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サンライト・ホーリースライム編
漆黒の闇の海の底から
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浅はかなオレの思考ではリュミエラの心を包む深淵なる闇を探るどころか、このまま沈んだらオレも再起不能だなと思った。
この海の王の娘は、いったい何があってここまでどす黒い心の闇を抱えるに至ったのか…
オレは彼女を救うなどと軽々しく口に出したことを深く後悔していた。
だが、その深淵に沈む彼女の心を救わなければ、この戦いは勝てないと判断した。
あの、前大戦を独りで勝ち抜いたというエルフの王、アルヴァは、一見してオレごときでは太刀打ちできないと理解できた。あの力は今俺が置かれている闇の入り口の底が見えない深淵なる世界など比較にならない強大な力を感じた。おそらく、奴はサンライト・ホーリースライムの力だけでない、当人の築いてきた強さの本質、世界の理、強い意志がある…
オレが出来る事…女を抱くこと。そして共感し理解して救う事。いうほど救って来たかは怪しいが…雫が居てくれたおかげで今がある。
そうだ、雫を呼ぼう…
『雫!…ここに来ることが出来るか?』
暫く返事はない。
だが、ふと近くに雫の気配を感じる。
『汝の求めにより、我参上』
嗚呼、流石…雫が居ればオレは戦える。戦う理由を得られる。
この闇に包まれた深淵なる心をオレは救いたい。
『雫…手伝ってくれるか?』『問題ない…汝の望むモノが我が願い』
傍にいる雫の姿を確認することは出来ない。
そもそもこの闇は一体なんだ?オレは何をしていた…?
そうだ、リミュエルを抱いている。彼女の胎の中に押し入り、快楽呼び起こし彼女の奥底に眠る願望を引き出し、魂の解放を目指したのだ…
オレの魂を込めた楔が彼女の中に挿しこまれるたびに喜びと幸せと活力が流れ込む…はずだった。
彼女も独りの女性としてオレを受け入れ肉体は喜びに打ち震え、快楽は躰を巡りその反応とは別に、心は閉ざされ、闇に包まれたままだった。だから俺は直接潜った。
ここで暗中模索に溺れて抜け出すことも叶わぬのなら、どのみちオレは他のホーリースライムを従える器に無いということだろう。そして、この闇はおそらくアルヴァも踏み込めていない。
…そう思いたい。
意を決して、奥に潜る。
胸が苦しい、耳が痛い。頭が割れそうだ…
耳は聞こえないのに耳鳴りはする。
意識だけの存在になっているはず…なのに体の苦痛が伴う。
オレは何をしていたんだっけ…
ああ、彼女をオレは凌辱しているのだ。彼女の肉体を制圧し、今その心を従えようとしている。
これまでの女たちは躰が堕ちれば心も堕ちた。
いや、落ちない女もいた。だが、身体を落とせば言うことを聞いた。
だが、このリュミエラという女は何だ?このオレの心を押しつぶそうとする暗黒は何なのだ?
『汝の心を開いて同化すべし…この暗闇は汝の心の鏡なり…』雫の心の声が聞こえる。
『オレが心を開く?』
『汝は何を望むモノか?』
『オレは彼女を制圧したい。身も心も…いや、解放したいのか?こんな闇を抱えることをできる生物がいるのか?』
オレは苦痛に耐えながら更に潜る。
オレの身体は彼女を更に快楽に導くために必死に奉仕している。彼女の肉体が反応し体に血が巡り、興奮して高まる。発汗し愛液を分泌し、オレの肉体を受け入れる。肉体が反応すれば繋がる心も動かせる。
遂に奥底に小さな少女が浮かんでいるところに辿り着く。
「父を殺されました」彼女は言った。
見た目は幼い少女、リュミエラの子供時代であろう。
足元に立派な男が倒れている。下半身は人ではない。魚の様なクラゲの様な水の中でしかその形を維持できないであろう不思議な生命体としての形だが、ズタズタに引き裂かれて無残な形になっている。
