猫猫ファンタジア

べねま琴音

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猫猫ファンタジア~ルルちゃん~

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簡単に名前の決まったルルちゃん。

実は外猫だったとき、朝晩のごはんに顔を現さなくなること数日。


死んでしまったかなと、心配していたら、数日後にひょっこり顔を現したので安心。

駄菓子菓子!(だがしかし)

保護してみると足をどこかに挟んだのだろうか、ケガをしていた。
それでも、元気に動き回っていたので、なかなか家の中でもキャリーケースに入れることができず、治る傷だから、痛くないんじゃないか、元気なんじゃないかと思い、病院に行くことを断念。


数日後ーーーー。


朝、リビングに行くと、床にポトリと何か転がって落ちている。
家族と、なんだこれ?とじーっと見つめる。
よくよく見るとそれは、毛が生えていて、爪のようなものと、肉球が2個。


足!!!いや!手!!!


真っ先にルルちゃんを見つけると、無理やり抱きかかえて手を見る。
左手の真ん中付近の指と肉球がふたかけらほどナイ!!!



衝撃の朝だった。



それでも、ルルちゃんは元気に歩いて飛び跳ねた。

どうやら、足(手)は挟んだ?ところが壊死してしまって、うまくぽろりと取れたようだった。


病院からもらった、残っている抗生剤を塗り、なんとか事無きを得る。


今日は、ルルちゃんの手のかさぶたも落ちていた。
それでも元気に歩いている。

再び抗生剤を塗って様子見をしようということになった。



ルルちゃん…。心配の絶えない子よ…。


そして、先住猫のみーちゃんが、とうとう嫉妬に怒り狂うハメになった。



なにしろ、メルちゃんから、ルルちゃんを捕まえるまでに約2~3週間しかなく、まだメルちゃんに慣れる間もなくルルちゃんまで来て、構ってちゃんのみーちゃんは本気で嫉妬と言う名の炎を燃やし始めたのだった。


おかげで、みーちゃんにひっかかれて家族の腕は傷跡でボロボロになった。


それでも、3週間目には、今度はシアンちゃんという名の子がくる。


シアンという名は、水のトラブルで有名なクラシアンから取られた。
シアンちゃんは、フーッ!シャーッ!と威嚇してくる激しい子だ。
臆病なのかもしれないが、同時に神経質のようでもある。
早く慣れてくれるといいんだが…。


なかなか難しい。
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