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ムーンライト・ホーリースライム編
ギルド盟主(オーバーロード)
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「旦那…行くなら先に言ってくれないと…」ギルドに戻ったオレ達にマックスは困ったような面白がるような複雑な顔をしてそう言った。
「確かに教会は独立して権力を持っていますから、他から影響受けずに攻略対象にしやすいのでは?という話はしましたが、それだけ強固な支配のシステムを持っているわけで簡単に中枢に取り入ることなんてできませんぜ」
なんか前回聞いた話とちょっと違う気がするが…まあ、いい。
「私が紹介状を用意したとして、聞き入れてもらえるかなんか分かりませんぜ…ギルドってったって、こんな末端の支店の責任者がどうこう言ったところで、教会からすれば私の存在の証明にさえ動いてくれるかどうか…」
ずいぶん卑下するな…
「良いですかい、シェルの旦那…冒険者ギルドなんざこの都市だけでも5つもあるんですぜ…せめて冒険者ギルドの中枢を取り仕切りをしているギルド盟主の紹介状は必要です」
「ギルド盟主の紹介状を出してもらうためマスターのマックスから紹介状を貰えばいいのか?」
「まあ、そうなんですが…」少しだけマックスが困った顔をする。「今盟主は三人いまして…」
「え?…誰か特定の人でお願いするとか…ダメなの?」
「いやぁ~これが、面倒でして…3人とも仲が悪い上に合議制でして…」マックスも話ながらややうんざりしているようで…ガタイのいい男が縮こまって上目遣いをしてくる…
「ふうん…それで?」と先を促す。
「まあ、今の盟主は三人は女性です」
「イイネ!」思わず声が出た…
「いっやぁ~冒険者ギルドの盟主ですからね…まあ、色々クセがあると言いますか…」
「まあ、いいから教えてよ…」
「分かりやした…戦闘ギルドオーバーロード…まあ、バトル関連を取り仕切る盟主でして、名前をレイラ・ファイアハートと言います。比較的若くて20代。冒険好きの熱血でして活発で挑戦的、仲間を鼓舞するムードメーカーですね。冒険者ランクS級で能力は炎魔法と二刀流剣術。モンスター討伐依頼の専門で私の直接の上司でさぁ」
「若くて熱血なら、現役なんじゃ…なんで盟主なんだ?」
「そこらへんは諸事情ありまして…まあ、大きな原因は間違いなく…彼女は隻腕ですから…体にもまあ見た者は少ないですが…まあ、大きな傷跡があるとかないとかで、引退しています」
ナルホドね…まあ、冒険者なんて日雇い労働としては最下層だ…それでも実績があれば盟主になって…色々大変だ。
「次が魔法ギルドオーバーロード、アストリッド・ミスティック30代後半。知的な魔法使いで冷静で分析好き、秘密が多いと噂です。能力が高く多属性魔法(元素操作)と呪文開発が得意です。ギルドに寄せられる魔法関連依頼の中心に活動し、仕切っています」
「教会の魔法とは違うのか?」
「はい、教会で扱う魔法は治癒や神聖系の魔法なので、攻撃性は高くないです…慈悲と救済がメインですからね…それに対して、冒険者の魔法のメインは攻撃魔法ですから…彼女は元宮廷魔法使いだったようです」
「それが何で地方のギルド盟主なんか?」
「まあ、秘密とされている内容がネクロノミコン…暗黒系魔法の探求で死体や死骸を扱うとかで追い出されたとか…まあ、風貌も肌が白いけど全身黒づくめで目の下のクマもすごいので…まあ、噂を助長してますよね…背が高くて線も細いですし」
「まあ、見た目含めて王宮で死体とか扱われても困るのか…興味深いな」
「最期が探検ギルドオーバーロード、ナディア・ウィンドウォーカー20代前半。自由奔放な探検家。好奇心旺盛で楽観的、トラブルメーカーですね…。能力として風魔法(高速移動)と地図作成スキル。遺跡探検や護衛依頼を扱う専門家ですね…彼女は現役バリバリでやりながら、盟主やってますね…会議とかブっちするらしいので一番の問題かもしれません」
「その三名が有名人なら、誰か一人の推薦があれば…」
「そこがややこしいんですが…元々冒険者ギルドの盟主は一人だったんですが、まあまあな年齢だったんで引退した際に次世代が育ち切っていなくて、仕方ないから合議制で若手で回すってことになったと…」
「つまり三人の署名が揃わないと紹介状としての効果が無いと?…それこそマックスが盟主なれば良かったんじゃ?」
「勘弁してくださいよ…今の支店ですら一杯いっぱいですぜ…」まあ、管理職には向いてないんだろうな…
ただ、じゃあその三人が盟主足りえているのか…も今の話を聞いていると怪しいな…
「面倒は掛けたくないからもう一度聞くけど…マックスが紹介状かいたら三人には会えるの?」
「いやぁ…どうなんですかね…届けれは出来ます」
おいー!ってツッコムわ…
「もう門前払いみたいな事にはされたくないし…だからと言って本国から目を付けられたくないしな…」
あ、待てよ…冒険者ギルドってそもそも依頼を取りまとめているわけだから、雫の洞窟に来てもらうように仕向けられないだろうか?