上半身は人と変わりない。だが、その生前は立派であったであろうそのシルエットも壊れかかって崩壊している。
「父は最後まで私を庇って…」
怒りと憎しみと絶望が世界を闇に変える。
「アクアライトは癒しの光…だが万能ではない。回復しても痛みがないわけではない。力強い回復は更なる破壊で上書きされた時に、救いではなく呪いになる…アイツはその限界を楽しんだ」
強い極めて熱い悪夢のようなドス黒い感情が流れ込んてくる。
その狂気に引きずられそうになる…
「汝の側には我がおるぞ」雫が俺の背中に抱きつくのを感じる。
深淵なる光のない世界を照らすのは薄い月明かり…ムーンライト。
闇に浮かぶ死相の浮かぶ少女。
父を殺された後の死にきれない彼女の姿。
「母を殺されました」
足元に倒れている人魚…
体中に鎖付きの銛が刺さっている。
腸が抜かれ引き裂かれ顔に絶望を貼り付けている。
「母の肉を食べると不老不死になれるそうです…母は死にました…憑かれ疲れ突かれ浸かれ生きたまま解体されエルフに食われました」
少女は血涙を流す。
「私は父の祝福と母の血を継いで生まれた忌み子です」
強烈な彼女意思が、殺意が流れ込んてくる。
私、リュミエラは力をつけて復讐を誓った。
そんな折、海底に潜むアクアライト・ホーリースライムを見つけた。
父に力を貸してくれた存在だった。アクアライト・ホーリースライム『深淵の露』は力を貸してくれた。だが、アクアライトの力は癒しの光。癒すだけではヤツには勝てない…だから癒して殺す。
行き着いた方法が【殺意を殺す】
やつの配下のサムライは殺意を振りまく蛮族が多く、容易に制圧できた。海に住む全ての生命が私に忠義を近い、戦ってくれた。
サムライは制圧出来てもアルヴァは出来なかった……奴は殺意なぞ無くても殺す。
海の命が奴の力で根こそぎ失われた。容赦も躊躇も無かった。
私は直接戦うしかないと奴に挑んだ。
ヤツには何も通用しなかった……
アルヴァは私を飼い慣らし、逆らえば海の生命を根絶やしにすると脅して私を嬲った。
奴を拒絶するする為に心を深く深く光も届かぬ深淵なる深海の底にワラワは心を殺して沈めた。
だが、お前が踏み込んできた…お前は一体何者なのだ?
「オレはシェル・ヴォス…只の人だ、君が美しいので救う価値があると思った。身体は貰うけどね…」
「いいだろう、お前にすべてを捧げよう…奴を倒してくれるなら」
この海の王の娘は、いったい何があってここまでどす黒い心の闇を抱えるに至ったのか…
オレは彼女を救うなどと軽々しく口に出したことを深く後悔していた。
だが、その深淵に沈む彼女の心を救わなければ、この戦いは勝てないと判断した。
あの、前大戦を独りで勝ち抜いたというエルフの王、アルヴァは、一見してオレごときでは太刀打ちできないと理解できた。あの力は今俺が置かれている闇の入り口の底が見えない深淵なる世界など比較にならない強大な力を感じた。おそらく、奴はサンライト・ホーリースライムの力だけでない、当人の築いてきた強さの本質、世界の理、強い意志がある…
オレが出来る事…女を抱くこと。そして共感し理解して救う事。いうほど救って来たかは怪しいが…雫が居てくれたおかげで今がある。
そうだ、雫を呼ぼう…
『雫!…ここに来ることが出来るか?』
暫く返事はない。
だが、ふと近くに雫の気配を感じる。
『汝の求めにより、我参上』
嗚呼、流石…雫が居ればオレは戦える。戦う理由を得られる。
この闇に包まれた深淵なる心をオレは救いたい。
『雫…手伝ってくれるか?』『問題ない…汝の望むモノが我が願い』
傍にいる雫の姿を確認することは出来ない。
そもそもこの闇は一体なんだ?オレは何をしていた…?
