愛玩洞窟〜汝洞窟を愛せよ、奥に深く深淵に

黒船雷光

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アースライト・ホーリースライム編

侵食された機械の心

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 四肢を固定されたセレナは顔を真っ赤にして「この気持ちの悪い軟体粘着物をどうにかしなさい!」と誰に向かって怒鳴っているのか分からないが、とにかく抵抗しようと無駄な足掻きをしている。
 顔は確かに可愛いのだが、口が悪い…というか、最悪の性格が口を突いて出ているというイメージだろうか…

 きっちり着こまれた軍服は…「ひぃ…」スライム飲み込んで溶かす。
 あっという間に分解消化してしまった。流石『地脈の零』鉱物分解再構成に慣れているだけある。

 だが、軍服の下に現れたのは四肢の無い躰しかないセレナのあられのない姿は、一種異様な姿であった。
「私の…この姿をさらすことになるとは…何たる侮辱!何たる極悪!!何たる非道!!!」
 不要な部分を消化させたつもりだったが、彼女の四肢は全て義手義足だったわけだ…

「お前の手足は事故か病気か何かで?」
「は?何を言っている…機械化教団に立つものが、自らの身体を機械に捧げなくてどうする?私の四肢は自ら捨ててその矜持としたわ!」唯一残った豊かな胸部のたわわな果実は残された彼女の美しさだが、スライムに支えられて中空に置かれた彼女の異様な姿は純粋なオレには耐えがたい恐怖と嫌悪感を与える。

「コイツが如何に狂っているか良く分かっただろう…」
 銀髪オールバックの美少女化したルドルフことルディアナがあとからやってきて開口一番に言う。

「なんだ、コノ頭の悪そうな小娘は?」変身を知らないセレナがキレていう。
「な、なんだとコノヤロウ!!…わしが誰か……ふん、まあいいわい」
 ルディアナは「ほれ」とソレを寄越せと、オレにスレイ棒を渡せと手招きする。

 オレは何とか現実を受け入れようと努力しつつも、ルディアナに任せる。

「なんなんだコノ小娘は……」
「何でもよかろう…お前に恨みがある者だ…と言っておこうか」
 ニヤリと笑うルディアナは、少しだけ嬉しそうだ…だが、その奥には渦巻く怒りと恨みが透けて見える。

「供物で手足を捧げて、機械の身体に置き換えても、内臓までは置き換えることは出来ないか…」
「おい、この間抜けな小娘、こっちを見よ!」
「残念…その手には乗らないわい…その目…も義眼……じゃないか」
「ほう……何を知っているのか…私はお前なんか知らないが…あがぁ!!!」

 スレイ棒がセレナの後ろの穴を貫通している。その容赦ない行為からも深い気持ちが伝わる。
 まあ、それはオレにであって、串刺しにされたセレナには分からない話だろう…が
「苦痛だけでなく、快楽を与えてやるのだ…感謝しろよこの悪魔が」
「うぐぐ…キサマ…あがぁぁううぅ」半分突き出したスレイ棒がういんういんと踊る…

「お前たちは、この帝国をどうするつもりだったんだ?」
 見かねてオレは口をはさむ。芋虫の様な体を悶えさせてセレナを見てその異様さと切なさとエロティシズムを感じる…頭がおかしくなりそうだ。

「うぐぐ…決まっていますわ…人間性の撤廃、機械による魂の安定、無駄に感情に揺さぶれることなく、感覚やノイジーな外的要因からの解放。人類の次のステージは肉体からの魂の開放に他ならない…あぁあぁぁぁ」
「一つも理解出来ない…な」

「ワシが零との共感からの鉱物加工による精密製造を知って機械化が進んだ。だが、それは人々の幸せを望んでの方向性だった…だが、狂気に歪むお前たちにすべて変えられてしまった…」

 ルディアナ(ルドルフ)は、強大な力を手に入れたはずだった。だが、意思決定に対して助けてくれる相棒はいなかった。自分が正しいという思いが強すぎて助けを求めることを拒否したがゆえに歪んだ心…そのカギがコイツ…なのか?

「キサマ…ルドルフか…」セレナは上気した顔のまま上目遣いまあ、こんだけ情報出せば気付くよな…

「ちょっと失礼…」オレのジョイントを先ほどから潤滑液を垂らしている前のダボホールにジョインする。
「はひぃぎぅう~」潤沢潤滑液のお陰ですんなり奥まで入る。手足がない分身体だけをくねらせて暴れる姿は、やはりオレの中での生理的嫌悪感があるが、腰を掴んで無理やりジョインしまくる。
「はひぃ、ふひぃ…」声にならない嬌声を上げるセレナ。
「はぃぃ…うほぅ…い、行きますぅ」「それ、受け取れ!!」中にオレのエナジードリンクを大量に吐き出す。
 ビクビクと震える手足のない肢体…

 だが、次の瞬間…ミチミチと音を立てて手足が再生を始める。
 禁忌の人体錬成もだいぶ慣れたといえるだろう。
「は?え…いや、う、ウソ…あああああああああ…わ、私のぉ…手が…足が……」
 そう失われた、手足を再生してやった。

「こ、こんなことが…ある訳…わ、私の…」
 既に解放されたセレスは自分の手で自分の身体を抱きしめる…「私の…手だ…嗚呼」
 進んで機械化したという手足が戻ったことで、セレナはパニックになっている。

「馬鹿な…こんなことが…」それを見ていた未だ吊るされているフリーデリケは驚愕の現実を見て言葉を失っている。彼女の方が派手に機械化が目立って見えるが…

「嗚呼アアア…」セレナは泣いていた。
 自分の足を触り、濁液に塗れた零の体表を滑って転びながらも立ち上がる…
「このような奇跡に…出会えたことに感謝いたします…我が救世主」

 …ん?自ら手足を支えた狂気の機械教どうした?
「本当に望んだわけではなかったのです…」洗脳を可能とすると言われた歯車マークの義眼も本物の目と既にすげ変わっている。その瞳は涙に濡れ歪み、彼女の偽りの洗脳が解けて、改めて俺の支配下にはいったことを示していた。

「私たちも…操られていたにすぎません…クララ・シュトール彼女こそ真の狂気…真の魔王…」
「魔王…だと?」
 最近やたら頻出しているワードだが…バーゲンし過ぎでは…

「詳しく語ってもらおうか…」
 二転三転大逆転で、最早何回転してんだ?というガルバルディ帝国の黒幕説…流石に今回で終わりだよな?
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