「うーん…全員一度にって訳にはいかないでしょうが…なにせ二人は現役引退してますし…しかし、ナディア盟主は現役なので、条件次第で可能かもしれません。あとの二人は中々手強いかと…」
まぁ、とにかくあまり目立ってスレインの存在自体を広めるのは良くない。最初にこのギルドでうっかりマックスに漏らした一言で王都の中隊が動くくらいだ、教会の一件もやり過ぎだったかも知れない。
あのシスター…名前も把握しなかったけど、報告の仕方もあの感じだと相当勘違い激しいタイプだったからな…
ふと横を見ると雫が袖を引っ張てた。
「犯っちゃう?」オレの顔が引き攣るが、まぁ確かに…
「そうだな…まぁ、スレインを女神と崇めている時点で、ピントがズレているから直ぐには危険もない気はするが、念には念をか」
マックスには「ともかく、ギルドを手中に収めるためにもどの道やる必要はあるので、盟主へのアポは頼むよ」と声を掛ける。
「そりゃ構いませんが、なんて声を掛けますか?呼び出しにも大義名分が必要ですぜ」
「ホーリースライムの名前は餌として充分なんだが、それを出せない以上…困ったな」
「それでしたら…先日ケルベロス中隊が調査した洞窟を利用して、そこに新たなモンスターが住み着いた…みないな噂を捏造報道するのが手かと」マックスが自分で聞いてきながら、自分で答えを出してきた。
「流石ギルドマスター!それで行こう。そうしたら関わったオレが介入しても不自然じゃ無いしな」
「本来なら、本当にモンスターを配置出来るのが理想ですが…」
「その要望、我でもハリボテで良いなら出来そう」雫がポソっと言ったので
「え?出来るの?」と素っ頓狂な声を出す。
「汝がサリーを作り替えたのと同じ」
ナルホド…色々やらねばならぬ事が増えてきたが、やるべき事が明確になったのでやる気が出てきた気がする。
先ずは…
「確かに教会は独立して権力を持っていますから、他から影響受けずに攻略対象にしやすいのでは?という話はしましたが、それだけ強固な支配のシステムを持っているわけで簡単に中枢に取り入ることなんてできませんぜ」
なんか前回聞いた話とちょっと違う気がするが…まあ、いい。
「私が紹介状を用意したとして、聞き入れてもらえるかなんか分かりませんぜ…ギルドってったって、こんな末端の支店の責任者がどうこう言ったところで、教会からすれば私の存在の証明にさえ動いてくれるかどうか…」
ずいぶん卑下するな…
「良いですかい、シェルの旦那…冒険者ギルドなんざこの都市だけでも5つもあるんですぜ…せめて冒険者ギルドの中枢を取り仕切りをしているギルド盟主の紹介状は必要です」
「ギルド盟主の紹介状を出してもらうためマスターのマックスから紹介状を貰えばいいのか?」
「まあ、そうなんですが…」少しだけマックスが困った顔をする。「今盟主は三人いまして…」
「え?…誰か特定の人でお願いするとか…ダメなの?」
「いやぁ~これが、面倒でして…3人とも仲が悪い上に合議制でして…」マックスも話ながらややうんざりしているようで…ガタイのいい男が縮こまって上目遣いをしてくる…
「ふうん…それで?」と先を促す。
「まあ、今の盟主は三人は女性です」
「イイネ!」思わず声が出た…
「いっやぁ~冒険者ギルドの盟主ですからね…まあ、色々クセがあると言いますか…」
「まあ、いいから教えてよ…」
「分かりやした…戦闘ギルドオーバーロード…まあ、バトル関連を取り仕切る盟主でして、名前をレイラ・ファイアハートと言います。比較的若くて20代。冒険好きの熱血でして活発で挑戦的、仲間を鼓舞するムードメーカーですね。冒険者ランクS級で能力は炎魔法と二刀流剣術。モンスター討伐依頼の専門で私の直接の上司でさぁ」
「若くて熱血なら、現役なんじゃ…なんで盟主なんだ?」
「そこらへんは諸事情ありまして…まあ、大きな原因は間違いなく…彼女は隻腕ですから…体にもまあ見た者は少ないですが…まあ、大きな傷跡があるとかないとかで、引退しています」
ナルホドね…まあ、冒険者なんて日雇い労働としては最下層だ…それでも実績があれば盟主になって…色々大変だ。
「次が魔法ギルドオーバーロード、アストリッド・ミスティック30代後半。知的な魔法使いで冷静で分析好き、秘密が多いと噂です。能力が高く多属性魔法(元素操作)と呪文開発が得意です。ギルドに寄せられる魔法関連依頼の中心に活動し、仕切っています」