そうだ、リミュエルを抱いている。彼女の胎の中に押し入り、快楽呼び起こし彼女の奥底に眠る願望を引き出し、魂の解放を目指したのだ…
オレの魂を込めた楔が彼女の中に挿しこまれるたびに喜びと幸せと活力が流れ込む…はずだった。
彼女も独りの女性としてオレを受け入れ肉体は喜びに打ち震え、快楽は躰を巡りその反応とは別に、心は閉ざされ、闇に包まれたままだった。だから俺は直接潜った。
ここで暗中模索に溺れて抜け出すことも叶わぬのなら、どのみちオレは他のホーリースライムを従える器に無いということだろう。そして、この闇はおそらくアルヴァも踏み込めていない。
…そう思いたい。
意を決して、奥に潜る。
胸が苦しい、耳が痛い。頭が割れそうだ…
耳は聞こえないのに耳鳴りはする。
意識だけの存在になっているはず…なのに体の苦痛が伴う。
オレは何をしていたんだっけ…
ああ、彼女をオレは凌辱しているのだ。彼女の肉体を制圧し、今その心を従えようとしている。
これまでの女たちは躰が堕ちれば心も堕ちた。
いや、落ちない女もいた。だが、身体を落とせば言うことを聞いた。
だが、このリュミエラという女は何だ?このオレの心を押しつぶそうとする暗黒は何なのだ?
『汝の心を開いて同化すべし…この暗闇は汝の心の鏡なり…』雫の心の声が聞こえる。
『オレが心を開く?』
『汝は何を望むモノか?』
『オレは彼女を制圧したい。身も心も…いや、解放したいのか?こんな闇を抱えることをできる生物がいるのか?』
オレは苦痛に耐えながら更に潜る。
オレの身体は彼女を更に快楽に導くために必死に奉仕している。彼女の肉体が反応し体に血が巡り、興奮して高まる。発汗し愛液を分泌し、オレの肉体を受け入れる。肉体が反応すれば繋がる心も動かせる。
遂に奥底に小さな少女が浮かんでいるところに辿り着く。
「父を殺されました」彼女は言った。
見た目は幼い少女、リュミエラの子供時代であろう。
足元に立派な男が倒れている。下半身は人ではない。魚の様なクラゲの様な水の中でしかその形を維持できないであろう不思議な生命体としての形だが、ズタズタに引き裂かれて無残な形になっている。
上半身は人と変わりない。だが、その生前は立派であったであろうそのシルエットも壊れかかって崩壊している。
「父は最後まで私を庇って…」
怒りと憎しみと絶望が世界を闇に変える。
「アクアライトは癒しの光…だが万能ではない。回復しても痛みがないわけではない。力強い回復は更なる破壊で上書きされた時に、救いではなく呪いになる…アイツはその限界を楽しんだ」
強い極めて熱い悪夢のようなドス黒い感情が流れ込んてくる。
その狂気に引きずられそうになる…
「汝の側には我がおるぞ」雫が俺の背中に抱きつくのを感じる。
深淵なる光のない世界を照らすのは薄い月明かり…ムーンライト。
闇に浮かぶ死相の浮かぶ少女。
父を殺された後の死にきれない彼女の姿。
「母を殺されました」
足元に倒れている人魚…
体中に鎖付きの銛が刺さっている。
腸が抜かれ引き裂かれ顔に絶望を貼り付けている。
「母の肉を食べると不老不死になれるそうです…母は死にました…憑かれ疲れ突かれ浸かれ生きたまま解体されエルフに食われました」
少女は血涙を流す。
「私は父の祝福と母の血を継いで生まれた忌み子です」
強烈な彼女意思が、殺意が流れ込んてくる。
私、リュミエラは力をつけて復讐を誓った。
そんな折、海底に潜むアクアライト・ホーリースライムを見つけた。
父に力を貸してくれた存在だった。アクアライト・ホーリースライム『深淵の露』は力を貸してくれた。だが、アクアライトの力は癒しの光。癒すだけではヤツには勝てない…だから癒して殺す。
行き着いた方法が【殺意を殺す】
やつの配下のサムライは殺意を振りまく蛮族が多く、容易に制圧できた。海に住む全ての生命が私に忠義を近い、戦ってくれた。
サムライは制圧出来てもアルヴァは出来なかった……奴は殺意なぞ無くても殺す。
海の命が奴の力で根こそぎ失われた。容赦も躊躇も無かった。
私は直接戦うしかないと奴に挑んだ。
ヤツには何も通用しなかった……
アルヴァは私を飼い慣らし、逆らえば海の生命を根絶やしにすると脅して私を嬲った。
奴を拒絶するする為に心を深く深く光も届かぬ深淵なる深海の底にワラワは心を殺して沈めた。
だが、お前が踏み込んできた…お前は一体何者なのだ?
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