愛玩洞窟〜汝洞窟を愛せよ、奥に深く深淵に

黒船雷光

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アースライト・ホーリースライム編

鋼の黒幕

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 セレナは手足を取り戻し、義眼を失くして人としてのアイデンティティを取り戻したのか…

 そこには純粋無垢の巨乳の美少女がいる。
 その心を歪ませた…悪魔と言わしめたその根源が別にいる。
「クララ・シュトール…そう、思い出しました。ルドルフが表れて、その技術を流用し始めてクララが台頭し始めました…彼女は…魔石を動力源にした精密機械の開発を開始しました」

「ルドルフはその、クララと共同で精密機械?開発をしたのか?」
「ワシはマナのない一般人が使える機会の開発がメインだった。クララに何かの技術提供をした…記憶はないぞ…
 セレナ…コイツがワシの常に命じて来ていたのだ。コイツこそがその元凶であろう?」
 ルディアナは信じられないという感じで語る。

「私の手足を戻した御業みわざで、ルドルフを処刑したことにしてその小娘に再生したのですね…驚きです…私はクララに最初は、極度な近眼を相談し、それならと貰ったコンタクトレンズを目に入れてから…彼女の指示に対してあまり疑問を持たなくなった…ああ、今ならわかる。私は都合よく操られていたのですね…私は国教の指導者でしたから」

「うん?つまり…その魔石を使った精密機械というのはルドルフの技術ではなく、クララが作ったという事?」
「ワシは、マナは扱えんからな…」ルディアナはしれっと重要なことを言う。

「なんか最初に聞いていた話と変わって来たな…ルディアナ(ルドルフ)が機械のすべてを作っていたという風に思っていたが…」
ルドルフが、地脈の零を使いこなせていないだけでなく、帝国の中でもうまく使われてしまっていた事実が見えてくる。

「私も以後は洗脳を受けていて記憶が曖昧ですが…ルドルフには必要な素材の提供を受けていたが、義眼義手は確かにクララから提供を受けていました。人体の永遠の固定化と続く命の為に体を機械に置き換えていくべき…という思想に染まっていたのです…四肢を機械に入れ替えられて、それがあり得ないほどの幸せを感じるものだったのです…本当に恐ろしい話です」

「どう思う?」おれは雫に聞いてみる。
「汝の疑問は、我にもわかる。クララという人間が転生者なのか、それとも別のホーリースライムの使者なのかと疑っている」
「そうだ。だが、気になるのはココの土地は事実アースライト・ホーリースライムの支配地だ。隠れて接触するにしても意味が分からない」オレは違和感をそのまま口にする。
「我にもそこに関しての明確な答えはない…ただ、汝の指摘の通り残りのサンライト、アクアライトの気配は感じない」
 雫が分からないのであれば、オレに分かるはずもないが…つまり、その特殊能力がクララの固有能力ということになる。

「クララは…その、人ならざる気配を感じることもあります…」近くに居て使役された経験からなのか、セレナは怯えながらも訴える。憑物が落ちた…という言い方が正しいのか…打って変わってしおらしい態度である。
「雫は、その人外の存在を知っているのか?ホーリースライム以外で心当たりとか…」

「我の過去の歴史の蓄積と照らし合わせても、なかなか符合する記憶はない…だが、心当たりがゼロではない」
「もったいぶるなよ…」「うむ…その例は遠い過去になる…考えづらい」

 そんな会話の最中だが、セレナは少しだけ遠慮がちに「我が同胞、フリーデリケもお救いいただけないでしょうか」と希望してくる。あんなに手下のようにこき使ってたように見えたが…。

 フリーデリケは、最初の出会いの状態で零で固着したまま放置していた。その後うんともすんとも言わないので、若干意識するのを忘れていたが…彼女も改めて不純物をすべて吸収すると…両手両足は勿論、仮面の顔の半分を機械に支配されいた。背中にも追加の機械の腕部を制御するために脊椎に接続するべき端子があり、それを分解したことで非常に危険な状態になってしまったので、彼女の場合は支配の前に速攻欠損の再生をする。

 辛うじて、再生による彼女の治癒は成功し、失った手足と頭部の片目を含む欠損部分を再生して救う。奇跡の安売りだなと思うが…この際仕方ない。

 二人とも洗脳と改造から救い出してやった礼に、十分に肉体的な支配を受け入れてもらい、これでオレの影響を受けずにいるガルバルディ帝国幹部は、クララのみになった。
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