「教会の魔法とは違うのか?」
「はい、教会で扱う魔法は治癒や神聖系の魔法なので、攻撃性は高くないです…慈悲と救済がメインですからね…それに対して、冒険者の魔法のメインは攻撃魔法ですから…彼女は元宮廷魔法使いだったようです」
「それが何で地方のギルド盟主なんか?」
「まあ、秘密とされている内容がネクロノミコン…暗黒系魔法の探求で死体や死骸を扱うとかで追い出されたとか…まあ、風貌も肌が白いけど全身黒づくめで目の下のクマもすごいので…まあ、噂を助長してますよね…背が高くて線も細いですし」
「まあ、見た目含めて王宮で死体とか扱われても困るのか…興味深いな」
「最期が探検ギルドオーバーロード、ナディア・ウィンドウォーカー20代前半。自由奔放な探検家。好奇心旺盛で楽観的、トラブルメーカーですね…。能力として風魔法(高速移動)と地図作成スキル。遺跡探検や護衛依頼を扱う専門家ですね…彼女は現役バリバリでやりながら、盟主やってますね…会議とかブっちするらしいので一番の問題かもしれません」
「その三名が有名人なら、誰か一人の推薦があれば…」
「そこがややこしいんですが…元々冒険者ギルドの盟主は一人だったんですが、まあまあな年齢だったんで引退した際に次世代が育ち切っていなくて、仕方ないから合議制で若手で回すってことになったと…」
「つまり三人の署名が揃わないと紹介状としての効果が無いと?…それこそマックスが盟主なれば良かったんじゃ?」
「勘弁してくださいよ…今の支店ですら一杯いっぱいですぜ…」まあ、管理職には向いてないんだろうな…
ただ、じゃあその三人が盟主足りえているのか…も今の話を聞いていると怪しいな…
「面倒は掛けたくないからもう一度聞くけど…マックスが紹介状かいたら三人には会えるの?」
「いやぁ…どうなんですかね…届けれは出来ます」
おいー!ってツッコムわ…
「もう門前払いみたいな事にはされたくないし…だからと言って本国から目を付けられたくないしな…」
あ、待てよ…冒険者ギルドってそもそも依頼を取りまとめているわけだから、雫の洞窟に来てもらうように仕向けられないだろうか?
「うーん…全員一度にって訳にはいかないでしょうが…なにせ二人は現役引退してますし…しかし、ナディア盟主は現役なので、条件次第で可能かもしれません。あとの二人は中々手強いかと…」
まぁ、とにかくあまり目立ってスレインの存在自体を広めるのは良くない。最初にこのギルドでうっかりマックスに漏らした一言で王都の中隊が動くくらいだ、教会の一件もやり過ぎだったかも知れない。
あのシスター…名前も把握しなかったけど、報告の仕方もあの感じだと相当勘違い激しいタイプだったからな…
ふと横を見ると雫が袖を引っ張てた。
「犯っちゃう?」オレの顔が引き攣るが、まぁ確かに…
「そうだな…まぁ、スレインを女神と崇めている時点で、ピントがズレているから直ぐには危険もない気はするが、念には念をか」
マックスには「ともかく、ギルドを手中に収めるためにもどの道やる必要はあるので、盟主へのアポは頼むよ」と声を掛ける。
「そりゃ構いませんが、なんて声を掛けますか?呼び出しにも大義名分が必要ですぜ」
「ホーリースライムの名前は餌として充分なんだが、それを出せない以上…困ったな」
「それでしたら…先日ケルベロス中隊が調査した洞窟を利用して、そこに新たなモンスターが住み着いた…みないな噂を捏造報道するのが手かと」マックスが自分で聞いてきながら、自分で答えを出してきた。
「流石ギルドマスター!それで行こう。そうしたら関わったオレが介入しても不自然じゃ無いしな」
「本来なら、本当にモンスターを配置出来るのが理想ですが…」
「その要望、我でもハリボテで良いなら出来そう」雫がポソっと言ったので
「え?出来るの?」と素っ頓狂な声を出す。
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ナルホド…色々やらねばならぬ事が増えてきたが、やるべき事が明確になったのでやる気が出てきた気がする。
先ずは…
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