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【三】黒薔薇の刻印Ⅲ
しおりを挟む「あ、ぁ……ああ……」
「あと数年もすれば、更に色気も増すのだろうな。その泣き顔、気に入ったぞ」
「ひ、ぁ、ゃァ……そ、そこ、嫌だ、あ、あああ」
喉が震える。すると律動が緩慢になり、ギリギリまで引き抜かれては、感じる場所をゆっくりと突き上げられるという動きに変わった。そうされると射精欲求が募り始める。明確にこの時、俺は出したいと感じていた。自慰ですらまだ数えるほどしかした事の無かった体が、開かれていく。全身にびっしりと汗を掻いた俺の髪が、こめかみに張り付いてくる。
「ああ!」
その時、ベリアス将軍が俺の乳首を吸った。その衝撃で、俺は果てた。ギュウギュウと将軍の肉茎を締め上げてしまう。するとクッと喉で笑われた。
「気に入った。気に入ったぞ。此度の報償には、お前を貰い受ける事とする。楽しみにしていろ」
「あああああ!」
激しく動いて、そのまま俺の中にベリアス将軍が白液を放った。ガクンと俺の体が跳ねる。すぐに陰茎を引き抜いた将軍は、俺を抱き起こすと、鎖骨の少し上に吸い付いた。
――その時だった。
「え?」
ジンと、何かがその箇所から入り込んできた。虚ろな瞳を自分の肌へと向けてみれば、そこには黒い薔薇の模様が広がっていた。なんだ、これは?
「黒薔薇の刻印を残した。火の国の魔術だ。これがある限り、お前は俺の玩具だ」
「黒薔薇の刻印……?」
「所有物だと宣言する魔術だ。以後、俺がその魔術を解くまで、お前は俺に逆らう事は出来ない」
ぐったりとした体と曖昧になってしまった意識で、俺はその言葉を聞いていた。
ツと、眦から涙が零れていく。
――これが、俺の囚われた契機だった。
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