいただこうか」
母は涙を流しながら黙ってうなずく。魂を奪われた。
「さて、長男さん、お前さんの魂をいただこうか」
「何でだよ! 父さんの魂と、母さんの魂を奪ったのに、弟を助けてくれないのか!?」
「そうしたら助けるなんて一言も言っておらんわ。そっちの勘違いじゃよ。手荒な真似はしたくなかったが、それ!」
老人は魔術を使って長男を殺して、魂を奪いとった。
「金をもらったし、証人は消したし、新鮮な魂が三つも手に入った。よかった。よかった」
地下室の中で三つの叫びが響いた。
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