江雲記―六角定頼に転生した舐めプ男の生涯―

藤瀬 慶久

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西国の旗頭

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 ・貞吉三年(1545年) 六月  備後国三次郡 小丸積山 尼子本陣  尼子詮久


「何だと! もう一度申せ!」
「ハッ! 安芸の戦にて大友勢は大敗! 総崩れとなった大友につられて陶勢も敗走を始め、もはや六角の背後を突く軍勢は壊滅致しました!」

 報告を聞いて膝の力が抜ける。
 ちょうど床几の上に尻が落ちてそのまま座る格好になった。

 大友が敗れただと?
 馬鹿な。完全に不意を突いたはずだ。六角の西に対する備えは決して手厚い物では無かった。
 それとも六角内府(六角定頼)は全てを見通していたというのか……。

「尾張守殿(陶隆房)や伯耆守殿(戸次鑑連)の安否は分かるか?」

 隣の佐渡守(立原幸隆)が冷静な声で使番に尋ねた。
 ……そうだ。一度敗走したと言えども大将が健在ならば軍は再集結できる。
 六角としてもそう易々と背中を見せるわけにはいかぬはず。

「いいえ。某が安芸を発った時には、お二方ともまだ安否は不明でございました。伯耆守様は戦の最中で深手を負ったとの風聞はございましたが、亡くなったという話も聞いてはおりません」

 佐渡守が初めて深々とため息を漏らした。
 その顔は暗い……。
 やはり大友・陶が再度軍を纏めて六角の後ろを突くというのは虫の良すぎる話か。

 周囲を見回せば、誰も彼もが眉根を寄せて険しい顔をしている。

「……いかがしたものか」
「……」

 誰からも返事が返って来ぬ。
 知恵者の佐渡守すらも難しい顔をして押し黙るのみだ。
 もはや打つ手は無いのか?

 と、突然陣幕の外が騒がしくなり、使番が荒い息のまま駆け込んで来た。

「で、伝令にございます!」
「安芸で新たな動きがあったか!?」
「いいえ! 某は出雲より駆けて参りました!」

 出雲から……?

「美保浦の沖合より六角の旗を掲げた船団が襲来! 恐らく明や朝鮮の海賊の船と思われます!」
「何ぃ!? それでどうなった!」
「白鹿城の松田様が水軍衆と共に迎撃に出られましたが、あえなく敗北。六角勢は美保関より上陸し、白鹿城を取り囲んでおります!」

 な……なんだと……。

 視界がぐにゃりと歪む。
 寒くも無いのに、腿の上で軽く握った拳が震えているのが自分でも分かる。

 怒りではない。これは焦り……いや、恐怖か?
 六角内府(六角定頼)はこちらの手の内を全て読み切り、大友・陶を瞬く間に撃破し、さらに水軍を使って出雲本国へ強襲をかけている。

 こんな……こんなはずではない!
 地の利があるのはこちらでは無かったのか! 備後・伯耆の山中を厳しく守れば、六角とて容易に抜けぬ要害になるはずではなかったのか!
 これでは、全て六角の掌の上で踊っているような物では無いか!

「白鹿城が落ちれば、どうなる?」
「荷揚げが滞りまする……。備後に出陣した我らはもちろん、伯耆を守る式部殿(尼子誠久)も兵糧に不安を抱えることになりましょう」

 佐渡守の言葉に周囲が騒めく。
 どうするべきか……どうすればよいのか……。

「……即刻兵を退き、全軍を持って白鹿城を囲む六角勢を討つ。
 白鹿城は出雲の急所だ。これを見捨てるわけにはいかぬ」
「なりませぬ」
「何故だ? 佐渡守は白鹿城を見捨てよと申すのか?」
「そうは申しませぬ。が、ここ高杉城には未だ六角勢が健在です。正面から噛み合っている今、我らが背を見せれば追撃を仕掛けてくるは必定。
 我らの猛攻をこれだけ支えるからには、高杉城に籠る兵は少なくとも五千は残っていると考えるべきでしょう。
 殿しんがりには相当な兵を割く必要があります」

 くっ……。
 大友と息を合わせた策が裏目に出たか……。

「分かった。殿は佐渡守に任せて良いか?」
「ハッ!」

 まだ、間に合うはずだ。
 白鹿城を救出し、備後山中の砦と赤穴城を防衛線として六角を迎え撃つ。
 その後は……その後は、どうすればよいのだろうか……。



 ・貞吉三年(1545年) 六月  安芸国佐東郡 佐東銀山城  六角定頼


 ”こちらです”

