愛玩洞窟〜汝洞窟を愛せよ、奥に深く深淵に

黒船雷光

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アースライト・ホーリースライム編

鋼のメンタル・帝国支配の裏側

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「セレナ・クロイツァー機械教トップ、あの女だけは許せない…」
 濁液塗れのアヘ顔で言われてもなぁ…

 精一杯ドスを効かせた声も、銀髪美少女が発する声はカナリアの囀りでしか無い。
 メリハリは発展途上のしなやかな柔肌を晒しながらもルドルフことルディアナはソレでも必死に訴える。

「アイツは悪魔だ。ロザリンドが悪魔の手先だとしたら、セレナは悪魔そのものだ…」
「詳しく聞こうか…」
 ロザリンドも到着初日に単身乗り込んで来たな…彼女はヴァレリアとそういう仲だったと言うのもあるけど、その行動力でピンチだったのも印象深い。

「ワシの研究と開発と実践投入が上手く行ったのは、元より発明品の品質効果があったのだが…」
「口調が戻ってるぞ…後自慢いいよ…」
「うるさい!必要な情報だ!……とにかく、発明品は評価されても量産体制と、利用に対する教育はセレナが仕切っていた。そのやり方と言ったら…」

「あっ…」
 ベッドの上で雫と繋がり、安心にも似た快楽に浸る。
「ちょっ…話聞いてよ」唖然とするルディアナ。
「お前が邪魔した続きだよ。いいから話し続けて…」

「ホントサイテーだな…」と言いながら、自然と自分で慰め始める。
「と、ともかく…アイツは見た目は可愛いが、性格はえげつない。近くで見ればわかるが、アイツは瞳が特殊で、歯車の紋様が浮かんでいて、相手の目を見ると、意識を乗っ取れる…」
「何?」
「この国の主幹技術はワシの発明品だが、前世と大きく違うものがある。ソレは【電気】だ」

 そう、この世界は電気が無いわけでは無いだろうが存在が希薄だ。なぜなら代わりにマナという概念がある。王国の魔法もソレで成立している。

「この国では魔力を持ち、魔法が使えるものが少ない。だから私の発明品が利用価値があった」
 だがソレは支配の道具で、上層部の女性士官の着けている機械はソレらと比べるとオーバーテクノロジーで、義手義足の類は前世より進んでさえいるのは不思議であった。
「電気を使う前にエネルギーとして魔法があるのだ…だが、お前たちはこの国に来てマナが少ないと感じていたのではないか?」
「雫が死にかけたからな…」今は雫のマナも回復している。零と繋がったからだが…
「電気の代わりにマナ。電池の代わりに魔石がある」
「魔石?」
「お前が持っている剣は、まさにそれだ」…携帯はしていないが、一応荷物の中に装備として持って来ていた、ハイランダーズの剣…確か、水晶鉄という希少金属と言っていたが……おっと繋がって来た…?

 魔石は、マナの結晶化したもので、鉱石としては大きさに寄るがダイヤモンド並みに希少性が高いということだ。
 『水晶鉄』は貴重だと言っていたが、本当にハイランダーズの剣はレアらしい…荷物として持ち歩くのは些か不用心だったか…

「ともかく、指輪程のサイズのモノでも純度が高ければ、本人が魔力を使えずともそこからマナを取り出して動力源に出来る…セレナはその術にたけている。ワシの発明と彼女の技術が合わされば、人体の義体化もある程度可能である」

「それがガンツの手足を斬る結果になったとしたら最悪だな…」
「ワシの発案ではない…ワシがやらねばそもそもあの時あの場に居たメンバーはお前に再会せずに処刑されていた。感謝こそされ恨まれる筋合いはない!」

「つまり、黒幕…というか、アウグスタよりも実効支配のセレナがヤバイと…」
「そうだな…皇帝一派の中ではアウグスタは箱入りで大して中身は無い。皇帝を掲げて国を支配しているセレナ、クララ、フリーデリケはヤバイな。ヴァレリアとロザリンドは落ちているなら、残りは三人だな…」

 よし、今回はピンチを招かないように上手く呼び寄せよう。

 そうして、資材排出装置と説明していた零の洞窟の前に、装置のトラブル解決の為の対応を求める形でロザリンドがセレナを呼び出す。街の少し端にあるパーツ生産工場の地下に、資材生産拠点がある。ルドルフの元職場と言ってもよい。
 生産に直結するという事でフリーデリケも呼び出す事に成功する。クララも同時に攻略したかったが難しそうだ…

「セレナ様、ルドルフの遺産なのですが…」案内するロザリンドは、少し緊張気味だ。
 地下深く降りたホール正面に巨大な資材生産工場が広がる。人気は無く、静まり返っている。

「何だ…止まっているでは無いか…フリーデリケ!」
「は、はいぃ!」
「お前が後任を任せられると思ったからこそ、アノ不良品ルドルフを処分したのだ。早いところ復旧させろ。我等は未だ王国には負けていない!全員鋼の再教育してやる…」

「ええと、あのぉ~セレナ様?」
「何だ?」
「この装置の詳しい構造と仕様は実は、何も共有されてません…」
「何だと!?」

「ボ、ボタンを押すだけで、好きなだけ鉱物から素材を入力しただけで排出しており、詳しくは何も聞かされていないのです…コレまで誰にやらせても問題なく稼働していましたので…」

 まあ、そりゃ地下鉱脈から超巨大なスライムが掘削加工をしていたなんて非科学的なこと信じられまい。
「直ぐに中を調べよ!」
「はいぃ~」

 フリーデリケかまメンテナンス用のハッチを開けると…
 雫とオレが待っていた。

「な、オマエたち…」

 ココには鉱物を加工して素材に変える機械は無い。あったのはアースライト・ホーリースライムという太古の神聖なる原始生物だ。一斉に大量のスライムが部屋を埋め尽くす。

 懐かしいな…オレが最初に驚いた時を思い出す。
 ちなみに、アースライト・ホーリースライムは雫と同一と言っていたが、色は黄褐色で、水色のスレインとは印象がかなり異なる。どちらかというとハチミツみたいな感じだ。

オレと雫はスライムの扱いには流石になれているので何の問題もないが、ロザリンドは巻き込まれてスライムの中で溺れている。助けてやると、大量の零の体液を飲み込んでしまったようで、激しく咽っている。
「大丈夫か?」
「は、はい…シェル様…コレは一体…」そうかその話はしていなかったか…
「ついでだから皆さんに聞いてもらおうか…」以前レイラ、アストリッド、ナディアを捕縛時を思い出す。
セレナとフリーデリケは四肢を抑えられ大の字に固定されている。

「き、貴様たち…こんなことをしてタダで済むと思うなよ…」セレナはどちらかというと可愛い女子という風貌であるが、出てくる言葉が酷い…「その面をよく見せろこの野蛮人が…機械のように制度も規則もない野蛮な蛮族の雄め…」
目を合わせろと言うのは、ルディアナが言っていた「奴の目は秘密がある」と言う奴だろう。

「さあ、お前たちにはオレに従ってもらうことにする」
「誰がお前のような王国の犬のいう事を聞くか…この能無しの蛮族が」ホント口がワルいな…

だが、オレもスライムの操作には慣れて来たんだ…部屋床に満ちているスライムの一部を掬うとそれがアレになる。
「ちょっとまて、その反り返った長い凶器をどうするつもりだ?」

「うん?そりゃ、想像の通りだよ…」
セリナの顔が引きつる。……調教タイムだ。
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