カプリコーンは食べられる

猫宮乾

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【三】

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 ――射手の愛撫はとても丁寧だった。

「ぁ、ァぁ……っ、ぅ……」

 気づくと俺はすすり泣いていた。もう二時間くらい、ずっと内部を解されている。何度もローションを増やして、射手は俺の中を広げていく。時折その指先が、俺も知識だけは知っていた前立腺を掠めると、出したくなってビクビクと俺の体が跳ねた。

「ぅ……っッ……う、う……ぁ……ァぁ」

 張りつめた俺の陰茎は反り返り、先端からはひっきり無しに先走りの液が零れていく。

「も、もう……もう、もういいから……っ、ぁ」
「いいって何が?」
「やめ、射手……は、早く……あ、ぁ……ぁぁぁ」
「早く、何?」
「頼むから、早く……挿れ……」
「――同意、って事で良いんだな?」
「あ、ああッ、うん、ぁ……ァあ……」

 ついに堪えきれなくなって俺が哀願すると、射手がやっと指を引き抜き、ゴムをつけた先端を俺の菊門へとあてがった。

「挿れるぞ」
「あ、っ――うあ、ぁ……ア!」

 たっぷりと解されたというのに、挿入された時には、押し広げられる感覚がした。未知の体験に、俺は背筋を撓らせる。繋がっている個所が兎に角熱い。ぬめるローションの水音が恥ずかしい。痛みは無い。

「あ、あ、あ」
「絡みついてくる」
「あ、ァ」
「でもまだキツいな。初めてか?」
「う、うあ……あ、ああ……ああ……」
「ふぅん。じゃ、これからも俺の事だけ知っておけばいいからな」
「ああ!」

 射手の動きが荒々しくなった。かぶりを振って涙ぐみながら、俺は快楽に浸る。気持ちの良い場所ばかりを何度も突き上げられ、どんどん体が熱くなっていく。もう何も考えられそうにない。

「やぁ、射手。イく。イくから、っ……ぁア!」
「俺も」
「ああ――!」

 そのまま深く穿たれた時、俺は射精した。ぐったりとベッドに沈んだ俺の腰骨を掴み、射手も放ったようだった。
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