愛玩洞窟〜汝洞窟を愛せよ、奥に深く深淵に

黒船雷光

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ムーンライト・ホーリースライム編

堕ちた聖騎士団

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 目の前には一糸纏わぬ肢体を晒して立つ隻眼の騎士団長、エルトが立っている。
 その躰は戦士として鍛えられ、戦場で活躍した印が色濃く刻印されている。歴戦に刻まれた彼女の生きざまが良く現れていると思う。

 オレは抱き寄せて肌を合わせる。「ハァ…」という安堵とも悦びとも言えるため息がエルトから洩れる。
「私は…騎士としてこれまで戦ってきました。戦いの中での成長と勝利、それ以外は全てを国に捧げてまいりました。…女でありながらそのことを捨てきれず忘れきれず無視できず…そして理解されず…これまで生きてまいりました。私と同じく家系的に戦うための剣を取らずして生きて行けぬ同志を集めて騎士団を形成しました。『狂犬』と言われるような狂気を孕んだ戦いを何度も潜り抜け、この地位を守ってきたのです」

 なんか、重い話を始めたぞ…オレは少し困惑するが、雫が何も言わずオレをすべて受け入れてくれる安心感に習って黙って聞くことにする。

「もちろん戦いの中に、失うものも沢山ありました…仲間も、体の一部も…でも、私は…我々はそれしか術がなく、それにすがって生きてきました。ですが、誰も、国の権力者も家族も、正規軍も国王も…我らの功績を認めつつも『よくやった』と褒めて受け止めてくれませんでした…受けたのは僅かばかりの報奨と『次も期待する』…という突き放す言葉のみ」

 ズキンとオレの胸が痛む…えっと…何だっけ?
『おい、甲斐…お前の仕事は遅いんだよ!いつもギリギリじゃないか!偶には俺を待たせてイラつかせんなよな!』

 …え?今の何?

「我らは、我らの行動に対する評価が欲しかったのはそれが手段であって、本当に欲しかったのはそこに至るまでも含めて全てを認めて欲しかったのです…『お前たち良くやった、感謝する』という受容と許容、感謝が欲しかった」

「お前が、お前たちが欲しかったその全てを与えてやろう…その為にも全てを差し出すのだ」オレは無意識に救いとなる言葉を彼女に向けて話していた。
「ありがとうございます!我が君シェル様…私の身の上話に同情し涙を流してくださるシェル様に全てを捧げます」

 え?オレ泣いてんの?!…うわ、恥ずかし。
 涙を拭おうとするオレの手を止めてエルトがオレの顔を、涙の跡を舐める。反対側は雫が舐める…
 そのまま三人で舌を絡める。三匹の粘液を纏う怪しげな生き物が互いに絡み合い押し合いせめぎ合う。

 三人が互いに舐め合い弄り合い体を沈めていく。そして、オレが仰向けに寝るところにエルトが跨る。
 雫がオレの顔面騎乗になりエルトをオレの上に導く。「そのまま腰を下ろして御柱を受け入れろ」
「自らがこのそそり立つ『天空への楔』を自身のほぞに向けて受け入れるのですか…?恐怖と畏怖と期待と欲望が私の中で渦巻いています…」
 おもむろに雫がエルトを抱き寄せ彼女の唇を奪う「恐れるな…これは汝が望んだ世界からの受け入れを自らが率先して行うことなのだ。汝が受け入れれば汝も受け入れられる」
 その言葉をキッカケに、エルトは意を決して腰を下ろし、オレの「天空への楔」は彼女の肢体を刺し貫いた。

 これまで雫と交わり、数えきれないくらい…それこそ呼吸をするように混ざり合って来た粘膜の接触。だが、エルトの身体の中はこれまでとは違ううねりでオレを包み込む。蠕動ぜんどうしギチギチと締め上げてくる。
 突き上げてくる衝動を抑えてしばらく待つ。彼女の躰がその形を覚えて馴染む迄……

「待てるかぁ~!!」オレは下から突き上げる。
 抜いて…刺す!抜いて…突き上げる!「ひぃぃ」とハスキーボイスが擦れて彼女から洩れる。
 その内に彼女の腰が畝り始めて縦横無尽に結合し合う。ジュプジュプと垂れる体液が打ち付けられる肌の間で空気の層を巻き込んで音を立てる。

 やがて…エルトは躰の中心から湧き出る快楽の信号で脳を焼かれて気絶し、その瞬間にオレは『月下の雫の魂』を『天空の楔』から放っていた。
 オレの支配が彼女を満たす。そして、彼女との繋がりがより強固になり、彼女の過去、スキル、そして魂の共有を受ける。
 のけ反り失神する彼女を降ろし、オレの顔面に騎乗していた雫がその自ら垂らした体液で光るオレの顔を舐り口づけしながら語る「汝が抱いた女の能力を我は共有する。汝もその能力を得て自らの力とせよ…」

 つまり…?抱いた女の能力パクれるってことか…タダでさえ雫との交配で色々能力の共有をしてきたと思っていたが…中々便利すぎる能力だな…
 どうれ…おれはエルトが脱ぎ捨てた鎧のところに行き、彼女の剣を抜いて持ってみる。しっくり馴染む。冒険者を謳って剣を一度も振ったことが無いオレでもいっぱしの剣士の様に剣が振れている…気がする。
 まあ、実戦で役に立つかどうかは別な気もする。

 まあ、実践ではオレの『天空の楔』(このエルトの言い回しは気に入った)を数えきれないくらい使って得られた経験則は、自家発電では得られないだろう。雫と肌を重ねて得た『相手がいてこその駆け引きとそこから得られる知見』は本物だからな…

「っはぁ~」ゴホゴホ…と咳き込みながらエルト復活。流石騎士…と言うべきところか。
「女性としての快楽の絶頂がココ迄とは…御見それいたしましたシェル様…戦場で喰らったどんな攻撃よりも効きました」

「そうか…苦労人のようだな…お前も」「はっ!恐縮です…」そこには肉体を通じて確かめ合った絆を元にした二人の会話があった。「それで…シェル様…我が部隊全員に今の様な楔を打ち込んで下さいますか?」

「まあ、順番にな…」「承知いたしました。では一晩につき五名ほどでお相手を務めれば、十日で終了いたします故」

 なんか仕切られてる…けど、まあ良いか。

「では…副団長クラリス・クロフォード!重装歩兵隊隊長ガウェイン・ストーム!弓兵隊長ライナ・フェルドマン!エラ・モーガン偵察隊隊長前へ!!」
 クラリスは長い銀髪を背中で一つに束ね、切れ長の碧眼を持つ。スレンダーで均整のとれた長身。
 ガウェインは黒髪をショートカット。左頬に十字の傷跡。小麦色の肌に鍛え上げられた頑丈な体躯。
 ライナは鳶色の髪を三つ編みにしている。遠くまで見通す鋭い鷹のような瞳。小柄だが腕と指は長い。
 エラは人というか…ネコ?を思わせる小柄で深緑の髪に金色の縦長の瞳だ。
 皆エルトに続く実力者だというので、雫と共に丁寧に抱いた。

 オレは彼女たちの能力から知力、弓術、腕力、俊敏性が手に入る。



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