 小姓の声に導かれ、俺の居室になっている一室にいくつかの足音が近づいて来る。やがて直垂姿の主従が姿を現すと、一瞬驚きの表情を浮かべた後にすぐ気を取り直して正面に座った。
 今日の昼間は戦の最中にあったが、出迎えるに当たって俺も甲冑から直垂に着替えてあったから、少し驚いたようだな。

「よく来てくれた」
「このような夜分にお呼び出しとは、いささか驚き入りましてございます」

 訪問者の主人――大内義隆がそう言いながら頭を下げる。
 こうして会うのは初めてだが、思っていたよりも厳めしい顔つきだな。聞いていたイメージからはもっとなよなよしたオッサンかと思った。

「ところで、密かにお招きいただいたのはどういった御用の向きで?」
「うん。大友と陶が壊滅したことで尼子の勝ち筋も消えた。遠からず尼子はこちらに降ることになるだろう。
 そこで、今後の西国の在り方を一度大弐殿(大内義隆)と話し合っておきたいと思ったのだ」
「それは……つまり、今後は西国の旗頭を変える……ということでありましょうか?」
「そうなるな」

 義隆の後ろに控える若者の目の色が変わった。
 この男が大内家の養嗣子、大内晴持だな。聞いていた通り端正な顔立ちだが、今はその顔に怒りとも不満ともつかぬ表情が浮かんでいる。

「もはや我ら大内が西国の旗頭ではアテにならぬ……と?」
「左衛門佐(大内晴持)。そう熱くならずに最後まで聞いてほしい。これは大内が頼りないとかそういった話ではない」

 なおも何か言い募ろうとする晴持を制止し、義隆が改めて口を開く。
 さすがに義隆は感情を面に出すことはしない。だが、それはつまり内心では怒りが渦巻いている可能性もあるということだ。

「では、新たな西国の在り方とは一体どういうものでありましょうか」
「近江や尾張での仕置き、それに三好が摂津や阿波で始めた仕置きのことは聞いているか?」
「聞き及んではおります。何でも国人衆や地侍は兵を持たず、引き換えに六角家に軍兵米を上納する決まりであるとか」
「……それが全てではないが、おおむね間違ってはいないな」
「そうなりますと、我らはいざという時六角家に背く兵を持てぬことになりますな」
「まあ、そういうことだ」

 会話自体は剣呑そのものの険悪な内容だ。現に隣に座る海北綱親もはらはらとした顔で俺と大内義隆の顔を見比べている。
 だが、お互いの声音が穏やかな物だからか、俺も義隆も案外平静に話せている。話が通じていないという不安は感じない。

「日ノ本から戦を無くすため……。余計な兵を持たせぬ、ということでありますな?」
「その通りだ。足利の世では多くの訴えが守護や将軍家の都合の良いように裁かれた。そこには訴えた当事者の片方にあからさまに肩入れするような裁きがあったのも事実だ。
 俺はそれを変えたい。例え六角家に都合が悪かろうが、法度に照らして間違っている物は間違っていると裁けるような仕組みに……だ。
 だが、その為には守護や国人に兵を持つことを認めることは出来ん。納得のいかぬ裁きに対し、武力をもって抗議することなど断じてあってはならん。例えそれが我が六角家であっても……な。
 武力を持つのはあくまでも鎮守府大将軍であり、六角家という家ではない」

 ここまで言えば大内義隆にも分かったはずだ。
 軍事力は便宜上六角家が独占するが、それは鎮守府大将軍として軍を統括しているに過ぎん。軍事力はあくまでも公権力に従う『官軍』であらねばならない。
 極論を言えば、六角に変わって誰かが将軍となるならば、その時はその将軍が軍を統括すれば良い。それが俺の思想だ。

「つまり、鎮守府大将軍という職……言い換えれば朝廷の権威こそが唯一絶対の物となる、と?」
「ゆくゆくはな。今はまだ世が治まっておらぬ故、俺が政の権をお預かりしていると理解してもらいたい」

 義隆が腕を組み、目を閉じて天を仰いだ。
 恐らく今の話を反芻しているのだろう。こちらとしても今回の西国征伐の最終目標はそこだ。今回の戦を機に、西国鎮守府と西国鎮台を設置する。
 今の畿内は安定しすぎているが故に一息に仕組みを変えるのは難しいが、新たに切り従えた西国ならば新たな仕組みも作りやすいだろうという目論見だ。

