愛玩洞窟〜汝洞窟を愛せよ、奥に深く深淵に

黒船雷光

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亜人攻略・魔王復活編

魔王の秘密と因果応報酬

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 王城地下の最下層の封印の水晶を解放してホールまで戻ると、雫をはじめラカスタのメンバーも大人しく待っていた様だ…帰っちゃうかと思ったが。

 嗚呼…疲れた…
 ひょいと最後の一歩だけオレの前に降りて進むエラリア女王。

 アザベル宗主教が扉を開けてくれる。
「エラリア様…」
「よくぞ代々この門を守ってくれたな…おかげで大願成就じゃ」
「勿体なきお言葉…」

 アザベルは、自信の美しさのための歪んだ行動をしていたが、正しく生きることを約束し、戒めることをせず若返らせたのだが…王国には大切な立場であったという事が分かって殺さずに良かったのか…

 アザベルはオレの顔を見ると少し上目遣いに代わり「その節は…」と若さを取り戻したことへの感謝なのか、貫通して喜びを与えたことへの感謝なのかわからなかったが、とりあえず頭を撫でてやった。
 …とてもうれしそうだったので良かった良かった。

「アザベルはお前の正体を知っていたのか?」
「どうじゃろのぉ?…この封印は彼女の代から始めたわけではなく、王国が出来てからずっと継承されているからの…」
 ようやく、ケルベロス中隊が即座に派遣されてきた経緯があったのか腑に落ちた。
 エラリアは肉体を繰り返し継承しながら待ち焦がれた。代々女王として君臨しながら国を発展させ、自らの封印を解くものが出てくるのを気が狂うほど長い年月を待ち焦がれたのだ。

「もしかして、エラリア女王様の眷属…つまり魔族の流れを持つものというのも実際には結構居たりするのか?」

「ふん…その因子を持つ者はいるかもしれんが、結局わらわはサンライトの勇者に倒され封印されたのじゃ…」
 前回の大戦ではサンライト・ホーリースライムが勝者だったと言うことか…

「代替わりしてお主が継承した訳じゃが、ワシはムーンライト・ホーリースライムに切り離され、ああやって封印され、魔族は基本的に滅んだ。魔族はマナを根源とした魔法種族じゃからな…そのマナを扱う能力ごと切り離されてワシと同様封印されて居る訳じゃ」

 そういや…サリーはサキュバスに変化したが「誰もがなれる訳じゃ無い」って言ってたな…
 彼女は自分を取り戻したと言うことなのか?

 オレ達は連れ立って王の執務室まで移動し、これからのことを話すことになる。

「今回、シェルがワシの婿になることを了承した。つまりこの大陸を平定し世界支配を目標に据えたという事じゃ…彼はムーンライト・ホーリースライムを従え、アースライト・ホーリースライムをも併合し、この大陸の他部族である亜人達の一定の協定を結ぶことでその第一歩を踏み出したと言える。そして、ワシじゃが…ついに悲願の封印解除をなし得た!」
 周囲を見回す。

 雫、黒曜、ラカスタ(猫メイド)のカイラ、ザルク、タイガ。
 そしてセレスト宰相とアラベル宗主教

「これから、封印解除をなし得た後である故、魔王としての復活の儀式を執り行う」

 セレストが厳かにエレノアに近づくと、ドレスを解いて脱がせる。
「ん?……セレスト、何しているんだ?」
 あっという間に下着姿にされている幼女の肉体…女性としての肉付きは後五年はかかるであろう細く白く美しいが貧相な体…可愛らしいペチコートにキャニソールで真の姿は見えないが、慌てて止める。
「やめてくれないか…幼子のポルノは勘弁してくれ」

「何じゃワシの婿になることを認めてくれたではないか…」
「エレノア女王が魅力的ではない…という拒絶ではない」
「では何じゃ?」

 ………

 …………………。

「オレには、守ってあげたい姉さんの娘、姪がいたんだ…ああ、この世界での話じゃない」

 オレは、この世界に飛ばされるキッカケはサーバールームでの事故だと今は自覚がある。

 そのことに対して、今更どうこうは無いが、獣は抱けても幼女に食指が動かない理由、それはきっと心残りがあるからなのだ。

「ギャグみたいなんだけど、その姪の名前は芽衣メイって言ったんだ…オレはその子のために働いていた。姉さんは旦那に裏切られて失望して芽衣を連れて出戻っていたんだけど…体壊しちゃってね…でも、『お兄ちゃん』ってとても懐いてくれていた」

 オレは結婚もしていなかってけど、娘がいたらこんな感じかな?と…それを生き甲斐にいていた。
「姪のためにオレは理不尽にも耐えて頑張ったんだ」

「私をお嫁さんにしてくれるんでしょ?」
 ズキンと胸が痛む。え?…そのセリフは……芽衣が…オレによく言ってた…は?え?
「ど、どういう事か…え?エラリア様?何を知っている?!」

「ワシが芽衣じゃと言っている」
「何を言っているんだ…だって、女王様は六百年前にホーリースライムと契約して………世界を」
「そうじゃ、主よりずっとずぅっと昔に転生していた。ワシは前世でも意外と長生きしたんじゃぞ?結婚もせんで一人ババアになるまで生き抜いた…」
 目の前の美しく愛らしい幼女が…封印していた芽衣との記憶に一致して行く。

「気が付いたらこの世界に居た。恐らくお主も一緒じゃろ?」
「え?…では、スライムの試練を乗り越えて?」
「そうじゃ…ワシが主の先代魔王にして転生者だったという訳じゃな…まったく、エルフェルトからお主の報告を聞いた時には、腰が抜けそうなくらい驚いたものじゃ」

 何と言う因果…何と言う巡り合わせなのか……なぜ彼女は理不尽なほどオレを好待遇にしてくれていたのか、色々良く分からなかったが…

 オレと同じような苦労をずっと長い間、オレより事前に彼女もしていた。
 オレの行動はそんな彼女の苦労とは全く別のベクトルで好き勝手女を抱いていただけだが…

「ワシはこの時を待っておった」
 下着姿で仁王立ちするエラリアをオレは感慨深く見つめたが、ソレと抱けるかと言う問題は全く別である。
 困ったオレは、一歩進み出ると満面の笑みで手を広げる彼女を抱きしめる。
 小さい体が熱くなっているのがわかる。
 暫く抱きしめた後、昔こうして抱きついて来る芽衣の頭をよく撫でてやったと思い出した時には自分がそうしていた。

 エラリアはオレの胸に頭を押し付けて暫く撫でられるままでいた。彼女もまたその感触を思い出しているのかもしれない。

 暫くして、華奢な肩を抱いて少し離す。
彼女は上を向いて目を瞑り接吻を要求する。
「すまない、芽衣エラリア。このままの君は流石に抱けない……」
「な、何じゃと?!」
「雫!」
「汝の求める処に我有り」
雫がエラリアの横に立つ。

「彼女を…」「抱ける妙齢迄促進する」
流石話が早い。と言うか通じているから当然か…。

「エラリア…良いか?」
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