「……では、手前からも一言申し上げたい」

 ……ん?
 腕組みを解いた大内義隆がじっと俺の目を見て来る。しかもただ事じゃない雰囲気だ。
 やはり仕組みを変えるのは不満なのか。

「政を預かると申されるのならば、六角様には人の心を今少しおもんぱかって頂きたい」
「慮る……? 俺はそんなに配慮が足りぬか?」
「手前からは、そう見えまする。此度の陶の謀叛は、返す返すも手前の不徳の致すところです。が、アレアレで手前の胸の内を推し量ったが故のことにございましょう。
 手前は当初、六角様を信じ切ることが出来なかった。六角の治世では、我が心根は踏みにじられるのではないかと密かに心配しておりました。
 五郎(陶隆房)はその手前の心を敏感に感じ取り、手前の背を押すために乱を起こしたのでありましょう」

 ほう……独特な解釈だな。
 陶隆房はいつまでも煮え切らん義隆の態度に業を煮やしたのかと思っていたが。

「何故大弐殿は左様に思われた? 俺が大弐殿を踏みつけにすると思ったのは何故だ?」
「そもそもは、六角様から頂いた文にございます」
「文……?」
「左様。あれは確か享禄の頃でありましたな。公ぼ……足利義晴公の上洛のお供をされると文を頂戴致しました」

 そう言えば書いたな。
 あれは細川高国が浦上村宗を口説いて堺公方に対抗しようとしていた頃だから、西国の動静を探るのに大内家と連絡を取り始めていた頃か。

「その文にはこうありました。
『上洛のお供については何度もご辞退申し上げたのだが、たってのご希望ということでやむなく供奉することにした』と。
 それを見た時に、六角定頼とは何と嫌味な自慢をされる御仁であろうかと思った物でございます」
「い、いや、待て。何故そうなる?」

 冗談じゃないぞ。あの時は大舘尚氏に嵌められて上洛んだ。
 俺は本気で上洛なんぞしたいと思ってはいなかった。

「さて、そこです。手前の祖父、並びに手前の父は足利将軍を擁して上洛し、上方を安定させるという大功を上げました。翻って、手前はただの一度も上洛を果たせず、大友や尼子との戦に明け暮れておりました。
 祖父や父に比べてなんと情けないことか。上洛して在京することは、手前の宿願でもありました。
 その手前に対し、嫌々ながらも上洛するなどとは何と嫌味な言葉であることか……」

 むぅ……。
 言われてみれば、大内義隆は義晴が京で安定した後に何度も上洛したいと文を寄越して来ていた。
 俺は無駄に上洛するよりも西国を安定させてくれと言い続けてきたが、義隆からすれば俺が義隆の上洛を妨害し、義晴の権威を独占していると見えていたわけか。
 あれほど気を使っていたにも関わらず大内と何度か揉めたのも道理と言えば道理だったわけか。

「そこまで上洛を気に病んでいたとは気付かなんだ。許せ」
「今は気にしておりませぬ。手前は所詮、父や祖父のように天下を差配する器では無かったのだと思い知りました。それに、六角様が申された通り『西国の安定』こそがあの時真に必要であったのだということも今では理解しております。
 が、そう言った行き違いも人の世にはある。政の権を持つ者となれば、時として言葉だけでも人を殺せる。六角様には今まで以上にお言葉にお気をつけ頂きたい」
「耳に痛いな。……肝に銘じよう」

 俺がそう言うと、義隆がニコリと笑って頭を下げた。
 ずっと胸につかえていたのかもな。言いたいことを言えてスッキリしたと言う顔だ。

「さて、最初の話に戻りましょう。我ら大内が今までのように西国衆を率いるという形にはならないことは理解しました。
 では、西国の旗頭は一体誰が務めましょうや?」
「確定したわけでは無いが、その役目は尼子に与えようと思っている」

 大内晴持が鼻を大きく膨らませ、大内義隆が再び怪訝な顔に戻る。
 そりゃあ、今まさに六角と戦っている尼子が次の西国の旗頭だと言われればそうなるよな。

「だが、修理大夫(尼子詮久)に任せると言う意味ではない」

 今度は義隆だけでなく晴持も怪訝な顔に変わる。
 さて、どこから説明したものか……。

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